13年の時を経て、あの名品が復活!
こんにちは、日本職人プロジェクトリーダーの山猫です。
今回ピックアップするのは、日本職人プロジェクトの原点であるダレスバッグ。なんと今回は、2007年に作ったオールレザーバージョンを復活させました。
そのほか、リレーバッグの5代目、ギャルソン財布のポケットサイズなど、伝説の名品をご紹介していきます。
10年もののダレス愛
日本職人プロジェクトは、山猫の父が欲しがっていた理想のダレスバッグを、豊岡の鞄職人さんと再現したことがきっかけでスタートしました。2004年に職人探しと開発に着手し、1年をかけてようやく完成。2005年にデビューした「お父さんのお下がりみたい」なその鞄は多くの方に愛していただき、これまでたくさんのバリエーションが誕生。2007年には、初のオールレザーバージョンが登場しました。
実は、そのダレスを10年以上愛用しているフェリシモの男性スタッフがいるんです。そのスタッフは音楽に詳しく、一時はフェリシモの音楽事業にも関わってた人物。山猫から見た印象は、「パルプ・フィクション」の頃のジョン・トラボルタ(^^)。話題が豊富で、いつも話していると楽しい人です。そんな彼、Blue Dragon 氏が今も愛用するダレスについて、素敵なコメントを寄せてくれました。
ぱっと見 大の男が使うには ちょい 小さいかな と思ったのも束の間。
A4までの書類なら きっちり入る収納力で 内側にも外側にも ポケットが付いていて
意外や意外 とても便利。かゆいところに手の届く気づかいが嬉しいね。
裏側のポケットは ニューズペーパーなんかを ちょっと挟んでおくのに すごくいい。
女の子が 使うのにも 実は ベストな大きさじゃないかな。
この逸品 使いやすさだけじゃなくて 細部にまでこだわった仕上げも
じっくり堪能してもらいたい。
使われている金具の高級感も 縫製の正確さも 他の追随を許さない。
革鞄は使い込むほどに渋い味が出てくるから 一生のパートナーとして
付き合ってほしいけれど もちろんそのためには
いい素材 優れた加工技術 そして安心のアフターケアが 大事になる。
このダレスバッグには その全てが 備わっているよ。
10年以上にわたって大切に、丁寧に使い込まれた鞄。行き届いた手入れに、本当に愛着を持って使ってくださったことがわかります。Blue Dragon氏と共に長い歳月を一緒に歩んできた証があちこちに刻まれていて、傷やかすれも、とても美しいと思いました。
一緒に、時を刻む鞄
今回登場する2021年版オールレザー製のダレスは、上品なキャメルの革をセレクト。使い込むほどに味わいが増す革を、革なめし工場に別注しました。どんな着こなしにも似合う、明るく上品なカラーです。
内生地は無地のNEWカラーを合わせて、ぐっとシンプルに。長く使ってもらえるように、飽きのこない仕上がりを目指しました。
がばっと大きく開くダレス口で、中身が一目瞭然。広い底まちは、お弁当も安定して入れられます。底びょうもついた、しっかりした作り。これも、長く使ってもらうための工夫です。
使うほどに自分になじんで、一緒にいると安心する。このダレスバッグがそんな存在になれたら、嬉しいなと思います。初めて手にした日から、一緒に過ごした日々が少しずつ刻まれていく楽しみも、ぜひ味わってください。
春のお出かけは、自転車で
次に紹介するのは、フェリシモの雑貨プランナー・ミュニサクと一緒に企画したバッグ。日本職人プロジェクトの定番ショルダーバッグを、自転車での移動をイメージしてブラッシュアップしました。
「雑貨屋に本屋、ギャラリー、それからパン屋もはしごしたい」というミュニサクのリクエストに応えて、リレー(はしご)バッグと命名。その名のとおり、たすきのような斜め掛けスタイルで、自転車でさっそうとお出かけできます。
斜め掛けのいいところは、小脇で開け閉めできるところ。リュックのようにいちいち下ろさなくても、掛けたままでさっと中身が出し入れできます。しかも上がオープンになっているから、自転車を止めて飲み物を取り出すときや、スマホで地図を確認するときにも便利です。
ちなみにこの鞄、山猫の友人のアートディレクターUEKIさんも愛用してくれていて、ポケットの深さを改良した方がいいよとアドバイスしてくれたこともありました。今はそのアドバイスを生かした仕様になっています。(UEKIさんは黒のモデルでしたね)
素材は、使い込むほどに味わいが増すキャメルカラーのレザー。本革だからカジュアルすぎず、パリッとしたシャツやジャケットに合わせてもいい感じです。まち部分は帆布素材にすることで、重さも見た目も軽やかに。内生地はさわやかなストライプ生地で、春らしくフレッシュに仕上げました。
両手が空いて中身が出し入れしやすく、しかもたっぷり入るこのバッグ、子育て中のママさんにもおすすめです。外と中にポケットがあるから、小物の収納にも便利。シンプルでスタイリッシュなデザインは、お仕事シーンにも似合います。男女問わず使えるから、家族でシェアしてもいいですね。
春は、お財布も衣替え
そして最後は、使い勝手に定評のある名品・ギャルソン財布のポケットサイズ! 日本職人プロジェクトの定番、がばっと大きく開く小銭入れでなじみのギャルソン財布を、プランナーYUDAIのアイデアで三つ折りバージョンにしました。YUDAIはおしゃれ好きさんで「なるべく手ぶらがいいんすよね。山猫さん、お財布も最近は、小さいのが絶対いいんですよ!」と熱く語ってくれたのを覚えています。
ギャルソン財布のモデルは、外国のレストランのギャルソンが、テーブルで素早く会計するためのお財布。すぐに中身が出し入れできる使い勝手のよさをしっかり残しつつ、コンパクトなサイズを実現しました。
小さくても、がばっと大きく開く小銭入れは健在。今回は使い込むほどに味が出るキャメルのレザーに、ビビッドなルビーレッドの内生地を合わせました。手にしっくりなじんで心地よく、開けるとパッと華やか。春から使うものだから、わくわくテンションの上がる仕様にしています。
重なっても厚みが出ないように工夫されているから、三つ折りでもかさばらずコンパクト。ほかにも、充実のカードポケットやファスナーポケット、ダブルスナップなど、これでもか!と職人技を詰め込んだ、凝った仕様です。
キャッシュレス決済が増えている最近は、お財布も小さめが主流。キャッシュレスも利用しつつ、メインのカードやお金をしっかり持ち歩けるこのお財布は、今の時代にちょうどいいバランスです。
春はお財布の替え時。ライフスタイルの変化に合わせて、お財布もアップデートしませんか?
春から、「あ、いいな」がある毎日
春から始まる新しい毎日に、「あ、いいな」をプラスする「職人の春鞄2021」。アイテム紹介ブログも、最終回です。
今までと少し違う、新しい春の始まり。日々の暮らしを慈しみながら、毎日の暮らしのなかに、たくさんの「あ、いいな」を見つけてもらえたら嬉しいです。
さあ、どんな春にしましょうか。
お父さんの想いから生まれた 職人本革のお下がりダレスバッグ〈キャメル〉
1個 ¥43,780(税込み)
雑貨プランナーと作った 職人本革のリレーバッグ〈キャメル〉
1個 ¥27,280(税込み)
財布職人と作った 職人本革のポケットギャルソン財布〈キャメル〉
1個 ¥19,800(税込み)
日本のモノづくりを通してたくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。2004年のスタート以来、様々な魅力的な方の想いと共に「物」語るアイテムを誕生させてきました。
プロジェクトリーダー 山猫