シンクの汚れを落としてピカピカに!掃除方法とお役立ちアイテムを紹介
キッチンのシンクは、料理のときに出る生ゴミや油などで汚れやすい場所です。
最初は少しの汚れしかついていなくても、そのまま放置してしまうと、落としにくい頑固な汚れになってしまいます。
しかし、シンクの素材と汚れの種類に合った掃除方法で、ピカピカなシンクに生まれ変わりますよ。
本記事では、シンクの汚れの種類を押さえた上で、シンクの素材別・汚れ別に正しい掃除方法を紹介するとともに、汚れを防止するコツについても解説します。
シンクの主な汚れ6種類
シンクにつく主な汚れは以下の6つです。
- 油汚れ
- 石鹸カス
- 水垢
- ぬめり
- カビ
- サビ
以下の見出しでそれぞれの汚れについて詳しく見ていきましょう。
①油汚れ
油汚れは、調理道具や食べ残しから出た油による酸性の汚れです。
長い間放置すると、酸化により樹脂のように固まって落ちにくくなるため、早めの対処が重要!
放置するとイヤな臭いの元にもなってしまいます。
②石鹸カス
洗剤を使うシンクは、石鹸カスによって汚れることもあります。
石鹸カスは、金属石鹸のカスと酸性石鹸のカスの2種類です。
それぞれの性質の違いを以下で詳しく解説します。
金属石鹸のカス
金属石鹸のカスは石鹸の油分と水道水のミネラルが混ざった、アルカリ性の汚れです。
見た目は白く、触るとザラザラしているのが特徴。
水に溶けない汚れなので、水だけでは落としきれません。
酸性石鹸のカス
酸性石鹸のカスは、石鹸の油分と皮脂汚れが混ざってできる酸性の汚れです。
黒くてベタベタしているのが特徴で、シンクだけではなくお風呂場でも見られます。
金属石鹸よりは簡単に落とせますが、比較的汚れがたまりやすいのが難点です。
③水垢
水垢はミネラル成分が蓄積した汚れで、水道水の水分だけが蒸発してミネラルだけが残ることで付着します。
性質はアルカリ性で、白くてザラザラしたうろこのような見た目が特徴的です。
水垢の対処をせずそのままためてしまうと、落としにくい頑固な水垢汚れになってしまいます。
④ぬめり
ぬめりは、シンクにたまった以下の汚れをエサに雑菌が繁殖することによって発生します。
- 食品カス
- 生ゴミ
- 油汚れ
シンクは雑菌のエサの宝庫なので、ぬめりが発生しやすい場所です。
放置すると、排水管が詰まったりイヤな臭いを発生させたりする可能性があります。
⑤カビ
カビは、以下3つの条件が揃うと発生します。
- 適温
- 水分
- エサ
シンクは上記の条件が揃うことが多く、カビが発生しやすいです。
カビをそのまま放置してしまうと、悪臭が漂ったりカビの胞子が空気中に舞ったりします。
とくに、空気中に舞ったカビの胞子を吸い込むと、アレルギー症状を引き起こす可能性があるため、しっかり対処することが大切です。
⑥サビ
シンクのサビの多くは「もらいサビ」 と言われていて、缶詰や包丁、鍋の金属やサビがシンクに移るのが原因です。
その他、味噌や醤油といった塩分濃度が高い調味料によって、シンクが腐食してサビることもあります。
シンクの汚れで茶色いものは何?
いつの間にか、シンクに茶色の謎の汚れが付着していることはありませんか?
茶色の汚れの正体は、以下のいずれかです。
- もらいサビ
- シンクに残った食べ物の成分が原因でできたカビ・ぬめり
汚れに合った掃除をすれば、きれいに落とせますよ。
汚れ掃除の前に、シンクの主な素材をチェック!
