重たいコートを脱ぎ捨てて、春らしい色や軽やかな素材の服を楽しめる季節がやってきました！春コーデは何を着たらいいの？という疑問に、ファッション誌や広告で活躍する人気スタイリストの大和田ゆきさんが答えます。今季のトレンドを解説してもらいつつ、着こなしにこなれ感を持たせるコツや、おしゃれに見えるアイテムの選び方も教わりました。
【目次】
CHECK！スタイリストが注目する春のトレンド
まず取り入れたいのは花柄とレース。春の定番モチーフですが、必ずその年らしくアップデートされているので新調したいものです。
秋冬から流行しているニュアンスカラーも継続。ベーシックカラーを選びがちな服をあえて流行色に変えると、特別感が出ておでかけの日のコーデが増えます。シンプルな服こそ色や春らしい素材の質感で遊び心を取り入れて。
春の花柄は甘く着ないでこなれる！
さじ加減を間違えてしまうと若作りに見える心配もある花柄。大人が上手に着るにはアイテム選びにポイントが。花柄の中でも小花やボタニカル、ペイズリーなど大人が身につけやすい柄も紹介します。
【春の花柄】ダークカラー×小花柄を無地感覚で着る
今年、花柄の服を選ぶときのポイントは、色と柄の大きさ。ブラックやネイビーなどのダークカラーをベースにした花柄は甘くなりすぎないので、大人の女性でも着やすいですよ。遠目では無地に見えるくらいのマイクロフラワー柄なら他のアイテムとも合わせやすく、着回し力も抜群。近くで見ればきちんと花柄なので、さりげなく可愛らしさもキープできます。
手持ちのボトムスを花柄にチェンジ
「モノトーンの小花柄なら、ブラックやホワイトのボトムスを着る感覚で。トレンドカラーの淡いパープルも難なく受け止めてくれます」（大和田ゆきさん、以下同）
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リラックス感のある花柄パンツで甘さを軽減
ワイドパンツはオーバーサイズの白チュニック合わせればリラックス感たっぷりで、大人らしくこなれた雰囲気に。「柄物は顔から離れているボトムスで取り入れるほうが簡単」
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花柄×ボーイッシュが垢抜けの鍵！
ワイドパンツとスニーカーを合わせた着こなしに花柄のシャツを投入。「あえてボーイッシュなアイテムを選ぶのも花柄を垢抜けさせるコツのひとつ」
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2色以内でまとめれば総柄ワンピも大人顔
ネイビーの花柄ワンピースに、イエローの小物で差し色を。「コーデの中で使う色を2色以内にすると、花柄でも派手になりすぎず全体がまとまります」
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【春の花柄】ペイズリーやボタニカルで目新しく
今年らしい目新しさを求めるならペイズリー柄やボタニカル柄を狙うのもあり。一般的な花柄よりも大人っぽい印象なので、大きな柄も選びやすいです。せっかくならコーディネートのメインに持ってきて柄を引き立たせる着こなしがおすすめ。ベースがモノトーンのものや布地と同系色で柄が描かれたデザインなら、上品に着こなせますよ。
カジュアルコーデを大人に仕上げるボタニカル柄
「子どもっぽくなりがちなサロペットのコーデも、インナーがボタニカル柄なら大人仕様に」。ホワイト、ネイビー、ベージュのベーシックカラーだけでまとめた落ち着きのある着こなし。
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ペイズリー柄ワンピの足もとはスニーカーで
モノトーン×ペイズリー柄ならインパクトが大きめの柄も怖くない。「華やかなワンピの足もとはぺたんこシューズやスニーカーで抜け感を」
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【春の花柄】アクセサリーなどの小物から取り入れる
花柄を着慣れていない人は、小物で取り入れる方法を試してみて。コーデに占める割合が小さいので、服よりも気軽に取り入れられるはず。フラワーやリーフなど、ボタニカル系モチーフのアクセサリーはこの春おしゃれな人がこぞって取り入れているアイテム。思い切って大ぶりのものを選んで、シンプルな着こなしのアクセント役に。差し色感覚で花柄の靴下を選んで、足もとで遊ぶのも楽しいですよ。
足もとから感じる春の訪れ。まずは靴下から
「まずはプチプラで買える靴下がおすすめ。写真のようにシンプルにスカートに合わせても、ロールアップしたパンツのすそから覗かせてもGOOD」
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今年らしさを出せる花モチーフの天然素材ピアス
「この春はレザーやシェルなど、天然素材を使ったアクセサリーも注目です」。ボタニカルモチーフ×本革のピアスがひとつあれば、たちまちコーデの鮮度がアップ。
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コーデが見違える！春のレース&チュール効果
レースの服は1枚プラスするだけでシンプルな着こなしが見違えます！透け感がフェミニンなチュールを使った服も同様におすすめです。上手に取り入れるコツをご紹介。
【春のレース&チュール】すそや前開きからさりげなくチラ見せ
例えばカーディガンやジャケットのインナー。ふだんは白Tシャツを入れるところを、レースやチュールをあしらったトップスに変えるだけで女性らしさがワンランクアップ。レーストップスはそのまま1枚で着ても素敵ですが、カジュアルに着るならレイヤードで分量を調節するとほどよく馴染みます。素材が持つ華やかさを利用して、毎日のコーデをブラッシュアップさせましょう。
レーストップスでふだん着がおでかけ着に昇格
「無地のカーディガンとパンツのカジュアルなふだん着も、インナーをチュールレースのトップスにするだけで手抜きに見えません」
