まだ、寒さ厳しい毎日ですが、暦の上では、春。
いかがお過ごしでしょうか?
2月4日は二十四節気の最初のひとつ立春。
一年でいちばん寒いシーズンだけれども、自然の中には春の訪れを感じることもしばしば。
これからの新しい季節に向けて気持ちも明るく。
フェリシモでも新しい季節に向けて、いろいろなモノ・コトが始動していますよ。
フェリシモミュージアム部と『和樂web』の「をかし」なコラボレーションが実現!
「をかし」を現代的に言うと?
日本文化の入り口マガジン『和樂web』さんが語ってくれました。
みなさま「いとをかし」という言葉を聞いたことはないでしょうか。
「をかし」は平安時代以後にみられる美意識のひとつで、おもに新鮮で好奇心が湧く直感的な「美しさ」に対して使われます。
「いと」は「とても」「大変」と物事のはなはだしさを表します。
この日本ならではの表現である「をかし」を『和樂web』では、きれいな景色、趣のある光景などを見て興味を惹かれたときの「インスタ映えする!」とか、SNSの「いいね!」に近い感情だと考えています。
例えば景色を見て直感的に美しい!と感じるときのようなスピード感ある感情の起こりが「をかし」なのではないでしょうか。
まずはページを開いて、フェリシモミュージアム部と日本文化の入り口マガジン『和樂web』が考える「をかし」の世界をご堪能ください。
ほか、今月はフェリシモのプランナーが「直感的に素敵!」と感じたコトをモノづくりに真摯に込めたアイテムたちをご紹介。
みなさまのお手もとに届き、使われたり、身に着けるたびに新たな驚きを生み出してくれることでしょう。
平安の美意識からの日本のよさを知り 多様な美しさを形にして今の世に
日本特有の美的表現である 「いとをかし」 は平安で初めて生まれました。清少納言は言葉にしづらかったことをエッセイに表現したり、
歌人たちはこぞって和歌を詠み、その時代の今を嘆き憐れむ言葉を残してくれています。
そんな平安時代の心動かされる感覚を込めたアイテムをフェリシモミュージアム部と『和樂web』で作りました。
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平安時代、清少納言が枕草子でつづった風景を令和の世でも!
平安時代を代表する女流作家、清少納言の随筆「枕草子」は、清少納言が藤原定子に仕えているときに宮廷で彼女が見聞きした自然や、生活のさまが書かれています。1,000年以上たった今でも多くの人に知られ、「春はあけぼの~」から始まる冒頭の文章は、耳なじみのある方も多いはず。清少納言が宮廷で目にし、「をかし」と感じた四季の風情ある景色を今の令和の時代に観られる風景にしたい! そんな想いでこのカーテンクロスを作りました。
清少納言は日常の何気ないできごとをとても大事にし、宮中のみんなが集うサロンのようないつの季節も同じ場所から、目にする四季それぞれのよさをエッセイのように書いていたのではないでしょうか。そんな彼女がつづった「をかし」の景色を自分の家に居ながら見られたら、それこそ最高! まさに「いとをかし」。
枕草子で書かれている四季の景色を一枚一枚のクロスに落とし込みました。一枚でももちろん楽しんでもらえますが、4枚そろうと山の稜線が連なります。清少納言が目にした季節や時間の流れをイメージしたこのカーテンクロスをきっかけに日本の季節のよさを体感し、家族や友だち、誰かといっしょに楽しんでもらえたらうれしいです。
むずかしそう、高尚なもの、と思われがちな日本文化をカジュアルなエンターテイメントとして楽しむ提案をしている和樂web。実は多様でおもしろさに満ちている日本文化の側面をWEB記事やTikTok、Instagram、podcast、商品開発を通じて紹介。取り上げるテーマにはさまざまな切り口がありますが、そのひとつが「新鮮な驚きや発見に満ちているか」。まさに「をかし」です。今回つくった「枕草子 四季のカーテンクロス」でも「をかし」の世界を自宅で楽しむ提案を。
フェリシモミュージアム部と『和樂web』編集部の
「をかし」な商品へのこだわり
「をかし」を学ぶグッズを一緒に作ってくれた、『和樂web』編集部スタッフのサッチーさんに、ミュージアム部部長が「枕草子 四季のカーテンクロス」のこだわりポイントを聞きました!
