天気を愛でる
「今日はいいお天気ですね」
「雨の中、ご苦労様です」
「すっかり秋めいてきましたね」
親しい人とも、初対面の方とも、先ずはお天気のご挨拶。
季節を共感したり、相手のことを気づかったり。古くから手紙の書き出しと結びを飾る時候の挨拶としても、天候の話題は日常に欠かせない存在ですね。
そんなお天気をインテリアとして暮らしの中で楽しめる「ストームグラス」をご存知ですか?
現在、SeeMONOにはオリジナルのストームグラスが4種類あり、どのデザインも登場以来たいへんご好評をいただいています。
SeeMONOといえばストームグラスを思い浮かべてくださる方がいらっしゃるほど人気シリーズになったこの不思議なお天気インテリアを、あらためてご紹介したいと思います。
ストームグラスとは
ストームグラスとは、19世紀のヨーロッパで航海士が気象を予測するのに使っていた道具。ガラスの中には、樟脳(しょうのう)や硝酸カリウム、エタノールなどの化学薬品を溶かした液体が入っていて、結晶化などの変化によって天気を予測していたと言われています。
液体が透明なときは晴れ。小さな結晶が浮遊しているときは雨。ガラス全体が白くなるときは雪。粗い結晶が上部にあるときは嵐、というように天気の目安として観賞することができます。
気圧、気温、湿度などが影響しているようですが、結晶化と天気との詳しい関係性は未だ科学的に解明しておらず、謎めいたサイエンスインテリアとしてのミステリアスな側面も人気の理由です。
SeeMONOだけのオリジナルデザイン
はじまりはプランナーがインテリアショップで出会った、シンプルなドロップ型のストームグラスでした。カタログで紹介したところ大好評だったことから、オリジナルのストームグラスを作ることに。
「結晶の白いモヤモヤをなにかに見立てられないかな?」
「インテリアを選ばず、かわいすぎないデザインがいいな」と思案を重ねた結果たどりついたのが、結晶を雲海に見立てた山のデザインでした。
お天気によって結晶が雲海のように立ち込めたり、山頂がクリアに晴れ渡ったり。自分の部屋の中で、雲海を眺められるなんて素敵だと思いませんか?
フェリシモのいっしょ買いキャンペーンに登場したところ、ブランドの垣根を超えて幅広いお客様からご好評をいただき大ヒットアイテムに。手のひらに乗る飾りやすいサイズ感や手頃なプライスも、自分用やプレゼント用にちょうど良かったのかもしれません。
シリーズ2作目に登場したのが、結晶を朝もやに見立てた山小屋のストームグラスです。その日の天気によって、山小屋がすっきり見えたり、朝もやが立ち込めていたり。毎朝のぞくのが楽しみになりそうでしょ?山頂デザインの雲海と並べたら、まるで山の上の天体観測所にいるような気分に。
人気シリーズが続々登場
またまたヒットしたストームグラスシリーズ。当然、3作目にも期待が高まります。
「さて、次は結晶を何に見立てよう?」と悩んでいたときに目にしたのが、北海道にしか生息していない『雪の妖精』と言われるシマエナガでした。
シマエナガブームもあいまって、ストームグラスの3兄弟に続き、光に反応して羽がくるくる回転するラジオメーターの四男、五男、六男も加わった全6兄弟のシマエナガシリーズが完成しました。
6兄弟をなかよく並べて飾ったり、家族や友人とシェアしたり。たとえば、北海道にしか生息しないシマエナガを沖縄のお友達にプレゼントして、「うちの長男は今、真っ白よ」なんて報告しあっても素敵ですね。
最新作は地球と未来への願いを込めて
そしてシリーズ最新作が、『旭山動物園とボルネオの森恩返し基金』が付いたホッキョクグマのストームグラスです。ガラス職人さんがひとつひとつていねいにガラス職人さんがひとつひとつていねいに手作りした乳白ガラスのシロクマフィギュアを中に入れた新しい製法で、こちらも登場以来大人気に。
ぽっこりおなかやおしりなど、360度どこから見てもホッキョクグマらしいフォルムにこだわったクマさんが、雪に見立てた結晶の中から顔を出したり、全身を登場させたり。毎日クマさんを眺める楽しみが、地球や動物たちを思う時間になってくれたら。そんな願いを込めて、旭山動物園さんといっしょに作りました。
一年中、昼も夜も、天気を愛でる暮らしを
4シリーズ4様の魅力にあふれるSeeMONOのストームグラス。
置き場所や空調など室内環境によって、目安どおりに結晶化しないこともあり、あくまでも天気を予報するものではありませんが、科学的に解明できない天気による不思議な変化は、どこか生き物を飼っているような楽しさがあります。
24時間365日、ついつい眺めたくなる不思議なインテリア。お部屋で天気を愛でる毎日を話しのネタに、新しいコミュニケーションが広がるかもしれませんね。