こんぺいとうみたいだけれど、こんぺいとうじゃない。「浮き星」は、「あられ」に砂糖蜜をかけた、新潟のかわいい伝統菓子。そのまま食べてもいいけれど、飲みものに入れるのがおすすめ。ほうじ茶や紅茶との相性抜群!飲みものに浮かぶお星さま……だから「浮き星」っていう名まえなんです。
左:上から【ミックスプレーン】【柚子ベース】【ミントベース】【カフェオレベース】右:上から【ミックス16】【いちごベース】【ジンジャーベース】【抹茶ベース】8種類のフレーバーセットです。フレーバーの並び方は、いろいろです。
袋には、小さなかわいい白鳥が! 毎冬、新潟県各地の湖や潟に白鳥が飛来することから、白鳥は新潟のかわいいシンボルのひとつ。1袋50g入りだから、1袋でたっぷり楽しめますよ!
コーヒーに入れるとこんな感じ。くるくる混ぜていると、浮き星がぷかぷかと浮いてきます。かわいい。飲みものには、溶けた砂糖蜜の甘みとフレーバーがつきます。楽しい!
小さめの湯のみなら、浮き星大さじ1〜2杯が目安。お好みの甘さを見つけてくださいね。
いろんなフレーバーを試したい方におすすめ。フレーバーいろいろ! よくばりな8種類セット。
炭酸に入れると、シュワシュワして楽しい!
アイスクリームやヨーグルト、生クリームなどのトッピングにもおすすめ。シリアルやコーンフレークに混ぜてもOK。
素敵なギフトボックスに入っています。贈りものにどうぞ!
熱々のお湯を注げば、昔なつかしいような素朴な味わい。(浮き星を先に入れて飲みものを注いでもいいし、後入れでもOK)
お湯を注いでしばらくすると、ふわふわ〜っと浮き上がり、お星さまがが泳いでいるよう。かわいい。しばらく置いておくと、お湯を吸ったあられはモチモチに。
そのまま食べてもよし、飲みものに浮かべてもよし。新潟で115年続く伝統菓子「浮き星」にまつわる物語とは……。
お店の看板にもありますが、「浮き星」のもともとの名まえは「ゆか里」。お店から外をのぞいているのが、つくり手の小林さん。昔は「ゆか里」をつくるお店は何軒もあったけれど、年々売れ行きは減少し、同じようなつくり方でつくれる職人は、新潟市ではとうとう小林さんたったひとりに(約5年前)。どうなる「ゆか里」!?そして「ゆか里」は、なぜ「浮き星」になったのか!?
さて、まずは浮き星の製造工程をご紹介。これは、浮き星のまんなかに入っている「あられ」。そう。浮き星は、こんぺいとうではないのです。
時間をかけ少量ずつ、あられに砂糖蜜をまぶしながら釜を回します。
釜が回る音を聞き分けて(職人技!)、蜜の量を加減します。
釜を回し始めてから4時間ほど経過したもの。この後も、にフレーバーをかけたりぐるぐるかき混ぜたり……ひとつのフレーバーをつくり始めてから仕上がりまで、作業はなんと合計9時間にもおよびます。(つまり浮き星は、1日にひとつのフレーバーしかつくれません。)時間をかけて、ていねいにつくられる浮き星は、まさに職人技が光る一品&逸品。……さてさて、お話はもどって「ゆか里」は、なぜ「浮き星」になったのか?
現在の「浮き星」を誕生させたのは、地元新潟の「hickory03travelers(ヒッコリースリートラベラーズ)」。「日常を楽しもう」をモットーに、様々なモノやコトをクリエイトする集団です。新潟らしい商品の企画、地元商店街や老舗とのコラボ商品などを多数手がける中で出会ったのが、小林さんのつくる「ゆか里」。
新潟土産として「ゆか里」を販売していた「ヒッコリースリートラベラーズ」は、つくり手の小林さんと次第に親しくなり、話を聞く機会が何度もあったそう。そして、売り上げも減り、後継者もなく、なくなってしまいそうな「ゆか里」を前に「このままではまずいのでは……?」と感じます。そこで、このお菓子の魅力を多くの人にわかりやすく伝え、買ってもらうことで、後継ぎができるのではないか?と考えました。
そうなれば、みんなこの先もずっと、このお菓子を食べることができる! そこで「ヒッコリースリートラベラーズ」は得意な企画力を生かし、「ゆか里」をかわいらしく変身させ、流通をつくり、全国に発信!そのときに生まれた新しい名まえが「浮き星」。そして約5年後の現在、「浮き星」は知る人ぞ知る人気の伝統菓子になったのでした。ぜひ、このかわいいお菓子を食べてみてください。(フーズノート店主も、浮き星のとりこです。お取り扱いのお願いをする前に、こっそり新潟のお店まで行ってしまいましたよ! いろんな浮き星をめちゃ買いしました。)そうそう、みなさまご安心ください! 後継者もできたそうです! めでたしめでたし。