こんにちは、日本職人プロジェクトリーダーの山猫です。

日本のモノづくりを通して、たくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。誰かの「好き」「欲しい」をカタチにした、ここにしかないプロダクトを生み出しています。

新しいことが始まる春は、自分への期待も高まるような気がしませんか? 最近は「春になったら……」より、「春までに……」を意識するように変わってきたように思います。

そこで、2023年春は“Opportunity /オポチュニティー”をテーマにしました。偶然が重なる“Chance/チャンス”に対して、しっかり準備して臨むのが“Opportunity / オポチュニティー”。目的や理想に対して行動するのに、「ちょうどいい機会」というニュアンスがあります。日本職人プロジェクトのアイテムがいろんな機会を作るきっかけになったり、なりたい自分のための準備になったらうれしいなと思います。

今回紹介するのは、フェリシモと同じ兵庫県にある2つのメーカーとタッグを組んだ、真珠のネックレスと播州織のストール。歴史あるメーカーさんのモノづくりへの熱き想いを、たっぷりご紹介します!

老舗真珠メーカーさんが教えてくれた、真珠の見方。

神戸にある老舗の真珠メーカーさんと山猫は、もう16年近いお付き合い。日本職人プロジェクトを担当してくださっているGAKOさんは、世界的に真珠の希少性が高まっている中でも、いつも選りすぐりの真珠をそろえてくださいます。

老舗メーカーのベテラン社員さんだけあって、真珠を見る目は本当に確か。真珠の目利きの仕方を伺うと、「僕らにできるのは、見ることだけ。会社でも最初に、真珠をしっかり見るように教えられます。だから、とにかく見るんですよ。そうすると、だんだんわかってきます」とGAKOさん。言われて山猫も見るようにしてみたところ、たしかに少しずつ、わかるようになってきました。一見するとそろっているようでも、色合いやグラデーションが一粒ずつ違い、それぞれに個性があります。真珠の見方がちょっとわかってから、よりGAKOさんとの企画が楽しくなりました。

真珠を手に取りながら、詳しく説明してくれるGAKOさん。

日本が世界に誇るアコヤパールは、一生モノの美しさ。

次の春に向けて、GAKOさんと山猫、そしてパールをパワーストーンのように愛用するプランナーMOEと作ったのが、ネックレス。しかも今回は、日本が世界に誇るアコヤパールを使用しています。

アコヤパールは、アコヤ貝から採れる真珠のこと。日本では古くから三重県の伊勢志摩や愛媛県の宇和島などで養殖がおこなわれてきました。日本を代表する真珠として世界中に知られており、海外でもその美しさが高く評価されています。アコヤパールの魅力は、しっとりとした光沢と、奥行きのある上品な輝き。見つめるほどに奥深く、神秘的な輝きを宿しています。

そのアコヤパールの美しさを存分に楽しめるのが、一粒ネックレス。つるんとなめらかで照りがあり、形もきれいな約6.5㎜の珠を使用した、一生モノの価値があるスペシャルなアイテムです。

真珠に穴を開けて直接チェーンを通すデザインがおしゃれ。でも実は、巻きがしっかりしていないと穴を開けるのが難しく、高品質な真珠でなければできない加工です。

360°全方向から表面が見える一粒パールはごまかしがきかず、ベテランのGAKOさんでも「ひとつをセレクトするのは本当に緊張します」とおっしゃいます。ひと目でクオリティーがわかってしまうので、真珠メーカーによっては目利きの社長さん自ら買い付けるケースもあるそうです。(その目利き力で、この世界で通用するかしないかがわかるとのこと……!)

GAKOさんが、「これは本当にいいですよ」と太鼓判を押す一粒パール。山猫とMOEの目から見ても、明らかに輝きが違います。

パールが上質だから、合わせるチェーンも18金に。真珠も希少ですが、金も高騰しているので、とても贅沢な逸品になりました。日本職人プロジェクトではおなじみのファッションスタイリスト・村上きわこさんも撮影中、「これは、ひと目で良いものだとわかりますね」と言ってくださったので、この品質は間違いなし!

