正しい包丁の使い方や切り方、包丁を持つときの姿勢を知っていますか?
なんとなく『自己流』で使っている人も多いかと思います。
料理の第一歩は、お肉や魚、野菜などの食材を切ることです。
さらには、食材に火が通りやすいように工夫したり、味を染みこみやすくしたりするのも包丁の役目です。
この記事では、料理の基本である包丁の使い方をわかりやすく説明しています。包丁を正しく使いこなせば、料理が格段に上達します。調理の効率アップにもつながり、料理が楽しくなりますよ♬
『料理を上達させたい!』『さらに美味しいご飯を作りたい!』という方は、ぜひ最後までご覧ください。
【基本】包丁の正しい使い方
まずはじめに、包丁の正しい使い方を説明します。
大切なポイントは以下の4点です。
- 包丁の握り方
- 包丁の構え方、姿勢
- 食材の持ち方
- 包丁の動かし方
包丁を正しく持つと、包丁に効率よく力を伝えられるため、長時間作業しても疲れにくくなりますよ。
ひとつずつ見ていきましょう!
包丁の握り方
包丁の握り方は大きく分けて3種類あります。
- 握り型
- 押さえ型
- 指差し型
それぞれ、包丁でどのような食材を切るのかによって使い分けます。「握り型」は一般的な包丁の持ち方で、名前の通り、手のひら全体でグッと握ります。
硬い野菜は包丁を上から下に向かって押し切らないと、うまく切れません。包丁の刃先まで力をしっかり伝えるためには、包丁の柄の部分をしっかりと握れる握り型がおすすめです。
「押さえ型」は、筋のある肉や魚、繊維の硬い食材を切る時におすすめです。押さえ型では、親指と人差し指の腹で包丁をはさみこむようにして持ち、残りの3本の指は柄の部分を握ります。
料理初心者の場合、包丁の刃に触れるのはこわいですよね。しかし、包丁は切れる部分さえ持たなければ大丈夫ですよ◎
押さえ型には安定性と正確性があるので、厚みのある食材を切るのが苦手な人は押さえ型で切ってみましょう!
「指差し型」は、包丁を持つ手の人差し指を、包丁の背に軽く乗せて切る方法です。板前さんがよく指差し型を好む理由は、繊細なコントロールが効きやすいから。
刺身のようなやわらかい食材を切る際に、包丁の細かな動きや力加減をコントロールできます。慎重に丁寧な作業をしたい時には、指差し型を使ってみましょう。
包丁の持ち方を使い分ければ、調理が効率よく進むだけでなく、安全に包丁を扱えますよ♬
包丁の構え方・姿勢
包丁の握り方に加えて、包丁の構え方や姿勢も非常に大切です。正しい構え方は、まな板に平行に立ち、右足を半歩後ろに引いた姿勢が理想です。
まな板の上に置く左手、包丁を持つ右手、体の正面で三角形を作る気持ちで構えましょう。この時、まな板と体の間は握りこぶしひとつ分くらい空けます。
また調理台にまな板を置く時は、まな板の手前と調理台のへりが握りこぶしひとつ分ほど空くようにしましょう。
基本の構え方や姿勢で調理をすると、長時間の調理でも疲労が少なくなりますよ◎
『正しい構え方を初めて知った!』『今まで意識したことがなかった!』という人は、ぜひ今日から試してみてくださいね。
食材の持ち方
包丁を使うにあたり、食材の持ち方も意識する必要があります。ケガをしないよう安全に切るためには、左手の添え方が重要です。
最初に、人差し指と中指の第一関節を食材につけます。そして、人差し指と中指の第一関節を包丁の側面に当てて切りましょう。
このとき誤ってケガしないよう、親指は伸ばさずに、人差し指と中指より短くしてくださいね!これは「猫の手」と呼ばれる食材の持ち方で、包丁の安全な使い方です。
指の関節を包丁の側面につけて切る理由は、包丁の刃ではなく、食材を持つ左手を動かした方が切りやすいからです。
包丁の側面と左手が接している以上、第一関節より刃先が上にあがらなければ、指を切ることもありませんよ。ただ、食材によっては包丁ではなく、ピーラーで切ったほうが良い食材もあります。
例えば、野菜の皮むきは「猫の手」の切り方ではできません。無理して包丁を使おうとせず、ピーラーもうまく取り入れていきましょう!
包丁の動かし方
包丁は、手前に引いたり、奥に押したり、前後に動かす時に切れます。
上から下へ押しつぶすように切ってしまうと、うまく切れないうえに素材の断面を傷つけてしまい、食感や美味しさが損なわれてしまいます。
例えば、食パンを切る時に上から下へギュッと力を入れても、食パンがつぶれてしまうだけですよね。
食材を切る際は、包丁とまな板を並行に保ち、奥や手前に大きく包丁を動かすとスーッと切れます。包丁を動かす幅が大きいほど、素材の繊維がつぶれずにキレイに切れますよ。
他にも、包丁を使いこなすには『押す・引く』を使い分けることが大切です。奥に押して切ることを『押し切り』、引いて切ることを『引き切り』といいます。
押し切りは力を入れて切れるので、お肉や硬い食材を切るときに適しています。引き切りは刃の切れ味を活かしていく切り方なので、トマトのスライスや刺し身で使うのがベスト!
