レジェンドから新作まで、〈&Stories〉ならではのラインナップ。

こんにちは、フェリシモ日本職人プロジェクトのリーダー・山猫です。

この〈&Stories/アンドストーリーズ〉シリーズでは、「誰かの物語から立ち上がるモノ作り」をコンセプトに日本製のアイテムをラインナップ。1人ひとりの中にある、小さいけれど熱烈な「好き」「欲しい」を叶えることで、世の中にはないモノが生まれます。

この秋は、「PASSIONE(パッショーネ)」がキーワード。〈&Stories〉のアイテムはすべて、人の“情”と“熱”から生まれています。今回はそのモノづくりの原点に焦点を当てた逸品たちをそろえました。日本職人プロジェクトがスタートして18年。情熱から生まれたいくつものアイテムは、今では色とりどりの果実のように豊かな実りになっています。

夏から秋へと季節が移ろう頃、心にふっと火が灯るような、誰かの情熱を受け取るような、そんなモノとの出会いをお届けします。目を奪われるもの、惹かれるものとの一期一会を、ぜひ楽しんでください。


今回ご紹介するのは、想いの詰まった鞄ラインナップ。日本職人プロジェクトのスタート時からずっと大切にしてきたレジェンド鞄や、時を重ねてきたからこそできた新作鞄など、〈&Stories〉ならではのアイテム5点をご紹介します。個性もタイプもデザインもまったく違う5点ですが、共通しているのはモノづくりへの「情熱」。それぞれの物語を、熱く語っていきましょう~!

スマートなリュックで、立ち振る舞いもスマートに。

最初にピックアップするのは、〈&Stories〉では珍しいリュック。これまでさまざまな鞄を企画してきましたが、実はリュックは意外と少ないんです。いろいろなコラボ先の方から「リュックを作りたい!」というリクエストをいただくのですが、なかなか実現にはいたらず……。リュックのようなスポーティーなアイテムを本革でいい感じに作るのは、とても難しいんです(ハイブランドのリュックも、ナイロンやキャンバス素材のものが多いですよね)

そんな背景もあって、リュックはやっぱり難しいよね……と山猫もプランナーMOEも思っていたのですが、ある日、鞄デザイナーの小林弓子さんが提案サンプルを持ってきてくださった中で、キラリと光っていたのがこのリュックでした。

いつも我々の要望をくみ取り、きちんと鞄に落とし込んでくださる鞄デザイナーの小林弓子さん。もう20年以上のお付き合いになります(山猫は小林さんのお母さんとも、お仕事ご一緒していました!)

とにかく目を引いたのは、そのスマートさ。リュック特有のごつさやボリューム感がない細身のフォルムは、「背負った姿が品よく決まるリュック」を探していたMOEの理想そのもの。これ、すごくいいですね!と惚れ込んで、企画がスタートしました。当初、発売にはもっと時間がかかるかなと思っていましたが、最初のサンプルの完成度の高さと小林さんのがんばりのおかげで、早々にデビューがかないました!

リュックはたくさん入って両手も空いて便利ですが、自分が思っている以上に場所をとっていたり、邪魔になっていたりすることも。混んでいる電車やスーパーの通路などでは、まわりにも気を遣います。だからこそ「まち幅が狭くて、背中にすっと寄り添っておさまるのがいいなと思って」とMOE。薄型で邪魔にならないから、狭い場所でもスマートに振る舞えます。ちなみに、このスマートさをMOEは「リュックというより、大人のための贅沢なナップサックですね」と評しました。(たしかに、このすっきりフォルムは、ナップサックっぽい!)

背中にすんなり寄り添う美しいフォルム。サイドはスリムに、底まちは広めにとることで容量も確保

カラーは、着こなしに軽さをプラスしてくれる明るいキャメル色。ベルトの長さは調節できるので、コートなどボリュームのあるアウターにも合わせやすく、シーズン問わず大活躍してくれます。スーツやジャケットなど、きれいめスタイルとも相性抜群。

こっくり秋色ニット×チェックスカートでトラッドに。スーツなど、かっちりきれいめコーデにも似合います。

デザインはシンプルですが、オールレザー仕立てだから、大人にふさわしい上質感がただよいます。カジュアルなものが多いリュックですがこれは別格、素材もデザインも一線を画します。金具をほとんど使っていないのも小林さんのこだわり。肩ひもなども金具を使わず縫い留められているので、その分とても軽く仕上がっています。

上質な革の風合いを生かしたつくり。金具をほぼ使わず、職人さんの丁寧な縫製で仕上げています。ベルトの長さは、身長や洋服に合わせてベストな位置に調節可能。

背面の丸いハンドルも、革を巻いた手の込んだ仕様。この革の丸いハンドルがかわいくて、後ろ姿の素敵なアクセントになってくれるんです。小林さんはこういうちょっとした工夫や心遣いが上手な方。シンプルで上質で、ちょっとかわいい、絶妙なバランスに仕上げてくださいました。

