なぜかサマになる、こなれて見える
こんにちは、日本職人プロジェクトリーダーの山猫です。
今回のブログは、ファッションスタイリスト・村上きわこさんスペシャル! 日本職人プロジェクトのスタイリングをずっと手掛けてくださっていて、ここ数年は村上さんの要望やアイデアを取り入れた鞄も一緒に作っています。
村上さんのスタイリングの魅力は、絵の中に物語があるところ。たった一枚の写真なのに、その前と後のストーリーが見えるんです。村上さんの大好きなアンティーク小物を使ったスタイリングも、流行に左右されない定番をつくる日本職人プロジェクトのコンセプトにぴったり。時を重ねても色あせない魅力があることを、さりげなく伝えてくれます。
そんな村上さんと一緒に作った鞄は、これまですべて大ヒットしてきました。便利、使いやすい、デザインがおしゃれ……などヒットの要因はたくさんあるのですが、何よりも「持ったときに、素敵に見える」のが大きいと思います。
ファッションスタイリストとして「持つ人を美しく見せる」ことを大切にされているから、着こなしに合わせたときのバランスがとにかくきれい。何気なく持ってもこなれて見えて、サマになります。
村上さんとの商品企画は、何気ない会話からスタートすることがほとんど。撮影をしながら、「この鞄ぐらいの大きさで、あっちの鞄みたいな手ざわりで、あと私が持っているこの鞄のここがミックスされた鞄が欲しいんですよね」という村上さんに、山猫が「そしたらここにポケットを付けて、こんなファスナーを合わせてもいいですね」と返したり、ワイワイ会話をしているうちに、いつの間にか村上さんオリジナル鞄のアイデアメモができあがります。そのメモをもとに、鞄メーカーのデザイナーさんと相談して、試作品を作っていきます。鮮度のいい村上さんのアイデアをうまくカタチにできるか、ドキドキしながら山猫たちは企画を進めていくわけです。
お花も買いたくなる余裕
「職人の春鞄2021series」では、村上さんと一緒に企画した新作から、村上さんがカラーコーディネイトした定番まで、全6アイテムが登場!今回はその全貌をお見せします。
春からの新生活にぴったりの新作は、その名もフラワー&ベジタブルバッグ。「野菜や果物を買った後、ついでにお花も買いたくなるようなお買い物鞄」をテーマに企画しました。
外出自粛期間中、スーパーに行く頻度を減らせるように、まとめ買いをするときに便利な鞄があればと思い企画がスタートしました。職業柄いつも荷物が多いスタイリストの村上さんなら、具体的なアイデアを出していただけて、「たくさんの荷物を、おしゃれに楽しく持ち運べる鞄」がきっとできるだろうとアドバイスをお願いし、試作品を何度も作りながら完成させたモデルです。
カラーは、さわやかなミントグリーン色。「春から使うものだから、明るい色がいいなと思って。でも明るすぎると浮くので、ちょっとくすませて、ニュアンスのある色にしました。北欧のスーパーに行くようなイメージで使ってもらえたら」。本革の持ち手を合わせて、堅牢さと高級感をプラスしています。
しっかり丈夫な帆布素材で、深さもまち幅もたっぷり。気持ちにもゆとりできて、「お花も買おうかな♪」という余裕が生まれます。内側にはワインなどのボトルを立てられるベルトを着けて、外側にはマイレジ袋やエコバッグ、お財布やスマホ、車のキーが入るポケットをたくさんつけました。底がしっかりしているから、車に積んでもしっかり自立してくれます。
この鞄のすごいところは、荷物が少なくてもおしゃれに持てるところ。お買い物だけじゃなく、ふだんのお出かけにも大活躍してくれます。たくさん入るから、旅行やレジャーにもいいと思います。
リセ気分で持ちたい、大人の学生鞄
そして今回はもうひとつ、村上さんと作ったエチューデントバッグの3代目も、新カラーでお目見えします。「フランスの学生鞄」をイメージして作ったこの鞄、初代モデルは今も村上さんが現役で愛用中の逸品です。※リセ(仏: lycee)とは、フランスの後期中等教育機関のこと。日本の高等学校のこと。
今回は、「最近すごく緑に惹かれる」という村上さんがセレクトしたレトロなグリーン。「差し色になるけど目立ちすぎず、シンプルな着こなしには映えて、華やかな着こなしにはなじむ色」というイチオシのカラーです。
村上さん鞄ではおなじみのインナーバッグは、グリーンに合うシャンパンゴールドに。このインナーバッグは取り外しできるので、他の鞄にもバッグインバッグとして使えます。
見た目はスマートなのに意外とたっぷり入るので、日常使いにぴったり。使うほどに革がなじみ、村上さん愛用の初代もモデルもかなりいい味が出ています。
新カラーで、定番が大変身!
