あなたは大丈夫?ぬい迷子防止策&帰宅したぬいのケア方法
公開日 2020.05.22 / 最終更新日 2023.04.26
歴史、2.5次元舞台、占いなどが好きな漫画家兼ライターであり、日々、ぬいと生活を共にする鈴木アヤカです。
私はときどき、切なくなってしまいます。それは、道に落ちている「モノ」を見たときのこと。手袋の片方やハンカチなど、落とす直前までは持ち主と一緒にいたであろうモノたちを見ると、とっても切なくなってしまうんです。あーあ、モノがしゃべれたらいいのに。そんなことを考えているうちに、自分の大切なものを思い出すのです。そう、大好きな「ぬい」も迷子になる可能性があると。そんなことにならないように、今回は、ぬいと一緒にお出かけをする私、鈴木がぬい迷子防止策&帰宅したぬいのケア方法についてお伝えしますね。
目次
ぬいは迷子になりやすい
「ぬい」は、ぬいぐるみの略称で、おもにキャラクターものなどオタクが愛好するぬいぐるみたちを指します。そして、ぬいをわが子のようにこよなく愛する人たちを「ぬいママ」と呼ぶこともあります。ぬいの大きな特徴は、ぬい主と一緒に出かけることが多いという点です。
推しの舞台を観に行けば、ポスターと並んだぬいの写真を撮り、オタク友達とお茶をすれば、いそいそとバッグからぬいを取り出して一緒にお茶会を始めるのです。
ただ、ぬいママたる私にとって最も悲しくなるのが、ぬいが迷子になってしまうこと……。幸い、この目で迷子になってしまったぬいを見かけたことはありません。それでも、Twitterでは毎日のように迷子になってしまったぬいを探すぬい主のツイートや、ぬいを拾ったという人のツイートが見られるのです。いったいなぜ多くの人がぬいをなくしてしまうのでしょうか。
よく見られるのは、コラボカフェや映画館、聖地巡礼に行ったときに、ぬいをなくすケースです。ぬいのキャラクターが活躍する様子を見に行ってバッグから落としてしまったり、カフェでの撮影の際に忘れて帰ってしまったりすることが多いようですね。Twitterの呼びかけなどでぬいが帰ってくるケースもありますが、ぬい主としては、見つかるまで気が気ではないはず。ぬいとお出かけをするなら迷子対策をしっかりとりましょう。
迷子対策1「おめかしさせる」
ぬいたちは公式から販売されている神デザイン!単品で売られているものやゲームセンターのプライズ品として提供されているものもありますが、基本的には大量生産の商品です。うっかり迷子にさせてしまうと、自分のものかどうか判別できなくなってしまうでしょう。なので何か特徴をつけて個体識別しやすくしてみましょう。
例えば「〇〇のぬい」よりも、「リボンをつけた〇〇のぬい」の方が個性的でかわいいですよね。もしものときも、何もつけていないぬいよりも特徴のあるぬいの方が探しやすいし、ぬい主の愛情を感じて保護してくれる人が増えるかも。落ちているお財布でも、家族の写真が入っていたら交番に届けたくなってしまうような心理って誰にでもあるのではないでしょうか。
迷子になったときの対策も考えて、日ごろからぬい用の着ぐるみやお洋服を着せたり、ちょっとしたアクセサリーをつけたりしてみてくださいね。
迷子対策2「チップをつける」
もしものとき、ぬいを探すのは基本的には人頼みになります。ぬいとはぐれてしまった当時の道のりを再現してみても、誰かに拾われたら足取りが途絶えてしまいます。自分で探しても見つからなければ、ワラにもすがる思いで拾得した人の情報を待つしかありません。私も以前、推しキャラの携帯ストラップが外れていたことがあったのですが、そばにいた友達に教えてもらってはじめて気づきました。気づいたときには遅いんですよね……トホホ。
そんなときに役立つのが、スマホで位置が確認できるチップです。ぬいにつければかなりの精度で迷子になっている場所が特定できます。チップは小さいのでぬいのお洋服にしのばせたり、テープやリボンなどでしっかりと固定したりするだけでOK。おすすめなのは、ぬいに着ぐるみを着せて、着ぐるみの中にチップを仕込む方法です。ぬい用の着ぐるみは公式が販売していることがありますし、顔以外すっぽり覆われる形になりますのでチップが落ちにくいんです。着ぐるみという目立った特徴もプラスされて、万が一のときは何もしないよりも見つかりやすくなりますよ。大事なぬいをお外に連れて行くなら、チップの取り付けを検討してみてはいかがでしょうか。
迷子対策3「落下防止カバーをつける」
ボールチェーンつきのぬいをバッグにつけていたけれど、いつのまにかいなくなってしまっていたという人もいます。ボールチェーンは意外と外れやすいので注意したいですね。
ボールチェーンつきのぬいを持ち歩くときは、チェーンにカバーをつけるのがおすすめ。カバーがあればチェーンから外れにくくなりますよ。「ボールチェーンカバー」として専用の商品も販売されています。100円均一ショップやネットモールで探してみてくださいね。
ただし、ボールチェーンは接続部分が切れやすく、ストラップのひもなどよりも外れやすいのが難点。できればぬいはバッグに入れてあげるのが安全です。ぬいをバッグから取り出す際に落とすこともあるので、バッグの深い位置までしっかり入れておきましょうね。
応用として、ボールチェーンそのものをほかのひもに交換するのもあり。私がイベント会場で見たのは、ボールチェーンを金色の携帯ストラップ用のひもに差し替えていたぬいです。同じぬいを持っている人間として、工夫しているなと感心しました。
お帰り!汚れちゃったぬいのお手入れは?