和樂web編集部スタッフ サッチーさん
編集長から「先入観に支配された女」というリングネームをもらうくらい頭がかっちかち。和樂webでの仕事を通じて、少しずつ柔軟性が出てきたところ。中華と甘いお菓子とかみごたえのあるグミが好き。
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部長 今回平安の空に「書」を浮かばせるというのは和樂web編集部のみなさまのアイデア。とても思い切った提案でしたね。
サッチーさん 今回は平安の「をかし」を表現するということだったので、その時代に近しい文字を使いたいな、という想いがありました。そこで、東京国立博物館所蔵の元永本(げんえいぼん)※というのがあるのですが、その古写本に書かれた文字を使うのはどうだろうと思いつきました。
※元永本とは平安時代末期(12世紀)に書写された『古今和歌集』の古写本。
部長 なぜ元永本から?
サッチーさん 元永本は書の美しさはもちろんですが、使われている「料紙」と呼ばれる紙の美しさが素晴らしく、書との組み合わせが、まさしく平安文化の雅な世界観を代表するものだと思ったのです。
部長 元永本の画像ですが、料紙の仕上げもページそれぞれが違ってとても豪華、そして、そこに書かれている書のデザイン、筆の運びも独特ですね。
サッチーさん 書の変遷という意味でもこの時代は独特です。平安から鎌倉の時代に入っていくと書がきれいに整っていくので、貴重な時代かもしれません。また、この時代の書は書いた人それぞれの美意識が現れやすいような気がします。
部長 今回、季節を表すために「はる」「なつ」「あき」「ふゆ」の文字を探していただきました。見つけるのはむずかしかったですか?
サッチーさん はい、例えば「はる」という文字ひとつでも今の日本語のように体系化されていなかったりするので、見た目だけでは「はる」と書かれているとはわからない字もあります。ですので、古今和歌集の翻訳本を見合わせて読み解きながら選ばせていただきました。
部長 苦労のもと探していただきありがとうございます。今回空に浮かんだ「平安の書」は、重要なデザインポイントですので、ぜひ手にとってお部屋に飾って楽しんでいただきたいです。
【和樂web編集部さんとの対談の続きはフェリシモミュージアム部noteで】
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和歌が日常的に詠われていた時代に思いをはせて、
詠み手と和歌を身近に感じとってほしい
平安時代、和歌は詠み手の人となりを知るためのとても重要なコミュニケーションツールでした。和歌の上手下手で結婚相手にふさわしいか判断されてしまうこともあるほどの、価値観のひとつでもありました。
詠み手が和歌に託した想いは、彼らのすべてといっても過言ではなく、1,000年の時が流れても輝かんばかりに美しい。彼らが紡いだ和歌に畏敬の念を表し、それらが詠まれた情景を思い浮かべられるようなシーンを着想元に、上品かつ華やかなブローチに仕立てました。
ブローチにすることを思いついたのは「人前で頭髪をさらすことを恥ずかしいこととし、貴族の男性であれば公的な場では冠を、私的な場では烏帽子を被っていた」という平安時代の慣習から。現代の帽子を彼らが詠んだ和歌で彩ることができたら、きっと素敵です。
帽子以外にも、ストールはもちろん上着の衿もとに着けても素敵な、先人たちの言葉の形。和歌の繊細な美しさをモノづくりにも落とし込みたくて、ブローチは日本の職人の手でひとつひとつ、ていねいに製作してもらいました。
先人と現代の職人が作り上げた新しい芸術を身にまとう贅沢をお楽しみください。
唐衣 きつつなれにし つましあれば
はるばるきぬる 旅をしぞ思ふ 在原業平
着慣れた唐衣のように慣れ親しんだ
妻を都においてきているので、
はるばるやって来た旅のわびしさを
しみじみと悲しく思います。
在原業平が詠んだ歌より
「杜若と八橋」
東風吹かば にほひおこせよ 梅の花
あるじなしとて 春を忘るな 菅原道真
春が来て東の風が吹いたなら、その香りを私のもとまで届けておくれ、梅の花よ。
私がいなくとも、春を忘れてはいけないよ。
菅原道真が詠んだ歌より
「梅と東風」
この世をば わが世とぞ思ふ望月の
欠けたることも なしと思へば 藤原道長
この世は私のためにあると思う。
今宵の満月のように、私に欠ける部分は何もないと思うから。
藤原道長が詠んだ歌より
「空に浮かぶ望月」
「いとをかし」なものづくり
繊細な背景を形にするために、ひとつひとつのパーツを手作業でていねいに作り上げています。
株式会社レオビジュー
日本のものづくりを大切に。小さな工房でひとつひとつ心を込め、ハンドメイドで製作しています。
ニャンコ先生のいろいろな表情をマシュマロに
中身は先生イチオシのこし餡です!
