「和製マジョリカタイル」とは、大正から昭和初期にかけて作られた多彩色タイルの名称です。
植物などを描いたほんのりモダンなデザインやパッと目を引く美しい発色は、時を経た現代でも今なお新鮮に映ります。
そんなレトロで愛らしいタイルをモチーフにした洋服や小物の商品化が、INAXライブミュージアム『世界のタイル博物館』とのコラボレーションにより実現。
毎日にときめきと彩りを添える美しいタイルデザインとともに、心弾む毎日を過ごしませんか。
Contents
「タイルの質感」の再現にこだわった
11アイテム
今回のシリーズで特にこだわったのは、タイルならではの質感をどう表現するか、ということ。
単純にかわいい柄としてタイルのデザインを使うのではなく、タイルが持つ釉薬のつや感であったり、レリーフタイルの凹凸感、目地を含めた配置、デザインなど……。
プランナーが工夫を凝らした11アイテムをご紹介します。
あこがれのレトロかわいい空間が実現!
タイル壁紙シール
本物のタイルをほぼ同じサイズ感でプリントし、釉薬(ゆうやく)の濃淡やつやもそのまま再現した、貼ってはがせる壁紙シール。京都の古い銭湯などで見る、レトロなタイル壁がおうちで簡単に再現できます。
2柄5枚ずつの10枚セットだから、組み合わせや配置も自由自在。壁一面に貼って大胆なイメチェンを楽しむのもよし、腰壁くらいの高さに貼れば圧迫感なくおしゃれなインテリアが完成します。
はさみで簡単にカットできるから、階段の蹴上や柱などにライン使いもおすすめ。
おうちをもっと気分が上がる空間に、プチ模様替えしてみませんか。
『世界のタイル博物館』おうちがレトロ空間に大変身 貼ってはがせる和製マジョリカタイルの壁紙シールの会
月1セット ¥2,200 ( +10% ¥2,420 )
手のひらにころんと
タイルのような二つ折り財布
タイルの色むらやつやまでリアルに再現したプリントと、正方形のフォルムで、まるでタイルを持ち歩いているような気分になれる二つ折り財布です。
まち部分も抜かりなく柄を敷き詰め、全方位楽しめるデザインに。
コンパクトながら、カード6枚とファスナー付きコインケースなど収納力や使いやすさも備えています。
こちらはお申込みいただくと、1回だけのお届けになります。
『世界のタイル博物館』和製マジョリカタイル模様の二つ折り財布
1個 ¥4,700 ( +10% ¥5,170 ) いっしょ買いなら( +10% ¥2,970)
裏と表、ふたつの表情が楽しめる
トートバッグ
タイルを思わせる真四角なフォルムのトートバッグは、全面に華やかな和製マジョリカタイルの模様を配した表側、無地に本物のタイルを貼り付けたようなアップリケがワンポイントの裏側と、コーディネートに合わせて2通りのデザインを使い分けることができます。
広めのまちで、小ぶりながらも収納力もしっかり。
『世界のタイル博物館』和製マジョリカタイル模様のトートバッグの会
月1個 ¥3,500 ( +10% ¥3,850 )
ぜんぶ集めたい♪
タイルそのままのスクエアポーチ
本物のタイルをそのままプリントで再現したスクエア型のポーチは、タイルの凹凸感まで感じるようなリアルさです。
化粧品やアクセサリー類はもちろんですが、スマホの充電器やイヤホン、お薬などが持ち運べる絶妙なサイズ感。
型くずれしにくいため、ポンとバッグに入れておけばいつでも手もとでタイルの魅力を味わうことができます。
『世界のタイル博物館』和製マジョリカタイル模様のスクエアポーチの会
月1個 ¥2,700 ( +10% ¥2,970 )
ヴィンテージな雰囲気にうっとり
ふんわりワンピース
少女のころを思い出すような、グリーンを基調としたタイルの柄を敷き詰めたワンピース。
たっぷりのギャザーをほどこした一枚で着映える丈感とディテールで、柄を楽しみながらも着やすく、おしゃれで気持ちが上がるワンピースに仕上げています。
やわらかな落ち感のある生地は、微起毛加工でふんわりウォーム感があり、秋から春まで着られます。
こちらはお申込みいただくと、1回だけのお届けになります。
『世界のタイル博物館』和製マジョリカタイルのふんわりワンピース〈グリーン〉
1枚 ¥8,400 ( +10% ¥9,240 )
タイルみたいなポケットが主役
ポンチョコート
ふわっとはおれて、動きやすく暖かいポンチョコートは秋からのお出かけにぴったり。
まるでタイルを貼り付けたようなポケットは、太さの異なるコーデュロイ素材を組み合わせ、光沢のある糸で刺しゅうを施してマジョリカタイルの光沢感や凹凸感を表現しています。
こちらはお申込みいただくと、1回だけのお届けになります。
『世界のタイル博物館』マジョリカタイルをアップリケにしたポンチョコート〈モカ〉
1枚 ¥8,900 ( +10% ¥9,790 )
ハンカチにもスカーフにも!
