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村上きわこさんとのコラボ最新作が登場!
こんにちは、日本職人プロジェクトのリーダー山猫です。
誰かの物語(story)に寄り添い、ここにしかないプロダクトを生み出す日本職人プロジェクト。何気ない会話からこぼれた物語をすくい取り、そこに秘められた想いや願いをカタチにしています。
今回は「冬夜(とうや)~Midnight thinking~」をシーズンテーマに、この冬に向けたスペシャルなアイテムをご用意しました。一年の終わり、自分へのご褒美に、次の季節に向けた準備に、じっくりと自分の「好き」と向き合う時間を楽しんでください。
まずは、ファッションスタイリスト・村上きわこさんとコラボした鞄とお財布をご紹介。どちらも、とある“出会い”がきっかけで完成したアイテムです。どんな出会いがあったのか、お話させてもらいますね。
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きっかけは、旅が好きな村上さんのつぶやき
ロケで国内外を飛び回るのはもちろん、プライベートでも旅が大好きという村上さん。「どこに持って行っても、絵になる鞄が欲しいんです」というつぶやきを聞きつけ、それなら一緒に作りましょう!と企画がスタートしました。
イメージソースは、村上さんが「ずっと憧れている」と見せてくれた、かなり古い外国のヴィンテージ旅行鞄の写真。そこから鞄デザイナーの小林さんとどんどんイメージをふくらませ、サイズやデザイン、素材について、検討を重ねる日々が続きます。
まずは、サイズ。旅先のいろんな状況に対応できるように、余裕のあるビッグサイズに設計しました。おなじみダレスバッグの約3倍の大きさです。これは村上さんも、「旅先で買ったものや、お土産もざくざく入るからいいですね!」と即OK。早々にサイズが決まってほっとしました。
続いて、何より大事な素材選び。村上さんと山猫、プランナーMOE、鞄デザイナー小林さんの4人で、兵庫県たつの市に向かいました。たつの市は革作りのまちとして知られ、多くの革なめし工場があります。日本職人プロジェクトでもお世話になっている工場を順番に回り、理想の革探しが始まりました。
ところが、3軒周ってもなかなか思うような革が見つからず……。少し焦りと疲れを感じながら訪ねた4軒目、嶋田八州彦さん・裕光さん親子が営む工場で、運命の“出会い”が待っていました。
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「やってみましょう」という職人さんの心意気
工場を見せてもらいながら、村上さんが「新品だけど、最初からヴィンテージっぽい味のある革が理想なんですよ」と話したところ、嶋田さん親子から「それ、うちでやってみましょうか」という返答が。なんと今回の企画のために、ヴィンテージ風の革を作ってくださるというんです。本当ですか!?と色めき立った一同、思いの丈をしっかりお伝えして、別注革をオーダーすることになりました。
そして待つこと数週間。上がってきた1枚革のサンプルを見たとき、メンバー全員が「おお!!」とうなりました。少しかすれのある表面感は、アンティークのような味のあるたたずまい。まっさらの新品なのに、使い込んだような風合いが見事に表現されていて、本当に感動でした。
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嶋田さんによると、まずドラムで芯通し(丸染め)をした革に、下地の個体差が出ないよう微調整しながら、手作業で同系色の染料を拭き取るようにして表面を加工。最後にマット材で仕上げることで、使い込んだような風合いが生まれるそうです。「手作業の部分が多いから、時間と手間がかかるんです」という言葉にも納得。期待に応えて、最高の革を作ってくださいました。
また、染料仕上げのため、もともと革についているキズが表面に出ているのも特徴。これも均一の革とは違う、ヴィンテージらしい味わいを生み出しています。
村上さんもこの仕上がりには「完璧です!」と絶賛。落ち着きのある美しいブラウンも気に入って、サンプル一発OKで革素材が決定しました。
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中東も、北欧も、どんな場所でも絵になる鞄
理想の革素材に出会えたことで、鞄づくりはいよいよラストスパート。デザインは、“いかにも旅行鞄”という感じはおさえて、さりげなく旅に出られるデイリーユースな雰囲気に仕上げました。旅行鞄っぽくないから、ふだんのお出かけや仕事、出張にもおすすめです。
かなりのビッグサイズですが、持ったときにそう見えないのもポイント。「持つ人が美しく見えることが大切」というスタイリストならではの美学にのっとり、細部まで何度も調整。手持ちでも肩掛けでもきれいに持てるように、持ち手の長さにもこだわりました。しかも、この大きさなのに軽いから、ストレスなく使えます。
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内側には村上さんの好きなリネンファブリックを合わせて、底にはびょうも付けました。実は、びょうのパーツも吟味して選んだこだわりパーツ。本当に細部まで抜かりなく、美しさを追求しました。
