2024 SUMMER NEW-series
こんにちは、日本職人プロジェクトのリーダー山猫です。
2024年の新シリーズ「夏便」では、みんなの願いを叶える『Meteor shower / 流星群』をテーマに、爽やかな季節にぴったりで、毎年使うのが楽しみになるアイテムをお届けします。ラインナップしたものには、1年半前から企画・試行錯誤してようやく完成したモノ、新たに出会った魅力的な方々と一緒に作った自信作、お客さまから熱烈なご要望をいただいた名作の復刻版など。〈&Stories〉がスタートして4年目、想いと研鑽を重ねることでアイテム数も物語も充実したものになりました。誰かの願いを秘めたかけがえのない逸品たちが、あなたの気持ちと暮らしにキラリと輝きを添えてくれますように。
金沢と滋賀の時計工房にお願いして作っていただいた想いが詰まった魅惑的な5種類の腕時計。毎年大人気の溜塗(ためぬり)シリーズの新作モデルとヴィンテージショップオーナーと一緒に作った2代目ドレスウオッチなど、見どころが一杯です。是非、あなたにぴったりのものを見つけてくださいね!
夜空にまたたく
星々をお守りに。
ふと見上げると、どこまでも広がる夜空には幾千もの星々がまたたき、私をやさしく包み込んでくれる。心まで解放されるような一瞬をイメージした時計を、金沢にある時計工房と一緒に作りました。神秘的でありながら大らかさも感じさせる夜空を再現してくださったのは、日本画家でもあるアートディレクターの牛島孝さん。
透明感のあるブルーの濃淡で彩った文字盤は、溜塗(ためぬり)という技法によるもの。絵具を含ませた平筆でひと塗りという、やりなおしのきかない作業から生まれるグラデーションは、日々異なる表情を見せる夜空との一期一会の出会いのようです。
そして夜空に輝くのは、夏の大三角形を形作る「こと座のベガ」、「白鳥座のデネブ」、「鷲座のアルタイル」。レーザーで表層の絵具だけを削ることで、星座たちが主張しすぎず夜空に溶け込むように仕上げました。また、ひと文字ずつ手で刻まれた数字の親しみやすいやわらかな表情や、文字盤の絵具に微細なラメを散りばめることで見る角度によってきらきらと小さな星々が現れるなど、細部へのこだわりも魅力です。
文字盤に合わせて牛島さんがセレクトしたのは、細く軽やかなブラックのレザーベルト。どんな装いにもなじみ、こだわりのデザインを日常に落とし込んでくれます。ベルトは付け替えも可能です。他にはない美しい時計が「忙しい毎日でも、私らしさや好きな物を大切にしたい」という気持ちを後押ししてくれそうです。
和の美意識を映した
特別な満月。
「満月みたいに、美しく輝く腕時計を作りたい」という思いをカタチにしてくださった逸品。こちらも牛島さんが文字盤全面に金箔を貼った、和の美意識あふれる文字盤を作ってくださいました。光を複雑に反射するしっとりとした輝きは、気品あふれる満月の姿そのもの。そのまばゆい存在感はプロジェクトメンバー全員がひとめ惚れしたほどです。
使用している金箔は、伝統的な製法で作られ、ユネスコ世界無形文化遺産にも指定されている「縁付金箔(えんつききんぱく)」。「国宝の修復などにも使われる特別な金箔です。下地にリザードストーンという鉱物を砕いた岩絵具を塗って表面にざらつきを持たせてから金箔を貼り重ねることで、光の中にわずかに影を内包したマットな質感に仕上げました」と、牛島さんの日本画家らしいこだわりがあふれています。
肌なじみのいいブラウンのレザーベルトを合わせて、やわらかく落ち着いた大人の表情に仕上げました。穏やかに輝く文字盤と華奢なレザーベルトの組み合わせは、どんな装いにもなじみながら、手もとを美しく見せてくれることでしょう。ベルトは付け替えができます。着けていることを忘れるほどの軽やかさで、あまり時計をしない方にもおすすめです。
はじまりのときを
いつか見たあの空と。
まだ少しひんやりとした空気、人々が目覚める前の静寂に包まれた、まばゆい朝焼け。夜が明ける瞬間の幻想的な色彩を纏った腕時計。夜の青を朝の光が艶やかに色付けていくドラマティックなグラデーションは、溜塗(ためぬり)という技法によるもの。「色同士が混ざり合わないように絵具に粘度の高いメディウム(補助剤)を加えたり、それぞれの色の微妙なバランスを探ったりと、試行錯誤の末にようやく表現できた色彩です。
いつか見た景色のような懐かしさや感動を呼び起こしたくて、絵具の調合には特に気持ちを込めて臨みました」と牛島さん。こだわりの色を乗せた平筆でひとつひとつ色付けた幻想的な空の表情は、ひとつとして同じものはない、あなただけのもの。
ひと文字ずつ手で刻まれる数字もどこかやさしげな表情で、深みのあるパープルのレザーベルトと合わせてしっとりと落ち着きのある大人の印象に仕上げました。
また、小ぶりな文字盤と華奢なレザーベルトは着けているのを忘れるくらい軽やかでありながら、存在感たっぷり。ベルトは付け替えも可能なので、違うカラーとの組み合わせを楽しむこともできます。新しいことを始めたくなるシーズンにこそ、1日がはじまる美しい色を身につけて。
薄暮の水平線を眺める
静寂のひととき。
それは、日が落ちた後の水平線にほんのわずかな時間だけ現れる、淡く切ない空の色彩。昼でも夜でもない境界の景色に、心まで凪ぐ静寂のひととき。印象派の絵画や映画のワンシーンのような景色を閉じ込めた腕時計。
