2013年度に次の基金より拠出した認定NPO法人 国境なき子どもたちさまの活動レポートをご紹介します。

• mama.fスマイリー基金

　近年目覚しい経済成長を遂げるカンボジアでは、貧困が生み出す深刻な諸問題が根強く残っています。当団体は設立当初より、親の虐待から路上に逃れたストリートチルドレンや人身売買や性的搾取の被害にあった子どもたちへの自立支援を実施。極貧生活の苦しみや刑務所で受けた体罰、売春宿での悲惨な経験から、トラウマを抱えていたり、将来への希望を持てずに過ごしがちな子どもたちに、安心できる環境と教育の機会、心のケアを提供し、社会の一員として自立できるよう手助けをしています。

　栄養のある食事や衛生用品、またスポーツやレクリエーションの時間などを得ることで、子どもたちは自身を大事にすることを学び、仲間たちとの親交を深め、心の傷を癒します。「食事を中心に一日の時間管理が出来るようになった」「自分の身だしなみを気にするようになった」「これから生きていく価値を見つけることができた」などの声が子どもたちからあがってきています。現地のスタッフは、愛情をもって子どもたちと接し、カウンセリングを通じて一人ひとりの過去と向き合い、内面的な成長にあわせたサポートを心がけます。

　
 　（栄養のある食事は安定した生活につながり、食事の時間も賑やかに過ごす）

　
　（スポーツでストレスを発散。大学進学の夢も描けるように）

　心と体のリハビリを果たした子どもたちは将来への夢を描いて訓練を始めたり、進学を目指すなど、確実に前を向き始めています。

　（将来に向けて技術を身に付ける）

＜支援者のみなさまへ＞
　自立支援施設「若者の家」で自分の居場所と人生の希望を手に入れることのできた子どもは400名にも上ります。貧困により子どもらしい生活を奪われた子どもたちに寄り添い、自立への選択肢を増やすこと、ひいては彼らがカンボジアの地域社会を担う貢献者になれるよう支援することが私たちの使命と考えています。カンボジアの子どもたちが、貧困から脱却し、未来へ向けた一歩を踏み出すことができるよう、みなさまのお力添えをお願いいたします。

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