後ろ姿に映える、レザーで巻いた丸い持ち手。華奢な細めのベルトも上品な雰囲気。

書類やファイルなども縦にすっきり収納でき、お仕事シーンにもおすすめです。ちなみにこの見た目で、お弁当と水筒も入るんです(MOEが実際に使ってみて実証済み)。

お弁当と水筒も安定して入る底まち。すべりの良いレーヨン素材の裏地は、キャメル色と相性の良いグリーンを合わせました。

リュックをいちいち背中から降ろさなくても中身が取り出せるように、サイドにはファスナーを付けました。背負ったままさっと中身が取り出せて、使うしぐさまでスマートです。

なかなか理想的な形が見つからなかったリュックですが、小林さんの提案のおかげで、今までにないリュックができました! この見た目もふるまいもスマートにしてくれるリュックは、フランス語で「薄い」を意味する「プーエペ」リュックと命名。今まで「リュックはちょっと……」と思っていた方にもぜひおすすめしたい、一押しの新作アイテムです。

’50年代レディーをお手本に、日常も人生もさっそうと!

続いても、この秋デビューの新作アイテム。プランナーMOEが、1950年代の美しく働く女性たちに憧れて、当時のさまざまなスタイルから着想を得たショルダーバッグです。

ヴィンテージアイテムが大好きで、ふだんからよく身につけているMOE。ヴィンテージには、時代を超えた美しさや魅力があると言います。今回のバッグは、1950年代の働く女性のバッグからインスピレーションを得て企画がスタートしました。イメージしたのは、女性の活躍の場が広がりつつあったその時代に、ショルダーバッグを肩に掛けて颯爽と歩く女性。先進的でありながらエレガントさも忘れない、そんな女性像をモデルに企画を詰めていきました。

活動的な女性に似合うように、参考にしたのはカジュアルなショルダーバッグ。両手フリーでどこまでも身軽に歩けるバッグを目指しました。

本革素材だから、カジュアルすぎない大人の表情。デザインはシンプルでありながら、どことなくクラシカルな雰囲気もただよいます。明るいクリーム色に金具が映えて、シンプルなのにエレガント。白いバッグは難しいと思われがちですが、着こなしを一気に垢抜けて見せてくれるのでおすすめです。(特にこれは真っ白ではなくクリーム色なので、合わせやすくて抜け感がでます!)

中綿入りでふわっと軽く、体への当たりもやわらか。まちが広めでも体にやさしく寄り添ってくれます。

フラップ付きの前ポケットは、スマホやICカードの収納に。中身をカバーして、デザイン的にもおしゃれな仕上がりになりました。

肩にくいこまない、広めのショルダーベルト。長さ調節の金具はあえてつけず、シンプルに仕上げているので軽やかです。調節はできませんが、斜め掛けも肩掛けもどちらもできるように使いやすい長さに設定しています。

広めのまちで容量たっぷり、長財布、ポーチ、折りたたみ傘など、お出かけの必需品がスマートにおさまります。見た目はもちろん、機能や使い勝手も妥協しないのがMOE。毎日使ってストレスのない使い心地を、自ら約1週間使ってみて検証しています。朝の通勤や帰りの買い物など、リアルに使ってから修正するので、MOEの企画するバッグはいつも多くの方の共感を集めています。

裏地は光沢のあるストライプ生地で、中までクラシカルなテイスト。ほどよいまち幅で容量があり、ポケットも充実。

気軽なデイリーバッグとして使える便利さと、着こなしをワンランク上げてくれる上質感の両方を、絶妙なバランスで実現したこのバッグ。打ち合わせや撮影でも「かわいい!」と声が上がりました。ヴィンテージから着想を得ているので、流行や年齢も関係なし。時代を超えて、日常と人生を楽しむ女性を応援してくれます。

この秋にしか出会えない、一期一会のスタイリストバッグ。

アンティークアイテムを使い、物語が見えるような世界観を表現するスタイリスト・村上きわこさん。スタイリストとしての美的センスと旅好きのアイデアをもとに、これまでさまざまなコラボアイテムを企画してきました。

村上さんコラボのバッグは、実用性とおしゃれさのバランスがお見事。最高の鞄を作るための理想の革を求めて、一緒に革工房へ足を運んだことも。

村上さんのコラボアイテムは、どれも女性の理想や夢をさりげなく叶えてくれるもの。何気ないようで、持ってみるとバランスよく見えたり、スマートなデザインなのに実はたくさん入ったり。物としての美しさと、持った時の美しさ、両方を意識したモノづくりは、さすがスタイリストさんだといつも感心してしまいます。

