どちらも、履き心地はお墨付き!神戸・長田の職人メイド

こんにちは、日本職人プロジェクトのリーダー山猫です。

日本のモノづくりを通して、たくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。誰かの「好き」「欲しい」をカタチにした、ここにしかないプロダクトを生み出しています。

次の春シーズンに向けたテーマは、「寄り添う-cuddle」。

いろいろな人に会って、話して、それぞれの物語に寄り添って、モノづくりをしました。

その中からぜひ、春からの新しい生活を彩る、少しわくわくするもの選びを楽しんでください。
今回ピックアップするのは、靴の街として知られる神戸・長田の職人さんたちと作った靴。それぞれ個性の違う2つの靴メーカー・工場さんと、2つの靴を作りました。

素敵なモノづくりをしている…!という予感が的中

フェリシモと同じ神戸にある長田の街は、昔からケミカルシューズの製造で知られています。その街で40年以上にわたって靴を作り続けている靴メーカーの社長さんとは、後輩プランナー・ハッチーの紹介で出会いました。

「山猫さんにぜひ会ってほしい人がいるんです!」とハッチーに言われたのが約1年前。長田にすごくいい靴を作るメーカーがあるから、ぜひ紹介したい!と連絡先を教えてくれました。ハッチーのおすすめならばきっと素敵な方と思い、お会いしたのが、靴メーカーの2代目社長・水谷義臣さん。最初にお会いしたときにいくつか製品を持って来ていただいたのですが、それを一目見て、ピンときました。「この人はなんだか、素敵なモノづくりをされている……!」という直感が働いた山猫とNISHIYAN。すぐさま「ぜひ、工場を見せてください!」と取材のお約束を取り付けたのでした。

長田で40年以上続く靴メーカーの2代目社長、水谷さん。最初にお会いしたときに丁寧な仕事ぶりを拝見して「この人と一緒に仕事をしたい!」と思いました。

そして、工場取材の日。実際に工場を見せていただいて、直感が正しかったことを実感します。水谷さんは中を案内しながら、職人さん一人ひとりに「ありがとう!ごくろーさん!」と気さくに声を掛けられるんです。工場の雰囲気も明るいし、職人さんが楽しんで靴づくりをしているのが感じられて、「ああ、ここならいいモノづくりができるだろうな」と思いました。

プランナーMOEに工場を案内する水谷さん。職人さんたちが皆さん楽しそうに仕事をしておられるのが印象的でした。

工場に伺ったときに「自信作です」と水谷さんが見せてくださったのが、10年以上のロングセラーだというトングシューズ。これがすごく素敵だったので、日本職人プロジェクトの別注バージョンをオーダーさせてもらいました。水谷さんが大切に育ててきたアイテムを、特別にレザー×サテン素材でモード顔にアレンジ。メーカーのデザイナー・村上峻一さんの協力のもと、ぐぐっと大人っぽい雰囲気に仕上げました。このトングサンダルは、2021年夏に日本職人プロジェクトのWEB限定でデビュー。おかげさまで、大好評をいただきました。

2021年夏にデビューした、日本職人プロジェクト別注のトングサンダルは、モードなデザインと抜群の履き心地で大ヒット!

街で履く大人サボは、コンフォートなにのにエレガント!

そして今回新たにお目見えするのが、同じく工場取材のときに見つけたサボ。田舎パンのような素朴なたたずまいなのですが、足を入れると感動的な履きやすさなんです。縮こまった足指が広がって、どこまでも歩けてしまいそう。この履き心地を、おしゃれして街に出かけるときにも味わって欲しい…!と思い、オリジナルデザインで作ってもらうことにしました。担当してくださったのは、前回に続いてデザイナー・村上さん。日本職人プロジェクトメンバーのMOEも加わり、「街履きできる大人のサボ」づくりが始まりました。

水谷社長とメーカーの靴デザイナー・村上さんと、日本職人プロジェクトメンバーのチームで、大人なサボづくりにチャレンジ。まず理想の革選びから。

素材は、上質の本革スウェードをセレクト。そこに、ほのかな光沢感のあるサテンストラップを合わせました。ほっこり素朴なサボも、スウェード×サテンの素材感で上品な印象に。フォルムもすっきり縦長にしました。

シルエットを少し長めに、素材を本革スウェードとサテン生地にすることで、愛嬌のあるかわいさはそのまま、おしゃれに進化!

カラーは2色。グレーがかったストロベリーは、かわいさと大人っぽさが絶妙!華やかだけどニュアンスのある色味が、着こなしのほどよいアクセントになってくれます。ゴールドのサテン生地との相性もばっちり。

淡い色味のやさしいピンクにサテン生地がアクセント。浮かない色だから、どんな着こなしにもすんなりなじんでくれます。

アイスホワイトは、コーディネートに軽さを出してくれる色。足もとに白を持ってくることで、着こなしが一気にあか抜けます。ほんのりくすみ感があり、真っ白より取り入れやすいカラーです。

同系色のワントーンコーデもおしゃれ。ビビッドなソックスを合わせても、いい感じにまとまります。

デザインは街履き仕様でおしゃれ感を高めても、感動の履き心地はしっかりキープ。いろんな人の足型に合うようにと設計された形状は、つま先までストレスフリー。サメの歯のようなシャークソールは足の動きに合わせて屈曲し、地面をしっかりグリップします。ストラップで足首をホールドすることで、歩きやすさもばっちり。コンフォートなのにアクティブという、まさに理想の履きやすさです。

メーカーさんこだわりのシャークソールは、スイスイ歩けて快適! ストラップがしっかりホールドするから、パカパカせずに歩けます。

「街のおしゃれなショップにも行けるように」とMOEがこだわったデザイン性と、村上さんたちが培ってきたやさしく快適な履き心地。その両方が合わさって、ハイブリッドな一足になりました。ぜひぜひ、足を入れた瞬間の心地よさ、そしてコーディネートに合わせたときのおしゃれ感を体感してください。

