幅広いフィールドで活躍中の、野宮真貴さん、松本孝美さん、渡辺満里奈さん。いきいきとした更年期を過ごす5歳違いの3名が意気投合してスタートした『大人の女史会』は、「50代からの人生を楽しもう!」を合言葉に、さまざまな活動に挑戦していくポジティブでハッピーなプロジェクトです。
今回はメンバーの松本孝美さんと渡辺満里奈さんが、フェリシモの人気ブランド「フラウグラット」「エル:メント」とコラボレーション! おふたりならではのファッションセンスやリアルな実体験をふんだんに生かし、目からウロコなアイデアをたっぷりと詰め込んで、大人の女性のお悩みを軽やかに解決してくれる、とっておきのアイテムが完成。撮影では渡辺満里奈さんが素敵に着こなしてくださいました。
今回のコラボに込めた思いや、今年で5年目を迎える活動について、完成したばかりのアイテムを前に、にぎやかな「大人の女史会トーク」が始まりました。
Contents
1 チュニック
『レフ板効果』と『引き締め効果』、どっちも捨てがたくて両方作っていただきました!
by 松本孝美さん
――――「ストライプのチュニック」は、最終的に、まったく印象の異なるグレーとブラックの2色が完成しました。
松本孝美さん(以下、松本さん):
グレーとブラックで方向性が全然違うんですけど、どちらも捨てがたい! ということで、両方作っていただきました。
渡辺満里奈さん(以下、渡辺さん):
共通するのは、「らくだけど、きちんと見える」っていうところだよね。
松本さん:
そうそう、そこは『大人の女史会』的にも絶対外せない(笑)。このチュニックは、布はくに見えるんだけど、実は伸びやかなカットソー素材なんですよね。その分、顔まわりには布はくの切り替えをあしらって、キリッと見せてくれる。特にグレーの布はく部分は明るい色にしたから、顔の下に常にレフ板を仕込んでいるみたいな効果が狙えるっていう(笑)。
渡辺さん:
着られるレフ板(笑)。それすごくいいよね。でも、真っ白だとちょっとやりすぎで浮いちゃうかもしれないから、顔なじみのいいライトグレーにしました。
反対に、ブラックはとことんモノトーンにして、しっとりと引き締める。黒って大人の美しさを引き立ててくれる色だから。
松本さん:
両方に共通するポイントとして、布はく切り替えの効果は大きいと思う。布はく素材って張りがあるから、顔の下に置くと、すごく顔映えがいい。パリッと見えるんですよね。
渡辺さん:
顔が疲れてるときとかにありがたいよね。顔まわりは布はくの効果でキリッと見えるけど、着心地はとことんらくっていうね。
松本さん:
中でもこだわったのは、布はくの切り替え部分の形。素材が全然違う分、切り替え部分がのっぺり見えると上半身もズドーンと大きく見えてしまうこともあるから、肩幅が広く見えない、カーブ感のあるデザインにしていただきました。
渡辺さん:
女性らしい丸みのあるフォルムだから、からだに自然になじむよね。切り替え部分は縦ラインのピンタックがきいてるし、カットソー部分はピンストライプ柄だから、細見え効果もすごい。
松本さん:
目の錯覚を利用しちゃうっていうね(笑)。やわらかな素材って、ゆるっと見えちゃうことがあるけど、そこにピンストライプ柄があることで、キリッと引き締まる。縦ラインの威力ってすごいんです。
あとは、ボタンの付け糸の色がひとつだけ変えてあるのも、さっきと同じ自己満足ポイント。ちょっとアクセントになるのがかわいいんです。
渡辺さん:
撮影では細身のパンツとブーツに合わせたんだけど、バランスがよくてすごくかわいかった。タートルネックに重ねるのもかわいいだろうなって思います。チュニックだから、長さもしっかりあって、安心感もあるのがいいですね。
大人の女史会×frauglatt 顔うつり華やかレフ板チュニック〈艶(つや)グレー〉
1枚 ¥4,980 ( +10% ¥5,478 )
大人の女史会×frauglatt 顔うつりすっきりチュニック〈凛(りん)ブラック〉
1枚 ¥4,980 ( +10% ¥5,478 )
2 ボアベスト
日々のおしゃれに、「自己満足」は絶対条件!
