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第13弾
「ぶどう山椒」を未来に残すため
畑を受け継ぎ、栽培に挑戦したい!
- 集まったメリーポイント
- 29,461,500merry
- 1st GOAL 9,000,000merry(6,000口)
- NEXT GOAL 9,000,000merry~∞
- 支援口数
- 19,641口
- 締め切り
- 残り日
(2024年3月31日まで)
お礼のごあいさつ
ご支援いただきありがとうございました。
みなさまの温かいご支援のおかげで、目標を大きく超える結果を得ることができました。
この度のファンディング達成は、私にとって大きな節目となりました。
みなさまのご支援をうけ、地元の問屋さんや農家さんの協力もいただき、今後の新たな目標もできました。ぜひ今後も見守ってくださると嬉しいです。
まだまだスタートしたばかりですが、感謝の気持ちを忘れずに、これからもがんばって取り組んでまいります!
- ※2024年3月31日時点のデータです。
- ※ポイント総数、支援口数の反映には時間がかかります。
達成後のお話
ファンディング達成しました!
こんにちは、メリーファンディング事務局です。
“「ぶどう山椒」を未来に残すため 畑を受け継ぎ、栽培に挑戦したい!”
みなさまの温かいご支援のおかげで、目標を大きく超える結果を得ることができました。
ありがとうございました。
現在、発起人の見澤さんが定期的に和歌山の山椒畑に通い、コツコツと作業を進めています。
その様子や今後の展望について、見澤さんからレポートが届きましたので、ご紹介いたします。
いざ、山椒畑へ!
作業を進めている畠中さんの畑は、このような細い山道を走った先にあります。畑というよりは、「山」という方がイメージに近いです。
ファンディング資金で購入した軽バンに、作業道具を積んで移動。とても役にたっています。今後は収穫した山椒もこの車で運搬する予定です!
もともとあった山椒の木には、美しく色づいた実がついています。今ある山椒の木も手入れをしないと数年でダメになってしまうので、これらの手入れも進めながら、荒れ果てた場所を整地していきます。
山椒を植えるのに最適な時期は12月ごろのため、それまでは苗を迎え入れるための準備を進めました。
隣の竹林が畑のスペースに侵食してくるので、竹は今年120本以上は伐採したのではないかと思います!
山椒は日陰を好み、風にも弱いため、こういった竹林で日陰になり防風できる立地でいいものが育ちます。
伐採に使用した草刈り機とチェーンソーもファンディングで購入したものです。体力には自信がありますが、山椒畑は山の中。急な斜面や農機具の扱いなど初めてのことが多く、想像より大変です。
ついに、苗木を植えます!
これが山椒の苗です。今回のファンディング資金で苗を購入させていただきました。山椒の苗は寒い季節に植えるため、実際に植えたのは2024年12月です。ベテラン農家の水本さん夫妻に指導、お手伝いいただきました。
風で倒れないように竹で添え木をして、雨で土壌が酸性にならないように石灰をまき、乾燥を防ぐために刈草をかぶせて完了です。
2月に肥料をあげるので、それまでに電気柵の更新や、周りの木の刈込みなどの作業を進めます。春~夏にかけて草は刈りましたが、耕していないのに土はやわらかく掘りやすかったです。ミミズや昆虫などいろんな生き物がいて、土を作ってくれているのだと実感できました。
「ぶどう山椒」を未来に残す
古い株は30年ものの木だったようです。苗の間隔を決める際に、水本さんの畑では、継ぐ人もいないし木が細い間は場所がもったいないので、2.5~3m間隔で植えているらしいのですが、「この子たちがいるのなら」と、30年後に太くなることを見越して4m間隔で植えることになりました。
30年後、私が水本さんと同じくらいの歳で、子どもたちが今の私と同じくらいの歳になります。当初は和歌山のぶどう山椒を残す、引き継いでいくことに、自分が引き受けることしか頭にありませんでしたが、私も誰かに継ぐのだということに改めて気づきました。
今年はひとりで管理、収穫できる範囲ということで、10本の苗を植えました。まだ50本程植えられる畑がいくつかあります。ここで学んだことを次の畑へ、まだまだ学びの日々ですが進めてまいりたいと思います。
うおくに商店 店主 見澤 良隆さんより、応援くださったみなさまへ
山椒の苗が大きく育ち、実をつけるまで約5年がかかるといわれており、プロジェクトはまだまだ始まったばかりです。いつかここで育った山椒がみなさまの食卓に届く日が楽しみです。
たくさんの方々の支援と、山椒の現状に興味を持っていただけたことが何よりありがたいです。
この度は山椒を未来に残すチャレンジにご支援をいただき、ありがとうございました!
