みなさまへのメッセージ
飼い主のいない猫の里親探しを中心に、野良猫の不妊・去勢手術などもしています。また、猫の適正飼養の啓発活動や、市民の方々の猫に関する困りごとの相談にも応じています。保護した猫は、ノミやおなかに寄生虫がいたり、病気を持っている猫がほとんどです。その猫たちを動物病院で診てもらい、健康な状態にしてから譲渡しますので、医療費が必要です。加えて、健康を保つためには、質のよいフードも必要です。最近、地域猫という言葉が定着してきましたが、地域の理解を得て、しあわせに暮らしている地域猫はそれほどいるとは思えません。どんな猫も安全にしあわせに家の中で暮らせるよう、外で暮らす猫を1匹でも多く、譲渡につなげたいと思って活動しています。また、病気、障がい、高齢などの理由で譲渡できない保護猫もいますが、しあわせな一生を送れるようにがんばっています。私たちの活動は、支援者さまがいなくては成り立ちません。新しいお家へしあわせいっぱいに巣立っていく子を送り出すたびに、支援者さまへの感謝の思いがわいてきます。ありがとうございます。
活動の現場から
今年度は、例年になく保護猫が多い年です。その中で、印象的なことがありました。野良猫数匹が一斉に出産して困っている、という相談を受け、捕獲器を貸し出し、安く不妊・去勢手術をしてくれる動物病院を紹介し、生まれた子猫は十数匹引き取って、譲渡しました。その地域の方々に、地域猫の話をしましたら、今まで餌を与えるだけだった人たちが、不妊・去勢手術を済ませたばかりではなく、給餌のマナーを守り、トイレの設置などをすぐに実行してくれました。結果、野良猫に餌を与える住民と猫嫌いの住民とのいがみ合いが解決し、住みやすい地域になりました。