相撲愛あふれる2人が力士モチーフのアイテムを作るまで(後編)
公開日 2022.09.16
OshiKra(おしくら)の名前の由来は、「推し」と「暮らし」。今回は、「推し」と「暮らし」、「推し事」と「お仕事」をめいっぱい楽しむフェリシモ社員にインタビュー! 思わずくすっと笑顔になってしまうような、ユニークでかわいいオリジナルアイテムを展開するブランド『YOU+MORE!(ユーモア)』チームから、相撲モチーフアイテムを企画したプランナー2名にお話を聞きました。後編では相撲モチーフアイテムが生まれた経緯や、各アイテムのポイントについて、詳しくインタビューしていきます。(編集部)
▽前編はこちら
\今回インタビューしたフェリシモ社員/
リスペクトがあるからこそできたアイテム
パタ子 初めて相撲観戦に行ったときのエピソードで、すごく大きいお弁当が来た話をしたんですけど、その中にお土産のどんぶり鉢が入ってたんです。でも、若い女性にはちょっと使いづらいデザインで(笑)。最近相撲好き女子が「スー女」っていって増えてるんですけど、スー女たちが喜ぶアイテムがもっとあったらなあと。ちょっと新しいものが生まれたらいいなあと思ってました。
ーーそんなグッズ事情があったとは。
とも 私もパタ子ちゃんも、根底にはお相撲さんへのリスペクトがあって。パタ子ちゃんが作ってくれた「力士に寄り添う 土俵入りイメージティー」っていうのがあるんですけど、例えば〈名古屋場所〉っていうフレーバーは、名古屋場所って空調のききが悪いことがあってめちゃくちゃ暑くて(笑)。お相撲さんが少しでも清涼感を感じられるように、ということでレモンティーなんです。お相撲さんに寄り添ったフレーバーの選び方をしてくれていて。
ーー単に相撲のイメージだから日本茶!とかではないんですね。
とも そうなんです。あと「水を入れると強くなる 力士の出世グラス」は、お相撲さんってすごい大変な稽古をしていて。食べては体を作ってみたいな。それだけのことをしてあそこまで大きくなれるっていうストーリーに感動して作ってくれて。お相撲さんって、実物を見ると本当にもう規格外の大きさなんです。相撲は昔から神事とされてきたんですけど、本当に神々しさがあるというか。決してただ「お相撲さんのフォルムかわいい~♡」とかじゃなくって、尊敬があったからこういうアイテムが生まれたんですよね。
ーーイラストを担当された、福家聡子さんについて聞かせてください!
とも ご自身も相撲ファン歴25年以上ということで、相撲界隈では有名な方なんです。
パタ子 商品のデザイン以外にも、「大相撲ユーモア場所」というサイトを作ったのですが、そこに福家さんが出版された『大相撲語辞典 相撲にまつわる言葉をイラストと豆知識でどすこいと読み解く』(誠文堂新光社)のイラストを使わせていただいたりと、大変お世話になりました。
とも 福家さんもやっぱり相撲へのリスペクトがすごくて、その面でもたくさん学ばせていただきました。『大相撲語辞典』もすごくおもしろいのでおすすめです!
2人にとって相撲とは
ーーお2人にとって、相撲ってどんな存在ですか?
パタ子 人類の可能性、でしょうか(笑)。初めて生でお相撲さんをみたときの衝撃は忘れられません。オーラがすごいというか、同じ人間と思えなかったくらいです。人間ってここまで強くなれるんだ……!って。他の格闘技もきっとそうだと思うのですが、道具を使わずに人間同士の勝負の迫力ってすさまじい。あんなに大きな体なのに廻しを持ってひょいっと持ち上げてしまったり。肉体同士の真剣勝負なんですよね。そういうところが本当にすごいなと思います。
とも やっぱり、根幹には尊敬がありますね。歌を歌ってみたり、若い人に見てもらえるように頑張っていたり、親しめる所もあるんですが、真ん中はちゃんとした国技。歴史もあって、しきたりもあって。それにお相撲さんって体格のこともあって、病気やけがをしやすいんです。慢性的な病気やけがで苦しんでいる人もいたり。だからこそ、今できる全力を惜しみなく出すんですよね。そういう覚悟を決めているところがすごくかっこよくて、尊敬してます。
相撲好きが高じて、今回アイテムの企画に至ったお2人。その背景には、相撲の長い歴史や伝統、力士の並々ならぬ努力へのリスペクトがあったのですね。古風なものが多かった相撲グッズのイメージを変えるような、かわいくてキャッチーなデザインは、伝統も守りつつ、YouTubeなど新しいことにもチャレンジする現在の相撲の姿と重なるように感じました。相撲アイテムの特設サイトも素敵な仕上がりになっているので、気になった方はぜひ覗いてみてくださいね。
▼大相撲ユーモア場所公式サイト
https://www.felissimo.co.jp/youmore/sumou/