MOEにとって真珠は「パワーストーンのような存在」
こんにちは、日本職人プロジェクトメンバーのMOEです。
私にとって真珠は、宝石のなかでも特別な存在。パワーストーンのように、身に着けると不思議と自信や力がわいてきます。
真珠の魅力を教えてくれたのは、私の母でした。「真珠=フォーマル」という思い込みがあって敬遠していたのですが、あるとき母が貸してくれた真珠のネックレスを着けてみたら、しっとり肌になじむ独特の上品なつやに感動。ほかのどんな宝石や貴金属よりも、心を魅了されました。そのまろやかで上品な輝きが、古くから世界中の女性たちに愛されたのもわかります。
それから真珠のとりこになった私は、フェリシモと同じ神戸にある老舗の真珠メーカーさんと一緒に、さまざまな真珠アイテムを企画してきました。このメーカーの担当GAKOさんは、業界屈指のベテランさん。真珠は天然ものなので数や色味をそろえて調達するのがけっこう難しいのですが、GAKOさんはいつも「いい真珠、集めますよ!」と請け負ってくださいます。
そのおかげで、今回もため息が出るほど美しい真珠アイテムをつくることができました。
GAKOさんとパールネックレスの打ち合わせ中。いつもこちらの想いをくみ取った上で、素敵な提案をしてくださいます。
今や希少!淡水バロックパールの不ぞろいな魅力
ひとつめは、淡水バロックパールのブレスレット。半袖の季節に、手もとにアクセントを添えるアイテムを作りたくて企画しました。
バロックはポルトガル語で「歪んだ」の意味を持つ「バロッコ」が語源と言われており、バロックパールは凹凸のある不思議なフォルムが魅力です。実はこのバロックパール、近年とても希少なものになりつつあるんです。養殖技術の向上によって丸い真珠が多く作られるようになったことで、いびつな形のバロックパールの数が減少。自然が生み出す不ぞろいなフォルムと、凹凸から生まれる神秘的な色合いに注目が集まっています。
そもそもの生産量が少ないので当然、数をそろえるのは大変。でもそこはベテランの実力で、GAKOさんがばっちり、美しい輝きの淡水バロックパールをそろえてくださいました。
日常使いを意識して、留め金具もカジュアルな雰囲気のマンテルを採用。夏らしい軽やかな印象を出したくて、素材はシルバーを選びました。
輪に棒を通して留める金具は着け外ししやすく、デザインのアクセントにも。
シンプルなのにしっかり存在感があって、夏コーデの手もとに華やかさをプラス。上品な輝きが、肌にまろやかになじみます。
胸もとに、オーロラ色のグラデーション
もうひとつは、淡水バロックパールのネックレス。こちらはさらに珍しい、コインのような平たい形のパールだけを選んで使いました。
夏の着こなしに似合うように、パールは前だけにあしらって軽やかな印象に。シルバーチェーンを合わせて、全体をカジュアルな雰囲気にまとめています。
こだわりのポイントは、オーロラ色のグラデーション。色のニュアンスが異なるように並べることで、自然が生み出す色の不思議を堪能できます。
一つひとつ、大きさも形も色味も違うパールたち。自然が生み出す不思議な輝きに心打たれます。
コーディネートのコツは、スタイリストさんいわく、同系色でまとめること。「しっかり存在感のあるデザインだから、トップスを白や淡いブルーなど、パールの色味とトーンをそろえるとおしゃれに見えますよ」と教えてくれました。シャツのインに着けて胸もとからちら見せしたり、さりげなく着けるのも素敵です。
横顔を印象的に彩る、一粒のブルーベリー
そして三つ目は、イヤカフ。神秘的な色味のブルーベリーパールを、一粒あしらいました。
紫色のように見える不思議な色は、人工的に着色したものではなく、自然が生み出したもの。環境などの条件によって、偶然にこのような色味になるのだそうです。
そんなブルーベリーパールを夏コーデに取り入れるなら……と考えて、さくっと気軽に着けられるイヤカフにしました。デザイナーさんからいくつかデザインのご提案をいただいた中から、繊細なシルバーの曲線が印象的なものをセレクト。シンプルながら存在感があり、一粒パールの美しさも際立ちます。
着けると、2連のシルバーと一粒パールが耳もとにきらり。マスクで顔が半分隠れてしまう今ですが、耳もとが華やぐとぐっとおしゃれな印象になります。耳が見えるアップやショートはもちろん、ロングの髪を耳に掛けたときにちらりと見えるもの素敵です。
どんな着こなしにも合うので、なんとなくコーデが物足りないな、印象がさみしいな、という時にも便利。シンプルになりがちな夏コーデも、イヤカフを着けるだけでおしゃれ度がアップします。きゃしゃなデザインなので、ほかのイヤカフやイヤリング、ピアスと重ね付けもいい感じにまとまりますよ。
大人気のブルーベリーパールのネックレスも再登場
そして、リクエストのお声をたくさんいただいていたブルーベリーパールのネックレスも再販決定!