タイル模様のマルチクロス
並べ方によってさまざまな表情を見せる和製マジョリカタイルの魅力を、一枚の布に敷き詰めて表現しました。
約56×56cmの使いやすいサイズ。たたむとコンパクトになるのでハンカチとして、お弁当や荷物包みに、広げてスカーフやバンダナにと、さまざまな楽しみ方ができます。
タイルとタイルの間の目地(めじ)部分のテクスチャーを入れることで、本物のタイルが並んでいるように見える表現にこだわっています。
『世界のタイル博物館』和製マジョリカタイル模様のマルチクロスの会
月1枚 ¥1,200 ( +10% ¥1,320 )
DIYやラッピングがもっと素敵に!
タイル模様の養生テープ
貼ってはがせる「養生テープ」に、ノスタルジックな和製マジョリカタイル模様をプリントしました。
油性ペンで上から文字も書けるから、保存容器にラベリングしたり、ラッピングにあしらったり、いろんなシーンで活躍します。
手でちぎってカットできるので、思い立った時にすぐ使えて便利です。
『世界のタイル博物館』和製マジョリカタイル模様の養生テープの会
月1個 ¥750 ( +10% ¥825 )
アンティークな雰囲気がたまらない
カップ&ソーサ―
旅先のアンティークショップで見つけたような、ロマンティックな和製マジョリカタイル模様のカップ&ソーサーです。
ボタニカル調の柄をセレクトしているので、ティータイムのテーブルが花を飾ったように華やぎます。
スタッキングできて収納時も省スペースです。
『世界のタイル博物館』和製マジョリカタイル模様のカップ&ソーサーの会
月1セット ¥2,800 ( +10% ¥3,080 )
手づくりだから愛着もひとしお!
タイル模様の薔薇ブローチ
和製マジョリカタイルをビーズ刺しゅうで再現してブローチに仕立てる、手づくりキット。
洋服や帽子、バッグなどにアクセサリー感覚で身に着ければぱっと華やいだ雰囲気になります。
作り方はシンプルで、カラー図案の色に合わせてビーズを刺していくだけ。
愛らしい薔薇の繊細な柄とビーズのきらめきで高級感のある仕上がりです。
『世界のタイル博物館』 マジョリカタイルのデザインをビーズで咲かせる薔薇(バラ)ブローチの会
月1セット ¥2,100 ( +10% ¥2,310 )
模様をひと針ずつ刺し埋める
ニードルポイントポーチ
マジョリカタイルの模様をニードルポイントで再現する手づくりキット。「ニードルポイント」とは、メッシュの布を毛糸で刺し埋めていく刺しゅうの技法です。
キットのとおりに刺していけば、色彩豊かなマジョリカタイルの模様が完成。ポーチに仕立てて持ち歩くことができます。
ヴィンテージ感のある柄や色合いは、全部集めたくなりますね。
『世界のタイル博物館』 マジョリカタイルと出会った ニードルポイントポーチの会
月1セット ¥2,800 ( +10% ¥3,080 )
「和製マジョリカタイル」との出会い
きっかけは、プランナーが家のリノベーションを検討するためにタイルのカタログを目にしたこと。本当にたくさんの種類のタイルを眺めているうち、以前シンガポールや台湾に行ったとき、すごくかわいいレリーフタイルがあったな……と思い出しました。
そのタイルのデザインが「マジョリカタイル」だったのです。
また、英国の「マジョリカタイルシリーズ」に倣い、大正から昭和にかけて日本で作られた「和製マジョリカタイル」という多彩色タイルがあるということも知りました。