包丁の正しい動かし方がわかれば、どのような食材でもカットできるようになります◎
包丁を使うときに必要なアイテム
包丁を使う時には、まな板とふきんも一緒に準備しましょう。
ふきんは食材を切ったあとに拭くだけでなく、まな板の下に敷けば滑り止めにもなります。
まな板は一枚だけでなく、サブのまな板もあると非常に便利ですよ♬
たためるまな板を使えば、切った食材をスムーズに集めてお鍋に入れられます。
食材を切る時は、半分のサイズにたたんだ状態でも使えますよ。自立するので、洗って乾かす場所も選びません。厚みも薄く、収納も省スペースでOK!
たためるまな板は、2枚目のまな板を探している人におすすめです◎
エスキューブキッチンズ 食材を集めやすく立てて乾かせる たためる抗菌まな板〈グレー〉の会
月1枚 ¥650(+10% ¥715)
ふきんには多くの種類がありますが、どのようなものを使っていますか?
吸水性と通気性を求める方は、蚊帳生地(かやきじ)のふきんがおすすめです。綿とレーヨンの7枚重ねで、洗うたびにやわらかくなじみます。濡れてもすぐにさらっと乾くので、清潔に保てますよ。
使い込めば、台ふき、さらにぞうきんへと風合いを変えながら活躍してくれるでしょう。無駄のない使い方ができるのは、丈夫な蚊帳生地ならではの魅力です。
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包丁の各部名称と使い方
包丁には、各部分に名前があります。
料理レシピ本や料理番組でも一般的に使用されている用語なので、ぜひ覚えてみてくださいね。
峰(みね) | 刃の後ろ側の部分。魚のウロコ取りに使用する |
切っ先(きっさき) | 刃先の先端部分。食材に切り込みを入れたり、細かい細工をしたりする |
刃先(はさき) | 食材を切る部分 |
刃元(はもと) | 刃先の特にハンドルに近い部分。最も刃のコントロールがしやすい部分で、力を入れて切断するときに使う |
あご | 刃元の一番下の部分 |
口金(くちがね) | 刃の部分とハンドルとをしっかり固定するパーツ部分 |
柄(え) | 手で握る部分。ハンドルとも呼ばれる |
柄尻(えじり) | 柄の一番下の部分 |
料理上達のコツは包丁の選び方で決まる!
料理が上達するかどうかは「包丁の選び方」で決まると言っても過言ではありません。
そのくらい包丁選びは重要なポイントです!
初心者の方におすすめの包丁を紹介します。
- 幅広い食材に使えるマルチな包丁
- 野菜を切るなら菜切り包丁
- 果物を切るならペティナイフ
- パンを切るならパンナイフ
順番に見ていきましょう。
初心者におすすめ!幅広い食材に使える包丁
初心者の方が最初に使うなら、14cmの三徳(さんとく)ナイフがおすすめです。なぜなら、これ一本で幅広い食材をカットできるから!
包丁が大きすぎると、初心者の方には扱いにくいし、少し緊張しますよね。まずは刃の長さが14cmと小ぶりの包丁から使い方を練習すると良いですよ♬
ちなみに、三徳包丁の三つの徳とは「肉・魚・野菜」の三つの種類の食材を切れることからきています。厚みのある食材だって難なく切れますよ!
軽い・さびない・お手入れ簡単! セラミックナイフ〈14cm三徳ナイフ〉
1本 ¥8,500(+10% ¥9,350)
野菜を切るなら菜切り包丁
野菜を切るなら、菜切り包丁がおすすめです。菜切り包丁の特徴は、とにかく野菜が切りやすいこと!
菜切り包丁は刃の幅が広くて薄いので食材に刃が入りやすくてラクに切れますよ◎
菜切り包丁ならキャベツの千切りも、他の包丁を使うより格段に切りやすいです。ぜひ包丁を使い分けて、試してみてくださいね!