天然のパールなので、色味とサイズをそろえるのは本当に大変なのですが(しかもロングサイズ……)、GAKOさんががんばってくださって、またお届けできることになりました。
この美しく不思議な紫色は、本当に見惚れるほどの美しさ。贅沢なロングサイズで、存分にその美しさを楽しめます。
着色ではないので、一粒ずつほのかに色味が違うのも魅力。その微妙な違いがアクセントになってくれます。
カジュアルなスエットやTシャツにさらっと合わせたり、他のアクセと重ね付けしたり、パールだからと気負わずに、ふだん使いにどんどん楽しむのがおすすめです。
約60㎝と少し長さがある分、首もとや顔まわりもすっきり見えるのも魅力です。
しかもこのネックレス、シックな色味でメンズにもすごく似合うんです。撮影中スタイリストさんのアイデアで男性にも着けてもらったところ、これが大正解! 白いパールより、着こなしにしっくりなじみます。じゃらっとアクセを重ね付けするコーデもおしゃれ。
肌に溶け込むようなピーチメルバのやさしい色味
さらに、今回初登場なのが、ピンクオレンジの色味がかわいい淡水パールのネックレス。その名も、「ピーチメルバパールネックレス」です。
ピーチメルバは、ロンドンのホテルの料理長がオペラ歌手・メルバ嬢のために作った桃のデザート。実は、私MOEのいちばん好きなデザートでもあります。そんなピーチメルバを思わせる色味のパールだけをそろえて、夏の肌に映えるネックレスにしました。
この色味も、着色ではなく天然のもの。真珠本来のやさしくまろやかな輝きが魅力です。自然に生まれるものなので、色味とサイズを合わせるだけでも大変なのに、その中でも品質の高いものを吟味してそろえてくださいました。
こちらは、約55㎝と首もとになじみやすい長さ。華やかなオレンジ色が夏の日差しによく映えて、顔まわりを明るい印象に見せてくれます。
何にでも合わせやすい、ほどよい長さ。後ろ姿のアクセントになるように、留め具のデザインにもこだわりました。
真珠らしい品の良さがありながら、シャツやカットソーなどふだんの装いとも相性ばっちりです。本物の真珠の上質感を、デイリーに楽しめます。
真珠の気品を借りて、デイリーコーデを格上げ
もともと私が「真珠=フォーマル」な印象で敬遠していたこともあって、なるべく真珠の美しさを日常で楽しんでもらえたら……という気持ちで企画しました。気軽に着けられるけど、品の良さもプラスできる、そんな真珠のいいとこ取りを意識したアイテムです。カジュアルな服装でも、真珠のアクセサリーを着けるだけで、たちまち女性らしさが引き立ちます。そんな真珠マジックを、ぜひ体感してください。
次回は、神戸・長田の職人さんと一緒に作ったフィッシャーマンシューズと新作のトングシューズをご紹介します。これがもう、履かない理由が見つからないほどの名品。お楽しみに!
神戸の老舗真珠メーカーと作った バロックパールのオーロラ色のブレスレット〈シルバー925〉[アクセサリー:日本製]
¥20,680(税込み)
神戸の老舗真珠メーカーと作った コインパールのオーロラ色のネックレス〈シルバー925〉[アクセサリー:日本製]
¥27,500(税込み)
神戸の老舗真珠メーカーと作った ピーチメルバパールネックレス〈シルバー925〉[アクセサリー:日本製]
¥25,300(税込み)
神戸の老舗真珠メーカーと作った ブルーベリーパールイヤカフ〈シルバー925〉[アクセサリー:日本製]
¥14,080(税込み)
神戸老舗真珠メーカーと作った ブルーベリーパールネックレス[アクセサリー:日本製]
¥27,500(税込み)
日本のモノづくりを通してたくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。2004年のスタート以来、様々な魅力的な方の想いと共に「物」語るアイテムを誕生させてきました。
プロジェクトリーダー 山猫