定番の4アイテムも、村上さんセレクトのカラーをまとってイメージを一新。
お裁縫ケースは、目の覚めるようなライムグリーン色に。これは「人に見せるものというより、自分でうっとり愛でるもの。大切なものを入れる宝箱のイメージで色を選びました」と村上さん。
鮮やかな外側に対し、内側はシックなリバティプリントの花柄にすることで、コントラストを効かせた色合わせもさすがです。本当に、ほれぼれするほど素敵な宝箱になりました。何を入れようか、考えるのも楽しみですね。
花のつぼみのような愛らしい鞄には、スモーキーなブルーをコーディネイト。シリーズ10代目にして初となるこのカラーは、外国のアンティークな家電製品をモチーフにしています。くすみ感のある繊細な色味を出すため、革は工場に別注。職人さんが忠実に再現してくれました。
スモーキーな色をまとったつぼみバッグは、これまでとは違うモードな雰囲気。甘いデザインに大人っぽいニュアンスが加わって、すごくおしゃれに仕上がっていると思います。
花びらをイメージした「ペタル(花びら)バッグ」もずっと愛されている定番アイテム。ふっくら丸いフォルムと見た目以上の収納力が支持されて、今回でなんと15代目となる超ロングセラーです。
村上さんはこの鞄に、ぶどうを思わせる深みのあるパープルを合わせました。内生地は、意外にもシックなサンドベージュをセレクト。「フォルムがかわいいから、色はあえて甘さを控えめに」という引き算アイデアで、ぐっとエレガントな印象になりました。
最後は、ふっくらギャザーを寄せたブリオッシュみたいなバッグ。山猫の友人のKAGAWAさんが妊婦時代に欲しかった理想のママバッグをカタチにしたもので、肩に負担をかけない幅広ショルダーベルトなど、使う人に寄り添うやさしさが詰まっています。
これまではわりとほっこりした色味が多かったこの鞄に、村上さんは鮮やかなルビーレッドをコーディネイト。別注をかけて、ほのかにつやのある上品な風合いに仕上げています。
内生地に合わせた辛子色とのコントラストも、絶妙におしゃれ。使う人へのやさしさはそのまま、一気にスタイリッシュなイメージに大変身しました。
新しい自分に会える喜び
今回のコラボ企画では、ファッションスタイリストの感性によって、これまでの本革の鞄のイメージをくつがえす色の鞄がたくさん生まれました。
さわやかなミントグリーン、スモーキーなブルー、鮮やかなルビーレッドなど、「難しそうかな」と思う色も、コーディネイトにプラスするとおしゃれに見えて、しかも違和感なくなじむのが不思議。
村上さんの魔法のようなアイデアとセンスを、ぜひ体感してください。「こんな色も似合うんだ!」という発見に、きっと出会えると思います。
次回は、女性プランナーMOEの熱烈な「欲しい!!」をカタチにした2アイテムをご紹介予定。どうぞお楽しみに!
※日本職人プロジェクト「職人の春鞄2021」の商品は、ご注文いただいてからひとつずつ仕立ててお届けします。
※ 「職人の春鞄2021」 のお申し込み受け付けは終了しました。
※ 2021年6月下旬~7月下旬 お届け便のお申し込みはこちらから
スタイリストと作った 職人本革のエチューデントバッグ〈レトログリーン〉
1個 ¥32,780(税込み)
※以下の商品は〈特急便 〉 でお買い求めいただけます。
スタイリストと作った 職人本革遣いの帆布(はんぷ)フラワー&ベジダブルバッグ〈ミントグリーン〉
1個 ¥31,900(税込み)
スタイリストと作った 職人本革のツボミバッグ〈スモーキーブルー〉
1個 ¥25,300(税込み)
スタイリストと作った 職人本革のペタルバッグ〈葡萄色〉
1個 ¥24,200(税込み)
スタイリストと作った 職人本革のブリオッシュショルダーバッグ〈ルビーレッド〉
1個 ¥30,580(税込み)
日本のモノづくりを通してたくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。2004年のスタート以来、様々な魅力的な方の想いと共に「物」語るアイテムを誕生させてきました。
プロジェクトリーダー 山猫