ちょっと面白くて、他にはないのがいいところ

こんにちは、日本職人プロジェクトのリーダー山猫です。

日本のモノづくりを通して、たくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。誰かの「好き」「欲しい」をカタチにした、ここにしかないプロダクトを生み出しています。

次の春シーズンに向けたテーマは、「寄り添う-cuddle」。
いろいろな人に会って、話して、それぞれの物語に寄り添って、モノづくりをしました。
その中からぜひ、春からの新しい生活を彩る、少しわくわくするもの選びを楽しんでください。

今回ピックアップするのは、福岡の鞄作家さんと作った鞄と財布。革を愛する作家さんらしい、ちょっと面白い、個性的なアイテムです。

左が岡政孝さん、右が内門祐樹さん。福岡にある工房から、革愛あふれるアイテムを届けてくれる作家さんです。

革のいいところを見つけてあげる、生かしてあげる

日本職人プロジェクトではもうおなじみの岡政孝さん。同じく鞄作家の内門祐樹さんと共に、福岡でUNISON(ユニゾン)というレザーファクトリーを運営されています。山猫がファクトリーを訪ねた際には、とても丁寧に案内してくださいました(工房だけでなく、博多のまちも)。

岡さんは、革という素材をこよなく愛する作家さん。革は天然素材ですからシワやキズ、ムラもありますが、そのメリットもデメリットも知り尽くした上で、革の良さを生かしてあげようとされているのが伝わります。だから岡さんの作るものは、手に取るとあたたかみがあるんです。
革の持つ表情、風合い、手ざわりを大切にしながら、オリジナリティーのあるアイテムに落とし込んでいく岡さんのモノづくり。山猫は岡さんの作るアイテムが好きで、いつもお会いするたび、私物のオリジナル鞄をチェックしてしまいます。

神戸にもたびたび来てくださる岡さん。一緒に革工房などにも行くのですが、いつも私物鞄が素敵で気になります。(左が岡さんで、右が一緒にモノづくりしているメーカーの赤理さん)

真っ黒で大きくてかわいいから、「くじら」と命名

そんな革愛あふれる岡さんらしい鞄が、このばふっと大きいトートバッグ。真っ黒で、おおらかで、どこか愛嬌のある雰囲気から、「ホエール(くじら)」バッグと名付けました。

岡さんが最初にあげてくださった試作品があまりにも素晴らしくて、「これはいい!」と日本職人プロジェクトメンバー一堂が確信。「理想のトートバッグにまだ出会えていない人にぜひ紹介したい!」と盛り上がり、どこも修正することなく、その場で発売が決定しました。

日本職人プロジェクトメンバー満場一致で「いい!」と絶賛。全方位どこから見てもパーフェクトな美しさです!

全員が惹かれたポイントはなんといっても、革の魅力を最大限に生かしたこのサイズ。シボ感のあるソフトレザーを、本体から持ち手までたっぷり贅沢に使っています。とにかくこの革の手ざわりが良くて、ずっとふれていたくなるほどのやわらかさ。くったりと体に寄り添うから、大きくても持ちやすく、着こなしにもすんなりなじみます。

革なのに、布バッグのようなやわらかさ!表面のシボ感のおかげで黒一色でも表情があり、単調な印象にならないのがさすが。

たっぷり入る大容量だから、2泊分ぐらいの荷物も余裕で収納。出張ついでにもう一泊したり、仕事帰りにプールで泳いだり、鞄の容量が大きい分だけお出かけの予定が入れられます。とにかくたくさん入って肩にも掛けられるので、ノートパソコン&ケーブル一式の持ち運び用にも便利です。

コットン素材の裏地も黒でそろえて、内ポケットは5つ。大きな鞄の中でも、小物が迷子になりません。

底芯はあえて入れず、やわらかな風合いを残しました。中身をたくさん入れると、底がたわんでかわいいんです。いっぱい詰め込んでふくらんでも、中身が少なくてくたっとしていてもサマになるのは、革のやわらかさゆえ。バランスよく持てるように、持ち手は肩に掛けても手に持ってもちょうどいい長さ。外側にキーリングをつけたのは、すぐ物を失くすうっかり者の岡さんだから(笑)。見えるところにつけておけば、さすがに忘れたり失くしたりしないはず!

底のまち幅は約19㎝とたっぷり。底芯を入れていないので、荷物を入れるとくじらのおなかみたいにたわんとふくらみます。

トートバッグのラフさは残しつつ、大人に似合う高級感があるのも革だからこそ。デザインと素材が絶妙にマッチしているから、シンプルなのにおしゃれ感がただよいます。大きくて黒いのにハードすぎず、どこかほっこりかわいいのが岡さんならでは。くじらと一緒にお出かけしているような気分が味わえるのも、ひそかな楽しみです。

やわらかい革の風合いで、黒の面積が広くても重たくならないのがポイント。小柄な人もバランスよく持てます。

こんなに小さいのに、ちゃーんと「お財布」!

さて続いては、岡さんがこだわる「革の手ざわり」が最も味わえるアイテム、お財布です。キャッシュレス化が進むにつれて、お財布のデザインがずいぶん変わってきました。以前は長財布、折り財布が主流でしたが、最近はフラグメントケースの登場など、どんどんコンパクトになっています。

そこで、岡さんと内門さんに、「どうせなら、今までのシリーズにないスクエアタイプのものを」と日本職人プロジェクトメンバーがリクエスト。いつも期待を超えるクオリティーで応えてくださるお二人のこと、どんなアイテムになるのかワクワクして待っていたところ、手のひらサイズの二つ折り財布が完成しました。四角いフォルムとフラップを留めるデザインが外国の封筒みたいで、封筒を意味する「エンベロープ」ウォレット」と名付けました。

特筆すべきは、このサイズ。女性の手にすっぽりおさまる薄さと小ささです。しかもこのサイズで、小銭入れはがま口仕様、2室のお札入れに充実のカードポケットと、普通の長財布にも負けないくらいの収納力があります。このコンパクトなボディに、これだけの機能を詰め込んでしまうなんて、まさに職人技!

