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2014年度基金活動報告ー識字教育や技術訓練への支援(公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟)

2014年度にユネスコ世界寺子屋運動基金より拠出した公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟さまの活動レポートをご紹介します。

37年間紛争が続くアフガニスタンで、人口の7割近くにおよぶ文字の読み書きができない人びとに、寺子屋で基礎的な読み書きや簡単な算数を学んでもらっています。

ユネスコ_2014_1.JPGカブール市第13地区の寺子屋で文字の読み書きを学ぶ女性

戦渦のため小学校で勉強できなかったり、退学してしまったアフガニスタンの人たちが、文字を学び自立に向けた生活ができるようにと、私たちは 「世界寺子屋運動」 というプロジェクトをアフガニスタンで10年以上続けてきました。今ではアフガニスタンで14ヵ所の文字の読み書きの学習施設 「寺子屋」 が作られ、2014年度中には1170人あまりが文字の読み書きができるようになっています。

2015年9月には、うれしいお知らせがアフガニスタンから届きました。2004年にイスタリフ郡の寺子屋で識字を学び、その後、寺子屋の先生として働いていたハニーフさんが、なんと小学校の校長先生になったということです。

「寺子屋で文字の読み書きを習っていたころ、先生になるのが私の夢でした。そこで高校を卒業したあと、寺子屋で革細工を教える先生になって、年間10人くらいに指導をしていました。一方で2年間の教員養成コースで勉強を続け、このたびイスタリフ郡のサンラック村小学校の校長になることができました。校長になれるなんて、夢がかなう以上のできごとでした」 とうれしそうにハニーフさんは報告してくれました。

ユネスコ_2014_2.jpg寺子屋で一から学んで学校の先生になったハニーフ先生

 他にも寺子屋で文字の読み書きから学び、高校の先生になった人や、郡の警察署長になった人が、寺子屋から生まれ、将来のアフガニスタンを支える人材となっています。

 

〈支援者のみなさまへ〉
ニュース報道では危険なイメージしか伝わらないアフガニスタンですが、人びとの暮らしはゆっくりではありますが、着実によくなってきています。紛争の原因の一つは、貧富の格差や教育を受けられない人たちが存在することです。教育を通じて、アフガニスタンの人びとが、この貧富の格差を乗り越えて自らの力で生活し、平和な日々を送ることができるように、これからも私たちは活動していきます。どうぞご支援のほどよろしくお願いします。

ユネスコ_2014_3.jpg

子どもたちが寺子屋の前でスナップショット(小学校を中退した子どもたち)

前回の報告書はこちら

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