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2012年度基金活動報告 -HIV(ヒト免疫不全ウィルス)/AIDS対策活動支援(特定非営利活動法人 国境なき医師団日本)-

2012年度に次の基金より拠出した特定非営利活動法人 国境なき医師団日本さまの活動レポートをご紹介します。

 

国境なき医師団の本質は「人々の存在が脅かされる危機的状況にある時」に、医療支援・人道支援団体として活動することにあります。南アフリカ、スワジランド、モザンビークなど約27ヵ国で活動し、2012年は活動地域全体で約28万人のHIV患者を診療しました。

HIV/エイズはヒト免疫不全ウィルスが原因の感染症です。3~10年ほどの間に免疫機能が徐々に低下し後天性免疫不全症候群(エイズ)を発症します。免疫機能の低下にともない日和見感染症(健康な体では感染症を起こさない病原体が原因で発症する感染症)にかかりやすくなり、中でも結核が最大の死因になっています。世界各地では過去10年間にHIVと闘う数多くの手段が講じられてきました。しかし現在、国際的な資金拠出機関の誰もがHIV/エイズ治療を受けられるようにする取り組みから後退の兆しを見せており、薬の必要な何百万人もの患者が置き去りにされようとしています。HIV/エイズには緊急な対応が必要です。

検査・カウンセリングをはじめ各地域においてウィルスの増殖を抑制し感染を抑えるARV(抗レトロウィルス)を用いた延命治療・栄養治療を含むHIV/エイズ治療を無償で提供しております。例えば、南アフリカではケープタウン近くのカエリチャ地区でHIV結核の治療を提供、そして地域分散型の医療モデルを用いており、現地の看護師とカウンセラーに研修を行います。看護師は治療開始が判断できるように、カウンセラーはウィルス検査の実施を出来るように指導しています。このような活動でより多くの人々が診断や治療を受けられ、国境なき医師団が活動をした後も長く現地の人々の生活に寄与するものを残すことができています。

これからもより多くの人々が長期に渡る安定した治療を受けられるようにこれからも引き続き活動をしていきます。皆様のご支援、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

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