いつも私たちが発言したことに対して、ひとつづつ真摯に向き合ってくれる水谷さんと村上さん。そして黙々作業される工員の皆さまがいてこそ、この素敵な品質ができると感じる日本職人プロジェクトメンバーです。

「こんな靴を作りたい!」靴デザイナーさんの理想を実現

続いて紹介する靴も、神戸・長田の靴メーカーさんと作りました。こちらのメーカーさんとはもうかれこれ10年のお付き合い(知り合ったのは23年前!)。最初に靴作りをお願いしたときは、「まだ山猫さんの思うクオリティーのものができる体制ではありません」とお断りをされました。でも、そのときの会話をずっと覚えていてくださって、それから数年後、「お待たせしました、当社で日本製の靴を作る準備ができました!」と声を掛けてくださったんです。おかげでオールジャパンメイドの靴作りを始めることができ、これまでたくさんの「長田の本革靴」シリーズを一緒に生み出してきました。

そんな靴メーカーさんのデザイナー・森下愛さんは、いつも山猫たちの無理難題に笑顔で応えてくれる頼もしい存在。その森下さんから、「こんな靴を作りたいんです」とご提案いただいたのが、Tストラップデザインのシューズでした。

靴メーカーのデザイナー・森下愛さん。社長の岡さんと共にほぼ毎日靴の打合せに来てくださいます。今まで一緒に、スタイリッシュなのに履き心地が良い、魔法のような靴をたくさん作ってきました。

森下さんが提案してこられた試作サンプルをスタッフ内で試し履きしたところ、みんな「履きやすい!」と大絶賛。さすが靴デザイナーさん自ら提案してくださっただけあって、いつも試し履きをしてくれる担当者も、シリーズで一番と言えるくらい履き心地がいいと明言してくれました。

これはもう商品化するしかない!と、本格的に企画&プロモーションがスタート。森下さんのデザインをもとに、日本職人プロジェクトメンバーの意見もさらに反映しながら、理想の靴づくりが始まりました。

今回もサンプルを作ってくださったのは、熟練の靴職人・前城勝さん。細かい要望にも的確にこたえる職人技で、理想の靴がカタチになりました。

靴作りのすべての工程を熟知する前城さんだから、どんな微調整にも確実に対応。今回も原型サンプルづくりから関わっていただきました。

ポイントは、足をしっかりホールドしつつ、ほっそり華奢に見せてくれるTストラップ。一見かなり細身のようですが、これはノーズを少し長くしているから。実際に足を入れると、幅広・甲高でも心地よくフィットします。

見た目からしてこの美しさ! 足の甲を彩るTストラップ風のデザインが、足もとをおしゃれに見せてくれます。

つま先には、森下さんの好きなウィングチップ風のあしらいをプラス。トラッドな雰囲気が漂いつつ、カジュアルにも似合う気軽さを兼ね備えています。ほどよいヒール高さで、パンツにもスカートにも好相性。

つま先の穴飾りがアクセント。のっぺり感がなく、足もとをすっきり細身に見せてくれます。疲れにくく歩きやすいヒール高で、ほんのりスタイルアップ効果も。

カラーは、ブラックとホワイトの2色展開。ベーシックな黒はとにかく何にでも合うから、一足あると重宝します。ビビッドなカラーのタイツや、柄ソックスなど、コーディネートの幅もいろいろ楽しめます。

デニムと合わせてもおしゃれ!きちんと感があるのにカジュアルにも合わせやすいから、コーデの幅が広がります。

ホワイトは、どこかノスタルジックな雰囲気が魅力。足もとに白を持ってくることで、全体の印象も軽くなります。意外と何にでも合わせやすいから、気軽に取り入れてみてください。

柄ワンピの足もとも、白い靴ならすっきり華やか。どんな色や柄とも喧嘩せず、コーデ全体を軽やかに見せてくれます。

木型を製作するところからずっと一緒に作ってきた、長田の本革靴。積み重ねてきたその歴史の上に、森下さんならではのエッセンスを加えて、また新しい名品シューズが誕生しました。歩きやすくて疲れにくい、そして足もとを品よくおしゃれにまとめてくれます。足を入れた瞬間、軽やかにステップを踏みたくなるような履き心地から、「ライトステップシューズ」と名前を付けました。

本当に本革靴!?想像を超える、感動の履きやすさ

たくさんの靴工場が並ぶ長田の街で、靴作りに真摯に向き合う工場やメーカーさんと出会えたこと。より良いモノづくりのために、一緒に試行錯誤を繰り返してくれる皆さんのおかげで、今回も素敵な靴ができました。

それぞれデザインは違いますが、本当に、びっくりするほどの履き心地のよさなので、ぜひこれは身をもって体験していただきたい!と心から思います。

本革靴なのにやわらかくフィットして、履き心地はスニーカー。硬い、痛い、きゅうくつという革靴のイメージがガラッと大きく変わりますよ。

次回は、かもめ食堂さんと一緒に作った「タブリエ」お料理モチーションを高めてくれる、とびきり素敵なアイテムです。お楽しみに!

長田の靴職人が作った 職人本革のパニーニサボシューズ〈ストロベリー〉

¥14,080(税込み)

靴デザイナーが欲しかった 職人本革のライトステップシューズ〈ブラック〉

¥15,400(税込み)

日本のモノづくりを通してたくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。2004年のスタート以来、様々な魅力的な方の想いと共に「物」語るアイテムを誕生させてきました。

プロジェクトリーダー 山猫

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