肌なじみが良く、アコヤパールの輝きを引き立てる繊細な18金チェーン。長さは2段階に調整できます。

フォーマルなシーンはもちろん、ふだんの着こなしに合わせても素敵。きらりと光る華奢なチェーンと、肌の上でやわらかに輝く一粒パールのおかげで、カジュアルな装いも格が上がって大人の余裕がただよいます。

いつか欲しいと思っていた真珠を、この春に向けて準備するのはいかがでしょうか? ずっと大切に受け継いでいきたい、特別な存在になると思います。

アコヤパールをカジュアルに楽しむ、大人の贅沢。

もう1点は、かわいい小粒パールが並んだチェーンネックレス。同じくアコヤパールを使っていますが、こちらはぐっとモードな雰囲気です。

身に着けたときに、パール位置がアシンメトリーになるように配置しているのがポイント。お行儀よく並ぶよりアクセントが効いていて、シルバーチェーンとの組み合わせでスタイリッシュな仕上がりです。チェーンも大ぶりのものを選んで、遊び心のあるデザインにしました。

約5~5.5㎜のかわいいアコヤパールは、色味でそろえるのではなく、「個性の違うもの同士が並んでも、全体のバランスがいいように」とセレクト。珠のサイズによって、パールは9粒または10粒になります。

見れば見るほどかわいい、小粒のアコヤパール。まろやかでやさしい輝きは、小さくても本物。

コーデがのっぺりしがちな春夏シーズンも、これひとつでおしゃれ度が劇的にアップ。着こなしにメリハリが生まれます。留め具にも凝っていて、後ろ姿まで抜かりなし。

大きめのチェーンが今どきっぽいデザイン。存在感あるチェーンに合わせて、留め具もボリュームのあるものをセレクト。

パールは冠婚葬祭など特別な日のイメージがありますが、これはTシャツなどに合わせてデイリーに楽しんでほしいアイテム。上質のアコヤパールをファッションアイテムとしてふだん使いする、そんな新しい日常を、春から初めてみてくださいね。

ケースは高級感あるものをセレクト。一粒ネックレスは正方形、チェーンネックレスは長方形と、それぞれのアイテムが美しく見えるように選びました。アコヤ真珠にふさわしい、上質のケースでお届けします。

一目惚れメンバーが選んだ、今シーズンの〈POLS / ポルス〉。

続いては、兵庫県西脇市にある播州織の老舗企業、丸萬さんとのコラボアイテム。丸萬さんのオリジナルテキスタイルブランド〈POLS / ポルス〉のストールです。

播州織は西脇市の地場産業で、染めた糸を織り上げる「先染」が特徴。丸萬さんはジャカード織のコンピュータープログラミングの技術が高く、複雑で繊細な表現を得意とされています。織工場ではそのプログラミングに基づいて職人さんが付きっ切りで機械を操作し、美しいテキスタイルを織り上げます。その技術力は、海外のハイブランドの製品も手掛けるほどのレベルの高さ。

平面のデザイン図を立体のテキスタイルに仕上げるには、糸の選び方や色の出し方が重要。プロダクトデザイナーと職人さんの高い技術が求められます。

〈POLS / ポルス〉ではその技術を生かし、テキスタイルデザイナー・梶原加奈子さんのオリジナルデザインによるテキスタイルを展開。他にない、個性的な色と柄が織りなすテキスタイルはまるでアート!日本職人プロジェクトメンバーが展示会で一目惚れして、2年前からお取り扱いさせてもらうことになりました。

〈POLS / ポルス〉のプロダクトデザイナー・丸山洵平さん(左)と、丸萬のプランナー・宮崎紗千子(右)さん。神戸の展示会で出会ってすぐ、西脇市にある工場にも伺いました。

