2013年度に次の基金より拠出した特定非営利活動法人日本臨床美術協会さまの活動レポートをご紹介します。
■クリスマスイベント
主催者 : チャイルドケモハウス
日 時 : 2013年12月26日
場 所 : チャイルドケモハウス プレイルーム
参加者 : 子ども:15名、大人:5名
講 師 : 藤木晃宏・黒木彩
アートプログラム: 「りんごの量感画」
子どもは男児6名(5歳、7歳、8歳、9歳、11歳)、女児9名(2歳、6歳、7歳、9歳、10歳、11歳、12歳)が参加しました。それぞれ年齢に幅がありましたが進行上は何の問題もありませんでした。2歳児の子どもは母親にとなりで制作してもらいましたが、それ以外の参加者は子どもと大人を離して着席してもらいました。治療中のお子さんやその兄弟、姉妹、おのおのが集中して意欲的に制作していました。保護者の方は絵に対して苦手意識があったせいか全員参加にはなりませんでしたが、参加した大人全員がモチーフをよく観察して、自身が感じたりんごを表現していました。表現活動においては病気や年齢にボーダーがないことがうかがわれました。
臨床美術のアートプログラムでは各工程での決断の積み重ねを大切にしていて、それらが作品の密度や参加者の満足度を上げる結果につながっていきます。幼い子どもが保護者に自分の作品を見てもらいたがることで承認欲求を満たし、自信が次へのステップへの架け橋となるのではないかと感じました。
<制作風景・作品画像>
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