良すぎて迷ってしまう、「長田の本革靴」は名品ぞろい!
お気に入りの靴を選んで、なりたい自分へ一歩ずつ!
こんにちは、日本職人プロジェクトリーダーの山猫です。
日本のモノづくりを通して、たくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。誰かの「好き」「欲しい」をカタチにした、ここにしかないプロダクトを生み出しています。
新しいことが始まる春は、自分への期待も高まるような気がしませんか? 最近は「春になったら……」より、「春までに……」を意識するように変わってきたように思います。
そこで、2023年春は“Opportunity / オポチュニティー”をテーマにしました。偶然が重なる“Chance/チャンス”に対して、しっかり準備して臨むのが“Opportunity / オポチュニティー”。目的や理想に対して行動するのに、「ちょうどいい機会」というニュアンスがあります。日本職人プロジェクトのアイテムがいろんな機会を作るきっかけになったり、なりたい自分のための準備になったらうれしいなと思います。
今回紹介するのは、「長田の本革靴」のシューズたち。フェリシモと同じ神戸にある長田のまちで生まれ、二人三脚で成長してきた人気シリーズです。
「履いてるよ~!」という、うれしいお声がたくさん。
神戸市長田区は、古くからケミカルシューズの製造で知られるまち。多くの工場が軒を連ねるこの街で、長年靴づくりを続けているのが靴メーカーの社長・岡実さんです。日本職人プロジェクトの「国産の牛革を使って、長田のまちで本革靴を作りたい」という願いを聞き入れ、製造できる体制や職人さんを準備してくださいました。2015年から企画をスタート。靴の基本型を作るところから一緒に始めて、試行錯誤しながら一歩ずつ歩み続けること7年。長田の本革靴は、今ではサンダルからブーツまで多彩なラインナップをそろえる人気シリーズに成長しました。
大切にしているのは、本革なのに、スニーカーのような履き心地。シリーズ全体で同じ型を使っているので、ローファーでもブーツでも、基本的な履き心地は同じです。幅広の足も心地よく包み込みながら、ほっそり見せてくれる長めのトゥ。歩いても抜けにくい、しっかりホールド感のあるかかと。そして、程よい高さで歩きやすいヒール。このこだわりが支持されて、愛用している皆さまから、本当にうれしいお声をいただいています。(山猫のまわりにも愛用者が多く、生の声もたくさん届いています)
いただいたお声は岡実さんや靴デザイナー・森下愛さん、そして現場で靴づくりを担当してくださっている靴職人の前城勝さんにもフィードバック。長く使ってもらえることを夢見て試行錯誤していた日々を思い出し、本当にここまで来られてよかったなあ……と実感しています。
この7年、岡さん(左)、前城さん(中)、森下さん(右)は、平日はほぼ毎日打ち合わせ。新作、量産の品質確認などモノづくりにかける熱意を、コミュニケーションを取りながら実行されています。
タッセルローファー愛用者のMOEが選んだ、意外な新色。
今回新色がデビューするタッセルローファーは、「長田の本革靴」の中でも古株に入るアイテム。すごくベーシックなアイテムですが、ベーシックなだけにおしゃれに仕上げるのが難しく、当時はかなり苦労した記憶があります。試行錯誤を繰り返す中で、世の中のトレンドとは逆行して履き口をぐっと深めにしたところ、これがすごくいい感じ! 岡さんや森下さんも「この感じですよね、わかります!」と賛同してくださって、ようやく理想のバランスが完成しました。甲までしっかり包み込む深めの履き口が上品で、歩きやすさもばっちり。流行に左右されない、長く履けるタッセルローファーになりました。
初代モデルは、キリリとシックなブラックと、軽やかなホワイトの2色を発売。どちらも大好評で、ブラックは日本職人プロジェクトメンバーのプランナーMOEも愛用しています。(当時はまだプロジェクトメンバーではなかったMOEに「こんな靴ができたよ〜!」と自慢したら、その後購入してくれていました)
22.5~25.5cmの充実の7サイズ展開。幅広い方にお楽しみいただけます。
