2014年度に次の基金より拠出した公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン(WWF)さまより活動レポートが届きました。
WWFは、100ヵ国以上で活動している地球環境保全団体です。森や海などの生物多様性を保全すること、木材や魚介類など、自然資源の利用を持続可能なものにすること、地球温暖化を防ぐことに力を注いでいます。
<スマトラ島における活動>
インドネシアのスマトラ島は、現在、世界で最も急速に森が消失している場所のひとつです。WWFジャパンは、スマトラ島の中部および南部において、森林の状態や野生生物の調査、密猟や違法伐採を防ぐためのパトロール、地域の人々が豊かな自然と調和しながら続けられる産業 (エコツアーや養蜂など) の育成を支援しています。
また、この地域で獲得された木材を原料に、紙製品などを生産・輸出している企業のモニターをおこなうとともに、スマトラ産の木材由来の製品を購入している日本の企業に、自然環境・野生生物・地域社会に配慮した 「責任ある木材の調達」 をするよう働きかけています。
スマトラ島では、国立公園内であっても無許可の入植、伐採が行われているという現実があります。そのため、国立公園に監視小屋を設置し、植林地を監視しています。
樹上に設置の監視小屋
世界で最も森が減り続けている場所の一つ、スマトラ島での森の再生のための植林は、種子集めから苗木の育成、植えた後の下草刈り、追肥、成長を促すための枝打ちなど、樹種の特性に合わせて丁寧に手入れします。
ポットでの育苗
「人と自然が調和して生きる」。WWFがめざす未来を実現するには、志を同じくする世界中の方々の理解と支え、そして長い年月が必要です。その輪に加わってくださったこと、何より、WWFを選んでくださったことに、心より感謝申し上げます。いつまでも、生命の輝きにあふれた、健やかな地球を未来へと受け渡していくために、ぜひこれからもWWFの活動をご支援ください。
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