馬革ってこんなに素敵！使いやすさと美しさに驚く、ギャルソン財布

財布の試作は、腕のいい職人じゃないと

こんにちは、日本職人プロジェクトリーダーの山猫です。

今回のアイテムは、馬革を使った「ギャルソン財布」。ロングセラーのお財布を、きめが細かく美しい馬革で誂えました。

なぜ、ギャルソン財布なのか。それは、外国のギャルソンが、テーブルで会計をするときに使うお財布をお手本にしたからです。素早く精算するための工夫がいっぱいのお財布を、オリジナルで作れたら……と考えて、長年お付き合いのある東京の財布職人さんに相談しました。

信頼してお任せできる腕のいい職人さんの存在が、日本職人プロジェクトを支えてくれています。

革財布はパーツが多い分工程も多く、革も薄いので、1ミリ単位の緻密かつ丁寧な仕事が重要。小さいけれど、小さいからこそ、高い技術力が必要なのです。その点で今回試作サンプルをお願いした財布職人さんは、職人歴も長く、たくさんの財布を手掛けてきたベテラン。とても腕がよく、持ちやすさや使いやすさはもちろん、生産工程も考慮に入れて企画サンプルを制作してくれます。そのおかげで、この日本職人プロジェクトでもいろいろなお財布にチャレンジすることができます。いつも細かいリクエストにもきちんと応えてくださって、さらにアイデアも出してくださる、ありがたいパートナーです。

いくつもの革パーツを縫い合わせ、組み合わせ、最後に縫い仕上げていきます。複雑な工程をいくつも経て、ようやくひとつの財布が完成します。

びっくりするほど、がばっ！と開く

このお財布のいちばんの特徴は、小銭入れの形状。すっきりスマートなフォルムに見えて、開くとがばっと大きな小銭入れが飛び出します。

この「がばっと大きく開けても中身のコインが落ちない」ベストなバランスを見つけるのにひと苦労。メーカーのデザイナーさんと事前に紙を使って、何度も何度も検証しました。

基本のデザインができてからは、財布職人さんと共に実用レベルになるように試作＆チェックを繰り返し、ようやく理想のカタチを実現。職人さんも時間と手間をかけて、いくつもサンプルを作ってくださいました。
財布は本当に、毎日使うアイテム。新しいモデルを作るときに、どれだけ使い手のことを先回りして考えられるかで、長年の定番になれるかが決まるように思えます。

完成品は、大きく開く小銭入れと、充実のカードポケット、たっぷり入る大容量を備えた、まさに究極に使いやすいお財布。今から8年前にデビューして以来、ずっと変わらず人気を博しています。キャッシュレス時代で小さめのお財布も増えていますが、レシートやチケットもざくざく入って、がばっと開けて出し入れスムーズな長財布は、やっぱり頼れる存在。使い込むほど手になじんで、手放せなくなる一品です。

初代モデルが大ヒット！　人気を博したギャルソン財布は、色や柄を変えて、さまざまなバリエーションが登場。

きめ細かく、上品な馬革の表情

ずっと愛され続けているギャルソン財布を、今回は初めて馬革で誂えました。きめの細かい上質の馬革を使用し、手ざわりのよい塗料で仕上げた美しい表情が魅力。革の風合いを残した、ほのかな光沢感が上品な印象です。

大きく開く小銭入れが特徴だから、開けたときも素敵に見えるように、内側におしゃれな柄模様のスカーフの生地を貼りました。明るいから中が見やすく、すべりも良いので使いやすさもばっちりです。スカーフのような薄い生地を貼るのも、実は職人さんの技の見せどころ。ポケットの内側など、細かい部分まで丁寧に仕上げてもらっているので、手にとったらぜひじっくり眺めてみてください。