そんなコラボアイテムの原点とも言えるのが、このスタイリストバッグ。記念すべき、村上さんとのコラボ第1号として8年前にデビューしました。村上さんの理想と希望とこだわりを詰め込んだスタイリストバッグは大ヒットし、今ではすっかり定番化。そんな歴史の中でも、今回はかなりの変化球として、ヴィンテージ風レザーバージョンが登場します。

そもそもこの革は、村上さんが旅行にも持って行ける大きめのバッグを企画した時に使ったもの。「新品でも使い込んだような、ヴィンテージ風の味のある革で作りたい」というリクエストに答えて、兵庫県たつの市の革なめし職人・嶋田裕光さんが、オリジナルで作ってくださった革なんです。

ドラムで丸染めをした後、下地の個体差が出ないよう微調整しながら手作業で染料を使い、表面にムラ加工を施します。最後にマット材で仕上げると、使い込んだような風合いが完成。シックなブラウンの色味もいい感じで、村上さんも「いいですね!理想の仕上がりです!」と一発OKでした。手作業の工程が多く、通常の革より手間も時間もかかる革なのですが、それだけに唯一無二の存在感。最高の仕上げを実現してくださった嶋田さんには、本当に感謝しています。

手作業で表現したムラ感が魅力。なかなか理想の革が見つからない中、嶋田さんが「うちでやってみましょうか?」と手を上げてくださいました。

アンティーク風レザーをまとったスタイリストバッグは、いつも以上におしゃれ!個性の強い革ですが、色はシックなブラウン系なので、意外と合わせやすいのも魅力です。ベージュなど同系色コーデにしっくりなじみ、黒などモノトーンコーデもハマります。冬はコートを着るとコーデがのっぺりしがちですが、このバッグなら着こなしのアクセントに。ボリュームのあるコートやニットにも負けない存在感があるので、秋冬シーズンに間違いなく活躍してくれます。

肩に掛けた時に小わきにすっとおさまるサイズ感、肩に掛けやすく華奢見えする長め&細めの持ち手、上品な小ぶりサイズに見えて実はたっぷり入る大容量なうえ、カジュアルにもきれい目にも合わせやすい……と、細部までパーフェクトな仕上がり。ロングセラーアイテムならではの完成度です。

大きく見えないのにたっぷり入る、村上さんマジック。長財布、折り畳み傘、ポーチなど、お出かけに持って行きたいものがしっかり収納できます。

取り外し可能なインナーポケットは、単品でバッグインバッグとしても使えます。こちらも本革を使った贅沢仕上げ。村上さんコラボの他のアイテムと付け替えることもできます。

内側のインナーポケットが取り外せるのも村上さんシリーズの特徴。外から見えない部分にも本革を使った贅沢仕上げです。

オリジナルレザーを使った、おそらく今回限りのスペシャルバージョンになると思いますので、この機会にぜひ!一期一会の最高のスタイリストバッグを手にしてください。

18年分の想いをぎゅっと閉じ込めた、渾身のダレスバッグ。

続いては、日本職人プロジェクトのアイコンともいえる、ダレスバッグの新作をご紹介。個人的にもとても思い入れのある、渾身の一品です。

日本職人プロジェクトがスタートしたのは、今から18年前(2004年頃から企画をスタート)。山猫の父が欲しがっていた「本革のダレスバッグ」を再現するために、日本国内の鞄職人さんを訪ねたのが始まりでした。最初に作ったダレスバッグは、予想を超えて大ヒットに。そこから、日本のものづくりの情熱や技術を守り継ぐためのプロジェクトが始まりました。その頃、父は高齢で重めの鞄を持つことがなく、山猫が作った本革ダレスバッグを実際に毎日使うことはなかったのですが(山猫が企画した布製の鞄を愛用)、父の鞄をきっかけにいろいろな出会いがつながって今日に至ります。

この秋デビューする2つのダレスバッグ。上質の本革をまとった風格あるたたずまい。

山猫自身にとっても、プロジェクトにとっても、特別な存在のダレスバッグ。これまで素材やサイズを変えて作ってきたどのバージョンも、たくさんの皆さまに愛していただいています。(いろいろな方のところでダレスバッグがさまざまな物語を紡いでいるかと思うと、すごく嬉しい気持ちになります)

オリジナルダレスが誕生して18年。実家にある父が遺した鞄を開くと、中には何気ないメモなども入っていて、鞄ってすごくその人らしさがでる、パーソナルな存在なのだということを改めて実感しました。そこで、「またこれから先も、長く使い続けられるものを作りたい」という想いが再燃。18年経っても色褪せないものを作れたことで、またこの先も愛され続けるものを作りたい、そんな想いを強く抱きました。


