
日本職人プロジェクト2025 あなたに贈る『&紡ぐ 特別展』
日本職人プロジェクトが贈る、特別なmade in JAPANアイテムを揃えたWEBマーケット『&紡ぐ特別展』。“物語をさらに紡ぐ場所”という想いを込めたこの特別展のテーマは、「Just for you」。世界にただ一人の「あなた」に届けたいから、受注生産を中心に、職人や作家が作り上げる逸品をはじめ、この特別展に合わせた数量限定モデルも登場します。
これまで20年にわたる歴史の積み重ねの中で生まれた魅惑のカテゴリーは、全部で6つ。それぞれ予約期間やお届け時期が異なるので、気になるものはスケジュールをチェック! 次々と新たなアイテムとの出会いが「あなた」を待っています。今回は、「小田原のガラス職人 惚れるグラス展」をご案内します。

ガラス職人が誂えた 特別カラーの限定モデル。
毎年、あっという間に売り切れになってしまう、〈glass calico / グラスキャリコ〉のガラス作品。今年は、なんとガラス職人の岩沢達さんから直々に「ぜひ、日本職人プロジェクトの限定モデルを作らせてください!!」とご提案いただき、限定ビーナスベルトカラーの新モデルが3タイプ登場。ここでしか手に入らない特別な逸品は、数量限定での取り扱いになります。(どれもこれも素敵なので、気に入ったらすぐに注文されるのがお勧めです)
●お申し込み締め切り:2025年5月27日(火)
●お届け期間:2025年5月上旬~6月上旬
※この商品は送料無料でお届けします。

相模湾を一望できる神奈川県小田原市に工房を構える、ガラス職人の岩沢達さん。いくつもの色が織りなす幻想的な作品に惚れ込んだ日本職人プロジェクトメンバーが、何度も掛け合ってようやく取り扱わせていただけることになりました。
それから3年、岩沢さんから「次回の作品ですが、ぜひ〈&Stories / アンドストーリーズ〉だけの特別カラーバージョンを作らせてください。作れる個数は限られますが、皆さんの期待にそえる魅力的なものをご用意できると思います」とご提案いただき、日本職人プロジェクト20周年記念のオリジナルコラボモデルが実現。ありがたいお申し出を受けて、岩沢さんのガラス作品でビーナスベルトを表現して欲しいとお願いしました。

ビーナスベルトとは、日の出前と日の入直後、太陽と反対側の空に現れる光の帯のこと。ピンクや青、グレーなどさまざまな色が溶けて混ざり合い、空にグラデーションを描きます。その幻想的な美しさを、いくつもの色を絶妙に調合し、ひとつひとつに息を吹き込んで表現。ほんのわずかな時間だけ現れるビーナスベルトが、見事にガラスに映し出されました。溶けて混ざり合う色もガラスのフォルムも、同じものはふたつとない1点ものです。
ガラス職人・岩沢達さんの制作風景
岩沢さんが丁寧に説明してくださった宙吹きグラスの制作工程を参考に、作り方をご紹介します。

(1)金属製の長いパイプ(吹き竿)に、溶解炉(なんと1250℃!)でどろどろに溶かされた透明ガラスを付けます。パイプの先を再加熱用の炉に出し入れしつつ、再度溶解炉の透明ガラスを重ねたりして、独自の色合いを作り出します。

(2)だいたい適量になったら金属型に熱したガラスをはめ込み、グラスの模様を刻みます。パイプに息を吹き込んでガラスを丸くふくらませて形を整えていきます。(ほぼ真円にふくらんでいました!)

(3)アシスタントさん(奥さま!)がもう1本、熱した透明ガラスがついたパイプを準備し、パイプ先のガラス同士を合体させて、丸くふくらんだガラスを最初のパイプから切り離して新しいパイプに付け替えます。(ご夫婦の息の合った手際の良さに感動)

(4)新しいパイプに付け替えたガラスを再加熱し、くるくるとパイプを回転させながらハサミで切り整えたり、工具でグラスの開口部を形づくります。

(5)形が整ったグラスをパイプから切り離します。この状態でガラスはカンカンと音が鳴るくらい硬いのですが、約500℃もあるそうです。徐冷炉で一晩かけてゆっくり冷まし、検品と研磨を施して出来上がり。

グラスの向こうに、あなただけの景色。

それでは、今回の特別展の作品をご紹介していきます。まずは、岩沢達さんが作った渾身の新作グラス。表面に波のような模様をつけた〈さざ波〉は、日本職人プロジェクトリーダー・山猫が展示会で一目惚れしたもの。
山猫はこのさざ波に湘南海岸のイメージを重ねています。少し大きめのサイズなので、使い勝手は抜群。好きな飲み物に氷を浮かべて、朝の窓辺や夜のライトなど、さまざまな光で自分だけの景色を楽しんで。 ※数量限定の受注生産なので、気になった方はすぐにご注文を!