小銭入れひとつ分ぐらいのサイズでこの収納力。キャッシュレス派もそうでない派も、どちらにもおすすめです。

コンパクト財布は小さい分、どうしても使いにくくなりがちですが、このお財布はそこもクリアしています。がま口は大きく開くだけでなく、中身が出し入れしやすい深さにもこだわり、お札ポケットはレシートやクーポンなどを仕分して収納できるよう2室にするなど、使い勝手にも妥協しないつくり。細かいところまで手間をかけ、最高のお財布を作ってくださいました。

小さいからこそ使いやすく!と岡さん・内門さんが細かいところまで丁寧に仕上げてくださいました。

シボ感のある革の風合いも心地よく、使い込むほどなじんで使いやすさもアップします。革のナチュラルな質感を生かすために、内生地はあえて貼らないのも岡さん・内門さんのこだわりです。

お札入れは床面(革の裏側)そのまま、小銭入れは出し入れしやすいよう革貼りにしたこだわり仕様。

カラーは、芽吹きの春を表現したスモーキーグリーンと、春霞をイメージしたグレージュの2色。どちらも、革の質感に絶妙にマッチしたニュアンスのあるやさしい色味です。金具も真ちゅう古美メッキで、味のある仕上がりに。がま口を閉めるときの「パチン!」という音も心地よく響きます。

ぷくぷく膨らむ春の新芽のようなやさしいグリーン。ほんのりくすませて大人っぽい雰囲気に。

あたたかい春の霞を思わせるグレージュが絶妙におしゃれ。金具の色も美しく映えます。

手のひらで大切に包んで、いつくしみたいお財布。ゆっくりと自分だけの色味に育っていく時間を楽しんでください。

コーヒーを買いに行くときも、ポケットに入れて気軽に。このコンパクトさでメイン使いできる、本当に理想のお財布です!

寄り道、ピクニック、楽しいことが増えそうなトート

そして最後は、超個性派!ミルクパックのようなフォルムの「ミルクボトルトート」です。岡さんとのお付き合いも5年目、これまで一緒にたくさんの鞄やお財布を作ってきましたが、「ここらでひとつ、今まで出したことのないトートバッグを作りませんか?」と日本職人プロジェクトリーダー山猫がお声を掛けて、企画がスタートしました。

いくつか岡さんが提案してくださったカタチの中から、山猫がピンと来たのがこの縦長フォルム。「ミルクやワインをおしゃれに持ち運べるように」というアイデアから生まれた縦長トートに心惹かれて、これでいきましょう!となりました。

ミルク、ワイン、バケット、ケーキなど、美味しいものを入れて持ち運ぶのにぴったり!

余計な装飾はなく、革の質感やシルエットの面白さだけで魅せるのが岡さんの真骨頂。黒のレザーはシボ出しの刻印を施し、表情をプラスしています(ただの黒ではなく、シンプルに見えて手が込んでいるんです)。裏地はつけず、軽やかに仕上げました。

たくさん入れても持ちやすいよう持ち手は長めに、内側にはポケットをひとつだけつけています。

ミルクパックのように珍しい縦長フォルムは、それだけで存在感たっぷり。ベルトを留めるギボシ金具が、唯一のアクセントです。ポンと置いておくだけでも絵になります。

四角いフォルムがモードでおしゃれ。革製のしっかり丈夫な作りだから、ワインをたっぷり買い込んでも大丈夫。

会社帰りに寄り道してバケットを買ったり、おつまみとワインを入れて友達の家を訪ねたり、楽しみ方はいろいろ。ペットボトルや水筒、折り畳み傘、長財布なども入れやすく、底まちがあるのでお弁当を入れるのにもぴったり。縦長フォルムが想像以上に使いやすく、まちも広いからたっぷり入ります。

側面と底のまちが広いから、収納力たっぷり!小さく折り畳めるので、サブバッグ使いもできます。

遊び心のあるデザインと革の上質感のバランスが絶妙で、ラフに持つだけでこなれ感たっぷり。大人の余裕が漂います。スタイリッシュな見た目だから、お弁当を入れたまま、会社帰りにおしゃれなお店に寄り道もOK。

ほどよいサイズ感と個性的なフォルムが、何気ない着こなしもぐっとおしゃれに見せてくれます。

毎日使うほど、愛着が深まるしあわせ

いつも本当に楽しいアイデアとあふれる革愛で、魅力的なアイテムを生み出してくれる岡さんと内門さん。使う人のことを考えて、細かいところまで丁寧に作ってくださるのも、お二人の素敵なところです。大切に使いたくなりますし、使うほど愛着がわいてきます。

こちらのリクエストをくみ取って、その上を行く提案をしてくださるので、日本職人プロジェクトメンバー一堂、いつもサンプルを楽しみにしています。次はどんなアイテムができるのか、今からワクワクです。

次回は、プランナーMOEがどうしても欲しかった、普段づかいできるパールリング。老舗真珠ブランドさんと一緒に作った自信作です。お楽しみに!

福岡の鞄作家が作った 職人本革のホエールトートバッグ〈ブラック〉

¥37,180(税込み)

日本のモノづくりを通してたくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。2004年のスタート以来、様々な魅力的な方の想いと共に「物」語るアイテムを誕生させてきました。

プロジェクトリーダー 山猫

ITEM

CATEGORY

BRAND

SEARCH

PICK UP

  • 新作デジタルカタログ