〈&Stories/アンドストーリーズ〉シリーズでは、「誰かの物語から立ち上がるモノ作り」をコンセプトに日本製のアイテムをラインナップ。1人ひとりの中にある、小さいけれど熱烈な「好き」「欲しい」を叶えることで、世の中にはないモノが生まれます。

この春のキーワードは、「deepening(深化)」。深くなる、濃密になる、という意味の言葉です。

日本職人プロジェクトがスタートして18年、少しずつ変化してきた気持ちとカタチ。たくさんの人との出会いや、重ねてきた時間によって、物語はじっくりと深みを増しています。

そして、プロジェクト19年目を迎えるこの春。これからの人生を深めていける、そんなパートナーを見つけてもらえたら。そんな気持ちで、今回もスペシャルなアイテムをご用意しました。ともにゆっくり時間を積み重ね、人生に深みをもたらしてくれる、そんな出会いがありますように。

はじめまして、フェリシモで商品企画などのサポートをしているスタッフのあずみです! 日本職人プロジェクトリーダーの山猫さんからも「こんなのどう?」とひょいっと試作品を見せていただくことがあり、お話ししていくうちにどこよりも早く新作を紹介するブログを担当させてもらうことになりました。山猫さんやプロジェクトメンバーが伝えるストーリーとはまた違った職人の魅力をお届けしていこうと思います。

さて、今回ご紹介するのは、2024年の春にお届けする「&Stories springシリーズ」の30点以上もの新商品たち。一足先に社内で開かれた内覧会に潜入してみると、アイテムひとつひとつに込められた想いがたくさん。知れば知るほどもっと深堀りしたくなるような職人プロジェクトの新作を前編と後編に分けてご紹介していきます!

山猫さんによる制作秘話や商品の詳細も、以降のブログや各商品詳細ページからご覧になれますので、そちらもどうぞお楽しみに。

海を背にしたカフェスペースで始まる内覧会

暑さがようやく和らいできた9月の終わりのこと。きらきらと輝く海をバックに、日本職人プロジェクト「2024年春のお届け便」の新商品内覧会が開かれました。

職人プロジェクトでは2年前から年4回、フェリシモスタッフ向けの内覧会を開催されています。内覧会をすることで、発売までにいろいろな人の率直な意見を聞くのが目的。プロモーション用に撮影した写真と共に新作アイテムが並びます。今回も部署やフロアを越えてたくさんの人が足を運んでいました。その数、およそ90人。海の目の前にあるカフェスペースが会場ということもあり、みなさんリラックスムードで商品を見ていました。

来場者には1人2枚、投票用のシールを配り、これ!と思うアイテムに貼ってもらっています。実際に買うなら…と想像しながら真剣に吟味している姿も。

「普段の業務では厳しい品質確認視点で商品を手にすることはあっても、実際にお客さま目線で楽しみながら手に取れる機会って少ないんですよね。だから業務としてではなく、買い手として見てほしくて、商品を楽しみながら見てもらえる場を設けているんです」と話すのは、プロジェクトのリーダーの山猫さん。

そんなこともあり「この前回モデル、買ったんです~!」「今回はどれを買おうかな~」と会場から聞こえてくる声はまるで行きつけのショップに遊びに来たかのよう。

会場には日本職人プロジェクトメンバーの姿も。「山猫さんやMOEさんに勧められると欲しくなっちゃうんだよな~」と接客業もプロ顔負けのお二人。作り手の声が直接聞けるなんてすごく贅沢な時間です。

山猫さん曰く、この交流の場が実は職人のものづくりの原点にもなっているのだそう。「みんなモニターでも監査でもないから、直感や本音が出てきやすくて、売れ筋を吟味していくのとは違う生きた言葉が出てくるから商品づくりのヒントにもなっているんです」

今回並ぶ商品も社内のスタッフの声から生まれたものがたくさん。誰かの”欲しい”が他の誰かの心を掴んでいく様子は、作り手としても心が動く瞬間でもあったんですね。

ずらり、ぎゅぎゅっと並べられた商品たち。お披露目の場にふさわしいような海辺の朝陽ができたてのアイテムをつややかに照らしてくれています。それぞれの商品の横には素敵なモデル写真やスタイリングして撮影された写真が並びます。

鞄に靴にお財布、アクセサリー…どこから見ていこうか目移りしてしまいます。あれもこれも気になる…。はやる気持ちを抑えつつ、気になるものから早速どんどんご紹介していきます!