シンクを掃除する際は、自宅のシンクの素材をチェックし、適した掃除方法を知ることが大切です。
間違ったやり方で掃除をしてしまうと、シンクを傷める原因になりかねません。
素材 | 特徴 |
ステンレス | ・シンクの定番素材・耐久性が高い一方で、傷や汚れがつきやすい |
ホーロー | ・金属・ガラスのよいところを兼ね備えた素材 ・熱に強い・コーティングのはがれ・傷つきに気をつける必要がある |
人工大理石 | ・デザイン性が高くお手入れしやすい・耐熱性が低い |
人造大理石 | ・お手入れしやすく傷がつきにくい・熱で変色する場合がある |
以降の見出しでは、シンクの素材別・汚れ別に掃除方法を解説します。
【ステンレス】シンク汚れの掃除方法
まずは、シンクの素材として定番であるステンレス製シンクの掃除方法を見ていきましょう。
油汚れ|重曹を使う
酸性の油汚れは、アルカリ性の重曹を使って掃除をするのが効果的です。
軽めの油汚れには重曹スプレーを使いましょう。
<用意するもの>
- 重曹
- 水
- スプレーボトル
- スポンジ
<手順>
- 水100mlに小さじ1杯の重曹を混ぜて、スプレーボトルに入れる
- 汚れが気になるところに1をスプレーして、5〜15分ほど放置する
- やわらかいスポンジでこすって水で流せば完了
汚れがひどい場合は、重曹ペーストを使うのがおすすめです。
<手順>
- 重曹と水を2:1の割合で混ぜ合わせる
- 1を汚れが気になる部分に塗り、スポンジでこする
- 水で流して完了
汚れの状態に合わせて、スプレーとペーストを使い分けてみてください。
金属石鹸カス・水垢|クエン酸を使う
アルカリ性の金属石鹸カスや水垢は、酸性のクエン酸を使って落とします。
<用意するもの>
- クエン酸
- 水
- スプレーボトル
- キッチンペーパー
- スポンジ
<手順>
- 水200mlとクエン酸小さじ1杯を混ぜてクエン酸水を作り、スプレーボトルに入れる
- 水垢が気になる部分をキッチンペーパーで覆い、上から1を吹きかける
- 30分ほど放置したらキッチンペーパーをはがし、スポンジでこする
クエン酸水はカビが生えやすいため、作ってから2週間を目安に使い切るようにしましょう。
酸性石鹸カス|重曹・セスキ炭酸ソーダを使う
酸性の石鹸カスには、アルカリ性の重曹やセスキ炭酸ソーダを使って汚れを落とすのがおすすめです。
以下の見出しで詳しく見ていきましょう。
1. 重曹を使った落とし方
重曹とスポンジの2つだけでできる、手軽な掃除方法です。
<用意するもの>
- 重曹
- スポンジ
<手順>
- シンクを水で濡らしたら、重曹をシンク全体にふりかける
- 30〜1時間ほど放置したらスポンジでこすり、水で流せば完了
重曹をそのまま使用するので、スプレーやペースト状にする手間なく掃除に取りかかれますよ。
2. セスキ炭酸ソーダを使った落とし方
重曹で落ちなかった石鹸カスには、セスキ炭酸ソーダを使ってみましょう。
セスキ炭酸ソーダは重曹よりもアルカリ濃度が高いので、頑固な汚れに効果的です。
<用意するもの>
- セスキ炭酸ソーダ
- 水
- スプレーボトル
- スポンジ
<手順>
- 水500mlにセスキ炭酸ソーダ小さじ1杯を混ぜて、スプレーボトルに入れる
- 石鹸カスの汚れが気になるところにスプレーし、10分ほど放置する
- 放置後、スポンジでこすって水で流せば完了
自作のセスキ水は保存料が入っていないため、使用期限は約1ヵ月。
1ヵ月以上経つと、質が落ちて汚れが落ちにくくなります。
大量の作り置きはせず、1ヵ月以内で使いきれる分量を考えて手作りしましょう。
ぬめり・カビ|重曹×クエン酸・酸素系漂白剤で落とす