by 松本孝美さん
―――― こちらの「艶めくとろみボアベスト」は、スナップボタンがとても大人っぽいですね。
松本さん:
スナップボタンだからすっきり見えるっていうのも重要だけど、外したときにボタンが見えるのもかわいいかな、と思って提案しました。目立つポイントじゃないけれど、自分は絶対気づいてるから、着ていてうれしい! っていう自己満足な部分があるのは、私にとってファッションの絶対条件。この、首の後ろの配色テープもそう。着てしまうと完全に隠れちゃうんだけど……、でも、すごくかわいいでしょ。朝クローゼットを開けて、今日はどれを着ようかなって悩んだときに、こういう部分でテンションが上がるんです。
渡辺さん:
ちゃんとおしりあたりまで隠れて、隠したいところは隠せる丈感にもこだわりました。衿もしっかり高くしてあるから、首もとまですっぽり覆ってくれるのもいい。やっぱり冷えが気になるお年ごろだから、寒い季節はちゃんと暖かい服が着たい。でも、からだが大きく見えるのは嫌だから、ラインとシルエットですっきり見えるように工夫しました。
松本さん:
しっかりと前後差があるから、スタイリッシュに見えるし、横から見たときにすっきりした感じになるよね。
渡辺さん:
そうそう、前後差はポイント! 座ったり、車に乗ったりするときを考えると、前はそこまで長くなくていいんだけど、やっぱりおしりはしっかり隠したい。あったかさとすっきり見え、どっちも手放せないので(笑)。
松本さん:
両面ボアだから、すごく軽いのもいいですよね。重い服は、いくらデザインがよくても、だんだん手に取らなくなっちゃうから(笑)。
渡辺さん:
撮影ではスカートとパンツの両方に合わせたんだけど、どちらもかわいかった! ボリューム感のあるスカートって、合わせるトップスによってはバランスが取りにくいこともあると思うんだけど、このベストはすごくコンパクトに仕上がるから、むずかしいテクニック抜きで素敵に着こなせると思う。
松本さん:
うんうん。ワンピースに重ねてもすごくかわいいと思います!
大人の女史会×frauglatt ハイネック仕上げであったかい 艶(つや)めくとろみボアベスト〈ベージュ〉
1枚 ¥3,980 ( +10% ¥4,378 )
大人の女史会×frauglatt ハイネック仕上げであったかい 艶(つや)めくとろみボアベスト〈ブラック〉
1枚 ¥3,980 ( +10% ¥4,378 )
大人の女史会×frauglatt ハイネック仕上げであったかい 艶(つや)めくとろみボアベスト〈ネイビー〉
1枚 ¥3,980 ( +10% ¥4,378 )
3 ニットベスト
首もとは、あっためたいし、隠したい。大人って忙しいんです(笑)
by 渡辺満里奈さん
――――「ハイネックニットベスト」は、「エル:メント」でも人気の、薄くて軽やかなニットベストです。おふたりとも、素材にはかなりこだわられたとか……
渡辺さん:
大人の首もと問題は、冷えるからあっためたいのと、見せたくないから隠したいのと、両方あるよね。このベストは、両方ともかなえてくれるから理想的!
松本さん:
肌にふれるところの心地よさは大切なので、ネック部分はほとんどシルクにしていただきました。おかげさまで、最高の肌ざわりに仕上がりました!