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試作品は、実際に使ってみるのがこのプロジェクトの決まり。山猫が一週間毎日持ち歩いてみましたが、正直、過去いちばんかもしれないぐらい、素敵なバッグになっています。仕事にも使いやすいサイズで、パソコンや資料用のファイルなどがすべて入る感じも気に入りました。この鞄を持ってどこに旅に出ようか、考えるわけでわくわく!想像がふくらみます。(それと、旅先でいつも苦労する「靴」がしっかり入るのも、山猫ポイントが高い理由です。)
完成した鞄を見た村上さんは、「これなら、どんな国のどんな場所にも似合いますね。中東にも北欧にも持って行けそう!」と、早くも行き先を妄想中。これからどんなところに出かけようか、考えるだけでもテンションが上がる鞄になりました。
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あえて予定を決めず足の向くまま、「エトランゼ(異邦人)」な気分で旅を楽しみたくなります。時期が来たらぜひ、海外旅行のお供にも! 外国の美しい街並みにも、きっと素敵になじんでくれると思います。
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色も手ざわりも違う、特別なギャルソン財布
続いてご紹介するのは、ギャルソン財布。外国のレストランのギャルソンが、テーブルで素早く会計するために使っていたお財布を参考にしたロングセラーの定番です。このお財布を、村上さんと作った「エチューデントバッグ」とおそろいの革であつらえました。
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「エチューデントバッグ」は、フランスの学生鞄をイメージしたデザインが特徴。村上さんご本人も、初代モデルを今も愛用されています。このバッグの魅力のひとつでもある革の美しさを、よりたくさんの方に楽しんでいただきたくて、今回のお財布企画が立ち上がりました。
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レトログリーンは、古いオーディオや昔の外車から着想した、どこか懐かしい色味。村上さんはこの色を、「シンプルな着こなしのアクセントにもなるし、華やかな着こなしにもなじんでくれる色」と表現します。差し色になるけど目立ちすぎない、その絶妙な色のニュアンスを、革なめし工場の職人さんが丁寧に表現してくださいました。
革そのものは、しっかりハリのある手ざわりが魅力。使い込むほど味わいが増して、よりこなれた雰囲気になっていきます。
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ほのかな光沢とハリのある質感が特徴。レトログリーン×ベージュのカラーリングも相性抜群です
やさしく上品な色味のラベンダーは、村上さんが見初めたスペシャルカラー。これ実は、コロナ禍で出荷できず、加工途中で行き場がなくなってしまった革でした。工場を訪れた際、その革に目を留めた村上さんが「これ、使わせてもらえませんか?」とリクエストしたことで革の運命は一変。なんと、エチューデントバッグに採用されることが決まりました。まさに、革のシンデレラストーリーなんです。
村上さんがほれ込んだ「しっとりやわらかくて、くすみ感のある色合い」をそのまま生かすべく、あえて顔料は控えめに。極端に革の表面を整えすぎず、革本来の個性や風合いを残しました。
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ありそうでない、この美しいラベンダーカラー。吸い付くようなしっとりとした手ざわりも魅力です
お財布としての機能は、どちらも共通。がばっと大きく開く小銭入れは、中身が一目でわかって出し入れもスムーズです。カードやレシート、チケットなど、ざくざくたっぷり入ります。ロングセラーだけに、使い勝手の良さは間違いなし!だから、日常生活の頼れるパートナーになってくれます。
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デザインは同じでも、革の色や風合いで個性はそれぞれ。使うシーンをイメージしながら、どちらにしようか迷う時間も楽しんでください。
次回は、金沢の時計工房が女性宮司さんとコラボ、和の装束や文様を美しく表現した時計をご紹介します。お楽しみに!
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財布職人と作った 職人本革のギャルソンウォレット〈レトログリーン〉
¥21,780(税込み)
![wallet_lavender](https://www.felissimo.co.jp/kraso/blog/wp-content/uploads/2021/07/176walletb.jpg)
財布職人と作った 職人本革のギャルソンウォレット〈ラベンダー〉
¥21,780(税込み)
※日本職人プロジェクト「Stories〈ストーリーズ〉」の商品は、ご注文いただいてからひとつずつ仕立ててお届けします。
※インターネットでのお申し込み締め切り:2021年12月15日(水)23:59まで
※商品お届け時期:2021年11月下旬~12月下旬までに随時
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