プロジェクトオーナー
うおくに商店 店主 見澤良隆さん
和歌山が誇る伝統のスパイス
ぶどう山椒の栽培に挑戦したい!
この挑戦を応援してくれませんか?
和歌山の特産「ぶどう山椒」は日本固有の品種で、特有の柑橘のようなさわやかな香りとしびれがあります。お店でも「ほかの山椒とは全然違う!」と驚かれる人気商品なんですが、僕が店を始めてから8年ほどの間に、山椒農家がどんどん減少し、収穫量が減ってきているんです。少し前からこのままではぶどう山椒がなくなってしまう……という危機感はありましたが、やはり今しかない! と山椒の栽培に挑戦することを決意しました。45歳の僕が若手という業界ですが、作って、加工して、販売して、ぶどう山椒のおいしさを一人でも多くの人に知ってもらうことで、若い人にもぶどう山椒の栽培に参加してもらいたい。そして少しでも山椒農家を増やしたいと考えています。ぜひ、最初の一歩を後押ししていただけませんか。応援よろしくお願いします。
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うおくに商店 店主 見澤良隆さん
和歌山県老舗乾物屋の神戸店店主。兵庫県神戸市でこだわりの乾物や山椒などの食料品、紀州名産の棕櫚のほうきやたわしなどを販売。危機に瀕するぶどう山椒の将来の発展のため新規就農を決意しました。 - うおくに商店 WEBサイト
- うおくに商店 Facebook
- うおくに商店 Instagram
プロジェクトに至った想い
本当においしい山椒。大人気なのに生産農家は年々減少
「うおくに商店」は神戸市中央区で乾物を中心としたこだわりの食品を販売するお店で、神戸に2015年にオープンして約8年がたちました。そんなうおくに商店で全国から注文が殺到する人気商品が和歌山産のぶどう山椒です。ぶどうのような房で育つ日本固有の品種で、柑橘のようなさわやかな香りがなんとも清々しく、口中に広がるしびれが特徴です。
和歌山出身でもともと山椒が大好きだった見澤さんは、山椒の卸問屋である「山本勝之助商店」からとっておきの山椒を仕入れ、ゆっくりと石臼で挽いて商品に。オリジナルの山椒粉はたちまち人気商品になりました。
雑味やえぐみのない本当においしい山椒で、「ほかの山椒と全然違う!」とよく驚かれるのだそう。見澤さんは、このおいしさを多くの人に知ってもらいたくて、お店やイベントで先頭に立って日本全国に広報活動してきました。
近年日本でのスパイスブームもあって、需要は右肩上がりに伸びています。ちょうど和歌山県が海外に向けてPRを始めたこともあって、ヨーロッパやアメリカへの輸出も始まりました。インドや中国にも山椒はありますが、日本産の山椒は”ジャパニーズペッパー”と呼ばれ貴重とされてきました。和歌山県は山椒の生産量が全国トップで、とくにぶどう山椒は格別に美味とあって例えば、フランスなど海外でも高い評価を得ています。
ところが、肝心のぶどう山椒の収穫量は減少傾向にあります。和歌山での生産者の大半が80代となり、後継者も不足しています。平成23年に650人いた農家は令和4年に310人にまで減り、10年後には理論上なくなってしまいます。もちろんそんなことはなく、半減でとどまるとしても課題は山積みです。
どうして、生産者が増えないのか。それには山椒栽培のむずかしさや大変さが理由にあげられます。根の浅い低木で日陰を好むとあって、栽培は畑というより山のような傾斜地に限られます。斜面での作業は機械化がむずかしいうえ、山椒は皮ごと食用にするため農薬の基準が厳しく、その分手間がかかります。もちろん手摘みとなりますし、収穫時期はなんと1週間程度と短く、時期を逃すと味が落ちるのも難点です。さらに、木の寿命自体が短くて約10年~15年ほどで枯れてしまう一方、苗を植えてから実を収穫するまでに5年ほどかかるため、次々と苗を植えていく必要もあります。高齢の生産者が5年後を見越して新たに苗を植えるのはハードルが高く、昨年も10数軒の生産者がやめてしまいました。