本来は優美な姿を持つ斑という妖怪が招き猫に封じ込められ、その形になじんでしまったもの。夏目が死んだら友人帳をもらうという約束で、用心棒をしながら飼い猫として一緒に暮らしている。
大人気のキャラクターあのニャンコ先生とのコラボが実現しました!
長年人気の作品 「夏目友人帳」。中でも、主人公・貴志といつも一緒にいるニャンコ先生は大人気。フェリシモ猫部にもニャンコ先生とのコラボを熱望されるみにゃさまのお声をたくさんいただいておりました。そして、この度、念願かなってめでたくコラボレーションが実現しました!
自称・用心棒のニャンコ先生ですが、ふだんは猫の姿でお散歩したり、お昼寝したり、おやつを食べたり……!?
このニャンコ先生のいろいろなかわいらしさを楽しんでほしい!と作ったのが、猫部のアイテムでも大人気の和風マシュマロ。今回中身はこし餡!
箱を開けたら9つものニャンコ先生のお顔が! 全部表情が違うんです。かわいらしさをきちんと表現したくて型から起こしてもらって作っています。かわいらしい表情とともにぷにっとやわらかく癒やされる食感が魅力です。
アイスやパフェのトッピングにすれば、いつものおやつタイムが特別なひとときに。和風マシュマロは個包装でお届けするので、みんなでシェアして楽しんでくださいね。
新しい季節にみなさまにお届けしたいアイテムをPick Up !
着るたびに、使うたびに、新鮮さを感じてもらえる、そんなアイテムを集めてみました
最高のふだん着づくりを目指す
『サニークラウズ』がチャレンジした染料は?
自分だけの一着に表情を変えていく藍に魅せられました。
「インディゴブルー」で最高のふだん着をどうぞ
五行説では季節に色をつけて、青春・朱夏・白秋・玄冬と表しています。『サニークラウズ』のはじまりの春の色は「青」。 『インディゴブルー』をテーマに服づくりをしました。インディゴを使ったものといえばジーンズが有名ですね。性別、世代を超えてたくさんの人が手にする身近なものですが、インディゴという染料はメジャーだからこそ、納得のいくアイテムをつくるのがむずかしいところ。けれども藍の深い青に魅せられたプランナー。あえてこの春はこのインディゴでの服づくりに挑戦しています。実に紹介のしがいがある、アイテムたちが完成しました。
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青より藍し。いろいろなインディゴをご堪能あれ
インディゴ染料はもともとは藍の葉を発酵させたものですが、今は化学的に作った合成インディゴが使われています。インディゴの特徴は色落ちしやすいこと。使うほどに色褪せていくけれど、この色落ち加減が一枚一枚の味わいとなり愛着に変わっていくんです。時間の経過とともに自分色に変わっていくそんな楽しみも味わってもらいたくて、インディゴで染めた糸を使っていろんなアイテムを作りました。
「インディゴブルー」
PICK UP
1
青に春がたくさん、咲き誇りました!
たくさんのみなさまに、『サニークラウズ』の「青い春」を楽しんでもらえる自信の一枚が、青いデニム地いっぱいにたくさんの花刺しゅうが映えるトップスです。前身ごろ全面に、春のあぜ道をイメージしたマーガレットやたんぽぽのわた毛・ナズナ・クローバーなどのオリジナル刺しゅうをほどこしました。デニムの素朴な風合いと野花のやさしい雰囲気がぴったりで、春らしい軽やかなデニムトップスに仕上がっています。袖や後ろ身ごろの無地のデニムの存在感と、前身ごろとの全面刺しゅうのコントラストがすごくいいバランスです。天気のいい日に春を探しに、ぜひ袖を通してもらいたい一枚です。
袖を通すたび 自分色になっていく愛らしさ
「インディゴブルー」
PICK UP
2
華やかでインパクト大!