軽い・さびない・お手入れ簡単! セラミックナイフ〈菜切りナイフ〉
1本 ¥10,500(+10% ¥11,550)
果物を切るならペティナイフ
ペティナイフは、メインの包丁に加えてそろえておくと便利な包丁です。小さくて軽いので、小回りがきいて非常に扱いやすいですよ◎
例えば、果物や野菜の皮むきの他にも、面取りやじゃがいもの芽をとるのに使えます。ペティナイフは先が尖っているので、細かな飾り切りにもおすすめです。
またセラミックのペティナイフだと、他の包丁と違ってにおい移りやサビることもないので安心です。初心者の方は、ペティナイフを1本持っていると日々の調理にきっと役立ちますよ♬
軽い・さびない・お手入れ簡単! セラミックナイフ〈ペティナイフ〉
1本 ¥7,000(+10% ¥7,700)
パンを切るならパンナイフ
日頃、食パンを購入したり、家でパンを焼いたりすることが多い方は、パンナイフを使うことをおすすめします。
他の包丁でパンを切ろうと思っても、パンがつぶれてきれいに切れなかった経験はありませんか?こちらのパンナイフを使えば、波型の刃がパンの端にスッと入り、パンくずをおさえながら切れます。
ハード系のパンでも、ふわふわのパンでも、スパッと切れますよ◎
パンナイフは刃渡りが23.5cmと長いので、ホールのケーキを切る際にも使用できます。パン好きな方は、ぜひパンナイフも使ってみてくださいね♬
波刃と直刃がポイント! 硬くてもやわらかくてもきれいに切れるパンナイフ
1本 ¥5,000(+10% ¥5,500)
切れない包丁はNG!シャープナーの使い方
調理で包丁を使っていくにつれ、包丁の切れ味が悪くなって困った経験はありませんか?
例えば、トマトを切る時ぐちゃっとつぶれたら切れ味が悪くなっているサインかもしれません。
切れ味が悪くなった包丁は食材の見た目や味を損なうだけでなく、滑って手を切ってしまう危険性もあります。
包丁はどんなに丁寧に使っていても、必ず切れ味が落ちていきますので、定期的に研いでメンテナンスしてあげましょう♬
包丁を研ぐ際は、シャープナーを使うととても便利です。シャープナーの使い方は非常に簡単です。
シャープナーを安定した平らな面に置き、手前に約3秒かけてゆっくり包丁を数回引くだけでOK!
ダイアモンドロールシャープナーは、セラミック包丁(京セラ製に限る)、金属製(ステンレス、鋼、チタン)の包丁のどちらも研ぐことができます。
片手におさまるコンパクトサイズなので、キッチンでもじゃまにならずおすすめですよ◎
いろいろな材質の包丁が研げる ダイアモンドロールシャープナー〈両刃用〉
1個 ¥2,000(+10% ¥2,200)
包丁の使い方に自信がなければ代用アイテムを使おう
料理初心者の方は、いざ包丁を使い始めても、食材によっては上手に切れないこともありますよね。
包丁の使い方は、少しずつ練習を積み重ねていけば徐々に上達するので大丈夫ですよ♬
包丁を使わなくても、代用品をうまく使えば調理の効率化アップにつながることもあります。
以下では、フェリシモが自信を持っておすすめする便利アイテムを2つご紹介します。
皮むきと千切りができるマルチなピーラー
包丁の扱いにまだ慣れてない人は、ピーラーを使ってみましょう。
切り替えマルチピーラーは一般的なピーラーとは違い、3種類の刃を搭載しています。
- じゃがいもなど野菜の皮むきに使える通常の刃
- 千切りや白髪ねぎが切れる刃
- 桃のような皮が薄くて切りにくい食材の皮むきができる刃
がセットになっています。
刃の切り替えは横のダイアル操作を回すだけでOK◎
刃を付け替える面倒な作業なんて一切ありません。マルチピーラーがあれば、調理の時短が叶いますよ♬
3種類の刃で皮むきと千切りをひとつでまかなう 切り替えマルチピーラー〈チリレッド〉
1本 ¥1,500(+10% ¥1,650)
肉も魚もカットできるキッチンばさみ
キッチンばさみがあれば、どんな食材でも簡単にカットできます。カーブがかった長い刃先のキッチンばさみで食材がずれにくく、平らなところでも切りやすいのが特徴です。
キッチンばさみは扱いやすいので、料理初心者の方は包丁よりも使う頻度が多いかもしれません。キッチンばさみを使えば、バットや調理皿はもちろん、お鍋やフライパンの上から食材をカットできてまな板いらず。
『少量だけ食材をカットしたい……』と感じる場面でも非常に便利です◎
キッチンばさみがひとつあれば、アウトドアでも大活躍しますよ♬
エスキューブキッチンズ ギザギザ刃でお肉も野菜も スムーズカット カーブキッチンばさみ
1本 ¥3,300(+10% ¥3,630)
まとめ
この記事では、正しい包丁の使い方について紹介しました!
包丁以外の便利な調理アイテムも紹介したので『包丁の使い方に自信がないな……』と思っている方はぜひ参考にしてくださいね♬
基本である正しい包丁の使い方を知り、日々練習することで上達していきます。
最初は慣れないことで調理に時間がかかるかもしれませんが、食材に応じた包丁を使いながら、少しずつ練習してみてくださいね!
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