「自宅でも燻製を楽しめるの?」「自宅燻製のやり方は?」とお困りの方もいるでしょう。
燻製は独特の風味が食材につき、旨味がアップする調理法「燻煙」を用いた料理のひとつです。
燻製作りはアウトドアのイメージがありましたが、近年では自宅での燻製作りが人気になっています。
そこで本記事では、自宅でもできる燻製のやり方を解説します。
自宅燻製に適した食材やおすすめグッズも紹介するので、自宅で燻製作りにチャレンジしてみたい方は、本記事の内容をぜひ参考にしてください。
燻製とは?燻製に適した食材
燻製は塩漬けした魚や肉をいぶしたものです。
煙には殺菌成分が含まれており、食材をいぶすことで食材に殺菌成分が浸透し、長期保存が可能になります。
また長時間の燻煙によって、食材中の水分を減らし微生物の発生・繁殖を防げるので、保存性が高まります。
もともと保存食として食べられてきた燻製でしたが、冷蔵技術が発達した近年では、風味付けとしてより豊かな味わいを楽しむものに変わりました。
燻製には、水分が少ないものやあらかじめ味が付いている食材が適しており、代表的な食材にはチーズやハム、ベーコンなどが挙げられます。
初めて燻製にチャレンジする方は、水分が少ない食材を選ぶことで、失敗せずに自宅で燻製を楽しめるでしょう。
燻製の種類は3つに分けられる
一言で燻製といってもさまざまな種類があり、いぶす時間や温度によって大きく3つに分けられています。
・「熱燻(ねっくん)」
・「温燻(おんくん)」
・「冷燻(れいくん)」
各種類について詳しく解説していくので、自宅で燻製にチャレンジしたい方はぜひ参考にしてみてください。
自宅でできる燻製「熱燻(ねっくん)」
熱燻とは、80度以上の高温で10〜20分程度の短時間いぶす方法です。
「フライパンを使って自宅で燻製を作る手順」で紹介する自宅でできる燻製も「熱燻」になります。
熱燻に向いている食材は、以下のとおりです。
・チーズ
・ナッツ
・ポテトチップス
・調味料など
熱燻は他の燻製方法と比較すると、いぶし時間が短いので手軽に燻製を楽しめます。
また熱燻は温度管理が比較的簡単なので、初めて燻製にチャレンジする方にぴったりです。
ただし熱燻で調理した食材は長期保存に向いていないので、調理後すぐに食べるようにしましょう。
スタンダードタイプ「温燻(おんくん)」
温燻はもっとも一般的な燻煙方法といわれており、30〜60度で数時間から1日程度いぶす方法です。
スモークウッドと呼ばれる木材を細かくして固めたものに、直接火をつけていぶします。
食材によっても異なりますが、温燻でいぶされた食材は水分量が半分程度になるため、数日間の保存が可能です。
温燻に向いている食材は、以下のとおりです。
・ベーコン
・ロースハム
・ソーセージ
・チーズ
・半熟卵など
燻製作りの慣れてきた方は、温燻にもチャレンジしてみてくださいね♪
低温でじっくりタイプ「冷燻(れいくん)」
冷燻は30℃以下の低温で1日〜1ヶ月かけてじっくりいぶす方法で、長期保管が可能です。
長時間の燻煙で殺菌効果が高まるほか、食材の水分量を大幅に減らせるため、微生物の発生・繁殖を防げます。
冷燻は庫内を20度以下の状態に維持し、煙を冷やして食材をいぶすので、しっかりとした設備と温度調整が必要です。
難易度が高い方法なので、初めて燻製作りをする方にはおすすめできません。
冷燻に向いている食材は、以下のとおりです。
・生ハム
・スモークサーモンなど
燻製上級者はぜひチャレンジしてみてくださいね♪
フライパンを使って自宅で燻製を作る手順
「自宅での燻製作りがブームになっている」と聞いたことがある方もいるでしょう。
簡単なものなら、燻製用のチップと家にある調理器具だけで、約10分で燻製作りができます。
今回はフライパンを使って燻製を作る方法を紹介します。
フライパンを使って自宅で燻製を作る手順は、以下のとおりです。
1.必要なものを準備する
2.食材に味付けをする
3.乾燥させる
4.いぶす
各手順について詳しく解説していくので、自宅で燻製作りにチャレンジしたい方はぜひ参考にしてみてください!