朝・昼・夜、光のプリズムを楽しんで。
岩沢さんがひとつずつ、大切に想いを込めて作るグラスたち。中でもこのグラスは、光のプリズムのような色合いを安定させるまでに試行錯誤を繰り返し、ようやく完成した作品です。吹きガラスで作られているから、色の混ざり具合も形も、同じものはふたつとありません。グラスなのにどこか有機的なあたたかみを感じさせるのは、岩沢さんの作品ならでは。ガラスを愛する気持ちも一緒に閉じ込められています。

このガラスの何よりの魅力は、色ガラスの表面につけた凹凸が光を受けて、美しく輝くところ。太陽の光がたっぷり入る工房で生まれたガラスたちが、光の屈折で色とりどりのプリズムを見せてくれます。グラスそのものも、グラスからできる影も、見惚れるほどの美しさ。朝の明るい光から夕暮れの光、夜の灯まで、時間によっていろいろな表情を見せてくれそうです。

ほどよいサイズ感で、さざなみの凹凸が手にしっくりなじむのもいい感じ。口当たりがいいように、フチ部分はわざと波々になっています。何かと使いやすいサイズなので、日本職人プロジェクトメンバーは岩沢さんの作品を日々愛用しています。炭酸水を入れてしゅわしゅわの泡を眺めたり、カクテルや梅酒を入れても素敵です。




朝のお水から夜のお酒まで、一日を色鮮やかに演出してくれるグラス。眺めているだけでリゾート気分が味わえるから、お庭やベランダで楽しむのもおすすめです。グラスひとつで、何気ない日常の風景も素敵に変わります。ぜひ、このグラスで特別な夏を過ごしてください。どんな色味のグラスがお手もとに届くのか、お楽しみに。

小田原のガラス職人が作った ビーナスベルトが映る宙吹きグラス〈さざ波〉
1個 ¥7,150 (税・送料込み)
特別なデザートに変身! 魔法のグラス。

次にご紹介するのは、ちょっぴり懐かしいフォルムのデザートグラス。お気に入りのアイスクリームやゼリーを盛り付けるだけで、特別なデザートに。夜はナッツなどのおつまみを入れても素敵です。純喫茶好きの日本職人プロジェクトメンバーが熱烈にリクエストしたこの一品。台付きの手間がかかる仕様で、数量限定の受注生産です。 ※数量限定の受注生産なので、気になった方はすぐにご注文を!

ビーナスベルト色の海を眺めているみたい。
こちらも吹きガラスで作られているから、色の混ざり具合も形も、同じものはふたつとありません。ガラスなのにどこか有機的なあたたかみを感じさせるのは、岩沢さんの作品ならでは。ガラスを愛する気持ちも一緒に閉じ込められています。そしてなんとも美しいデザートグラスの器は、まるでビーナスベルトが海に溶けたような色合い。作品ごとに入った気泡にも目を奪われます。色鮮やかなシャーベットやゼリーなどを思わず盛り付けたくなります。






「毎日が楽しくなる魔法はこのデザートグラスから!」と、本当に思える逸品。眺めているだけで純喫茶でのデザートタイム気分が味わえるから、食器棚も華やかになります。私も「あ、このデザートも盛り付けたい!」って思いつくことが多くなりそう。申し込まれた方は、どんな色味のグラスがお手もとに届くのか、お楽しみに~。

小田原のガラス職人が作った ビーナスベルトが映る宙吹きデザートグラス
1個 ¥7,700 (税・送料込み)
夕暮れのグラデーションに、風をのせて。
では、最後の逸品をご紹介します。昨年発売からわずか10日ほどで完売した大人気の風鈴のビーネスベルトバージョンの登場です。ガラス製のおもりが奏でる透明感のある音色に、目と耳で涼を楽しめます。すべて手づくりのため、一つひとつ音色が違うところも魅力です。今回も数量限定生産なので、この機会をお見逃しなく!
岩沢さんがひとつずつ、大切に想いを込めて作る風鈴。このビーネスベルトのような色合いは、光のプリズムのような色合いを安定させるまでに試行錯誤を繰り返し、ようやく完成した作品です。
こちらも吹きガラスで作られているから、色の混ざり具合も形も、同じものはふたつとありません。ガラス製の風鈴なのにどこか有機的なあたたかみを感じさせるのは、岩沢さんの作品ならでは。