今回はそのMOEが、新しいカラーをコーディネートしてくれました。提案してくれたのは、やわらかいキャメル色。黒や白よりやさしい印象で、足もとをパッと明るくしてくれます。アンティークやヴィンテージアイテム好きなMOEが、「ちょっとレトロな感じで、ヨーロッパの学生さんがデニムやタータンチェックのスカートと合わせて履いているような感じ」をイメージしたカラーです。
今まであまり出したことのないカラーですが、履いてみるとどことなく愛嬌があって、大振りのタッセルの存在感もいい感じ(履いた方がかわいさがより伝わります)。今回のリニューアルでタッセルのふさ飾りに穴を開けたので、より印象が際立ちます。履き込みの深さもちょうどよく、すごく垢抜けた足もとを作ってくれます。淡い色やきれいな色とも合わせやすいから、春のコーディネートにもぴったりです。
今回のリニューアルで、内側のカラーもレッドに一新。ほんのり色気のあるドラマチックなカラーで、ゴールド色の刻印もしっかり映えます。かかとの上先を尖らせて、脱げにくくしたのも隠れた工夫ポイント。(履き心地は抜群なのでご安心を)
足もとをぐっと引き締めてくれて、きちんと感もあるブラック。一足持っておくと便利な定番カラーで、MOEも長く愛用しています。
コーディネートに明るさと抜け感をプラスしてくれる、軽やかなホワイト。いつもの着こなしも、足もとに白を合わせるだけで印象が変わります。
そして、カジュアルに履けて、レトロかわいい雰囲気のキャメル。ぴかっと光沢のある革や明るいカラーで、足もとにちょうどいい抜け感を作ってくれます。
ちなみに長年愛用しているMOEによると、「足もとに何を合わせようか、困ったらこれを履きます」とのこと。スニーカーを合わせるとカジュアルすぎる時も、このローファーならいい感じに大人っぽくまとまるそうです。
MOE愛用の初代ローファー。
大人気のフィッシャーマン、今年から充実の10サイズ展開。
続いて紹介するのは、フィッシャーマンシューズ。こちらは、長田で40年続く靴工場の2代目社長・水谷義臣さんと一緒に作りました。フェリシモの後輩プランナーハッチーの紹介で出会い、水谷さんのものづくりへの姿勢に感激。見学させていただいた工場も職人さんの雰囲気が明るく、この人たちと一緒ならいいものができそうだという予感がしました。
フィッシャーマンシューズは去年の夏にデビュー。もともと水谷さんが自社で展開するブランドで販売していたモデルを、日本職人プロジェクトバージョンにブラッシュアップしました。
フィッシャーマンシューズは別名「グルカサンダル」とも呼ばれ、軍靴がその起源と言われています。甲はメッシュで通気性を確保しつつ、かかとは靴のようにしっかりホールドされているのが特徴です。これはつまり、サンダルの抜け感と、革靴のきちんと感を兼ね備えているということ。この特徴を生かしつつ、普段の着こなしに似合うデザインを目指しました。
ポイントは、ベルトの幅を細めにして、試作段階で3本から4本に増やしたところ。甲をしっかり覆うことで歩きやすく、小指が当たったり、ベルトから飛び出したりすることもありません。甲の幅も目立ちにくく、足全体がほっそりとした印象に。靴下やタイツともコーディネートしやすく、一年中履けるようになりました。MOEさんによると「爪の先が見えないので、フットネイルをしていなくても安心して履ける」のも魅力とのことです。
初代モデルは、定番のブラックとブラウンの2色を発売。どちらもすごく好評だったので、今シーズンは足もとに軽さと抜け感をプラスするホワイトも追加しました。白い靴は合わせるのが難しそうと思われがちですが、実は靴を白にするだけでコーデが一気に垢抜けた印象に。いつもの着こなしもおしゃれ感がアップする、便利なカラーです。
新色を選ぶときはいろいろな革の見本帳を見ながら打ち合わせ。デザイナーの村上さんが私たちのリクエストを丁寧にくみ取ってくれるところからスタートします。
定番のブラウンは、足もとにやわらかくなじむ色。深みのある上品な色味は、革工房に別注をかけたこだわりのカラーです。
ブラックは光沢をおさえたシックな色味。どことなくメンズライクな雰囲気で、足もとをかっこよく引き締めます。
自分の足もとに、うっとり見惚れるような完成度の高さ。春先はソックスを合わせて、夏になったら素足で、秋口はタイツで……とロングシーズン楽しめます。
ちなみにたくさんの方に履いていただけるように、今回発売する3色ともサイズを21.5~26㎝まで充実させましたので、気になる方はぜひトライしてみて。
