野菜の洗い方を種類別に解説|美味しく食べるためには下ごしらえが重要
食材の下ごしらえで、『この野菜は洗うの?洗わなくてもいいの?』と悩むことはありませんか。野菜を購入して何気なく洗っているかもしれませんが、実は洗い方が間違っていることも。
野菜はひとつひとつ洗い方が違い、なかには洗わなくてもいいものもあります。そこで本記事では、野菜の正しい洗い方を種類別に説明します。
野菜の基本的な洗い方から、洗ったあとの注意ポイントまでまとめているので、ぜひ参考にしてください。
家族に美味しい料理をふるまうためにも、野菜の下ごしらえは非常に重要です。この機会に、野菜の洗い方をしっかりマスターしておきましょう♪
野菜の基本的な洗い方は下記のとおりです。
【基本】野菜の洗い方
- 土や汚れはしっかり丁寧に落とす
- 野菜を水の中につけすぎない
- きのこは洗わない
ひとつずつ詳しく説明します。
土や汚れはしっかり丁寧に落とす
スーパーで販売している野菜は、土や汚れはある程度落とされているものが多いです。しかし、野菜の汚れが完全に落ちているわけではないので、調理する前には必ず洗うようにしましょう。
野菜を洗うときは、流水を使うのが基本です。野菜表面の汚れを流水で落としたあとに、土や汚れが残りやすい細かな部分を念入りに洗います。
汚れが落ちない場合は、ボウルに水をためて短時間つけておきましょう。水につけておくことで汚れも落としやすくなりますよ◎
野菜を水の中につけすぎない
野菜を水の中に長くつけすぎると、栄養素が流れ出てしまいます。水につける時間は10分以内にしておきましょう。
シャキッとした美味しい野菜を食べるためには、短時間でも水につけたほうが良い場合も。サラダに使うキャベツやレタスは、3分ほど水につけるとみずみずしさがアップします。野菜の栄養素を逃すことなく食べるためにも、水につけすぎないように注意しましょう◎
きのこは洗わない
きのこを水で洗い流すと、旨味や風味が損なわれてしまいます。汚れが気になる場合は、ふきんやキッチンペーパーでふき取るだけでOK◎ほかにも、洗わなくていい野菜は以下のとおりです。
- 玉ねぎ
- にんにく
- とうもろこし
基本的に、皮をむいて使う野菜は洗わずに調理できます。
【種類別】野菜の洗い方
野菜はひとつひとつ洗い方が違います。ここでは野菜を種類別に分けて洗い方を説明しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
根菜類
根菜類はくぼんでいる部分にドロや汚れがたまりやすいので、ひとつずつ丁寧に洗うことが大切です。土がついた野菜は水につけてふやかしたり、たわしや野菜専用のスポンジを使ったりして洗いましょう◎
野菜 | 洗い方 |
にんじん | 1本ずつ流水で洗う。にんじんのヘタのまわりは、へこんでいてドロがたまりやすい。指を使って丁寧に洗うと、端の部分まで調理に使える。 |
じゃがいも | ボウルに水を張り、5分ほどつけておく。 表面についたドロがやわらかくほぐれ、汚れを落としやすくなる。最後に流水でさらしながら、手でやさしく汚れを落とす。 |
さつまいも | 手でこすりながら流水で洗う。ボウルに水を張り、5分ほどつけておく。 表面についたドロがやわらかくほぐれ、汚れを落としやすくなる。水につける時間がない場合は、やわらかいスポンジでこすり洗いしてドロを落とす。 |
ごぼう | ごぼうはタワシでこすり、触ったときにザラつきがない程度に洗う。白くむけるまで強くこすり過ぎてしまうと、風味や旨みが損なわれてしまう。タワシで軽めに土を落とす程度に洗う。 |
里いも | 里いもを水につけて、表面についたドロをやわらかくする。表面のドロを手で丁寧に落とし、しつこい汚れはたわしでこすって落とす。くぼみや毛が生えている部分に汚れが残りやすいので、しっかり洗う。 |