STEP1:必要なものを準備する
まずは必要なものを準備します。
【用意するもの】
・フライパン・フタ
・金網
・アルミホイル
・スモークチップ
フライパンはできるだけ深さがあり、ある程度厚めのものがおすすめです。
フッ素樹脂加工がされているフライパンは、空焚き状態で加熱をした場合の安全性が保証されていないので、燻製作りに向いていません。
燻製作りをフライパンでする場合は、鉄製もしくは燻製対応可と記載のある商品を使いましょう。
またフッ素樹脂加工がすでに取れてしまっていたり、古くなって普段使っていなかったりするフライパンは燻製作りにぴったりですよ。
金網はフライパンの直径より2〜3cmくらい小さいものを用意してください。
100円ショップで購入できる蒸し料理用網でも代用できます。
アルミホイルは焦げ付き防止のためにチップの下に敷いたり、金網の上に食材を置く際に使用します。
お弁当用のアルミカップでも代用可能です!
スモークチップは「サクラ」や「クルミ」など、種類が豊富にあります。樹木の種類によって香りが異なるので、好みのものを探してみましょう。
STEP2:食材に味付けをする
必要なものをそろえたら、燻製にしたい食材に味をつけます。
初めて燻製作りにチャレンジする方は、塩・こしょうのみで十分です。
慣れてきたら、ハーブや塩昆布などお好みの味付けにチャレンジしてみましょう。
STEP3:乾燥させる
味付けができたら食材を乾燥させます。
食材の表面に水分があると煙と反応して酸味や苦味が出てしまうので、事前に風通しのよい場所でしっかりと乾燥させておきましょう。
乾燥時間は季節や湿度、食材によって異なりますが、たとえば牛ステーキを燻製にする場合は、約30分を目安にしてみてください。
キッチンペーパーを使って、余分な水分を拭き取るのもおすすめですよ。
STEP4:いぶす
乾燥までできたら、いよいよ食材をいぶしていきます。
燻煙の手順は以下のとおりです。
1.フライパンにアルミホイルホイル→チップ→金網の順に置く
肉類をいぶす場合は、肉の脂がチップに落ちないよう、チップの上にもアルミホイルをかぶせておきましょう。
2.金網の上に食材を置く
ナッツのように小さくて網の上に直接置けない食材は、アルミホイルのお皿やアルミカップを使用します。
またにおいが混ざってしまうので、食材はまとめてではなく、1種類ずついぶすのがおすすめです。
3.フタをして加熱する
チップから煙が出るまでは、強火で加熱します。
煙が出てきたら中〜弱火に変えます。
初心者におすすめ!自宅燻製に適した食材5選
燻製作り初心者でも失敗が少ない、自宅燻製に適した食材を5つ紹介します。
・ナッツ
ナッツは水分が少ないので、初心者でも失敗しにくい食材のひとつです。
味付けや乾燥をする必要なく、市販の袋から出して燻煙するだけと簡単♪
・チーズ
ナッツ同様、味付けや乾燥などの下ごしらえが不要で、使用するスモークチップによって、さまざまな風味を楽しめるのが魅力。
6Pチーズを使用すれば溶けることなく、チーズ全体を燻煙できます。
・ベーコン
市販のベーコンなら下ごしらえがいりません。
火が通ったベーコンは、ジューシーでチップの香りがしっかりと染み込みます。
・はんぺん
食塩が使用されているため、味付けなしでも美味しいです。
チーズ入りのはんぺんもおすすめ♪
・味玉
味が染み込んだ卵を乾燥させて、いぶします。
半熟で食べたい方は、スモークチップを5分ほど火にかけ、煙が出たら火を止めて10分ほどいぶしてください。
自宅で燻製作りをする時の注意点
自宅で燻製作りをする際は以下2つに注意しましょう。
・においに気をつける
・火の取り扱いに気をつける
それぞれ詳しく解説していきます。
においに気をつける
自宅で燻製作りをする際は、換気扇を最大にして回してください。
換気扇をつけないと、部屋中に燻製のにおいが残ってしまう恐れがあります。
できるだけにおいを漏らさないためには、煙が漏れにくいタイプや室内用の燻製器を選ぶようにしましょう。
自宅で使える燻製器は後述しているので、選ぶときの参考にしてみてくださいね♪
火の取り扱いに気をつける
自宅で燻製作りをする場合は、火の取り扱いにも注意が必要です。
燻煙中は、決して火元から離れてはいけません。
また強火でいぶすと食材だけでなく家の中も焦げ臭くなってしまうので、弱火でいぶすようにしましょう。
自宅で使える燻製器の選び方3選
近年では家庭用の燻製器にも、さまざまなタイプがあります。
自宅で使える燻製器を選ぶ際は、以下のポイントをおさえてみましょう。
・煙が漏れにくいものを選ぶ
・室内で使うなら鍋型を選ぶ
・使い方に合った材質を選ぶ
各ポイントについて詳しく解説していくので、家庭用燻製器の購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
煙が漏れにくいものを選ぶ
自宅で使う場合は機密性が高く、煙が漏れにくいものを選びましょう。
フタと本体のあわせがしっかりしている商品なら、煙が漏れにくいですよ。
煙が漏れにくいものなら、お部屋に燻製のにおいが染み付いてしまうのを防げます。
また食材にしっかり煙をあてられるので、よりスモーキーな味わいを楽しめます。
家電タイプのものなら、フィルターやファン付きで煙やにおいを軽減でき、風味をほんのりつけるだけにも気軽に使用可能です。
においや煙を気にせずにスモーキーな味わいを手軽に楽しみたい方は、コード式の家電タイプを検討してみてください!
