敷布団・掛け布団のイヤな臭いを取る方法。普段の対策や清潔に使うためのコツも解説
布団からイヤな臭いがすると、気持ちよく眠りにつけないですよね。
しかし、布団の素材や汚れに合わせて対処すれば、臭いが消えて清潔感あふれる布団を取り戻せます。
本記事では、布団のイヤな臭いの原因を押さえた上で、臭いの消し方や普段からできる対策について解説します。
きれいな布団で心地よい睡眠をとるための参考にしてくださいね。
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布団のイヤな臭いの原因5つ
布団からイヤな臭いがする原因は以下の5つです。
- 汗・皮脂
- 加齢臭
- カビ臭
- 嘔吐物・おねしょの臭い残り
- 布団の素材
以下の見出しで詳しく見ていきましょう。
①汗・皮脂
臭いの原因としてまず挙げられるのが、寝ている間に体から出る汗や皮脂の付着です。
人間の体には、エクリン腺とアポクリン腺といった2種類の汗腺があり、寝ている間にコップ約1杯〜ペットボトル1本分の汗をかくと言われています。
エクリン腺とアポクリン腺から出る汗の特徴は、以下の通りです。
汗腺の種類 | 位置する部位 | 特徴 |
---|---|---|
エクリン腺 | 全身 | ・出る汗そのものは無臭 ・放置して雑菌によって分解されると、臭いを発する |
アポクリン腺 | ワキや性器周辺に集中 | ・タンパク質や脂肪酸などが含まれている ・独特の臭いがする場合がある |
出る汗の種類や、雑菌による分解によって臭いを発します。
さらに、就寝時は皮膚の新陳代謝が活発になるため皮脂が分泌されやすく、汗と皮脂とが混ざったものを菌が分解することでも臭いを発します。
②加齢臭
年齢を重ねると発する加齢臭も、布団からイヤな臭いがする原因のひとつです。
ノネナールと言われる老化物質が皮脂腺から分泌され、主に胸・背中部分から臭いが発生します。
一般的には40代、早ければ30代から発生し、女性よりも男性の方が臭いを発しやすい傾向があります。
③カビ臭
「カビっぽい臭いがする」と感じたときは、布団でカビが繁殖している可能性が考えられます。
布団の中は密閉された空間のため、汗をかくと温度・湿度ともに高い状態に。
そこにカビのエサとなる皮脂が付着することで、カビが繁殖してしまいます。
また、布団の使用環境もカビ臭の原因のひとつです。
布団を敷きっぱなしにしていたり、床の上に直接布団を敷いていたりすると、布団内部にたまった湿気の逃げ場がなくなり、カビの繁殖につながります。
カビは、アレルギーや呼吸器疾患などの健康被害を起こす場合があるので、早めに対処しましょう。
④嘔吐物・おねしょの臭い残り
子どもがいる家庭の場合、体調が悪く嘔吐してしまった、おねしょをしてしまった、などのトラブルは付きものです。
嘔吐物や尿で汚れた布団は、洗ってもイヤな臭いがする場合があります。
汚れ | 臭う原因 |
---|---|
嘔吐物 | 嘔吐物に含まれる水分が布団にしみ込み、臭いが取れなくなる |
尿 | 時間が経過した尿だと、尿素が菌によって分解されてアンモニアが発生し、イヤな臭いとなる |
⑤布団の素材
数ある布団の素材の中でも、羽毛布団や羊毛布団は動物性の繊維が使われているため、臭いが気になりやすいと言われています。
羽毛布団・羊毛布団に使われている動物性繊維は、以下の表の通りです。
布団の種類 | 使われている動物性繊維 |
---|---|
羽毛布団 | ダック(アヒル)・グース(ガチョウ) |
羊毛布団 | 羊 |
上記の動物性繊維についた油脂が、イヤな臭いの原因です。
布団の製造過程で、ある程度の油脂は落とされています。
しかし油脂を落としすぎると、羽毛のふわふわ感や羊毛のふっくら感といった素材の特性がなくなってしまうため、完全には落とされていません。
購入したばかりの新しい布団からイヤな臭いがする場合は、素材の臭いが原因である可能性を考えましょう。
布団類のイヤな臭いを消す方法4選
布団のイヤな臭いを消す方法は以下の4つです。
- 布団を干す
- 布団内の空気を押し出す
- 布団を洗濯する
- 重曹やクエン酸を使う
以下で詳しく見ていきましょう。
①布団を干す
手軽にできるのが、布団を干して臭いを消す方法です。
花粉や天気などの屋外の状況や布団の素材によって、天日干しか陰干し・部屋干しをしましょう。
天日干し
天日干しが可能なのは、綿・羽毛・羊毛・ポリエステル素材の布団です。