シンクについたぬめりやカビは、重曹とクエン酸の発泡作用を利用したり、酸素系漂白剤を使ったりするのがおすすめです。
以下で詳しく解説します。
1. 重曹とクエン酸を使った落とし方
重曹とクエン酸を合わせ使いして発泡させ、シンクのぬめりやカビを落とします。
<用意するもの>
- 重曹
- クエン酸
- お湯
- 布
<手順>
- ぬめりやカビが気になる部分に、カップ1杯分の重曹をかけて15分ほど放置する
- 40〜42度のお湯を200ml用意し、クエン酸を大さじ2杯混ぜる
- 1の上から2をかけて発泡させる
- 5〜20分経ったら水で流し、乾いた布で拭き取れば完了
発泡の力に頼ることで、汚れにまったく手を触れずに掃除ができます。
2. 酸素系漂白剤を使った落とし方
ぬめりやカビには酸素系漂白剤も効果的です。
漂白剤であれば、カビ菌だけではなくカビによる着色もきれいに落とせます。
<用意するもの>
- 酸素系漂白剤(オキシクリーン)
- お湯
- スポンジ
<手順>
- シンクに蓋をして、40〜60度のお湯をためる
- 規定量の酸素系漂白剤を入れる(目安:お湯10Lに対して酸素系漂白剤50〜100g)
- 1時間ほど放置したら、蓋を取りお湯を流す
- スポンジで磨けば完了
同じ漂白剤でも、塩素系漂白剤を使うとステンレスがサビてしまう可能性があるため、おすすめしません。
なお、つけ置きするときは、排水口を閉じるための専用の蓋があると便利ですよ。
フェリシモグッズでおすすめなのが、「シリコーン止水キャップ」です。
シリコーン製のため排水口の上に置くだけでフィットして、水やお湯をためられます。
蓋の淵から細い棒を差し込めば蓋が簡単に取れ、排水もスムーズ♪
直径が15cm以内の排水口に対応しているので、購入前に自宅の排水口サイズを確認しましょう。
なお、つけ置きの際は水位が10cm以上にならないように気をつけてください。
10cm以上ためると、シンクから水が溢れてしまう場合があります。
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サビ|メラミンスポンジ・クリームクレンザーで落とす
シンクについたサビは、メラミンスポンジやクリームクレンザーを使ってこすり落としましょう。
1. メラミンスポンジを使った落とし方
サビは落とすのが難しそうと思われがちですが、初期のサビならメラミンスポンジひとつあればOK!
メラミンスポンジには研磨作用があるため、軽くこするだけで汚れを落とせます。
<用意するもの>
- メラミンスポンジ
<手順>
- メラミンスポンジを濡らし、サビ部分を軽くこする
ゴシゴシと力を入れてこすらないよう注意してください。
強くこすると、ステンレス表面のコーティングがはがれてしまう場合があるので、クルクルと円を描くようにして軽くこするのがポイントです。
2.クリームクレンザーを使った落とし方
サビが頑固な場合は、市販のクリームクレンザーを使ってみましょう。
界面活性剤と研磨剤の作用で、サビを落とせます。
<用意するもの>
- クリームクレンザー
- やわらかめのスポンジ
<手順>
1. スポンジにクリームクレンザーをつけて、サビの気になる部分をこする
2. 水で流して完了
シンクの傷つきを防止するため、マイルドタイプのクレンザーを選びましょう。
また、研磨剤が入っているスポンジの使用も避けてください。
【ホーロー・大理石】シンク汚れの掃除方法のポイント
ホーローや大理石のシンクは使える洗剤が限られているため、以下2点に気をつけて掃除をしましょう。
- 酸性・アルカリ性・塩素系洗剤はNG
- 中性洗剤とクリームクレンザーを使用
次の見出しで詳しく見ていきましょう。
酸性・アルカリ性・塩素系洗剤はNG!