室内で使うなら鍋型を選ぶ
室内で手軽に燻製を作りたい方は、鍋型がおすすめです。
鍋型の燻製器は、コンパクトで収納スペースがあまりないキッチンでも扱いやすく、収納場所にも困りません。
燻製だけでなく蒸し料理や焼き魚など、さまざまな料理に活用できるタイプもあります。
鍋型の燻製器を選ぶ場合は「自宅のコンロの熱源に対応しているか」「フタの密閉性が高く煙が漏れにくいか」などを確認するようにしましょう。
使い方に合った材質を選ぶ
家庭用燻製器を選ぶ際は、材質にも注目してみてください。
家庭用燻製器に使われている主な材料は、以下の5つです。
材質 | 特徴 |
---|---|
鉄製 | ・耐久性が高い ・錆びやすく、手入れが難しい |
ステンレス製 | ・耐久性が高い ・錆びにくい ・サイズの大きいものが多く、室内では使いにくい |
陶磁器製 | ・遠赤外線効果で食材の旨みを引き出す ・キッチンでも使いやすい ・衝撃に弱く、持ち出しには向いていない |
ホーロー製 | ・煙が出にくく、密閉性が高い ・お手入れが簡単 ・室内で使いたい方にぴったり |
ダンボール製 | ・リーズナブル ・雨・風に弱く、耐久性が・低い ・使い捨てできるタイプもある |
それぞれの特徴を理解して、自分の使い方にあった材質の燻製器を選ぶようにしましょう。
フェリシモで購入できる自宅燻製にぴったりな便利グッズ
フェリシモで購入できる自宅燻製にぴったりな便利グッズは、以下の2つです。
・お手軽クイックスモーカー
・手軽に燻製風味が楽しめるスモークフレーバーパック
各商品について詳しく紹介します。
お手軽クイックスモーカー
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お手軽クイックスモーカーは、卓上で簡単に燻製が楽しめます。
ガラスぶたの中で煙が循環し続けるので、室内でもにおいを気にせずに燻製が作れます。
燻製作りは、スモークチップやいぶせるフライパンなど、用意しなければいけないものが多くてハードルが高いと感じる方もいるでしょう。
しかしお手軽クイックスモーカーなら、燻製チップや便利な器具もセットになっているので、簡単に燻製料理にチャレンジできます。
お手軽クイックスモーカーの使い方は、以下のとおりです。
1.固形燃料を設置する
2.プレートのくぼみに燻製チップを入れる
3.網皿を置き、食材を乗せる
4.火を付けるとふたの中で煙が循環し、約5~10分でできあがり
たった4ステップで食材がスモーキーな高級感のある味わいになります。
燻製はハードルが高くて挑戦できていなかった方は、ぜひこの機会にお手軽クイックスモーカーで燻製作りにチャレンジしてみてください!
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おうちで燻製料理を楽しもう! お手軽クイックスモーカー
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手軽に燻製風味が楽しめるスモークフレーバーパック
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スモークフレーバーパックは、お好みの食材にスモーク風味を手軽につけられる食品用の燻製香料です。
カプセルをつぶしてチャック付きの袋に一緒に保存しておくだけで、燻製風味が楽しめます。
スモークフレーバーパックにおすすめの食材は、以下のとおりです。
・生ハム
・ナッツ
・たくあん
・チーズなど
スモーク風味にしたい食材をチャック付きの袋に入れ、食材ごとの保存方法で2〜3日寝かせておくだけです。
燻製風味が好きだけど、自宅で燻煙できない方にぴったり♪
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食材と一緒に入れておくだけ! 手軽に燻製風味が楽しめるスモークフレーバーパックの会
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まとめ
フライパンを使って自宅で燻製を作る手順は、以下のとおりです。
STEP1:必要なものを準備する
STEP2:食材に味付けをする
STEP3:乾燥させる
STEP4:いぶす
今すぐ自宅で燻製作りにチャレンジしてみたい方は、今回紹介したクイックスモーカーがおすすめです。
クイックスモーカーには燻製チップや器具など必要なものが全部そろっているので、このセットを買うだけで燻製作りが楽しめます。
また手軽に燻製風味を楽しみたい方は、まずフレーバーパックから初めてみてはいかがでしょうか。
本記事で紹介した便利グッズを活用して、自宅燻製にチャレンジしてみましょう。
フェリシモ「Kraso(クラソ)」では他にもさまざまな便利アイテムが揃っているので、気になる方はぜひ公式サイトをチェックしてみてください。