この風鈴の何よりの魅力は、色ガラスの表面につけた凹凸が光を受けて、美しく輝くところ。太陽の光がたっぷり入る工房で生まれたガラスたちが、光の屈折で色とりどりのプリズムを見せてくれます。朝の明るい光から夕暮れの光まで、時間によっていろいろな表情を見せてくれそうです。






一日を色鮮やかに演出してくれるグラスキャリコさんの風鈴。眺めているだけでリゾート気分が味わえるから、この夏を最高に楽しめる逸品です。風鈴ひとつで、何気ない日常の風景も素敵に変わります。

小田原のガラス職人が作った ビーナスベルトが映る宙吹き風鈴
1個 ¥6,600 (税・送料込み)
カケラすらも愛おしい、岩沢さんのガラス愛。
最後に、岩沢さんの物づくりに対しての思いをご紹介します。岩沢さんはなぜ、ガラス作家という道を選んだのでしょうか。ご本人が話してくださったその物語は、私たちの予想をはるかに超えるものでした。

20代は自動車整備士として働いていた岩沢さん。同級生が落ち着いた人生を築いていく中、「自分って何だろう?どんなことが本当はしたいんだろう?」と疑問を抱きます。「ガラスがなんとなく気になる」と思い始めてはいたものの、その気持ちを特に表すこともありませんでした。
それがあるとき、当時所属していた社会人サッカーチームの仲間に「ガラスが気になるんですよね」という話を何気なくしていたところ、たまたま横でその会話を聞いていた人が「『横濱硝子』を紹介するよ」と声をかけてくれました。「横濱硝子」とは、横浜市の吹きガラス工房(現在は工房を閉鎖。ブランドは継続されています)。たくさんの吹きガラス作家さんたちが横濱硝子で腕を磨いてきました。岩沢さんは「横濱硝子」の工房で、作家さんたちの真剣な制作風景を目にし、「自分の求めていたものはこれだ!」と確信。吹きガラス作家になることを決意します。その気持ちに本気で向き合うため、お金を貯めて石川県のガラス工房の講座で1年間学び、吹きガラスの基礎を習得。そしてまた奇跡的なタイミングとご縁で、翌年「横濱硝子」の工房に入り、吹きガラス作家としての人生がスタートしました。
独立後も作家としての人生は決して順調なものではなく、工房を開く資金づくりに昼はトラック運転手、夜は作品制作という忙しい毎日が8年も続きます。仕方がなかったとは言え、当時まだ小さかったお子さんと一緒に過ごせなかったのが悔やまれると岩沢さん。また、同世代のガラス作家たちが次々と頭角をあらわす中、なかなか作品に向き合う時間が取れないことに焦りもあったそうです。そんな日々を経て、現在の吹きガラス工房「グラスキャリコ」の作家・岩沢達さんが在るのですね。






「偶然がつないでくれた縁に感謝しています」という岩沢さんご夫婦。努力や苦労を重ねて、出会いに導かれてきたからこそ、吹きガラスへの愛や情熱はひとしおです。製造の工程で作品にならなかったガラスのカケラも、「捨てられないんです、こんなにきれいだから」と仰います。小さなカケラであっても、この場所で生まれるガラスすべての愛情を注いでいる岩沢さん。保管したカケラは、「キャリコブルー」と名付けたオリジナルカラーのガラスに生まれ変わります。これはリサイクルの観点からも素晴らしい取り組みですし、何よりも「きれいだから捨てたくない」という岩沢さんの思いに感動しました。
〈glass calico / グラスキャリコ〉 の作品の美しさは、岩沢さんの純粋できれいな心と、ご夫婦のお人柄が映しだされているからだと思いました。どうぞ今後のアートワークも楽しみに!

&紡ぐ 特別展 TOP
世界にただ一人の「あなた」に届けたい「Just for you」。 6つの企画展を展開。
日本のモノづくりを通してたくさんの素敵な物語を伝えるために続けてきた「日本職人プロジェクト」。2004年のスタート以来、様々な魅力的な方の想いと共に「物」語るアイテムを誕生させてきました。

プロジェクトリーダー 山猫