スタイリストさんの熱望シューズに、春色がデビュー。
最後は、ファッションスタイリスト・村上きわこさんとのコラボシューズ。3年以上前に最初のサンプルを作ったアザレ(ピンク)とノアール(黒)が、満を辞しての登場です!担当してくださった岡さんも、「ようやくですね!!」と喜んでくださいました。
「撮影の時は、脱ぎ履きしやすいシューズが便利なんです」という村上さんのリクエストを、靴デザイナーの森下愛さんが具体化。すぽんと履けるスリッポンで、かかとを踏んでバブーシュのように履けるシューズを作りました。少し長めのトゥで足がほっそり見えて、きれいめに履けるのがポイントです。
この「ほっそり」感を出すために大変だったのが、「つりこみ」という工程。きれいなフォルムを作るために、職人さんが一点ずつ手作業で型に合わせて革を伸ばしていきます。「何も飾りがない分ごまかしがきかないので、紐靴より大変ですね」とは職人さんの談。シンプルを美しく仕上げることの難しさを語っておられました。
しかも、今回からさらにサイズを増やして、22cmも追加。22~25.5㎝まで充実の8サイズ展開で、幅広い方にお楽しみいただけます。
初代モデルはグリー・テルー(薄茶)とネージュ(白)の2色でデビューしましたが、村上さんは企画当初からピンク一択。「春はピンクが履きたいんです!」と熱望されていました。それがようやく、2年の月日を経て、この春にデビュー!色名の「アザレ」はフランス語でツツジ科の花を意味し、ツツジやサツキのような鮮やかなピンク色。足もとに花が咲いたような明るい色は、それだけでコーディネートが華やぎます。
内側はくすみ感のあるグレーをコーディネート。履くと見えなくなってしまいますが、「モノとして、置いた時にも美しくないと」という村上さんのこだわりが詰まっています。
もう一色は、ベーシックなノアール(黒)。せっかくの機能とこだわりのデザインだから、なるべくたくさんの方に履いていただきたくて、定番カラーも追加しました。シンプルなフォルムに見えて、甲を包み込む深めの履き口と、すっきり長めのトゥでおしゃれ感もばっちり。モードな足もとを作ってくれます。内側は鮮やかなローズピンクで、脱いだ時も素敵。
踏んで履いてもだらしなく見えないから、バブーシュ風に抜け感を楽しむのもおすすめ。靴下やタイツとのコーディネートも色々試してみてください。
愛されて7年、長田の本革靴はまだまだ進化。
長田の靴メーカーさんや職人さんと靴づくりを始めて7年。今では種類も増えて、多くの方にご愛用いただいて、長田の本革靴が根付いているのを感じます。
皆さんにたくさん履いていただいているおかげで、色々なご意見をもとに少しずつバージョンアップ中。まだまだ、長田の靴づくりは進化し続けます。
足を心地よく包み込む履き心地と、どこまでも行きたくなる歩きやすさを、お気に入りの一足でぜひ体感してみてください。
次回は、フェリシモと同じ兵庫県にある2つのメーカーとタッグを組んだ、ブルーベリーパールの新作モデルと播州織の新作ストールなどをピックアップ。歴史あるメーカーさんのモノづくりへの熱き想いを、たっぷりご紹介します!
靴デザイナーの理想で仕上げた 職人本革のフィッシャーマンシューズ〈ホワイト〉
¥16,280
靴デザイナーの理想で仕上げた 職人本革のフィッシャーマンシューズ〈ブラック〉
¥16,280
靴デザイナーの理想で仕上げた 職人本革のフィッシャーマンシューズ〈ダークブラウン〉
¥16,280
長田の靴職人と作った 職人本革のタッセルローファー〈ホワイト〉
¥16,280
長田の靴職人と作った 職人本革のタッセルローファー〈キャメル〉
¥16,280
長田の靴職人と作った 職人本革のタッセルローファー〈ブラック〉
¥16,280
ファッションスタイリストと作った スタイリストシューズ〈ノアール〉
¥14,850
ファッションスタイリストと作った スタイリストシューズ〈アザレ〉
¥14,850
日本のモノづくりを通してたくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。2004年のスタート以来、様々な魅力的な方の想いと共に「物」語るアイテムを誕生させてきました。
プロジェクトリーダー 山猫