山猫の「時代や流行にも左右されない、普遍的なモノづくり」という想いを汲み取ってくださったのは、鞄デザイナーの小林弓子さん。これまでも数々のダレスバッグを手がけてくださった小林さんが、今回のモデルのために、最高の本革素材を手配してくださいました。上品な光沢のある上質の本革が、ダレスのかっちりと丹精なフォルムをより際立たせてくれます。

大きさは、ダレスバッグの定番モデルよりひと回り小さいミドルサイズ。日常での使いやすさを考えて、このサイズを選びました。電車に座った時の膝にちょうど収まって、一般的な自転車の前カゴにも入れられます。底まちが広くて容量があるので、お弁当や水筒も余裕で収納。気軽な一泊旅行にもおすすめです。

360度どこから見ても美しいフォルム。ひと目でわかる素材の良さも魅力です。金具のあしらいや底ビョウなど、細部まで丁寧に仕上げています。

裏地は、クラシカルなチェック柄。山猫の母が昔よく着ていたコートをイメージしています。 開いたときに美しいのはもちろん、中身が見やすいという利点も。小物の整理に便利なポケットも充実しています。

手持ちも斜め掛けも、しっくりバランスよく持てるところも魅力。本革の上質感が着こなしをクラスアップしてくれます。

ベルトも本革を使った贅沢仕様。細めのショルダーベルトで、斜め掛けも上品に決まります。

流行にも年齢にも左右されないデザインと、長く使い続けられる上質な本革。18年分の想いを込めた、スペシャルなダレスバッグになりました(実は使いやすさの部分でも、さりげなくアップデートしています)。ふだんのお出かけもなんとなくドラマチックな気分になったり、ダレスバッグひとつを携えてふらりと旅に出たくなったり。手にした日からきっと、いろいろな物語が始まります

かわいいだけじゃない、風格すらただよう大人のダレスポシェット。

そして、ダレスバッグをもうひとつ。小ぶりなサイズが愛らしいダレスポシェットです。こちらもミドルダレスと同じ、小林さんが手配してくださった最高に手ざわりのよい本革を使っています。

このポシェットは、プランナーMOEのアイデアで誕生したもの。ヴィンテージバッグをイメージソースに、現代の大人に似合う洗練されたスタイルを完成させてくれました。

ダレスのレトロな雰囲気は残しつつ、装飾は削ぎ落としてシンプルに。小ぶりサイズでも、本革の上質感が際立ちます。

開け閉めがスムーズにできるよう、口金や金具も厳選。小さい分、縫製など細かい作業が多く手間がかかりますが、職人さんの丁寧な技で仕上げてもらいました。

初代モデルはブラウンでデビューしましたが、今回はより大人っぽいブラックで登場。ダレスのレトロかわいさを黒で引き締め、ほんのりモードに仕上げています。

スマホがすぽんとおさまる縦長フォルムで、小さめの財布や手帳、ハンカチなども充分に入ります。小ぶりですが、まち幅と深さがあるので、これひとつで身軽にお出かけOK。文庫本を入れて、行き先を決めずに電車に乗って本を読む…なんて楽しみも。

上がガバッと広くので、斜め掛けのまま中身がひと目で見えて便利。出し入れもスムーズです。

口金をパカッと開けるダレスバッグは、物語の主人公になったようなワクワクを感じさせてくれます。ひとつは持っておきたい、不思議な魅力があります。

鞄から行先を考えてみると、行動範囲も楽しさも広がる。

今回はスタイルもデザインも全く違う、5つの鞄をご紹介しました。プロジェクトを長く続けてきたからこそ、みんなの想いも技術も高まって、いいものが生まれています。どれも本当に魅力的なので、じっくり、ゆっくり、悩んでみてください。そして、お手もとに届いたら、このバッグを連れてどこに行きたいかを考えてみるのがおすすめ。鞄が、新しいどこかへきっと誘ってくれます。

ディレクター山猫が欲しかった 職人本革のミドルダレスバッグ〈ブラック〉

1個 ¥37,000 ( +10% ¥40,700 )

ディレクター山猫が欲しかった 職人本革のダレスポシェット〈ブラック〉

1個 ¥24,800 ( +10% ¥27,280 )

プランナーMOEが欲しかった 職人本革の50’sに憧れたバッグ〈クリーム〉 お申し込み番号:568009

1個 ¥32,000 ( +10% ¥35,200 )

ファッションスタイリストと作った 職人本革のスタイリストバッグ〈ヴィンテージレッド〉

1個 ¥27,800 ( +10% ¥30,580 )

鞄デザイナーとプランナーMOEが作った 職人本革プーエペリュック〈キャメル〉

1個 ¥36,800 ( +10% ¥40,480 )

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