果菜類(かさいるい)
果菜類とは、果実を食べる野菜のことを指します。生で食べることも多い野菜なので、丁寧に洗うことが大切です。水をためたボウルに野菜をつけ、流水でひとつずつ洗います。とくに、ヘタやくぼみには汚れがたまりやすいので念入りに洗いましょう。
野菜 | 洗い方 |
トマト | ヘタの周りには土や汚れがたまりやすいので、指先でしっかりと流水で洗う。トマトのヘタには雑菌がつきやすいため、洗う直前にヘタを取る。 |
きゅうり | 流水で洗い流しながら手でこすり洗う。表面についた汚れのほかに、薬剤や雑菌が気になる場合は板ずりがおすすめ。洗ったキュウリに塩をまぶし、まな板の上でゴロゴロ転がすと、雑菌だけでなくきゅうり表面のイボも取りのぞける。 |
ピーマン | 手で軽くこすりながら流水で洗う。ピーマンの種とワタにも栄養があるので、そのまま取らずに調理も可能。 |
なす | 手で軽くこすりながら流水で洗う。なすを切った後はアク抜きのために水にさらす。 |
葉菜類(はさいるい)
葉菜類の野菜は、ボウルに水をたっぷりとためて少し水につけておきます。水に長くつけ過ぎると水溶性のビタミンが流れてしまうので注意が必要です。
野菜 | 洗い方 |
キャベツ | 外側の葉から1枚ずつはがし取り、両面を手でこすりながら流水で洗い流す。カットしてからキャベツを洗うと、断面から水溶性ビタミンが溶けだしやすくなる。 |
レタス | 親指で芯(しん)を内側に押し込みながら抜き取る。包丁を使うと切り口から変色するため、指でおこなう。芯を抜いた部分に流水を流し、葉の間に水がいきわたるように洗う。 |
小松菜・ほうれん草 | 包丁で茎の中心に1cm程度の深さで十文字に切り込みを入れる。根元に切り込みを入れることで、泥を落としやすくなる。水が入ったボウルに、根元を手でこすりながらふり洗う。ボウルの水を取り替えて、反対側の葉もゆすりながら洗う。 |
水菜 | 包丁で根元を少し切り落とし、1cm程度の深さで十文字に切り込みを入れる。水が入ったボウルに、根元を手でこすりながらふり洗う。 |
白菜 | 芯に沿って包丁で切り込みを入れ、葉を1枚ずつ外す。根元部分はドロ汚れがつきやすいため、しっかり洗い流す。 |
ブロッコリー | ブロッコリーの房(ふさ)を下にして、水に10分ほど浸けておく。茎を持ち、水が入ったボウルのなかで房をゆらして汚れを落とす。 |
発芽野菜
発芽野菜とは「発芽してすぐの野菜」のことを指し、種をまいてから1週間ほど栽培した状態の野菜です。
野菜 | 洗い方 |
ブロッコリースプラウト、かいわれ大根、豆苗 | 丸ごと使う場合は、底のスポンジから切り離す前に洗う。スポンジ部分や根元を持ち、逆さにして水を入れたボウルのなかに、葉の部分を入れてゆすり洗いする。少量だけ使う場合は、使う量だけ切って根元部分を持ち、同様にゆすり洗いする。 |
もやし | 基本的に洗わなくても良い。気になる場合は、袋をボウル代わりに使って洗うと時短になる。袋に水を入れて、手で袋の口を握り、水がこぼれないよう振りながら洗う。 |
野菜を洗ったあとしっかり水分を切るコツ
野菜を丁寧に洗ったあとは、しっかり水分を切ることが大切です。水分を切らないと、料理の味が薄くなったり、水っぽくなったりします。野菜の水分をとるためには、キッチンペーパーを使うと簡単ですよ。
葉物野菜の場合はザルを使って水分を切りましょう。サラダスピナーを使えば時短になりますが、ざるでも代用は可能です。
水切りしたい野菜をざるに入れ、ボウルでふたをして上下に振ると水分がしっかり切れますよ◎フェリシモでは、野菜洗いから水切りまで便利に使えるおすすめグッズも多数紹介しています。
洗った野菜を水切りして、別の容器に移し替えて電子レンジで加熱していませんか?こちらのボウルを使えば、水切りから電子レンジ加熱、保存まですべて可能です。ざるの側面が平らになっているので、野菜をチリトリみたいにサっと入れられます。