ヒッコリーストライプのデニムバージョンです
昨年はパッチワーク風のアイテムをいろいろ作りましたが、今回はパッチワーク風に見えるストライプのデニムバージョンを作ってみました。細ヒッコリー、中ヒッコリー、大ヒッコリーの3種類のヒッコリーストライプと、無地のデニムで構成しています。
なので単調にならず、これ一枚着るだけで気映え感抜群。白とインディゴのシンプルなツートーンですが、マルチストライプにすることでデニムの華やかさが際立ったと思います。届きたてのはじめは、鮮やかでストライプが強い印象。でも、着るほどにほどよく色落ちして味わいが増し、やわらかい風合いのイメージに変化するでしょう。長い時間楽しんでもらいたい一枚です。後ろ身ごろがオープンタイプになっていて、白いボタンをアクセント的にきかせているのもポイントです。
愛でるようにヴィンテージマインドを受け継ぐMEDE19Fが創る、春のファッションの世界
レトロ懐かしいクロシェ風レースに惹かれて作った
春のロングドレスは、着こなしの主役にも効かせにも
好きな一着とめぐり逢い、愛でるようにときを重ねていく愉しさをお洋服に込めたブランドMEDE19F。この春のテーマは「BLOOMING FIELD」草花が芽吹いて開花するエネルギーを感じ、生命を育む輝きを投影したアイテムが生まれています。 今回みなさまにご紹介したいアイテムは、プランナーが出会った懐かしい印象のクロシェ風のレースを重ねて作った、総レースのワンピース。その存在感はスタイルの主役級。けれども、インに合わせるアイテムで雰囲気も表情も変化し、袖を通すたびにあなたに新鮮な驚きをもたらしてくれるはず。合わせて着てもらいたい、フォトプリントTシャツといっしょに紹介させてもらいます。
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最初にイメージしたのはヴィンテージのテーブルクロスやレースカーテン
そして、思いどおりの懐かしさあふれるレースに出会えました
3種類のクロシェ風レースを組み合わせて、シーズンレスでいろいろな着こなしを楽しんでもらえる大人のためのロングドレスを作りました。こだわったのはレースのテイスト。ヴィンテージの雰囲気を大事にしたかったのでレトロで懐かしいレースを探しました。出会ったヴィンテージテイストの3種類のレースを、身ごろ、スカート部分、すそとそれぞれ変えることで、デザインにも遊びが生まれた一枚に。スカート部分はゆったり、たっぷりと生地を使ったロング丈で、動くたびにレースが揺らめいて華やいだ気分になってもらえると思います。
総レースだから、インに合わせるものでまったく違う雰囲気を楽しんでもらえるのがいちばんの魅力。インにワンピースを合わせたり、デニムなどカジュアルなものを合わせたり。甘いだけに収まらないよう、インに合わせるものも選びやすいように胸もとはVの開きに。肩口の切り替えと同じく、麻の布はくでクールなイメージにするなど、レース以外のディテールも大切に作りました。おすすめはカジュアルに合わせるスタイル。パンツとのレイヤードスタイルもバランスよく楽しんでもらえますよ。
製品に洗いをかけて、よりこなれた雰囲気に仕上げたので、届いたときからヴィンテージテイストを楽しんでもらえます。春の新しいワードローブに加えてもらえたらうれしい自信の一枚です。
大人の女性だから楽しめる
総レースのロングドレス
レースは女性にとって特別な存在。けれども大人が着られるアイテム選びはむずかしい。このドレスはそんな大人の女性にこそ着てもらいたいアイテムです。甘すぎないレースの世界を楽しんでください。
レースのドレスに合わせてほしいTシャツは
どんな時代も力強く生きる女性たちの姿をフォトマガジン『LIFE』から切り取りました
レースドレスに合わせて、ちょっと外したアイテムとして活躍させてもらえたら。そんな想いでモノクロのフォトプリントが目を引くロングTシャツを作りました。アメリカのフォトマガジン「LIFE」の膨大なアーカイブから1940〜1950年代をたくましく生きる女性たちの姿の写真をセレクト。モノクロのヴィンテージの雰囲気が引き立つように、プリントは生地なじみのよい技法を採用し、3種類のTシャツは柄ごとにディテールも変えて表情違いを楽しんでもらえます。