迷子になってしまったぬいが帰ってきたときの喜びは何物にも代えられません。ですが、お外で何日も待っていたぬいは雨風で汚れてしまっていることがあります。せっかく帰ってきてくれたぬいの汚れはキレイにしてあげたいですよね。迷子になっていなくても、お出かけで汚れることもあるでしょう。ぬいのお手入れ方法を知って、キレイにしちゃいましょう。
まずはチェック!ぬいを洗う前にしておきたいこと
ぬいママがよく一緒におでかけをするぬいは、ポリエステルやナイロン製のキャラクターが多いかもしれません。ツルっとした手触りをしており丈夫なのが特徴です。なので、ぬいが汚れてしまったら化学繊維用のお手入れをしてあげるのがベストです。
多くのぬいは手洗いでキレイになります。洗濯機でも洗えますが、形が変わってしまう可能性があるので避けた方がよいでしょう。
洗う前に確認しておきたいのが色落ちチェックです。ぬれたタオルなどをぬいの目立たない箇所に軽く押し当てて、色移りがしないようなら家庭で洗えます。色落ちチェックをすませ、ぬいのボールチェーンやタグなどの付属品を外せば準備OKです。
大好きなぬいをキレイに。ぬいの洗い方の基本
ぬいをきれいにするために、まずは洗い方の基本をマスターしましょう。
- 洗面器などの容器にぬるま湯を入れる。(温度は体温より少し温かいくらい)
- おしゃれ着用の中性洗剤をキャップに入れて計り、お湯に入れてぬいを優しく押し洗いする。
おしゃれ着用中性洗剤の量は、ぬいの大きさや一度に洗う個数で変える。
※手のひらサイズのぬいを洗うだけならほんの少しでOK。また、ぬいぐるみ専用の洗剤も売っているので、こだわりたい人は使ってみよう。 - 押し洗いができたらぬいを軽くしぼり、新しい水を容器に張ってすすぐ。洗剤がぬいの中に残ると変色してしまう恐れがあるので、何度か水を取り替えながらすすいでいく。
- 最後に柔軟剤を使う。ぬいの繊維がほぐれてやわらかくなるうえ、いい香りに。容器に入れたぬるま湯に柔軟剤をしっかり溶かし、ぬいを入れて2~30分つける。その後、ぬいの水気を切り、タオルで丁寧にふき取る。
※大きめのぬいなら、この後タオルに包んだまま洗濯機で10秒ほど脱水すると乾きやすくなる。小さいぬいなら、軽く手でしぼるだけで十分。 - 洗いがすんだら干す。直射日光に当たるとぬいが変色してしまうケースがあるので、風通しが良い場所に陰干しする。洗濯ネットにぬいを入れて、ネットの四隅を洗濯バサミで挟んで干す方法が最も乾きやすく、生地が傷みにくい。
以上が私やぬいママ友が実践しているぬいのお手入れ方法です。迷子にならなくても、よく触っているなどの理由でぬいをお手入れしたいと思ったら上記の手順で洗ってあげてくださいね。
気になるぬいの泥汚れは?
ぬいが泥で汚れてしまった場合のお手洗い方法です。
- 泥を乾かして手ではたく。歯ブラシで細かく泥汚れを除去。
- お湯で湿らせた固形石けんを塗って下洗い。泥のついた部分を容器に張った水でもみ洗いする。
※固形石けんは泥で汚れた箇所が白くなるまでたっぷりと塗るのがキレイになるコツ。 - 何回かもみ洗いとすすぎを繰り返し、泥汚れが落ちるまで丁寧に続ける。
- 汚れが落ちたら。基本の手順で洗う。
家庭で洗えないぬいはどうすればいいの?
一般的に、公式などから販売されているぬいは、家庭でもお手入れできるものがほとんどです。しかし、接着剤でパーツをくっつけているものや、中に機械が入っていてしゃべるもの、大きいもの、表面が革製のもの、切り傷ができてしまったものなどは、家庭でケアするのは難しいかも。傷つけてしまわないように、プロにケアを依頼すると安心です。ぬいぐるみ専門のケアを行うサービスもありますので、状況によって利用してもいいですね。
もしもに備えつつ、楽しいぬいライフを!
迷子のぬいはなくしたぬい主だけではなく、見た人も悲しいものです。しかし、人間誰しもうっかりはしますし、悲しい事故も起こります。ですが、そうした「もしも」が起こっても探せるような対策はできるはず。お出かけの際は万が一の事態に備え、ぬいの迷子防止策をしっかりとってみてはいかがでしょうか。一緒に遠くに出かけたり、カフェでお食事したり、生活のすべてを見守ってくれるかわいいかわいいぬいちゃん。もしものときに備えつつ、楽しいぬいライフを送りましょう!