焼き菓子みたいな風合いが愛おしい「信楽焼のひつじ」ができるまで
たぬきの置物で有名な信楽焼。そのぬくもりある雰囲気をそのまま活かし、信楽焼でひつじの置物をつくりました。
ひつじは群れを成すため、ヨーロッパでは家族の安泰を象徴する縁起のよい動物とされています。また、アジアでも羊(ひつじ)という文字は、「吉祥」や、「美」、「善」などの縁起の良い文字に含まれることから、幸運を呼ぶと言われてきたラッキーモチーフです。
お部屋の中に置けば、信楽の職人の手仕事によって生まれるやわらかい表情と味わい深い焼き色で、雰囲気をグッと格上げしつつ、幸運をもたらしてくれそう♪
種類は3つ
今回商品を企画する中で、たくさんの種類の釉薬でサンプルを試作しました。しかし、どれもかわいく仕上がってしまって選びきれず、3商品を発売することに……。
いずれも焼き菓子のようなあたたかみのある風合いに、信楽焼ならではの味わい深い佇まいが魅力的。どんなお部屋にもなじみつつ、インテリアのアクセントになってくれる存在感に仕上がりました。
釉薬のぬくもりある表情が愛らしい 幸運を呼び込む 信楽焼のひつじ〈ショコラ〉
落ち着きのあるブラウンカラーの「ショコラ」は、その名の通りチョコレートのお菓子のような質感が特徴。
釉薬の厚みの違いによってできる表情が味わい深く、焼き上がった時に毛並みに沿って絶妙な色の差がうまれます。信楽焼のたぬきと同じようにぬくもりのある表情は、いつまで見ていても飽きません。
釉薬のぬくもりある表情が愛らしい 幸運を呼び込む 信楽焼のひつじ〈メレンゲ〉
こんがりとした焼き色を見て「まさにメレンゲ!」と思って名付けたカラー。陶器とは思えないくらいやわらかそうな毛並みとやさしい陰影が魅力です。
一見体の色はベージュに見えますが、釉薬が溜まった部分はグレーっぽく、出っ張っている部分は明るい茶色に色づいています。まるでオーブンで焼目をつけたかのような表情は、信楽焼の風合いを引き立てています。
釉薬のぬくもりある表情が愛らしい 幸運を呼び込む 信楽焼のひつじ〈スモール〉
そして、ショコラとメレンゲよりも小さなサイズでつくった「スモール」がこちら。手乗りサイズでころんとした形が愛らしく仕上がりました。並べて飾ればかわいさ倍増です♪
スモールは〈カラメル〉〈クレーム〉〈メレンゲ〉の3色をご用意。こちらもお菓子の色や質感をイメージして釉薬を選んでいます。
ツヤ感がある釉薬とマットな質感の釉薬を使い分けているので、それぞれ異なる表情をお楽しみいただけます。
大きさの違いはこんな感じ
〈ショコラ〉と〈メレンゲ〉はインテリアのアクセントになる、どっしりと大きなサイズ。玄関やテレビボード、シェルフの上などにディスプレイすれば、お部屋の印象をグッと格上げしてくれます◎。
一方〈スモール〉はデスクの上や窓辺、トイレなど、ちょっとしたスペースに置きやすい小さめサイズ。ふと目に入った瞬間に癒やされる、かわいらしい存在感です。
手に持つとこんな感じ。〈ショコラ〉と〈メレンゲ〉は、大きくて表面の凹凸もはっきりしているから、信楽焼の風合いを存分に味わうことができます。
〈スモール〉はこれくらいのちょこんとしたサイズ。置く場所を選ばず、色違いで並べて置いても素敵です。
実は商品をつくる過程で、釉薬の種類や顔・体・角の色の組み合わせを変えて、たくさんのサンプルを作りました。その中で、今回はもっとも愛らしい色合いを選びました。
同じ釉薬でも焼き上がりはひとつひとつ異なります。そんな特徴も焼き菓子みたいで愛おしいです♪
先日、実際に商品をつくっている信楽へ行って、ひつじたちが出来上がっていく様子を見学してきました。
熟練の技からうまれる、愛らしい表情。
工房の入口では、さっそく信楽焼のたぬきたちがお出迎え。
お顔や体形が違ったり、手に持っているものもさまざま。今回は、このたぬきの置物をつくっている工房で、たぬきと同じ方法でひつじの制作をお願いしました。
工房内にはずらりと並ぶ完成品の信楽焼のひつじたちが。これらがどのような工程で出来上がるのか、実際に見ていきましょう。
まずは、ひつじの形が彫られた型の中にベースとなる泥を流し込みます。型が泥の水分を吸収して、土になってひつじの形として残ります。
時間を置いてから、型を二つに割って中身を取り出します。この時の土はまだやわらかいので、傷をつけないように慎重に取り出さなくてはいけません。
取り出した土には型の接ぎ目の線が残っているので、職人さんが手作業でていねいに跡を取り除きます。
ナイフで削った後は、スポンジをぬらして表面をなめらかにします。毛並みをつぶさないよう、指先の感覚を頼りに表面を整えていきます。
形がきれいに仕上がったら風通しのよいところで乾燥させます。乾燥させる時間は、季節やお天気によって変わるそうです。
充分乾燥させたら、ひとつずつ手作業で着色を行います。こちらはスプレーで釉薬を吹き付けているところ。顔・体・手足・角と色を分けているので、とても手間がかかります。
着色を終え、乾燥させたら、およそ1200度で一日かけて焼成します。
釉薬の厚みや窯の中の配置などで完成する色合いが絶妙に変わってくるのも魅力。ひとつとして同じものが出来上がることはありません。
型取りしたところから、乾燥と焼成を経て、これだけサイズが変わりました。おおよそ2割くらい小さく縮むそうです。
最後に、ひとつひとつ人の目で確かめて検品作業。
すべてのひつじが信楽の工房でていねいに形づくられ、着色され、焼き上げられています。
ラッキーモチーフというだけでなく、職人の手仕事のぬくもりも一緒にお楽しみいただけますように。
今回は2サイズご用意しているので、サイズ違いで組み合わせたり、色違いで並べたりして、信楽焼の味わい深い佇まいをお部屋に取り入れてみてくださいね。
am&be 釉薬(ゆうやく)のぬくもりある表情が愛らしい 幸運を呼び込む 信楽焼のひつじ〈ショコラ〉
¥5,400 ( +10% ¥5,940 )
am&be 釉薬(ゆうやく)のぬくもりある表情が愛らしい 幸運を呼び込む 信楽焼のひつじ〈メレンゲ〉
¥5,400 ( +10% ¥5,940 )
am&be 釉薬(ゆうやく)のぬくもりある表情が愛らしい 幸運を呼び込む 信楽焼のひつじ〈スモール〉の会
¥3,300 ( +10% ¥3,630 )