一般的なボウルだと、まな板から移し替えるときにポロポロっとこぼしてしまいがちですよね。ボウルひとつでも作業効率は変わってくるので、少しでも調理時間を短縮したい人におすすめですよ♪
ボウルとざるには持ちやすいつまみがついています。収納スペースが確保できない場合は、掛ける収納にするとスペースを取りません◎
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朝食の準備やお弁当作りなど、少量の調理に便利な小さい水切り容器です。ミニトマトを洗ったり、カップで卵焼きを作ったりと毎日大活躍してくれます。
ザルとカップをずらして積み重ねられるので、キッチンの場所をとることなく野菜の水切りができます。容器には段差があり、野菜を水にさらしても中身がこぼれにくい点も嬉しいポイント♪
カップは6種類の目盛り付き(普通米・無洗米・薄力粉・上白糖・水・1カップ)で、水切り以外に調理にも非常に役立ちます。電子レンジ対応のため、忙しい朝でもレシピの幅が広がりますよ◎
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ボウルやざるの平らな面をまな板に当てて、チリトリみたいに食材をサッとすくい取れる便利なボウルです。ざるとあわせて使うことで、野菜を洗って水にさらし、水分を切るまでの一連の流れがスピーディーに♪
ふたもセットになっているので、ラップを使わずに電子レンジの加熱もできます。冷蔵庫に保存するときは、ふたをして重ねておけるので収納スペースもとりません◎
ボウルの内側には目盛りがついているため、計量も可能です。野菜を洗ったり、水分を切ったりするだけでなく、調理から保存まで万能に使えます。
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野菜の洗い方に関してよくある質問
野菜の洗い方に関する、よくある質問をまとめました。
- 野菜を洗う時は洗剤も使ったほうがいいの?
- 無農薬野菜を洗う時の注意点は?
順番に解説していきます。
野菜を洗うときは洗剤も使ったほうがいいの?
昔は今よりも野菜に泥汚れや農薬がついていたので、食べる前にしっかり洗う必要がありました。今は水洗いだけでも大丈夫ですが、気になるようであれば洗剤を使い洗っても問題はありません。
その際は野菜専用の洗剤や、スーパーで売られている市販の食器用洗剤を使用しましょう。食器用洗剤を使う場合は、野菜や果物の洗浄に対応しているものか裏のラベルをしっかりチェック。
裏のラベル用途欄に「野菜・果物」の記載があれば問題なく使えます。食器用洗剤で洗った場合には、洗剤が口に入らないように、しっかりとすすぐ必要があります。
無農薬野菜を洗う時の注意点は?
無農薬野菜とは農薬を使わずに育てた野菜をいいます。そのため、『無農薬野菜には虫が多いのでは……』と不安に思う人もいるかと思います。
しかし、すべての無農薬野菜に虫が多いわけではありません。
キャベツやブロッコリーなど、野菜によっては虫が入りこみやすいものもあるため、丁寧に洗うことが必要です。
流水でしっかり洗い流したり、ボウルに水をためてつけ洗いしたりします。つけ洗いのときは何度か水を取り替えて、しっかり洗い流しましょう。
まとめ
この記事では、野菜の洗い方を紹介しました。野菜を洗ったあとは水分をしっかりと切り、美味しさを損なわないように注意しましょう。
種類別に紹介した野菜の洗い方をぜひ参考にしてみてください◎健康を維持するためには、毎日の食事が基本です。野菜の栄養素を逃さないためにも、水につけすぎないようにしてくださいね。
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