メンズライクな長めの丈感で、オーバーシルエットだから、1枚でも重ね着のインにもいろいろなスタイリングで活躍してもらえる自信の一枚です。
ありのままの私にすっとなじむアイテムを紡ぎ出し続けるel:ment[エル:メント]がこの春、出会ったもの
魅了されたヴィンテージ植物画の世界を暮らしにスタイルに、
使うたびに新鮮な驚きを感じてほしい
デザインや素材にストーリーを感じ、手にしたとき、身に着けたときになじむ。そんな「素」の感覚を大事にものづくりをしているel:ment [エル:メント]。この春プランナーが魅了されたのが17世紀の園芸植物画集。古い植物画集で表現されている植物たちの繊細な表情を、いろいろな形で暮らしやスタイルに取り入れてもらえる新しいアイテムを作りました。ちょっとプラスするだけで、その空間やスタイルにより愛着を持ってもらえたら。そんな気持ちで作り上げた生活でもスタイルでも活躍する大判ハンカチ。そしてシンプルな服がたちまち旬の顔に変身する、繊細なレースの付け衿を紹介させてもらいます。
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17世紀の植物柄を趣き深いハンカチに飾ったり、まとったり、使い方で多彩な表情を楽しんでください
オランダの画家、園芸家エマヌエル・スウェールツによる手彩色銅板画集の植物画は、17世紀のヴィンテージの雰囲気がたまらなく魅力的です。今の暮らしに活かせるアイテムに仕立てたくて、大判のハンカチに仕上げました。写実的なボタニカルモチーフはオランダから海外へ園芸植物を紹介するために描かれたもので、当時も人気を博したそう。ふわりとやわらかいダブルガーゼの上にその美しい図版を日本の繊細な捺染技術でプリントし、それぞれ趣のある一枚に仕上がりました。
大判なので壁に飾ったり、テーブルの目隠しにしたり、首もとに巻いてみたり。使い方によっていろいろと表情を変え、使うごとに新鮮な驚きをもたらしてくれます。一枚一枚単色で、ちょっとくすんだヴィンテージな雰囲気の色味を選んでいるから、お部屋の印象を趣きを感じる色に変えてくれます。植物が芽吹く春に、生きた植物といっしょに部屋にあるさまも素敵だと思いますよ。ファッションに取り入れたなら、大人な落ち着いたアクセントになってくれます。
ていねいな仕事を心がける日本の捺染技術が
細かい図案を繊細に表現してくれました
ヴィンテージの雰囲気を大事にしたいから、プリントは確かな技術を持つ、大阪の松尾捺染さんにお願いしました。試し刷りは、職人さんが一枚ずつ刷って、色の出具合、柄の出方などをていねいに確認して仕上げてくださっています。今回の植物画の図案は細かい線とちょっとくすんだ絶妙な色合いがポイント。色出しの高い技術力、そして長年引き継がれてきた経験による松尾捺染さんならではの繊細さが際立つ仕上がりです。
仕上がりの美しさは
職人さんの技術から
シルク製版による染料プリントは1色ずつ色を重ねてプリントしていきます。プリント前の品質チェックも大変厳しく、その厳しい目のおかげで、美しい仕上がりがかないます。
松尾捺染株式会社
1926年創業。東大阪でスカーフなどのプリントをはじめ、イメージをこまやかに再現する染色を得意とされています。
木の実やお花が入った繊細なレースの
付け衿で、今あるお洋服を新しい印象に
トレンドの大きな衿の付いたお洋服。着てみたいけれど、ちょっと勇気がいる、そんな大人の女性に楽しんでもらえたら。そんな想いで作ったのがこのアクセサリー感覚で使えるレースの付け衿です。新しいトップスを買い足すことなく今あるお洋服にさっとプラスするだけで一気におしゃれの幅が広がり、春のおしゃれ心も上げてもらえると思います。
こだわったのはレース選び。ボタニカル柄が落ち着いた雰囲気の、オーガニックコットン混のレースに出会うことができ、シンプルながらもシックな印象の付け衿に仕上がりました。
木の実やお花の植物柄がさりげなくレースに入っていて、甘すぎないデザインとモノトーンのクールな色合いに。今ある服にちょっとプラスしてみようかなって、 挑戦してみてもらえたらうれしいです。 気軽にプラスしてもらうことでシンプルな装いが 一気に華やかになって、あなたのお気に入りのお洋服を長く愛着を持って着てもらえたら、そんな願いも込めています。
『今月のフェリシモ』編集部選
フェリシモ ユニークのツボ
編集部がおもしろい! みなさまに紹介したい!
