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まずMimiさんが選んだ着まわしアイテムは、ノースリーブのオールインワン。これ一着でイマドキ感が出るだけでなく、つなぎの縦長効果でスラリと見えるうれしいアイテムです。
「中に着るTシャツの色を、真夏は真っ白、晩夏はダークカラー……と切り替えていくのが秋を先取りするいちばん簡単な方法です。この時期は、色で秋を感じさせつつ、涼しく着られるドライタッチ生地のTシャツなどの力を借りて、残暑を乗り切りたいですね」
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(左)アームホールが大きいので、オールインワンでも脱ぎ着がらくちん。秋になったらドルマンスリーブのトップスを合わせても。
(右)大きなポケットやウエストのギャザーなど、後ろに立体感がある服は、おしりの大きさや形を気にせず出歩ける60代の心強い味方。ウエストの位置が高いおかげで脚長に見えるのもうれしいポイントです。
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「前ボタンを開けて身ごろを下に垂らすと、ちょっと雰囲気を変えられますね。ついでにヒップまわりもカバーしてくれるので、ありがたや~」
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朝晩、涼しい風が吹いてくるようになったら、上に1枚重ねます。前ボタンのワンピースをコートのようにはおれば、とたんにおめかしスタイルに。
「ロング丈をはおるとオールインワンの縦ラインがさらに強調されるので、スラリと見えますよ」
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近所へのお出かけには、トレーナーをリメイクしたようなカーディガンをプラス。
「一日の気温差があるこの季節は、外出先で暑くなってカーディガンを脱ぐこともあると思うので、中のコーディネートも気を抜かないようにしないと、ですね(笑)」
- 着用アイテム
- ※フェリシモ公式サイトへ移動します。
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「旬アイテムのサロペットも、夏から秋への切り替えコーデに役立ってくれるんです」とMimiさん。ダークカラーのTシャツで秋を先取りしつつ、風が通るたっぷりサイズ同士の組み合わせで、涼やかに着こなせます。
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クロスした肩ひもとの相性が抜群の、バックプリントTシャツ。黒が色落ちしたようなチャコールグレー、何度も洗濯してたる~んとしたように見えるオーバーサイズ……と、まるで古着のようなテイストが、おしゃれ度を格段にアップしてくれています。
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秋の気配が濃くなってきたら、長袖シャツに切り替えて。
「真っ白ではなく生成りやベージュを選ぶと、ずいぶん印象が変わります。淡い色同士のコーディネートなのに、とても秋らしいと思いませんか?」
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パン柄のプリントは、よーく見ると黒豆の刺しゅうが施されていて、キュン。
「友人との待ち合わせに着て行ったら、このシャツをきっかけに好きなパンの話で盛り上がりそうです!」
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サロペットの肩ひもの付け根や両サイドについたバックルの黒は、ワントーンコーデをほどよく引き締める効果も。
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実はこちらのサロペット、肩ひものデザインやゆるっと感が違うメンズバージョンも用意されています。
「サロペットは、ともすると子供っぽくなりがちで、ラフさときれいめのバランスをとるのがむずかしいアイテム。ブラウスなどと合わせたい方は、よりカジュアルに見えるメンズのSサイズを選ぶのも手かもしれませんね」
- 着用アイテム
- ※フェリシモ公式サイトへ移動します。
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最後にMimiさんがピックアップした着まわしアイテムは、エプロンを重ねたようなデザインのスカート。
「黒いロングスカートは面積が大きいから、シンプルな形だとのっぺり見えてしまいがち。でもこのスカートは2枚重ねなうえ、大きなポケットや細いプリーツがあって、真っ黒なのに着こなしにリズムが出るんです。印象的な色合いのトップスにも負けません」
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黒スカートに合わせたのは、巨峰のような紅芋のような、まさに秋の味覚カラーのプルオーバー。パールのように見えるウッドネックレスで、さらに顔色のトーンアップとおめかし感をプラスしています。
「パッと目を引く色の服は顔色を明るく見せてくれるので、60代にはありがたい存在。とはいえ、ピンクは苦手だし赤はちょっとキツい。明るくてもこういう深みのある色なら取り入れやすいですよね」
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サイドのとんがり部分が、前からも後ろからもシルエットがきれいに見える秘密。ハリ感があるので風をたっぷりとはらみ、まだまだ暑いシーズンも快適に着られます。
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小物で秋を呼ぶのもMimiさん流。ほんのりラメの入ったカーディガンを黒スカートに合わせ、シルクのミニスカーフを首もとにキュッと巻けば、パリジェンヌのような雰囲気に。
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(左)「スカーフは結び方で印象が変わるので、服とのバランスを見ながら、鏡の前でいろいろ試してみるといいかもしれません」。カーディガンにあしらわれたパール調のボタンもアクセサリー代わりになって、ベージュ×黒のシックな装いがぐっと華やぎます。
(右)エプロンとスカートが組み合わさったデザインは、まるでヨーロッパのヴィンテージウエアのよう。
- 着用アイテム
- ※フェリシモ公式サイトへ移動します。
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――毎年のことですが、暦の上では秋なのに厳しい暑さが続くこの時期は、何を着ればいいか迷いますよね。
「本当にそうですね。昔は“おしゃれは我慢”と言われたものですが、いまは絶対に無理(笑)。60代ともなると、ちゃんと暑さ対策をしないと大変です。といっても、いつまでも真夏のような格好をしていると、時代遅れならぬ“季節遅れ感”が出てしまいます。“遅れている感じ”は禁物の60代。そこで私が意識しているのは、まずは色で秋を取り入れること。“秋色の夏服”が重宝するんです」
――端境期は、どの季節でも着まわせるアイテムと、それに合わせる服の色選びがポイントになるのですね。そしてもうひとつ、今回Mimiさんのコーディネートに古着っぽいアイテムが登場していたのが印象的でした。
「実は以前は“ヴィンテージになった60代がヴィンテージを着てどうする!”と思って(笑)、古着には抵抗があったんです。でも『フェリシモ』のカタログやオンラインショップを眺めていたら、古着テイストとかリメイク風だけれど実は新品で、しかも私たち世代にも取り入れやすそうなアイテムを見つけたので、なんだかうれしくなって取り入れてみました」
――ただ、ふだん着への取り入れ方がちょっとむずかしそうですが……
「そうですね。本当のところをいえば、例えばTシャツなら、60代にはたる~んとしたものものよりも、からだのラインを拾わない肉厚の生地のきれいめに着られるものがおすすめなんです。でも、せっかくサロペットやオールインワンのようなトレンド服にトライするなら、頭を少しやわらかくして、それらに合う服に挑戦してみるのも楽しいんじゃないかなって思います。清潔感のあるコーディネートを意識すれば、古着テイストもかっこよく着こなせますよ」
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プロフィール
Mimi
64才、身長167cm。高知県の郊外のマンションに猫と暮らす。61才にして YouTubeチャンネル「Mimi’s life」を開設し、日々の衣食住のアイデアを発信中。着こなしに関する著書も多数あり、近著は『60代のおしゃれの見直し 今を楽しむ服を着て。』(主婦と生活社)など。
※クレジットの掲載がないアイテムはMimiさんの私物です
※Mimiさんが着用しているのは、記載のないものはMTサイズです
plan:暮らしとおしゃれの編集室
photo:清永 洋