和製マジョリカタイルの実物を見てみたい……と調べるうちに辿りついたのが、INAXライブミュージアム『世界のタイル博物館』でした。
紀元前から近代まで、世界の装飾タイル7,000点以上を収蔵。タイルの歴史や文化を研究するとともに、さまざまな展示を通してその魅力を伝えるタイルの専門博物館です。
ぜひフェリシモのアイテムとタイルのコラボレーションをかなえたいと、2022年の冬、プランナーやチームメンバーが『世界のタイル博物館』を訪ねました。
思わず息をのむ、膨大な量のタイル
『世界のタイル博物館』
愛知県常滑市にあるINAXライブミュージアムは、資料館・博物館などの展示施設と、ワークショップ・体験教室などの行われる施設を合わせた6つの施設で構成されており、『世界のタイル博物館』は、そのうちのひとつです。
到着してまず感じたのは、その敷地の広さ! 敷地内には大正時代から残る煙突や窯、建物も保存されており、外観も見どころ満載。一日中楽しめるミュージアムです。
1階には、世界の古代からの装飾タイル空間を本物のタイルで再現した常設展示があり、どの空間も迫力満点です。
約5,500年前のメソポタミア地域にあった装飾を再現した空間。「クレイペグ」と呼ばれる円錐状のやきものを、ひとつひとつ土壁に積み上げて模様を作っています。その数、なんと約5万本……!
イスラームのドームを再現した全面タイル張りの天井。天井に開いた穴からは、移り変わる陽の光を再現した照明が動的に照らされ、朝・昼・夜と表情を変えるタイルを楽しむことができます。
ひとつひとつ組み合わされたタイルが作り出す空間は、圧巻のひと言。
ほかにも19世紀イギリスのパブを再現した空間や、オランダの民家で使われるタイル装飾の展示もあり、1階だけで何時間も過ごせそうです。
2階には、紀元前から近代までおよそ35の国と地域から集めたタイルコレクションが地域別に展示されています。タイルが歴史とともにどのように空間を彩ってきたか、当時の実物を見ながら学ぶことができます。
13~14世紀に、モスクや宮殿を飾る際に使われていたタイルの展示。美術品ではなく装飾品であるタイルは、修復の際に破棄されてしまうそう。いま、私たちが実物を見ることができるのは、このタイルを後世に残すために動いた方々のお影なのです。
そしていよいよ、和製マジョリカタイルの展示スペースへ。
実物と併せて、どのように使われていたかを伝える写真も一緒に展示されています。
特別に、本物のマジョリカタイルを手に取らせていただきました。
ずっしりとした重み、柄を作っているレリーフ部分の凹凸感、つやっとした質感……本物ならではの存在感が伝わります。
学芸員の方によると、遡ればタイルの歴史は4,600年以上前から続いているとか。その壮大さにロマンを感じ、歴史に裏打ちされたタイルの美しさにすっかり魅了された一同。
この魅力が多くの方に伝わるようなコラボレーションアイテムを作りたい!と、思いを新たにした訪問になりました。
和製マジョリカタイルの魅力を
暮らしの中で感じて
博物館を訪れて体感したタイルの魅力。
そのつややかで美しい世界を毎日の暮らしの中で身近に感じていただきたくて、今回のアイテムたちが生まれました。
手に取ると心がときめくマジョリカタイル模様のアイテムを、ぜひ手もとに置いて愛でてみてください。