ものがたりがはじまる

さっぷうけいだった場所に、ある日一輪花が咲き、木々が育つと、鳥の群れも飛んできた。やさしくなった世界から花を摘み取り花びんにさす。食卓に並べるのは好きな器だけ。家が楽しくなってきたから、ついに猫を飼いました。

というのは、6枚並んだ手ぬぐいのウォールクロスからの空想。でもね、物語のディテールは違っても、暮らしに豊かさをもたらす手ぬぐいの働きは現実だと思うのです。

眺めているだけで、暮らしの色が立ち上がるアートな手ぬぐい。デザインは、イラストレーターのイオク サツキさんによるもの。無駄をそぎ落とした中にも静かなぬくもりを感じるイオクさんの作風を再現するべく、1枚ずつていねいにプリントしています。手ぬぐいを下げているのは、天然木のポスターハンガー。マグネットで挟むだけだから気軽に付け替えできますし、リビングや寝室などお部屋ごとに飾ってみるのもいいでしょう。

もちろんこれは手ぬぐいですから、実用的でもあります。ハンカチとして優秀なのは言うまでもなく、水気をとてもよく吸うので台所でも活躍。手ぬぐいは、端が切りっぱなしになっているのが特徴ですが、これはあえてのこと。かつて手ぬぐいは、「ふく」以外にも、鉢巻きにしたり、ほっかむりにしたりと生活に不可欠なものでした。日々清潔に使えるように、洗ってもすぐに乾くよう端を縫っていないのです。使い始めは端がほつれてくるのですが、ほつれた糸を何度か切って整えれば、徐々にほつれなくなります。綿100％で肌ざわりも気持ちいい。

壁を彩ってからも、便利に使えるウォールクロス手ぬぐい。部屋に絵やポスターを飾りたいけど一体何を？という人も、この手ぬぐいならアートが身近になるはずです。

水をよく吸い、早く乾く手ぬぐいはキッチンでも大活躍。手をふくのはもちろん、食器ふきにも優秀です。毛羽がないので、グラス類もふき跡が残りません。きれいな色の帯付きなので、贈りものにもぴったり。