強く想ったアイテムをご紹介します
ユーモア大相撲 二月食卓場所開幕!
日本で年に6回本場所が開催される大相撲。こどものころ、気づけば16時~18時までのテレビの相撲放映を家族みんなで見ていた、なんて思い出のあるみなさまも多いはず! そんな大相撲を見ているうちに、力士たちのがんばりや魅力、用語やルール、所作、礼儀など、知れば知るほど奥深い大相撲のおもしろさにすっかり魅了されたユーモアのプランナー。
自分たちを虜にした相撲の魅力を詰め込んだアイテムを作りたい! 相撲の楽しさや、力士たちの魅力をぜひ知ってほしい! そんな熱い想いでできた食卓をにぎわすこと間違いなしの2アイテムを『今月のフェリシモ』ではご紹介。それぞれに角界の習わしがちゃんと込められていて、なるほど!と編集部も納得の、アイテムたち。見た目のかわいらしさの裏にはちゃんと敬意を表したストーリーあり! プランナーに詳しくお話を聞きました!
塩分の取り過ぎと、水分の取り過ぎにはご注意ください。
お水を注いで見てほしい!
力士の努力と出世への道のり
力士になるための新弟子検査はぎりぎりで合格する人も多く、最初は彼らの体形も普通より少し大きいくらい。でもそこからがんばって努力をして増量し、力士の立派な体格になっていきます。ごはんを食べたらすぐ寝て、食べたものをしっかりとからだに全部吸収できるような毎日を続け、稽古して、優勝を争うような上位力士になっていくんです。
幕下以下の力士は塩をまくこともできないし、お給料もなく、十両になるのがあこがれ。でもそこまで行けずに終わってしまう力士も。入門からのその道のりがすごいなと、尊敬の念を込めて作ったのが今回の力士の出世グラスです。水を入れる前は幕下力士のデザインで、水を注ぐとイラストが膨張して体格がよくなり、優勝争いの上位力士に変身。グラスの外側のイラストは真っ黒の幕下力士用のまわし。十両以上の力士はカラーのまわしを着けられるので、グラスの内側のイラストはカラーのまわしにしました。力士の出世の時系列にそって3変化を表現しています。柄は4柄。最近多い外国人力士、しこを踏んでる力士、ちゃんこを食べてる力士、張り手をしている力士。お水を飲ませて大きく育ててくださいね。
関取だけができる所作
あこがれの塩まきをあなたの食卓で!!
相撲の所作の中でも、塩まきってとても印象的ですよね! 場所中は一日で相当量の塩がまかれ、ひと場所で600キロ以上もの塩が使われているとか。ものすごくたくさん豪快に塩をまく力士や、“え、今塩まきました?”と感じてしまうような少ない力士も。塩のまき方だけでも、好きな力士がわかってしまうような、力士の個性があらわれる所作です。
塩まきは土俵や力士の心身を清める神さまに捧げる儀式。“はらいたまえ、きよめたまえ”と塩をまくことで、神聖な土俵の邪気をはらいます。そして次に力士が自分自身を清めます。けがをしないように神に祈る相撲の大事な所作のひとつです。この力士の塩まきを商品にしたい!と思った時、やはり本当に塩をまくしかない、と、作ったのがこの力士の形をした陶器の調味料ケース。振ると手から塩がまかれます。大好きな力士の塩のまき方を再現するもよし、自分の塩まきスタイルを見つけるもよし。この神聖な塩まきは、実は基本的に十両以上の取組でしか行われないため、力士たちにとってはあこがれの所作なんですよ。
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