天日干しすることで、布団にたまった汗や皮脂の臭いを外に逃がせる他、紫外線の殺菌効果によって、菌の繁殖を防ぐ効果が期待できます。(参考:紫外放射による殺菌作用)
天日干しは、太陽がしっかり顔を出しているタイミングに行うのがポイントです。
素材別の干すタイミングや時間は、以下の表を参考にしてください。
素材 | 干す時間帯 | 時間(片面) | |
夏 | 冬 | ||
綿 | 10〜14時 | 1時間 | 1〜2時間 |
羽毛 | 午前中 | 30分〜1時間 | 1〜1時間半 |
羊毛 | 10〜15時 | 45分 | 1時間 |
ポリエステル | 10〜14時 | 1〜1時間半 | 2〜3時間 |
羽毛布団やポリエステルは、日焼けや生地の傷みを防止するため、布団カバーをつけたままで天日干しをしましょう。
一般的には天日干し可能とされている素材でも、メーカーによっては天日干しが推奨されていない場合があります。
その場合は、使用している布団の取り扱い方にしたがって陰干ししてください。
陰干し/部屋干し
天日干しできない真綿の布団や、外に干せないマットレス類・ラテックス素材の布団は、陰干しか部屋干しをしましょう。
布団に付着したイヤな臭いはもちろん、ウレタンマットレスやラテックス素材特有の臭いもやわらぎます。
干し方は、以下の表の通りです。
布団の種類 | 干し方 |
真綿布団 | 10〜12時の間に表裏合わせて1〜2時間ほど陰干しをする |
マットレス・ウレタンマットレス・ラテックス素材の布団類 | カバーを外し、風通しのよい室内に立てかける、もしくは干す |
部屋干しの場合は、扇風機やエアコン、サーキュレーターで布団に風を当てるのがおすすめです。
太陽の光には当たりませんが、布団に風を通せるので臭いを逃がせます。
悪天候や花粉などで外に布団を干せないときは、布団乾燥機があると便利!
おすすめなのが、フェリシモの「布団ドライヤー」です。
幅36cm×高さ23cmのコンパクトなサイズ感が特徴の布団乾燥機で、1年中布団の側に置いていても邪魔になりません。
モードボタンでメニューを選択し、スタートボタンを押すだけと操作も簡単です。
布団を乾燥させる際は、付属のノズルを使用。
ノズルの先端についたストッパーでホースを自立させれば、布団の中に空間を作れるので、布団全体に温風が行き渡ります。
まるで太陽の光をたっぷり浴びたかのように、ふかふかで温かい布団に仕上がるでしょう。
布団乾燥以外には、以下のような便利機能がついています。
- 羽毛布団乾燥
- ダニ対策
- くつ乾燥
- 送風
用途に合わせて使い分けてみてくださいね。
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③布団を洗濯する
カバー類の洗濯はもちろんですが、布団そのものも自宅で洗濯できるようなら試してみましょう。
臭いの原因のひとつである汗・皮脂汚れを洗濯で落とせば、臭いの根本を除去できます。
自宅で洗えるのはポリエステル素材の布団のみなので、それ以外の素材の布団はクリーニングに出して対処してみてください。
手洗い
布団を手洗いするときは、お風呂の浴槽を使って足踏みをしながら行います。
手順は以下の通りです。
<手順>
- シャワーで、布団の外側についた汚れをサッと洗い流す
- 浴槽にぬるま湯をためて、おしゃれ着用の洗剤を入れて混ぜる
- 2に布団を入れて、足でもみ洗いする
- 新しいぬるま湯に取り替えて、布団を踏みながら2〜3回すすぐ
- 浴槽のふちに布団を30分〜1時間かけて、水をきる
- 5を天日干しして完了
干す際は、布団に風が通るよう物干し竿を2本使ってまたがせてかけるとよいですよ。
洗濯機洗い
洗濯機を使うときは、布団用の洗濯ネットに入れて洗います。
そこで役立つのが、フェリシモの「ドーナツ形布団洗濯ネット」です。
ドーナツ形なので布団の中心部に空洞を作れ、内部まで水と洗剤が行き渡ります。
掛け布団なら1枚、毛布なら2枚まで入れて一気に洗えます。
オフシーズンの布団はネットに入れた状態で収納しておくのがおすすめ。
シーズンが到来したら、収納場所から出してネットごと洗濯機に入れて洗えばよいので、使用前の洗濯をスムーズに行えます。
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洗濯機での洗濯の手順は以下の通りです。
<手順>
- 布団全体に洗剤を行き渡らせるため、洗濯槽に水をためて洗剤を入れる一緒に液体タイプの酸素系漂白剤を入れると、臭いを取る効果がアップ!
