春から始まる毎日を、新しい鞄やお財布と共に

こんにちは、フェリシモ日本職人プロジェクトのリーダー・山猫です。

この〈&Stories/アンドストーリーズ〉シリーズでは、「誰かの物語から立ち上がるモノ作り」をコンセプトに日本製のアイテムをラインナップ。1人ひとりの中にある、小さいけれど熱烈な「好き」「欲しい」を叶えることで、世の中にはないモノが生まれます。

この春のキーワードは、「deepening(深化)」。深くなる、濃密になる、という意味の言葉です。

日本職人プロジェクトがスタートして18年、少しずつ変化してきた気持ちとカタチ。たくさんの人との出会いや、重ねてきた時間によって、物語はじっくりと深みを増しています。

そして、プロジェクト19年目を迎えるこの春。これからの人生を深めていける、そんなパートナーを見つけてもらえたら。そんな気持ちで、今回もスペシャルなアイテムをご用意しました。ともにゆっくり時間を積み重ね、人生に深みをもたらしてくれる、そんな出会いがありますように。

今回ご紹介するのは、人気が年々高まる福岡の鞄作家さんと作った鞄やお財布と、奈良の職人さんが作った新感覚のお財布。長くお付き合いしている作家さんと、最近お付き合いの始まった職人さん、それぞれの物語を刻んだ計6アイテムをピックアップします。

進化(深化)し続ける岡さんの新作、ナーヴェトート

福岡の鞄作家・岡政孝さんとのモノ作りは、まさに進化&深化。7年前に企画・発売したお財布から始まり、今ではさまざまなアイテムを一緒に作っています。この7年間で岡さんの技術もセンスも飛躍的にアップ、新しいことにも積極的にトライしてくださいます。

福岡の鞄工房で相棒の内門さんと革アイテムを作る岡さん。金具や糸遣いなど細かい部分までひとつずつ丁寧に考えて作るオリジナルアイテムは、年々魅力を増しています。工房の道具が綺麗に整頓されているのにもセンス感じます。(岡さんの奥様の力も大きい!!)

その深化がよく表れているのが、今回初登場となるナーヴェトート。ナーヴェ(nave)とはイタリア語で船のことを指します。

その名のとおり、船のようなフォルムが特徴。以前岡さんと作ったホエールバッグという大きなバッグが好評だったので、その頼れる容量は確保しつつ、デイリーに使えるサイズ感にしようということで企画をスタートさせました。

最初に上がってきたサンプルは、シックなグレーの革で仕立てられていたもの。その色合いと、やわらかな革の風合いや左右に広がったフォルムが象のように見え、通称エレファントバッグと呼ばれていました。

落ち着いた灰色のレザーで、中央には長いロングストラップ、そしてまち部分が大きく見せたデザインでした。この印象から日本職人プロジェクトメンバー内では企画当初「エレファントバッグ」と呼んでいました。

それはそれで愛嬌があって可愛かったのですが、プランナーMOEのディレクションでスタイリッシュにブラッシュアップ。エレファントから、大人の女性に似合うナーヴェに変身しました。(プランナーMOEはリアルに使う立場の目線からチェックするので、見た目も機能性も劇的にアップします)

岡さんと山猫が最後までこだわったのが、持ち手の幅でした。広すぎるとフォルムが野暮ったくなるので、できる限り細く仕上げたい岡さん。それに対して、一年中どんな服装でも持ちやすいように、ある程度の幅はキープしたい山猫。フェリシモの女性スタッフに何度もいろいろな服装で試してもらいながら、理想の幅を追求しました。
そして最終的にたどり着いたのが、この絶妙な幅!これでTシャツでもコートでも肩掛けしやすくなりました。(山猫の修正リクエストのたびに、サンプルを作り直してくれた岡さん。革を多く使うバッグなので、一つの鞄を交換日記のように、何度も福岡⇔神戸を行き来させました)

しっかり持ちやすくて見た目もすっきりな絶妙の持ち手幅。肩掛けでも持ちやすく、手持ちでも引きずらない長さもポイントです。

鞄本体は、サイドと底に広いまちがあり、とにかく容量たっぷり!A4ファイルもすっぽり。もちろん、お弁当箱もしっかり安定して入ります。普段のお出かけや買い物はもちろん、1泊2日ぐらいの旅行にも持っていけそうです。