渡辺さん:
あと、ハイネックが好きだから、首もとにしっかりと高さを出してもらいました。ネックが高すぎて邪魔だったり、ペロンとめくれちゃったりするものもあるけど、これは心地よいフィット感があって、バッチリでした。
松本さん:
すそは、前後差をしっかりつけて、スリットをより深くしていただきました。スリットがあると横から見たときにメリハリがついて、すっきりとバランスよく着られる。ワンピースに重ねたらすごく素敵だと思います。
渡辺さん:
「エル:メント」の3つのアイテムには、『大人の女史会』コラボの証として、すべて首もとに配色のラインを入れていただきました。この配色が、3色それぞれにすごくかわいいんだよね。
松本さん:
どこかにこういうカラーとか、何かしらのアクセントがあると、服自体に興味をそそられるよね。パッとみて「着たい!」と思える大人の遊び心って、大事だから。
渡辺さん:
シンプルで合わせやすいし、すっきりとしたシルエットだから、ボリュームスカートに重ねたり、シャツを下に出して着るのもかわいいよね。あまり深く考えず、パッと着るだけでかわいく決まるデザインになったと思います。
松本さん:
パンツスタイルで、前だけウエストインして、後ろをふわっとさせてもいいよね。
大人の女史会×el:ment 首もとシルクたっぷり 好印象カラーのハイネックニットベストの会
月1枚 ¥3,900 ( +10% ¥4,290 )
4 チェックパンツ
チェックは永遠の定番! 気軽な無地感覚なら、大人でもはけます!
by 渡辺満里奈さん
――――「のびやかチェックパンツ」は、今回唯一のボトムスですね。
渡辺さん:
昔から制服っぽい雰囲気のアイテムが好きだったこともあって、チェック柄は大好き! 自分にとって大定番なんです。でも、年齢を重ねると、大柄のものや派手な色のチェックは着にくかったりしますよね。このチェックは、単色感覚で使えるワントーンな雰囲気だし、すごく合わせやすいですよね。タートルネックやシャツに合わせるだけでおしゃれに決まりそう。
松本さん:
形はゆったりワイドなんだけど、ストンとまっすぐだから、きれいだよね。上品で、トラディショナルな感じもあって。
渡辺さん:
あとは、すそがダブルの折り返し風になっているのもポイント、ロールアップってバランスがむずかしいけど、これは最初からこの形だから、はくだけで自動的におしゃれになれちゃう(笑)。
松本さん:
すその重みのおかげで、美脚効果も期待できるよね。パンツって、朝はいて鏡の前に立ったときはきれいに見えるけど、外に出て歩いたり、風が吹いたりすると、シルエットがくずれちゃうことって結構あるんです。でもこれだけしっかり落ち感があると、すその重みで下からピン!と引っ張られる感じになるから、きれいな美脚シルエットをキープできる。
渡辺さん:
はくだけできれいに見えるって、うれしいよね。チェック柄の縦ラインのすっきり見え効果があると思います。
松本さん:
そうそう、歳をとって、自分に丸みが出てくるぶん、直線的な要素がある服だとバランスが取りやすいんだよね。私自身も最近、着るものに迷うと、ユニセックスなものを選びがちなんです。自分が丸っこくなってるから(笑)、中性的なものや、メンズライクなものだとバランスがとりやすいんですよね。
渡辺さん:
すぽっとはくだけのプルオンタイプなのも、めちゃくちゃらくだよね。
松本さん:
今回は、あえてオーバーサイズっぽく着るのもおすすめ! ということで、フェリシモさんにお願いして、トールサイズも増やしていただいたんですよね。身長や、着たいシルエットによってサイズを選んでいただくのはもちろんだけど、いつもレギュラーを選んでいた方で、よりゆったりめのシルエットを試してみたい方は、トールサイズにも挑戦してみてほしいです。それから、フラットな靴はレギュラーサイズで、ヒール用にトールサイズでっていうように、履きたい靴に合わせて両サイズ持っておいていただくのも素敵だと思います。ヒールにワイドシルエットってすごくかわいいから、ぜひ試してみてほしいな。
渡辺さん:
私は、シンプルなざっくりセーターに合わせてはいてみたいです。ウールライクな素材感だからニットのやわらかさにも合うしね。とにかく一本あればすごく使えると思う。
松本さん:
今日はどんな服を着ればいいのか何も考えられない、何も考えたくない!っていうときが誰にでもあると思うんですが(笑)、そういうときに、こういうパンツを一本持ってると、すごく便利だと思います!