- 布団の中の綿に偏りができないようにするため、毛布コースや手洗いコースを選択してスタート
- 脱水完了後、天日干しして完了
布団に風が通るよう、物干し竿2本を使ってまたがせて干すのがポイントです。
④重曹やクエン酸を使う
洗濯機に入れられないようなマットレスや敷布団の臭い、特定の臭いを除去したい場合は、クエン酸や重曹を使うのがおすすめです。
以下で詳しく見ていきましょう。
重曹
布団にしみついた汗の臭いは酸性なので、アルカリ性の重曹で中和させて消臭するのが効果的です。
自宅では洗いにくいマットレスや敷布団の臭い消しに使うとよいでしょう。
また、胃液が混ざった嘔吐物も酸性のため、重曹で臭いを取れます。
重曹を使った消臭方法は以下の2つです。
<方法1>
- 重曹をマットレスや敷布団に撒いて1日放置する
- 翌日重曹を掃除機で吸えば完了
<方法2>
- 水300mlに大さじ1杯の重曹を混ぜて重曹水を作る
- タオルを1につけて濡らし、マットレスや敷布団を拭く
- 臭いが気にならなくなるまで、1〜2を繰り返す
どちらかやりやすい方法を選びましょう。
クエン酸
子どものおねしょの臭いはアルカリ性のアンモニアが原因なので、酸性のクエン酸で中和させます。
以下の手順で消臭してみましょう。
<手順>
- 水200mlにクエン酸小さじ1杯を入れてクエン酸水を作る
- 1をスプレーボトルに入れたら、臭いが気になるマットレスや敷布団に吹きかけて、乾いたタオルで水分を吸い取る
クエン酸スプレーは時間が経つと傷むため、一度使って余ったものは処分しましょう。
普段からできる布団の臭い対策と、清潔さを保つコツ3つ
きれいな布団で心地よい睡眠をとるためには、普段からの臭い対策が欠かせません。
以下の見出しで、臭い対策と清潔さを保つコツを紹介します。
①カバー類と布団本体を定期的に洗濯する
臭いの付着を予防するには、掛け布団や敷布団のカバーを1週間に1回のペースで洗うことが大切です。
カバーは布団本体に汚れがつかないようにするためのものなので、寝ているときの汗や皮脂が一番付着しています。
カバーだけではなく布団本体も洗うのがおすすめです。
半年に1回、季節の変わり目で布団を替えるタイミングで洗濯をしましょう。
②布団を定期的に干す/乾燥させる
布団本体の洗濯は半年に1回が目安なので、洗濯できない間は1〜2週間に1回程度布団を干して、中にたまった湿気を逃がすことが大切です。
湿気がたまったままだと、カビが繁殖してイヤな臭いを発生させてしまいます。
干す以外には、布団乾燥機を使うのもおすすめです。
天日干しと同様の効果があるのに加えて、ダニの除去にも効果が期待できます。
ダニは乾燥に弱い上に50度で死滅すると言われています。
布団乾燥機なら布団を60度以上に温められるものが多いので、ダニ退治に有効です。
布団乾燥機でダニを退治した後は、死骸を掃除機で吸い取ることを忘れずに!
ダニの死骸がアレルゲンとなり、アレルギー症状を引き起こす可能性があります。
掃除機で吸い取るときは、フェリシモの「クリーナーヘッド」がおすすめです。
普段使っている掃除機の先端に装着するだけで、布団についた細かいゴミやダニの死骸を吸引できます。
スムーズに吸引できる秘密は、ウェーブ状のオルタネートローラー。
ローラーがずれて回転するため吸引力がほどよく抑えられ、布団を巻き込まずにゴミやダニだけを吸い取ります。
吸引力は4段階で変えられるので、吸引力が弱い、もしくは強いと感じたら、ヘッド部分で調整してみてください。
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③臭い除去シートを使う
布団の臭いを除去してくれる専用シートを使うのもおすすめです。
フェリシモグッズでおすすめなのが、「ハイブリッド脱臭&除湿シート」。
シートには以下の成分が入っています。
- 活性炭
- B型シリカゲル
- 多孔質セラミック
これらが、人の体から出る汗や布団の湿気を吸収して、快適な湿度にコントロール。
汗や加齢臭といったイヤな臭いも消してくれます。
シートの再生シグナルがピンク色に変わったら、吸湿力が低下しているサインです。
半日以上天日干しさせれば繰り返し使えますよ♪
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まとめ
布団のイヤな臭いを消す主な方法は、以下の4つです。
- 布団を干す
- 布団内の空気を押し出す
- 布団を洗濯する
- 重曹やクエン酸を使う
布団の素材や汚れに合った対処法を選べば、臭いのもとにアプローチできて消臭できるでしょう。
また、普段から臭い対策をしておくことで、布団の清潔さをキープできます。
布団の掃除やお手入れを手軽に行いたければ、本記事で紹介したフェリシモのアイテムを要チェック!
臭いのないきれいな布団で心地よく質の高い睡眠をとりましょう。
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