中身が少ないときは、左右が大きく広がりすぎないようにスナップで留められる仕様に。スナップを留めずに、左右を内側に折り込んでも、コンパクトに使えます。横長フォルムなので、小柄な方でもバランスよく持てます。

内側は春らしさも感じる若草色。中身が見やすい明るいカラーです。ポケットも3つ付いているので、大容量でも小物が迷子になりません。入れ口はスナップで留められるので、がばっと開いて中身が丸見えになってしまう心配もなし。

カラーは、何にでも合わせやすいエクリュベージュをコーディネイト。軽やかな色味で、春の着こなしにぴったりです。上品きれいめスタイルはもちろん、がっつりカジュアルに合わせてもおしゃれ。

くったりとやわらかい革が体に自然に寄り添って、ビッグサイズでも目立ちすぎないのもポイント。表面のほどよいシボ感が、シンプルなデザインのさりげないアクセントになっています。

シンプルなようで、革やフォルムでちょっと個性を出したナーヴェトート。春から始まる毎日のお供に、使いやすさはお墨付きです。

岡さんこだわりの鞄は、抱きしめたくなるやわらかさ

続いてご紹介するのも、岡さんらしさがぎゅっと詰まったレザーバッグ。デビューして以来、大人気の「エトランドルバッグ」が2色展開で再登場です。

革という素材をこよなく愛する岡さんが、「この革じゃないとこのバッグは作れません!」とこだわったバッグ。もともとは岡さんがプライベート用に作ったバッグがベースになっています。

岡さんこだわりの本革は、タンニンとクロームの両方でなめしたもの。しなやかでやわらかく、最高の手ざわりが楽しめます。自然な革の風合いを残しているので、細かいシワやシボもありますが、その表面感こそ「味」。くったりとしたその風合いから、フランス語で「抱きしめる」という意味を持つ「エトランドル」と名付けました。

初代モデルとして、ブラックが2022年夏にデビュー。これが想像を超える大ヒットとなり、山猫のまわりでもたくさんの人が愛用するようになりました。再販のリクエストもたくさんいただいていたので、今回もブラックバージョンが登場。欲しかった!という方は、この機会にぜひ。

無駄のないミニマムなデザインがおしゃれ。サイドと底のまちが広く、容量もたっぷり。内側にはポケットがひとつ、入れ口はマグネットホック付き。ストール、長財布、ポーチ、お弁当、日傘などもざくざく入れられる気軽さもうれしい。

そして、2023秋のWEB限定で発売した上品なダークブラウンも今回カタログにデビュー。ナチュラルな着こなしに似合う、やさしいカラーです。

より本革らしい風合いが楽しめるダークブラウン。デザインや機能はブラックと同じ。
岡さんもお気に入りの逸品。打ち合わせのために神戸を訪ねてくれた際に、撮影サンプルの最終チェック。

たくさん入れてふくらんでも、中身が少なくてぺたんこでもサマになるデザイン。装飾は一切ないのにスタイリッシュに見えるのは、計算され尽くされたバランスと本革の風合いのなせる技です。本革なのに気さくに使える、そのラフさも岡さんの鞄ならではの魅力です。

手抜きをこなれに変えてくれる、YUDAIのおしゃれ巾着

岡さんの新作鞄3つめは、日本職人プロジェクトのメンバー・プランナーYUDAIと作った巾着バッグ。革の風合いを生かしたシンプルなデザインを得意とする、岡さんの良さが詰まったスタイリッシュなデザインです。

今回は、これまで以上におしゃれな葡萄色バージョン。カジュアルな印象の巾着も、本革&大人カラーで上質の雰囲気に。シボ感のある革の風合いがポイントです。

今どきっぽい、ちょこんとかわいいサイズが魅力。小ぶりでも、お出かけに必要なアイテムはちょうどおさまります。サイドのファスナーポケットは別室になっているので、ICカード、折り財布、小銭ポーチなど、すぐ取り出したいものの収納に。

見かけよりも、とても収納力があるのが特徴。巾着デザインなので、中身がすぐ確認できるのも嬉しいポイントです。

持ち手を短くして手持ちにするのはもちろん、片側にしぼってポシェット風にしても。2通りの持ち方が楽しめます。

ラフなコーデも、このバッグひとつでこなれて見えるのがすごいところ。Tシャツやデニムのカジュアルスタイルや、ワンピースなどのシンプルな着こなしも、ぐっとおしゃれ見えします。

