フェリシモのサーナヤオッリコレクション。プランナーの語るコンセプト

深い自然との絆から着想を得たテキスタイルを日常に取り入れることで、あたりまえの生活が、美しい情景のひとつになる。おだやかな自分に戻り、心を寄せる人との時間を色濃く過ごせる。「自然とわたし」「家と外」が、いつのまにか交わる。
フィンランドのライフスタイルのエッセンスで、暮らしをやさしくしあわせに彩る、SAANA JA OLLI サーナヤオッリ について、あらためてご紹介させてください。

コンセプトは「自然とアートがインマイライフ」

フィンランドのライフスタイルからヒントを得て

フィンランドの暮らしを見ていると、自然と共に暮らし、与え・与えられる関係性の中で自分の心の声に素直に、いつもおだやかに暮らしておられるように思います。たとえば、フィンランドではこんなことが日常なのです。

悩みがあれば、自然にあずけるように森を歩きながら、自分の心の声を聴く。サマーバケーションでは1か月間田舎の水辺のコテージを借りて過ごし、時々湖に入ったり、特別なことは何もせずに自然に混ざって休息をする……。

自然を愛するデザイナー、サーナとオッリも、そんな心地よいライフスタイルを送っています。

そこから生まれたアートがもつエッセンス

そんな彼らが描く絵柄は、ハンドタッチの人間味＆スタイリッシュさが溢れたものばかり。そう、自然の素朴さと都会的なバランスがすごく「今の気持ちにぴったり」なのです。

また男女ふたりで手掛けているからか、どこか「ジェンダーレス」な魅力も惹かれたところのひとつ。性別を越えた普遍的な美しさがあります。

ふたりの生活やアートを知ると、中立、フラットという言葉が思い浮かびました。中立とは、自分の芯を知ること。真ん中であるからどちらにも思いを寄せることができる。誰かの心映えも寛容に暖かく受けとめてくれそうな、そんな懐の深さや安心感を感じました。

自然とつながり、自分を「フラット」に戻す

プライベートな空間でいったんリセットして、いつもの自分の状態へ戻ってくること。それをごく自然に、フィンランドの人は自然にふれあうことを通して上手にやっているのです。

「自然との絆を意識することが、いつものフラットな自分にもどるきっかけになる。自分の中のニュートラルなところへいつでも戻ってこれる」。

それは、フィンランドと同様に今の日本社会に生きる人たちにとっても、今求められていることのひとつかもしれません。そんな価値観を日本のみなさまにも伝えたいと思っています。

フィンランドのライフスタイルを日々の暮らしに

フィンランドのライフスタイルのエッセンスを、私たちも日々の暮らしに取り入れられたら……そんな想いから、このコンセプトでアイテムをつくっていきました。

たとえば、おうちで自然を感じられるようなアイテム、内と外の境界をあいまいにできるようなアイテムなどを意識しています。

なんとなく気分がのらない日でも、これがあれば何だかおでかけしたくなっちゃうという感覚、心の中に自然を感じていつもの自分を取り戻せるような感覚を大切にしました。

そんな想いで生まれた、フィンランドの空気感をそばに感じるこの冬のプロダクトをご紹介していきます。

１．アートでふわり。大判サイズの「マルチクロス」

アートでふわり、暮らしをおおう、約200×114cmとたっぷり大判サイズのマルチクロス。暮らしをアートで彩り、ときめきとぬくもりをもたらします。

ソファにベッド、壁にテーブル、どこにでも。軽やかで透け感のあるWガーゼ生地が、ハンドタッチの息遣いを感じさせるプリントに心地よい光を通します。

「アートを部屋に取り入れる」と聞くと、額縁に入った絵画などを連想して、ハードルが高い……と感じてしまいませんか？でもこのマルチクロスなら、特別な居場所を用意しなくても手軽に取り入れられます。

今のお部屋のインテリアにゆるやかに調和することも大切なポイント。サーナヤオッリのアートには個性がありますが、不思議とそれぞれの人の生活になじむんです。

サーナとオッリふたりがもともと大切にしている「タイムレス」という価値観も大切にしたものづくりをめざしました。

サーナヤオッリ　フィンランドの自然とアートがある暮らしコットンWガーゼの大きなマルチクロスの会

月1枚 ¥3,400（+10% ¥3,740）

２．毎日、自然に手がのびる「ウールストール」

長い冬を通して、厳しい寒さと共にあるフィンランド。そこではさっと羽織って、膝にかけて、生活に寄り添って暖めてくれるウールストールは日常の一部。日本でも、おうちでもお出かけでも、自然と毎日手が伸びるような、寒い日の相棒となれるアイテムをつくりたかったんです。

特別な日だけじゃなく、デイリーに愛されるようなものになってほしいなという願いをこめました。

ウールならではの軽く暖かな特性はそのままに、手ざわりを滑らかにするシルケット加工をほどこし、ついさわりたくなってしまうやさしい肌当たりに。たっぷりとしたサイズ感で、サッとはおったりたたんでひざ掛けにしたり、室内外で活躍します。表裏で柄が反転するので色の濃淡が出るのも魅力です。

ストールにほどこされたこのアートは「Mindscapes マインドスケープス」という柄。故郷や家の風景から着想して描かれた柄ですが、この柄について彼らは以下のように語ってくれました。

私たちの故郷、築107年経った家から着想し、その美しさ、思い出、想像力を駆使しながらディテールを抽出、パターン柄を描きました。このアイデアは「意味のある存在を見つけるために、遠くまで移動する必要はない」ということを私たちに気づかせてくれました。

「意味のある存在をみつけるために遠くまで出かける必要はない」……というふたりの言葉。これが、「SAAJANA OLLI for Kraso」というこのブランドコンセプトにとても近いと感じました。フィンランドの精神性は、自分と家族とそのまわり、近い輪のなかをとても大切にしています。心を通わせて愛おしむべきものは、すぐそばにすでに持っていて、それを大切に育むような感覚。そんなエッセンスも、テキスタイルを通じてこのアイテムに込めました。