春気分で選びたくなる色とりどりのアイテム

数ある中から、まず目に留まるのは春らしいカラーのアイテム。私自身、年を重ねるほどにダークトーンのものを選ぶことが増えてきたのですが、心地よい春の空気を想像していくと、普段選ばないカラーがうんと素敵に見えてきたんです。

今なら春服を準備する期間もたっぷりありますし、この気分に背中を押されてみても良いですよね?春は出会いの季節だからこそ、これまでと違う自分にも出会ってみたくなってきました。

ほら、例えばこんな色。

春を一緒に迎えたい櫻色

プランナーMOEと作った 職人本革のロイヤルティバッグ〈櫻色〉

1個 ¥19,800 ( +10% ¥21,780 )

優しいおだやかな春を連れてきてくれるかのような櫻色。あえてそのまま残したという裏面(床面)はその起毛感と櫻色を引き立てるような深みのあるカラーで全体の甘さを抑えてくれています。年齢を重ねても使い続けられそうな落ち着きを感じますね。

底が深くマチもついているので、忙しい日でも持ち物をさっと出し入れできる懐の広さと、スマートなシルエット。会場でもたくさんの人の心を掴んでいました。個人的に、持ち手の根もとの形や立体的に立ち上がっていくシルエットがうさぎの耳のようにも見えて、なんだか愛らしくも感じています。

あなたならどっち? 整理しやすいエチューデントバッグ

次に、革の風合いが色によって違う!と、その発見がうれしくて、周りのスタッフに思わず声をかけてしまったこちら。

ファッションスタイリストと作った 職人本革のエチューデントバッグ〈レトログリーン〉

1個 ¥29,800 ( +10% ¥32,780 )

ファッションスタイリストと作った 職人本革のエチューデントバッグ〈ラベンダー〉

1個 ¥29,800 ( +10% ¥32,780 )

置き姿からもハリを感じられる潔いカラーのレトログリーンに対して、ペールトーンのラベンダーは柔らかな優しさが感じられて、どちらもカラーから連想するイメージとぴったりの風合い。自分がどんな風に見られたいかで選んでみたくなりました。

大人がもつ学生鞄をイメージして作られたエチューデントバッグ。思えば学生鞄って、手帳やペンケースに水筒、と毎日使うものを出し入れすることに特化していますよね。しかも、鍵や定期のようにこまごましたものをまとめられるインナーポケットも付いているから、整とんが苦手な人の味方にもなってくれそうです。

可憐なガーネットレッド

普段の装いに華やかさを足してくれるガーネットレッドのグレイスフルボストンは、持っている人も、周りもパワーをもらえるような可憐なカラー。

鞄デザイナーと作った 職人本革のグレイスフルボストン〈ガーネットレッド〉

1個 ¥27,000 ( +10% ¥29,700 )

小ぶりなボディーに長めの持ち手のバランスが絶妙。身長が低めなあずみは、持ち手の長いバッグだとバランスが悪く見えてしまうことがあるのですが、コンパクトな横長ボディーだから、肩にかけても手に持っていてもすらりと綺麗なバランスで使えそうで、こういうの待っていました……!

コンパクトなバッグだと折りたたみ傘や長財布が入らないと不便に感じてしまいますが、これは普段使いの必需品がしっかり収まる万能な形状。コンパクトに美しく持ち歩けますね。

もっと自分らしさを出してみるならパープルも素敵

福岡の鞄作家が作った 職人本革の巾着バッグ〈葡萄色〉

1個 ¥25,000 ( +10% ¥27,500 )

ころんとかわいいこの巾着バッグ。瑞々しい葡萄を思わせる発色で、大きすぎず小さすぎず、さくっとお出かけするのにほどよいサイズ感。ストラップも2wayで使えて、どんな時も気軽に連れていけそうだから、あなたといえばこれだよね!と言われるような自分を象徴する定番アイテムになりそう。

デニムやビビットなカラーにも合わせても素敵だし、洋服で色遊びするのが苦手でもシンプルなスタイリングに合わせられる色合いだよねと周りのスタッフとも話していました。

葡萄繋がりで、こんな長財布はどう?

福岡の鞄作家と作った 職人本革のカフェウォレット〈グレープ色〉

1個 ¥24,000 ( +10% ¥26,400 )

シンプルなデザインだからこそ、染めの美しさが引き立っていたグレープ色のカフェウォレット。素材を生かした裏地の風合いも心惹かれるポイントで、気持ち新たに選ぶお財布の候補に一票!

ついついお財布にカードが溜まってしまっても安心なたっぷり容量と大きく開く口。使いやすさも言うことなしです。

お財布はコンパクトに持ちたい派にはこちらのストロベリーも

福岡の鞄作家が作った 職人本革のエンベロープウォレット〈ストロベリー色〉

1個 ¥16,800 ( +10% ¥18,480 )

カードやスマホ決済することが増えてきても、小銭と少しの紙幣はやっぱり持っていると安心。これくらいコンパクトなサイズがありがたいと思う人も多いですよね。ポケットにさくっと入れてそのまま出掛けられるし、お財布を開かずとも直接がま口ポケットにアクセスできる使い勝手も嬉しいです。

何より、完熟イチゴを思わせるカラーが持っているだけでも元気になりそうで、新しい気持ちで迎える春の気分にもぴったりに思います。

こんな風に気持ちが春模様になったところで、他にもまだまだ気になるものがたくさん!