たっぷり大きめ、かわいい小さめ、2つのお財布

岡さんアイテムのラストを飾るのは、お財布2点。超ロングセラーのカフェウォレットと、2代目となるエンベロープウォレットです。

カフェウォレットも、岡さんの代表アイテムのひとつ。今回で7代目となる、もはや定番ともいえるロングセラーです。デビュー当時はかなりクラフト感の強い「ザ・革」という風合いでしたが、この春は美しいグレープ色をまとってお目見えです。

手に心地よい持ち応えがありつつ、革の厚みを抑えることでスマートさも両立。同色のステッチや金具使いなどもシンプルに整え、革の美しい色を引き立てるミニマムなデザインです。

今回は、岡さんが「ぜひやってみたい」とツートーンカラーに挑戦。外側は深みのあるきれいな葡萄色の本革で、使い込むほど、キズやムラが味になっていきます。内側は一転して、ナチュラルなヌメ革。本革の素朴な風合いから、だんだんやわらかくしっくりなじんで艶も出てきます。便利なだけでなく、経年変化を楽しめるのが革財布のいいところ。じっくり自分色に育ててください。

ナチュラルなヌメ革はまさに、ザ・革!な素材。この素朴な風合いから、使い込むほどに徐々にやわらかく、飴色に変化していきます。この過程を楽しめるのが、ヌメ革の醍醐味です。

蛇腹式で大きく開き、ファスナー式のコインケース、カードポケット、札入れなど、たっぷり入る容量も魅力。たくさん入れても、しっかり閉まるラウンドジップだから中身がこぼれず安心です。入れたままタッチできるICカードポケットまで付いて、とにかく頼りになる存在。小さいお財布が人気の昨今ですが、やっぱりふだん使うカードやレシート、領収書などもひとまとめにしておきたい!という方におすすめ。

たっぷり入って中身がこぼれないランドジップ財布の安心感は、お財布は大きめが好き!という方にぴったりです。(札入れ:2個、小銭入れ:1個、カードポケット:8個、ICカードポケット:1個)

革の表情だけで勝負、小細工は一切ナシ!という潔さがかっこいい、岡さんの代表作の財布。革への愛がストレートに伝わります。一人ひとりの使い方によって味の出方やキズの付き方も違って、その人らしいライフスタイルが刻まれていくのが長く付き合う本革財布のいいところ。ぜひ経年変化を楽しみながら、この究極にシンプルなお財布を、じっくりと自分色に育ててくださいね。

もうひとつは、2代目となるエンベローブウォレット。封筒(エンベローブ)みたいな見た目がかわいいお財布です。

こちらは、キャッシュレス時代に即したコンパクトなお財布。必要最低限のものがちょうどよく収まります。初代モデルの企画は、プランナーMOEの「山猫さん、がま口付きの財布って長細いものか、横長のものが多いですよね。女性が持ちやすいサイズで、正方形寄りのがま口があってもいいですよね!」というコメントがきっかけ。岡さんにそのコメントを伝えてプロトタイプを作ってもらい、発売に至りました。

手のひらに心地よくおさまるコンパクトなサイズ感。かわいい見た目とは裏腹に、開くと大きなサイズなのもポイントです。今回は、手ざわりの良いストロベリー色のレザーで誂えていただきました。使うたびに心ときめくことがいっぱいの仕上がりです。

エンベローブの名前の由来は、封筒を思わせるこのフラップデザイン。フラップを開くと、お札入れやカード入れが現れます。

小銭入れは、がばっと開くがま口タイプ。この小ぶりサイズでも、がま口を付けたのがこだわりのポイント。小さくても、小銭の出し入れがスムーズです。札入れ2個、小銭入れ1個、カードポケット6個付いています。

シボ感のある革の風合いと、鮮やかなストロベリー色がおしゃれ。コンパクトでも存在感たっぷり、使うたびに気分が上がる財布。使うのを楽しみに^^

この小さなボディーに、ここまで充実の機能を入れ込んでくださった岡さん。お財布は小さい分細かい作業が必要なのですが、その技術力には脱帽です、、、!

奈良のこだわりの財布工房が作った「新財布」

最後にご紹介するのは、昨シーズンから一緒にモノ作りをしている革雑貨メーカーの担当プランナー・安藤歩覧(あゆみ)さんとの新作財布。安藤さんが勤めるメーカーはオリジナルブランドも展開されていて、デザイン&ファッション性に富んだアイテムをたくさん手掛けているので、いろいろモノ作りのプロたちとつながっています。(安藤さんはプランナー兼ブランドの営業もされる方。生産工場とのやり取りもすべて、ご本人が工場に出向いてお伝えされるので、商品のことも詳しくご存知なのです)

前回は大阪の革工房さんと作った個性的なお財布でしたが、今回は奈良の財布工房さんに特別にお願いしたスペシャルモデルです。この見た目で、実はがま口なんです!