ホーロー製や大理石のシンクの場合、以下の洗剤を使った掃除は避けましょう。
洗浄力が強いので、シンクが変色したり傷んだりする可能性があります。
- 酸性洗剤
- アルカリ性洗剤
- 塩素系洗剤
酸素系漂白剤も弱アルカリ性の洗剤のため、使わないのが無難です。
中性洗剤とクリームクレンザーを使用
ステンレス以外の素材のシンクは、基本的にはどの汚れを落とすときも中性洗剤かクリームクレンザーを使います。
<ホーロー>
掃除には、中性洗剤とウレタン素材のスポンジを使います。
サビのような頑固な汚れをこすり落としたいときは、クレンザーを使ってみましょう。
<大理石>
ホーロー同様、中性洗剤とクレンザーでの掃除が基本です。
サビのような頑固な汚れには、メラミンスポンジ+クレンザーの合わせ使いがおすすめ。
水を含ませたメラミンスポンジにクリームクレンザーをつけ、サビ汚れが気になるところをこすってみてください。
シンクの汚れ防止のコツ
シンクをピカピカな状態で使い続けるためには、日頃のお手入れが重要。
汚れを防止するコツは以下の2つです。
- 中性洗剤で洗い、水を拭き取る
- 汚れ防止スプレーを使う
次の見出しで詳しく見ていきましょう。
中性洗剤で洗い、水を拭き取る
シンクの汚れを防止するには、シンクを使い終わった後、以下のお手入れを欠かさず行いましょう。
- スポンジに中性洗剤をつけて、シンクを洗う
- 最後にしっかり水ですすぐ
毎日継続してやることなので、必要以上に力を入れてゴシゴシこする必要はありません。
掃除の際は、シンクだけではなくシンク内に置いてある三角コーナーや排水口カバーを洗うのも忘れずに!
洗って水ですすいだ後、しっかりと水気を拭き取ることも大切です。
水分が残っていると、水分が原因で水垢やぬめりといった汚れがついてしまう可能性があります。
水分を拭き取る際は、水分吸収クロスや吸水スポンジを使うと便利ですよ。
フェリシモでおすすめしたいグッズのひとつが「吸水クロス」です。
多孔質素材のクロスで、生地に施された無数の穴が水気をグングン吸収!
軽く拭き取るだけで水分がなくなります。
クロスを絞れば、吸い取った水気がきれて吸水力があっという間に復活するので、またすぐに掃除に使えますよ。
面で一気に拭き取れるので、広いシンクの水気をあっという間に除去できるでしょう。
お風呂の拭き上げや窓の結露対策にも◎
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コンパクトな吸水グッズをお探しなら、「吸水スポンジ」がおすすめです。
六角形の吸水スポンジには80ミクロンの無数の穴が開いていて、コンパクトな見た目ながら、約60mlもの水を逃さず吸収します。
水が跳ねやすいシンクにひとつ置いておけば、サッと取り出して拭けるので重宝するでしょう。
シンプルな形状と色味のスポンジなので、シンクの横に置いておいてもごちゃごちゃしません。
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シンクの壁面はクロス、蛇口周りのような細かいところはスポンジ、といったようにアイテムを上手に使い分けると掃除しやすいでしょう。
汚れ防止スプレーを使う
週に1回の特別なお手入れとして、汚れ防止スプレーを使うのもおすすめです。
フェリシモの「キッチンシンク撥水(はっすい)スプレー」は、撥水コーティングを施して汚れの付着を防止する便利アイテムです。
シリコーン成分と界面活性剤が入っていて、スプレーするだけで汚れと水を弾いてくれます♪
使い方の手順は以下の通りです。
- シンクのゴミを取り除く
- シンクにスプレーを吹きかける
- スポンジでこする
- 水で流して乾燥させれば完了
水気を拭き取るクロスがなければ、自然乾燥でも構いません。
汚れを落としながら週1回のピカピカコーティング キッチンシンク撥水(はっすい)スプレーの会
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まとめ
キッチンのシンクには以下の汚れがつきやすいとされています。
- 油汚れ
- 石鹸カス(金属石鹸のカス/酸性石鹸のカス)
- 水垢
- ぬめり
- カビ
- サビ
まずは自宅のシンクの素材を調べて、素材に合った掃除方法を試しましょう。
また、普段からシンクを使った後に軽く掃除をすることで、気になる汚れがたまりにくくなります。
シンクの掃除を手軽に行いたい場合は、本記事内で紹介したフェリシモのグッズを使ってみてはいかがでしょうか。
フェリシモ「Kraso [クラソ]」では他にもさまざまなかわいいグッズがありますので、チェックしてみてくださいね♪