皆様こんにちは、日本職人プロジェクトリーダーの山猫です。今回はプロジェクト20周年記念の特別企画として、「みなさまに伝えたい15の物語」の最終回です。そこで、このblogを見ていただけた方だけ開発中の極秘新作モデルご紹介させていただきます。

コチラで紹介したものは、あくまでも企画進行中なので、発売できない!?アイテムもでてきますのでご了承ください。もしも、発売できた時は、「あ! あの時の、、、発売できたんだ~!!」と思っていただければ幸いです。

雑談と笑顔と本音から生まれる新・日本製

日々、商談・打ち合わせ・取材を繰り返していくなかで生まれたプロジェクトならではのオリジナルアイテム。なにがオリジナルかというと、「着想」のアイデアが新鮮かどうか。これが売れているかどうとか、流行とかはあまり関係ないんです。用意されたものではなく、沢山の雑談から生まれるアイテムたちはどこか飾らない本音がエッセンスとなって、最終的には売れていくのだと思っています。笑顔が多く生まれた雑談からヒット商品が生まれるのが山猫のジンクスです。

では、現在制作中のアイテムをご紹介していきます!

1.鞄作家のホワイトバッグ

コチラは、福岡の鞄作家 ・岡さんと企画している新モデル。岡さんが前にデザインしてくれた巾着バッグをさらに進化させてくれたもの。使用感をチェックして1カ月たちますが、社内では好評^^ ショルダーストラップが細すぎるのは、ちょっと、、というコメントもいただくので、少し幅広のショルダーにしたのがポイントです。発売できそうな確率、、75%かな。

2.レトロ金具のハンドバッグショルダー

続いてコチラは財布いらずのウォレットショルダー。スタイルとしては完成しかけているので、現在価格の調整をしています。使用するレザーの種類を考えながら革の風合いや色合いもバランスを見ながら微調整と修正を重ねていこうとしていることです。ちょっと先かもですが、発売できそうな確率、、80%くらい。

3.マグカップ

実は1年ほど前から企画するために取り寄せたマグカップ。こちらは神戸ポートタワーのグッズ用に企画中なのですが、デザインイメージと作家さんのイメージがうまく私の中で依頼ができてから動こうと思っているので、、なかなか進行せず。発売できそうな確率、、25%くらいかな……。

4.くったりショルダー

こちらは、ほぼ完成してるのですが発売のタイミングを見計らっている感じ。使い始めの季節が一番いい時期にしたい!どのアイテムも常に思っているので、現在は発売待ち状態。

6.レッドブラウンのブーツ

靴職人さんがお忙しく、なかなか見本アイテムを仕上げていただけなく、やっと片足をいただいたもの。担当スタッフの試し履きも終わり、もう片足も依頼したところなので、この子も発売を待っている感じです。ブーツを楽しみたい時期に、発売できたらと思っています。ちなみに、このレッドブラウンのレザーはー企画者のKYOKOさんに沢山の種類のレザースワッチから選んでいただきました。憧れを持っている人が選ぶチョイスは本当にバランスよく仕上がります^^

7.スタイリストさんとコラボアイテム

そして、こちらファッションスタイリスト村上きわこさんと鞄デザイナー小林弓子さんと仕上げているバッグ2種。ちょうど2回目の試作品が上がってきたので、こっそりご紹介。(実は、まだきわこさんにも見ていただいてない状態)きわこさんが持たれている世界観は本当にすごくて、この鞄を社内で机に置いているとプランナー数人が、「山猫さん、これ……、きわこさんとのコラボですか? めっちゃいいですね!」とコメントをしていきます。「持つだけで数段レベルアップできそうなバッグですね!!」というスタッフもいます。発売時期は村上さんと相談して決めたいと思っています。どうぞお楽しみに!

これからの日本職人プロジェクト

今回は最終回なので、少しだけ今の気持ちをお伝えしておきたいと思います。

私が仕事で日本製の商品企画に携わったのは1998年から。はじめは兵庫県の加古川にある木製のブラシ工場に企画を依頼したのがスタート。その後、多治見の陶器、東大阪の樹脂工場、大阪のアルバム工場、タオル工場にぬいぐるみ工場、そして生地の染色工場などなど、一年間で40~50会のコレクションを企画していました。その時、私が取り扱っていた海外での生産商品は2~3アイテムしなかく、日本製がとても多かったと記憶しています。

そういった環境で数年間、日本製の商品企画するたびに、メーカーさんにお願いして工場や職人さんが実際に作られている現場に行くようになりました。どの生産現場に行っても、笑顔で商品の良さを伝えてくれる方々ばかりでそれが私の仕事の原動力となっていました。

それから海外生産のプロダクトアイテムが増え日本のモノづくりが極端に減っていく時期になりました。日本製の強みは何かを考える機会も増え、仕事がなくなっていく個人の職人の仕事に興味がでてき、休日を使って職人さんの仕事を観に行くようになったのが、この職人プロジェクトのスタートとなりました。

それから、数年。ご縁があった「職人」さんをできるかぎり応援できる商品の企画・販売をしてきました。沢山のメーカーさん、職人さん、地場産業のモノづくりの担い手。いろんな方がいて、いろいろなこだわりがあって、いろいろな悩みがあって、いろいろな個性があって……。これらの魅力をうまく日本製独自の強みにできないかを考えるようになりました。

今、職人さんには後継者がなく、その技を伝承もできなくなる方もいる中、そういったことを団体の工場でサポートしながらモノづくりをする方もでてきました。職人同士で仕事をしっかりシェアし、量産にも対応できる方、そして個人で孤高の物づくりに徹する方、昔ながらの専用の機械を匠の技で扱う方もいれば、新しい機械で理想の物づくりを追及する方もいます。そう、今までの「職人」とは全く違う新しい「職人」スタイルの方がものすごく増えてきた時代となっているんです。

何かしらの資格を習得することによっての「プロフェッショナル=職人」、個人でする人「職人」、、、そういった人以外の強いモノづくりのムーブメントを感じている日々です。

日本職人プロジェクトでは、日本を舞台に、誰かの憧れに真剣に向き合い、追求し続ける人こそが「職人」だと思っています。別に伝承の技がなくても、名門の工房でなくてもいいんです。ふっとだれかが、「こんなものが今欲しい!」というものを自分の環境下で最大限がんばり抜き、形にできるひとこそが職人だと思います。そんな情熱を持った人にたくさん出会いながら、応援すべき日本製を具現化していくのが、私のこれからしていきたいこと。どうぞ、これからも応援をしていただけると嬉しいです!

日本職人プロジェクトリーダー・山猫

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