大人の女史会×frauglatt すそダブル仕上げ風で好バランス 伸びやかチェックパンツの会
月1本 ¥5,400 ( +10% ¥5,940 )
5 クロスミニマフラー
丸みを帯びがちな顔の近くには、シャープな直線デザインを持ってくるのが正解!
by 松本孝美さん
――――「クロスミニマフラー」は、ふんわり暖かく、コンパクトで気軽な一品です。
松本さん:
本当に、これはすごく軽いです! かさばらないから、持ち運びもできるのがいいよね。
渡辺さん:
ユニセックスな雰囲気のデザインだから、せっかくなら家族で着られる色がいいなーと思って、男性にも、子どもにも似合う、シンプルなベーシックカラーにしていただきました。家族で気軽に貸し借りできたら楽しいよね。
松本さん:
もちろん大人としては肌ざわりも重要だから、シルクの混率を増やしていただいたんだよね。うっとり、ふわふわなさわり心地に仕上がって、うれしいです。
渡辺さん:
このミニマフラー、おうちでも使えそう。あとは、冬はもちろんだけど、冷房が効きすぎちゃっている夏場の室内とかでも重宝すると思う。首もとをあたためたいタイミングって一年中あるもんね。
松本さん:
こだわったポイントは、先端を斜めに切ったようなシャープなデザイン。ほら、歳をとると、顔にもたるみが出てくるじゃない? 顔がたるんでるのに、その下にまたひらひら、ふわふわがくると、たるみが強調されてしまうから(笑)、ここはシャープなラインを持ってきたかった。目の錯覚効果で、顔がキリッと見えるんです。
渡辺さん:
さっきから何度か出てきてる、孝美ちゃんの「顔や身体の丸みを直線でカバー」するテクニックだよね(笑)。効果絶大なので、ぜひぜひ、試してみてほしいです。
大人の女史会×el:ment 首もとすっきり見え 好印象カラーのクロスミニマフラーの会
月1本 ¥2,900 ( +10% ¥3,190 ) いっしょ買いなら¥2,970
6 付けハイネック
素材には妥協できないお年ごろ(笑)。やっぱり、シルクって最高です!
by 渡辺満里奈さん
――――「付けハイネック」は、おふたりともなじみのないアイテムだったとか。
渡辺さん:
そうなんです、「付けハイネック」は使ったことがなかったです。着てみたら、あったかいし、ちゃんと首を隠してくれるし、冷えが気になる大人にぴったり!だと思いました。
松本さん:
ハイネックニットを下に着るのに比べて気軽なのがいいですよね。朝起きたときは寒いけど、車内やスタジオが暑くて汗ばんじゃう……っていうこともあるけど、重ね着だと脱ぐのも大変。だけど付けハイネックだったら、スポンと首から脱げるからすごく便利。
渡辺さん:
逆にバッグに入れて持っていって、映画館とか美術館とか、寒いところで後から着ることもできるし。かさばらないから持ち運べるし、自由にあたたかさを調節できるのがいいよね。
松本さん:
こちらも、ネック部分をシルク100%にしていただいたから、気持ちいい! 歳をとってくると、シンプルに、気持ちいい素材が着たいんですよね。
渡辺さん:
私たち、素材に妥協はできないお年ごろだよね(笑)。さらに、ファッション性もあったら最高!
松本さん:
あっためアイテムって、ほんわかしたデザインのものはよく見るけど、やっぱり大人っぽいデザインを着たいときもあるもんね。
大人の女史会×el:ment 首もとシルクたっぷり 好印象カラーの付けハイネックの会
月1枚 ¥2,850 ( +10% ¥3,135 )
加齢の話、更年期の話、みんなでもっと共有できたらいいな
by 渡辺満里奈さん
――――コラボアイテムについて、思いの丈を詳しくお聞かせいただきありがとうございました! 改めて、おふたりと野宮真貴さんを含めた3人で2019年にスタートされた『大人の女史会』について、この5年間の活動をお聞かせいただけますか?
渡辺さん:
えっ! もう5年も経つんだ。早くてびっくり!
