リトアニアに行ったらアーヨットショコラダスだす。
私の中でもえこひいきというものがあります。
えこひいきするっ。
このアーヨットショコラダスはえこひいきチョコレートです。
リトアニアも小さな国です。首都のヴィリニュスの目抜き通りも短いっ。でもきれいなんです。どこもかしこも。
その中心にあるカフェがこのアーヨットショコラダスなんですが。
実ははじめの印象はいけてないと思ってしまったのです。
いっぱいチョコレートは並んでいるけど。甘そうに思って、オリジナリティーもあるのやら。オーソドックスに見えた。
オーナーさんも忙しそうにしてるけど。なんともそっけなく。ずーっと日本人が座っているのに。アジア人が少ないので目立つのに声もかけてくれず。
だいぶ経ってから、「僕に用事?」
あんまり日本と仕事したくないのかな?
「お店の一番人気はこれです」と教えてくれたのはチーズのチョコレート。
ええー。チーズ? 際物(キワモノ)かも。
ところが! ひと口食べてびっくり!!! まさにチーズそのものなんです。でも、チョコレートとのハーモニーがあって、バランスが抜群!
これ作れるなんて、この人すごい!
聞けば英語があまり得意でないので話が出来ず、今、寝てた息子を電話で呼んだって。
その間に出てくるチョコレートはどれもこれもオリジナリティーにあふれていて。この方が楽しんで作っているのが伝わるのです。
息子さんを待っていたんですが。たいがいこういうときに出てくる息子さんは、会計士とかエンジニアとかでえらくビジネスビジネスしてる人がいやいや出てくるのですが。
寝起きでやってきたのは、今起きましたー。グッモーニーン! って感じの大学生くんです。
背が高くって、寝グセも可愛い、ヤオヨロズのおばさんに好かれるいい子。
挨拶も「ハジメマシテ」と日本語です。彼は日本のアニメが好きで何度も日本に来てるそうなんです。
お父さんの通訳を一生懸命してくれます。なんてあったか親子。
「お父さんのチョコで一番好きなのはこれです。僕はこれが一番好き」
実はリトアニアと日本の食品の基準が違うので、今回は断念しようかと思ったのです。選ぶもの選ぶものみんな輸入が出来ず。
でも。粘りました。だって、こんなにあったかなショコラティエ紹介せずに誰を紹介する?
ほらえこひいきぶりすごっ。
みなさん、リトアニアに行ったらまずここに行ってほしい。いけない場合はぜひ『幸福のチョコレート』でお求めください。
寒い冬もこれであったかになりますよ。
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チョコレートバイヤーみり
フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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