透明感あふれる繊細な色のグラデーションは、溜塗(ためぬり)という技法によるもの。「色同士が混ざり合わないように絵具に粘度の高いメディウム(補助剤)を加えたり、それぞれの色の微妙なバランスを探ったりと、試行錯誤の末にようやく表現できた色彩です。
いつか見た景色のような懐かしさや感動を呼び起こしたくて、絵具の調合には特に気持ちを込めて臨みました」と牛島さん。清廉な青の絵具を含ませた平筆でひとつひとつ色付けた儚くも壮大な空の色彩は、ひとつとして同じものはない、あなただけのもの。
ひと文字ずつ手で刻まれる数字もどこかやさしげな表情で、華奢なライトグレーのレザーベルトと合わせて透明感あふれる印象に仕上げました。手首を飾る涼しげな存在感は、夏の装いにもぴったり。ベルトは付け替えも可能です。急いでいるときや疲れたときも、腕時計を見るだけで気持ちが澄み渡る。そんな幸せをお届けします。
ここまでが金沢の時計工房が皆様に贈る夏の流星群。アートディレクターの牛島さんは山猫や他の日本職人プロジェクトメンバーの意見を丁寧に聞きながら「そうですね、そのイメージだとこの文字盤の色や技法で表現できますね」とイメージを具体的な時計デザインに落とし込んでくれます。
時に、こちらのリクエストが抽象的かつ詩的で難題だったときも、「うーん、目指すものは少しつかめた感じがするのですが、もう少しお時間いただけますか。実際に製作のなかで見つけてみますね」とお返事いただくことも。
私はその後のやり取りでそのイメージが牛島さんの手で料理され、最高に美しい形で見せていただける瞬間がとても楽しなんです^^(いまこの4種類がでたあとも、次の新作モデルがいつ誕生するかが楽しみでしょうがない毎日です)
では、続いて最後に滋賀の時計工房さんにお願いして作っていただいたドレスウオッチをご紹介します。
こちらは上記の金沢の時計工房の4種類の腕時計が完成してから依頼したもの。
プランナーMOEさんに「MOEさん、急でごめん、あの4つと同じくらい素敵な流れ星的な存在の腕時計を1点、あの方にお願いしてもらってもいいですか?」とオーダーしました。MOEさんは「山猫さん、私もあの時計……いいと思います! 例の腕時計のシルバー色モデルとかよさそうですね。早速レネットの中村さんにもアドバイスをいただきながら急ぎで依頼しますね!」と阿吽の呼吸で準備ができた逸品です。
美麗なドレスウォッチを
ヴィンテージに育てる愉しみ。
ヴィンテージウォッチに憧れていたプランナーMOEの思いから誕生した、ジュエリーのように着けられる華やかなドレスウォッチです。デザインに際してセンスと審美眼をお借りしたのは、大阪のヴィンテージショップ〈REINETTE / レネット〉オーナーの中村朋子さん。美麗なヴィンテージウォッチを多数所有されている中村さんのコレクションをアイデアソースに、華奢なスネークチェーンのベルトにアンティーク風の立体的な時計本体を組み合わせた気品あふれるデザインが生まれました。
フレームにも装飾を施し、上品なパールホワイトの文字盤には深みのあるタンザナイト(青紫色)のラインストーンを一粒。ボディーは上品なシルバー色で日常使いしやすく、でもアクセサリーのように目を引く華やかさというバランスはさすが中村さんのセンスです。
一方で製作がとても難しい仕様になったのですが、解決してくださったのは滋賀の時計工房の高山健三郎さん。本体とのバランスを見てチェーンの長さや留め具を調整するなど、試行錯誤を経て安定して着用できるオリジナルドレスウォッチが完成しました。
着け方に少々コツが必要ですが(一緒にお届けする説明書で詳しくご案内します)、それもまた愛らしい個性。時代を超える美しいデザインと使いやすさを兼ね備えたお気に入りを、あなたの手でヴィンテージに育て上げていく。そんな愉しみを味わいながらご愛用ください。
生活が潤う一瞬を
この腕時計と共に。
金沢と滋賀の時計工房の新作時計はいかがでしたか? どの時計も夏からの使い始めが嬉しくなるものばかり。気になったものがあれば、一度チェックしてみてくださいね!
私も最近職人さんが作ってくれた腕時計をして生活していますが、やっぱり文字盤をみる瞬間に少しほっこりした気持ちになります。携帯電話で正確な時間を「確認」するのではなく、なんだかまた違う感覚。日常の中でちょっとしたトキメキを1日に何度も得ることができる職人の腕時計、皆様に本当におすすめできる逸品です。
ご紹介商品一覧
金沢の時計職人が手掛けた 夏の星座に見惚れる腕時計〈ブラック〉
1本 ¥19,800 ( +10% ¥21,780 )
金沢の時計職人が手掛けた 金色の月に見惚れる腕時計〈ライトブラウン〉
1本 ¥27,000 ( +10% ¥29,700 )
金沢の時計職人が手掛けた 朝焼けに見惚れる腕時計〈マルベリーパープル〉
1本 ¥20,500 ( +10% ¥22,550 )
金沢の時計職人が手掛けた 宵の空に見惚れる腕時計〈グレー〉
1本 ¥19,000 ( +10% ¥20,900 )
滋賀の時計職人とヴィンテージショップオーナーが作った ドレスウオッチ〈シルバー色〉
1本 ¥18,000 ( +10% ¥19,800 )
日本のモノづくりを通してたくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。2004年のスタート以来、様々な魅力的な方の想いと共に「物」語るアイテムを誕生させてきました。
プロジェクトリーダー 山猫