【連載】プランナーたまこの本当におすすめレジェンド雑貨 Vol.4　シャララスキップ大きく開くお掃除いらずの三角コーナーの会

こんにちは、プランナーたまこです。
フェリシモのプランナーとして、数あるレジェンド商品の中から「本当におススメな雑貨」を紹介いたしますね！

今回のおススメは

シャララスキップ　大きく開く　お掃除いらずの三角コーナーの会

見た目だけではちょっとわかりにくいのですが、実はこれ、取り換え式の三角コーナーなのです。
シンクに置いて、生ごみを入れ、交換するだけでお掃除いらずのスグレモノ。

発売から約13年。
カタログにもたくさん登場してきましたが、この商品についてまだどこにも語られていない秘密があります。
13年記念で今回はその秘密を大公開！（中途半端ですね…）
おそらくその秘密を知る人は、きっと企画した担当と取引先さまだけなのではないでしょうか？
その秘密とは…この商品のもともとの姿は…。

実は、レターセットだったのです。

(え、あんまり驚かない？)
10年以上前の商品なので、資料だけが残っていました。
企画の始まりは実はこんな商品だったのです。

鉢になる樹脂製封筒と、種と宛名シールがセットされたレターセット。
手紙を受け取った人が手紙を読む以外に、花を植えて楽しめる、そんな夢のあるレターセットが三角コーナーの誕生のもとでした。
（※現在は販売されていません）

この鉢になる樹脂封筒なら、水にも強く、底に穴があいているので、取り換えられる三角コーナーとしても使えるんじゃ！！と思ったのが誕生のきっかけでした。
（当時、すぐ汚れる一般的な三角コーナーの掃除が嫌すぎて悩んでいたのです）
ただ、このままだとあまりに小さすぎて取り換えの回数がたくさんになってしまうので、サイズを大きくする必要がありました
そこで次に三角コーナーとして転用できないか検討されたのがこちら。

レターセットの鉢よりは大きく、プランターになる折り畳み容器です。
（※こちらも現在は販売されていません）
だいぶ現在の商品の形に近づいてきましたよね？

このプランターを三角コーナー代わりに使ってみて思ったのは、最初のレターセットと同じく、底部分のフィルムにぽつぽつ穴があいているだけだったので、とっても水はけが悪く、三角コーナーとして使うとすぐに嫌な臭いがし始める、という欠点でした。

お取引先さまに底の水はけを何とかしてほしい！
と頼みこんで、いろいろ工場をあたってもらい、ようやく探してもらったメッシュの底。
すごく水はけがよく、そのうえ中に入ったごみをしっかりキャッチする網目。
今の商品と同じメッシュの底です。

このメッシュの底と本体を貼り合わせるのは実はとっても繊細な技術が必要です！
メッシュ状なので、本体への取り付け面積が少なく、少しでも圧着のバランスが崩れると、きれいに開かず破れてしまったり、メッシュが外れたりしまうのです。
普段あまり気にしない部分ですが、実はすごい技術が詰まっているんですよ！

さらにこだわったのが、底部にあいた中途半端な半円。

この穴、何のための穴かわかりますか？メッシュを通り抜けた水をさっと外へ逃すための穴です。
この穴がないと、せっかくメッシュを通って水が切れても底に水が溜まってしまうので「わざわざ」この形であけているのです。
この穴をあけるのもなかなか苦労しました。
穴の位置や大きさ、数で水はけや使い勝手がずいぶん変わってくるからなんです。
（ただ開いているように見えますが、実はすごく計算された穴なんですよ！）

そんな試行錯誤を経て、試作品ができたときは「まさにこれ！！」でした！！
水切れもよくて、ゴミも適量入って、汚れたり、嫌なにおいがしたら取り換えるだけ。
いろいろ試作を重ねて、この三角コーナーは完成しました。
（ついにあの三角コーナーの掃除から解放される！と思うと感無量でした…）

そのほかにもちょっぴりこだわりはあります。

商品名にも入っている「シャララ　スキップ」という謎の言葉。
これはかつてのシリーズ名でした。シリーズとしてはこの商品しか残っていないので、この商品だけ見たら変な感じがするかもしれません。
この名前は「家事ってそんなに楽しいものではないよね、でもそんな家事が、スキップ踏んで『シャララ～♪』と鼻歌うたえるくらい楽しくなりますように！」と願いをこめてつけられました。
個人的には家事がそんなに好きではないので、これを見るたび気分が上がるなぁ！なんて言い聞かせ…いや、思っていたりします。

とにかくいっぱい技術と想いがこもった取り換え式の三角コーナー。
ぜひぜひ試してみてくださいね！
きっと家事が楽になって、気分も上がる…はず！