「作る」を楽しむ組子細工
「日常に新しいもの、美しいもの、楽しいもの」を提案するSeeMONOの中でも、大人気のキットシリーズのひとつが、建具職人さんと作った組子細工キット。
日本の伝統工芸でありながら、どこか北欧を感じさせる、ナチュラルな無垢材のシンプルな幾何学模様。
日本の伝統工芸がどうして?
なぜキットに?
ずっと人気の秘密はなに?
コースターをはじめ、全4商品をラインナップする大人気シリーズの知られざる開発ストーリーとともに、改めて「組子細工キット」の魅力をご紹介したいと思います。
組子とは
「組子」とは、古くから和室の欄間や障子などの建具装飾に用いられてきた伝統技法。
日本の暮らしの中で息づいてきた、世界的にも注目される伝統工芸です。釘を使わず、木片を組み合わせて作る緻密でシンプルな幾何学紋様には、それぞれ縁起の意味が込められています。
たとえば、麻の葉を表した「角麻」は、鬼が麻の葉をきらうことから厄除けとして家の戸口に使われていたり、「胡麻殼」は、胡麻が長寿の薬であったことから健康祈願の意味が込められていたり。良縁や、子宝を願うものなど、それぞれ紋様の意味を知るのも楽しみのひとつです。
ある日、組子職人さんの作業動画を見たプランナーが、そのシンプルながら奥深い組子の魅力に惚れ込み、キット化の実現に向けて、長い奮闘の日々が始まりました。
「伝統工芸」ということ
しかし、すぐに大きな壁が。
伝統工芸はすべてが繊細な手仕事のため、まず量産できない。
たとえ作ることができても、コストがかかりすぎて、とても商品化できないという現実にぶつかります。
そんな中、あるメーカーさんの紹介で出会ったのが、組子細工の木製パーツの製造の際に、一部精密機械を取り入れ、職人の手の技術と融合させることで、工芸品の品質と量産の両方をかなえることに成功した河島建具さんでした。
繊細な切り込みやほぞを入れた木製パーツを、パズルのように手作業で組み合わせていく組子細工は、ちょっとでもずれが生じたら完成できない緻密なもの。
河島建具の職人さんの卓越した設計技術と、0.1mm精度で加工できる機械の精密さがなかったら、このキットは誕生できなかったでしょう。
組子細工の魅力
組子細工はインテリアとしての美しさも魅力ですが、やっぱり醍醐味は「作る」楽しさ。
カギのように切り込みが入っていたり、水で湿らせて曲線にするために洗濯板のような筋目がたくさん入っていたり。実際に組み立ててみると、その紋様のために設計された木製パーツが、ぴたっと組み合わさっていく仕組みに「日本の伝統工芸すごい!」と感動するはずです。
一切の隙間もなく仕上がる完成作品。
緻密で繊細でありながらも、コースターキットなら約10〜20分ほどの製作時間で手軽に組み立てられるのもうれしいですね。「制作中にほのかに香る天然木の香りに癒される」というお声もたくさんいただいています。
手軽に、しかも本格的に、日本の伝統工芸を楽しんでいただけるように、シンプルな作り方の紋様を選び、木製パーツ自体にも工夫を加えています。
実際に職人さんが作る組子は、木槌などを使って、きちきちに隙間なく仕上げますが、このキットは一般の人が手で押すだけでさくっと入りやすく、しかも外れないように、熟練の職人さんの高い技術と知恵、長年の経験をもとに微妙に調整されているんです。
特にコースターキットはシンプルでパーツも少なめなので、初心者の方はもちろん、お子様と一緒に気軽にトライしていただけますよ。
楽しみ方はそれぞれ
シンプルな幾何学模様のコースターは、作ったあとの楽しみ方もいろいろ。
別売りの専用スタンドに立ててインテリアとしても飾れます。また専用スタンドは面打ちにも使えるので、スムースな作業や仕上がりをきれいにする道具としてもおすすめですよ。
軽いのでコースターをモビール風に吊るしたり、ピンやテープで壁に飾ったり。着色して、クリスマスツリーのオーナメントにされる方も。
自分だけのアレンジを多彩に楽しめるのも魅力です。
一度好きになった組子細工を、広く、深く、続けられるのも、SeeMONOのキットシリーズのいいところ。
コースターなら、2つのシリーズを合わせると、全部で18種類の伝統紋様を楽しむことができます。
もっと大作を作りたい方には、六角形のトレイキットや、新作のふた付き小物入れキットなど、さらなる達成感と奥深さを味わっていただけます。
ほのかに香る無垢材に触れながら、日本古来の幾何学模様のパズルに夢中になる。
そんな心静かなひとときを、あなたも手軽なキットではじめてみませんか?