この財布をひとめ見て、日本職人メンバー一同「これ、、いままでに見たことないデザインですよね!」となり、たくさんの発売候補の中から選ばれました。「どうせなら最高に使い心地よく、愛着のわくものにしたいですね」と安藤さんに話すと、「そうですね、、では、こだわりのイタリアンレザーで試作品を作ってみましょう!」と企画を進めていただくことができました。その後、上がってきたサンプルをフェリシモの女性スタッフ数人にチェックをしてもらったところ、大好評^^。その時の写真がこちらです。女性の手に映えますね~。

社内での評判もすごく良かったこのお財布。山猫も1週間、試作品をモニターしてみましたが、使い心地も抜群で、自信を持って販売を決定できました。

この不思議なフォルムのお財布は、がま口の金具を中に入れ込んだ、「天溝がま口」という仕様。一般的ながま口は金具が表に出ていますが、これは上部のつまみが無く、内部のツメで開閉部を固定しています。フレームそのものも薄く、見た目もスマートです。

背面の膨らんでいる押し口をぐっと押し込むと、パカッと開く仕組み。パカッと開く瞬間の小気味良さも魅力です。

見た目でもわかるように、とにかく仕上げが難しい天溝がま口。生産の工程で挟みなおしができないため、美しく仕立てるには高い技術が必要になります。現在では、この天溝がま口を作れる工場と職人が非常に少ないとのこと。今回は安藤さんのコーディネートで、奈良にある工場の職人さんの熟練された確かな技術で仕立てていただきました。

素材は、ヨーロッパの最上級の原皮のみを選別し、丸革の状態でクロムでなめしを施したイタリアンレザーを使用。とてもやわらかな革で、ふっくらとやわらかな手ざわりが楽しめます。サンプルではかなり厚めに上がってきたのですが、スマートさを追求するために、少し薄めに漉いて仕上げてもらいました。

シボ感のある本革の風合いが大人の雰囲気。上質な革の風合いが、がま口のフレームが際立つシンプルなデザインを引き立てます。

シックなコーヒー色は、年齢も性別も問わないベーシックなカラー。シボ感のある革の美しさがよく映えます。

フローライトグリーンは、ニュアンスのあるおしゃれなカラー。明るい色味で、バッグの中でもすぐに見つかります。

これまでのがま口財布のイメージを一新する、スマートなフォルム。クラッチバッグのような雰囲気があり、お財布だけ持っていてもおしゃれに見えるデザインです。

「春(張る)財布」といわれるように、春は新しい財布を使い始めると金運が上がり財布が「張る」と言われている縁起のよいシーズン。ぜひ新しいお財布と、新しい毎日を始めてください。

福岡の鞄作家が作った 職人本革のナーヴェトート〈エクリュベージュ〉

1個 ¥39,800 ( +10% ¥43,780 )

福岡の鞄作家と作った 職人本革のエトランドルバッグ〈ブラック〉

1個 ¥31,000 ( +10% ¥34,100 )

福岡の鞄作家と作った 職人本革のエトランドルバッグ〈ダークブラウン〉

1個 ¥31,000 ( +10% ¥34,100 )

福岡の鞄作家が作った 職人本革の巾着バッグ〈葡萄色〉

1個 ¥25,000 ( +10% ¥27,500 )

福岡の鞄作家と作った 職人本革のカフェウォレット〈グレープ色〉

1個 ¥24,000 ( +10% ¥26,400 )

福岡の鞄作家が作った 職人本革のエンベロープウォレット〈ストロベリー色〉

1個 ¥16,800 ( +10% ¥18,480 )

奈良の財布職人が作った 職人本革のイタリアンレザーウォレット〈コーヒー色〉

1個 ¥23,000 ( +10% ¥25,300 )

奈良の財布職人が作った 職人本革のイタリアンレザーウォレット〈フローライトグリーン〉

1個 ¥23,000 ( +10% ¥25,300 )

日本のモノづくりを通してたくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。2004年のスタート以来、様々な魅力的な方の想いと共に「物」語るアイテムを誕生させてきました。

プロジェクトリーダー 山猫

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