コラボして3シーズン目の今年も、一目惚れしたメンバーである山猫、NISHIYAN、MOEの3人で〈POLS / ポルス〉のショールームにお邪魔。〈POLS / ポルス〉のプロダクトデザイナー・丸山洵平さんと、丸萬のプランナー・宮崎紗千子さんが見せてくださるさまざまなアイテムから、ばっちり2点をセレクトしました。(と言うか、この春夏に向けたアイテムを探しに行ったのに、いいものがありすぎて先のシーズンのものまで選んでしまいました)

おしゃれな〈POLS / ポルス〉のショールームと、バックヤードで忙しくされている丸山さんと宮崎さん。

風をはらんでふわりと揺れる、アートな羽衣。

ひとつめは、春夏らしいベージュのストール。ミントグリーンをアクセントにした、さわやかな配色です。デザインコンセプトは「LINE(ライン)」。直線、点線、斜めの線のシンプルなデザインで、コーディネートにも馴染みやすいストールです。

顔映りの良い明るめのカラーは、ふわっと巻くだけで印象が華やぎます。ベージュがベース色だから、柄があっても何にでも合わせやすいのもポイントです。広げて羽織ったり、首から掛けたり、自由自在。使い方によって柄の見え方が変わるので、一枚でいろいろな表情が楽しめます。

もうひとつは、ちょっとモードな雰囲気のグリーン。〈POLS / ポルス〉らしい個性的なテキスタイルです。デザインコンセプトは「HASHIGO(ハシゴ)」。散歩中にわき道で見つけた、小さな窓にはしごがかかる家がデザインソース。夕日の影が伸びる様子を細いラインで表現しています。

グリーン×グレーの大人っぽい配色に、黒のフリンジが効いていておしゃれ。鮮やかなグリーンが、着こなしのアクセントになってくれます。立体感のある織り地のとても凝った作り。アートのような存在感で、シンプルになりがちな春夏コーデを盛り上げます。

どちらも綿混素材で、肌ざわりもさわやか。風をはらんでふわりとはためく、羽衣のような軽やかさです。薄手なので、くるくるっとまとめてバッグに入れておくと便利。電車やお店の冷房対策にしたり、フェスやキャンプでは日よけにしたり、1枚あるといろいろ活躍してくれます。

これからも、愛と情熱のあるものづくりを一緒に。

神戸の老舗真珠メーカーさんも、西脇の播州織の丸萬さんも、どちらも長い歴史のある企業。その歴史をしっかり守りつつ、いつも一緒に新しいことにチャレンジしてくださることに、感謝しています。

「自社ではできないことに挑戦するのが楽しい」と言ってくださる真珠メーカーのGAKOさん、いつも使う人の目線でフラットな意見をくださる丸萬の宮崎さん、そして糸1本から納期管理まで完璧にこなすすごい人、〈POLS / ポルス〉の丸山さん。

ものづくりに愛と情熱を燃やす皆さんの物語が、プロダクトの魅力になっていると思います。商品がお手もとに届いたら、ぜひ一度、じっくり眺めてみてください。

次回は、福岡の鞄作家・岡政孝さんの新作モデル!春に向けて、なんと4アイテムがデビューします。どれもびっくりするほど素敵な出来栄えなので、ご期待ください!

テキスタイルデザイナーと作った 播州ジャカード織の羽衣みたいなストール〈ベージュ〉

¥13,200

テキスタイルデザイナーと作った 播州ジャカード織の羽衣みたいなストール〈グリーン〉

¥13,200

神戸の老舗真珠メーカーと作った アコヤパールのチェーンネックレス〈シルバー925〉

¥32,780

神戸の老舗真珠メーカーと作った アコヤパールの一粒ネックレス〈18Kゴールド〉

¥41,250

日本のモノづくりを通してたくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。2004年のスタート以来、様々な魅力的な方の想いと共に「物」語るアイテムを誕生させてきました。

プロジェクトリーダー 山猫

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