おみそ汁にカレー、アイスまで
ひとふりで食卓が豊かになる
おいしくて大人気なのに作る人は減っている……。ぶどう山椒の現状に危機感を抱いた見澤さんは「山椒のよさを拡げる段階はとっくに過ぎてしまった。現場に誰かが行かなくてはならなくなっている。」と話します。自分の愛するものがなくならないように、山椒の加工・販売だけでなく、生産から関わりたいと思うようになったそうです。そんな中で聞いたのが、山椒農家の畠中さんがリタイアするという話でした。
畠中さんの作る山椒はとてもおいしく、その山椒畑は和歌山でも屈指の自然環境に恵まれた美しい場所にあります。高齢で後を継ぐ人もいないということでしたが、このまま畠中さんの山椒がなくなってしまうのはどうしても嫌だと考えた見澤さん。それなら自分がやるしかないと、新規就農を決意しました。
農業はまったくの素人です。でも、そこまでやりたいと思えるものが和歌山のぶどう山椒にはありました。
山椒はもともとミカン科ですが、なかでもぶどう山椒は柑橘系の香りが強く、レモンやライムのようだと言う人もいます。しびれるような独特の辛さも持ち味です。
うおくに商店ではこの味わいを最大限に生かすため、乾燥させた山椒を実のまま石臼でていねいに手で挽き、粗挽きに仕上げています。「素材の味をダイレクトに感じることができるので、山椒をふだんからよく使う人はもちろん、あまり食べたことがないという人にも、うちのぶどう山椒をぜひ食べてみてほしい」。
ふりかけたとき、口に入れたとき、噛んだとき、何度も清々しい香りと風味が楽しめるので、見澤さんは毎日何にでも粉山椒をかけるのだそう。「お漬物やお味噌汁、麻婆豆腐にカレー、ピザ、アイスクリームやヨーグルト、ビール……。ぜんざいやおはぎにも合いますし、ポテトチップスの袋にそのままふり入れるだけでもびっくりするぐらいおいしくなります。ちょっとかけるだけで食卓が豊かになるぶどう山椒は、決して主役になりませんが、主役級のポテンシャルを持つすごい脇役なんです」と教えてくれました。
生産から加工、販売まで
全部まとめてやるしかない!
お店の仕事も続けつつ、現在は畠中さんの畑に通って山椒の栽培を少しずつ勉強されています。「こうやるんやでと直接聞けるのはありがたい。ちょっとした作業のひとつひとつに畠中さんの経験がすべて生きていますから」と見澤さん。山本勝之助商店さんも心強い応援団です。新たに農業にチャレンジする見澤さんと地域をつなぎ、農地と農産物を守っていこうと動き始めてくれました。
今回のファンディングで応援いただいたら、50本の苗の購入資金と重機の燃料代として活用し、本格的な栽培チャレンジへのスタートができます。「欲しいと言ってくださる世界中の人たちがいるからこそ、収穫量をもっと増やしたい。日本の大切な伝統的なスパイスがなくなってしまわないように、何より自分の大好きなものを人におすすめできるよう、自分が栽培に携わって、きちんと利益が出るというモデルを作ることで、将来、若い山椒農家を増やしていきたい」と見澤さんは考えています。
生産農家が増え、収穫量が増えれば、より多くの人に和歌山のぶどう山椒のおいしさを知ってもらえます。日常的に使われるようになれば、流通も増え、さらに生産農家がまた増える。見澤さんが目指すのはそんな循環です。そうして、伝統的な農法と実り豊かな畑、海外のものに置き換えられない日本の味を未来に伝えていきたい。そんな熱い思いを実現するための一歩を今、踏み出したところです。この山椒を食べてみたい!と思われたみなさま、見澤さんの一世一代の大決心、みんなで応援できないでしょうか。ぜひメリーファンディングでの応援をお願いします!
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