伝えられる限りの思いを込めて

今回発表された30点以上もの新作。あずみも以前の職場で商品企画に携わっていたのでわかるのですが、これだけのこだわりを詰め込んだものを30点以上も作れるなんてただただすごいのひと言です。

「誰かの”欲しい”を追いかけていると伝えたいことがたくさんあるんですよ~」という山猫さん曰く、「最大限に追いかけられる量がこの点数」なのだそう。そんな今日も社内外を駆け回り、みなさんへ伝えたいストーリーが紡がれています。

こんな風にひとつひとつ思いのこもったアイテムたちの紹介もまだまだ序盤、どんどんご紹介していきます!

これぞ理想のバッグ

鞄デザイナーの小林弓子さんがバッグのトレンドを追いかけ、たくさんの人の声をヒアリングしてきた経験から、導き出された至高のバッグ。

鞄職人と鞄デザイナーが作った 職人本革のグラーヴェバッグ〈ブラック〉

1個 ¥39,800 ( +10% ¥43,780 )

つややかなブラックの革にスクエアフォルムのボディー、すっと伸びるような持ち手ハンドル。無駄なものは削ぎ落とし、究極を追い求めたような佇まいはそこにいるだけでも一目置かれるような存在でした。

それでいて、シンプルなデザインなので肩肘張ることなくカジュアルな装いにも気兼ねなく使えそうで、着ている服をスタイルアップして見せてくれる万能さが光っていました。

毎日使うものだから大切な思い出を

折り財布の中でも少し大きめの収納力のあるフォトウォレット。

プランナー山猫が作った 職人本革のフォトウォレット〈ダークブラウン〉

1個 ¥21,000 ( +10% ¥23,100 )

ファスナーを開けると中にはフォトポケットが。そうそう、お財布って毎日使うからカードやレシート以外にも色々と入れて持ち歩きたくなるんです。

スマホの写真はついつい埋もれがちですが、こうして見えるところに忍ばせておけるって改めて大切なことのように思います。「こどもの描いた絵を入れたい~!」と早速入れるものを決めていたスタッフもいましたよ。

パールがある生活

パールというと、思い出すのは成人のお祝いに両親からもらったパール。結婚式や大切な日に着けられるようにと譲り受けましたが、淡水パールならもっと身近に気軽に着けていられそう。

神戸の老舗真珠メーカーが手掛けた 淡水パールのチェーンネックレス〈シルバー925〉

¥27,500 ( +10% ¥30,250 )

チェーンネックレスはデコルテより下にパールが連なるデザインなので、他のネックレスと重ね付けしたり、様々なお洋服にも合わせやすそうですね。重さも思ったより気にならないので、普段使いにぴったり。

神戸の老舗真珠メーカーが手掛けた 淡水パールのネックレス〈シルバー925〉

¥22,000 ( +10% ¥24,200 )

肌なじみの良いホワイトパールで、パールの大きさや形が少しずつ違うので、Tシャツでカジュアルダウンさせても違和感なく着けられる万能さが魅力です。

ひと粒ひと粒に形や大きさが少しずつ異なり、個性が出る淡水パール。

神戸の老舗真珠メーカーが手掛けた 淡水パールの耳飾り

¥15,000 ( +10% ¥16,500 )

ピアスには18金を使用しているので金属アレルギーの方にも優しく、イヤリングの金具は華奢なものを選んでいるので軽やかな印象に。ちょっとお呼ばれの時にも品よく着飾れるので、使うシーンを選ばないのも嬉しいポイントですね。

螺鈿で刻むオーロラの時間

文字盤に12枚の黒蝶貝。螺鈿(らでん)細工の魅力を閉じ込めた宝飾品のような腕時計で、これを作るのに一体どれくらいの時間がかかるのだろうかと、その背景にまで思いを馳せてしまいました。

金沢の時計職人が手掛けた オーロラ色の輝きに見惚れる黒蝶貝の腕時計〈ブラック〉

¥43,000 ( +10% ¥47,300 )

聞くと、螺鈿の技法に精通した輪島塗(わじまぬり)の職人さんが貝の形を整えるところからひとつひとつ時間をかけて作っているのだそう。手間暇をかけているからこそ、語らずしても伝わるその美しさ。一目見て「これ、すっごく素敵です!」と反応しているスタッフも少なくありませんでした。

もっともっとじっくり話していたい気持ちになりますが、これからひとつひとつの商品にフォーカスを当てたブログが更新されますので、気になる詳細はそちらでじっくりと。

後編では、制作の裏話から愛用者ならではの使い心地まで、みなさんもきっと気になっていたようなお話が続きますよ。

後編はこちら

日本のモノづくりを通してたくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。2004年のスタート以来、様々な魅力的な方の想いと共に「物」語るアイテムを誕生させてきました。

プロジェクトリーダー 山猫

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