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スポーティコーデにチュールで女らしさをひとさじ
「チュールスカートをレイヤードして、スポーティテイストのコーデに柔らかさをプラス」。ヘルシーさの中にほんのり漂う女性らしさが素敵。
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【春のレース&チュール】ブラウスはコーデをレトロに振る
レースのブラウスはふんわりとしたシフォンスカートやパンプスを合わせて可愛らしくまとめがちですが、ボトムスに辛口のデザインを選ぶほうが断然今っぽい。近年古着の人気が再燃してヴィンテージブラウスの注目も高まっているので、着こなし全体をレトロな雰囲気でまとめると差のつくコーデに。
繊細なレースにはダメージデニムが上級者
まるで古着の一点もののような繊細なレースのブラウスにダメージデニムを合わせた甘辛ミックスコーデ。「足もとはターコイズパンプスでエッジィに」
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レーストップスに小物でレトロ感を足す
首まわりにレースがあしらわれたトップスは1枚でレトロ感たっぷり。「さらにターバンや三つボタンのパンツでムードを高めて」
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シンプルコーデは今季らしく素材の質感で遊ぶ
手持ちの服は無地ばかりで、なんだかコーデがパッとしないとお悩みなら、この春は素材の質感に注目を。セットアップなどラクチンアイテムの力も借りて、地味コーデを抜け出しましょう。
【今季の素材＆質感】セットアップはカジュアル素材で
コーデを考えなくても簡単に旬の着こなしが完成するのがセットアップ。かっちりした素材だと通勤着やフォーマル服のように決まりすぎてしまうので、春に軽やかに着るならリネンやコットンなどカジュアルな素材を選んで。インナーはタンクトップやTシャツを合わせて、気張らない着こなしが今季らしくて素敵です。
リネン混のセットアップでまとうヘルシーな魅力
リネン混生地のナチュラルな質感が大人の余裕を演出。ハンサムなスタイリングなのに、どこか女っぽくヘルシーな魅力がただよいます。「首、手首、足首の“3首”を出して抜け感を」
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ゆったりした麻混生地のセットアップをデイリーに
おしゃれ上級者が着るイメージのセットアップも、リネン＆レーヨン素材が作るナチュラル感とワイドなシルエットを活かせば難しくない。「セットアップをふだん着に落とし込んでカジュアルに着るのが今季の着こなし。足もとはぺたんこ靴が正解」
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【今季の素材＆質感】光沢感やとろみで女らしく
ドロップショルダーのトップスにワイドパンツを合わせるなど、ゆったりシルエットが引き続きトレンド。一歩間違うと“部屋着感”が漂う難しさをクリアするために注目したいのは、生地の光沢感やとろみ。例えばボトムスをサテンやシフォンなど、質感のある生地のものに変えるだけで一気にこなれ感が生まれます。
ラフなコーデをきちんと見せる光沢感
ウエストゴムのパンツにシンプルなVネックニットのラフなスタイルも、サテンの光沢感でフェミニンなムードに。「大ぶりのピアスやパンプスできらめきも添えて」
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ワントーンコーデにとろみスカートで表情をつける
同色でレイヤードしたワントーンコーデをのっぺり見せないコツは、異素材をミックスさせること。「シワ感のあるスカートが着こなしに奥行きを出してくれます」
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おしゃれな印象は春の旬カラーで作る
春も引き続きスモーキーカラーや、ブラウン系カラーが流行。色でコーデの印象を変えて“おしゃれ度の高い人”へ！
【旬カラー】ベーシックカラーをレンガ色に変更
無難だからという理由で選んでいたら、いつの間にかクローゼットの服がベーシックカラーばかりになっていませんか？とはいえ、レッドやブルーなど派手色を難しく感じる方におすすめしたいのは赤みがかった茶色。流行色ですが、抵抗感なくお手持ちの服に馴染むはず。
レンガ色を使えば通勤着のおしゃれ感が加速
「いつもならホワイトのパンツを合わせるところを、レンガ色のパンツに変更すればコーデが洗練されます」
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ベージュ＆ブラウンの配色コーデで作る大人の可愛げ
同系色でまとめるとナチュラルで優しい表情。「デートもOKな好感度の高い着こなしに」
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【旬カラー】流行のスモーキーカラーを春らしく
秋冬から継続してトレンドのスモーキーカラーは、どのように春らしくシフトしていくかがポイント。色自体に力があるので1枚でもモードっぽさを演出できますが、小物使いで変化をつけて。
モードな着こなしにホワイトの小物を添えて
「スモーキーカラーのコーデにシューズやサングラスのフレームで艶めくホワイトをONするとコーデが明るくなります」。バッグはかご、ボトムスはデニムなど抜けのあるアイテムで軽やかに。
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PROFILE 大和田ゆき
スタイリスト。1995年ライター、エディターとしてキャリアスタート。2000年ロンドン留学、2006年スタイリストとしての活動開始。2014年メルボルンRMITcollege（art&disign）にてdiploma取得。現在の仕事内容は広告、紙媒体、WEBメディアなど。