松本さん:
……てことは、私たち、あれから5年ぶん歳を取ったんだね(笑)。
渡辺さん:
『大人の女史会』は、簡単にいうと、「美しく、健やかに、幸せに、50代からの人生を楽しもう!」というコンセプトで、先輩のお話を聞いたり、3人でいろんな挑戦をしたりと、幅広い活動をしています。
スタート時、私は48歳で、いちばん年下だったこともあり、いろんな先輩方から更年期の話を聞くたびに、「へー、更年期ってこうなるんだ……勉強になるなぁ……」っていうふうに思ってたんだけど、そのうちに私もいろいろと追いついてきて(笑)。「へー」から、「なるほど、本当にこうなるんだ……!」っていうふうに、身をもって実感する機会が増えてきた気がします。
松本さん:
私は逆に、四十肩や頻尿など、40代前半くらいからずっと更年期と向き合ってきたけど、最近やっと「あれ?少し抜けてきたかも」って感じることが増えてきて。
メディアなどで更年期の話をしたときに、周りから、「大丈夫ですよ、あと2、3年もすれば抜けますよ!」って言っていただくことが多くて。「そうなのかな?」って思っていたんだけど、悩んでいたことが少しずつらくになったり、症状が緩和してきたり。ばね指(手足が強ばって痛む症状)はまだ続いていて、少しつらいんだけど、肝斑は薄くなってきた。終わらないもののような気がしていたけど、シンプルに年齢的なものなのかもしれないな、って軽く捉えられることも多くなってきました。
渡辺さん:
ひと昔前に比べて、最近はメディアでも、更年期の話題が増えたし、話しやすくなったよね。「ひとりで悩んでたけど、話を聞いてるとらくになりました」っていうお声をいただくことも多くて。あと、いただいたお悩みのコメントをいろいろ拝読していると、「こうしてつらいことを素直に吐き出す場所が必要なんだな」と感じることもあったり。みなさんの反応を見ていると、5年間色々と発信してきてよかったな、って思いますね。
松本さん:
『大人の女史会』の活動を通してしみじみ感じているのは、更年期の症状も、本当に人それぞれなんだな、ということ。私たち3人を比べても全然違うし、「周りに自分と同じような症状の人がいない!」っていう人もたくさんいるんじゃないかと思うんです。でも、更年期について気軽に話す場が増えれば増えるほど、いろんなパターンがあることを知ることができるし、同じ症状だったとしても、じゃあ病院に行けばいいのか、漢方やサプリに頼ってみたらいいのか、生活習慣で変えたらいいのか、それぞれいろんな選択肢があるんだなってことがわかると思う。みなさんそれぞれ体質も生活環境も違うし、正解はひとつじゃないからこそ、選択肢がどんどん増えたらいいな、って。
渡辺さん:
そうそう、活動を通して共感してもらうことも大切だけど、「あ、みんな同じじゃないんだ、ひとりひとり違うんだ」っていうことを知ってもらえるのは大事ですよね。
『今日の私がいちばん若い!』と毎朝思えば、気持ちが上向きになるんです
by 松本孝美さん
―――― おふたりのお話を聞いていると、加齢によるさまざまな変化や出来事について、「いさぎよく受け入れる」ことと「できる対策はやってみる」ことのバランスがすごく絶妙だなぁと感じます。
松本さん:
『大人の女史会』でいちばん先輩の(野宮)真貴さんに、「今日の私がいちばん若い」っていうのを教えてもらったんです。それが、本当にいい言葉だなって思っていて。
私自身も、別に若づくりしたいわけじゃない。加齢は受け入れるし、白髪染めもやめました。でも、それって決してネガティブなことではなくて。「今日の私がいちばん若い」って毎朝起きたときに意識するだけで、今できることを楽しもう、今日という日を楽しく過ごそう、って思える気がします。
渡辺さん:
たしかに今までは、更年期=ネガティブ、みたいな感覚がありましたよね。でも、『大人の女史会』を通じていろんな先輩方のお話を聞いてると、ああ、もっと私も自由に楽しんでいいんだ、更年期だからって大好きなファッションをあきらめたり、きれいをあきらめることもないんだ、って思えるようになりました。
年齢を重ねることで起こる変化や症状は素直に受け止めながら、そのうえで、自分らしく自由に過ごせる。それって、すごくいいな、って。
松本さん:
「更年期……不安しかない……」自分がなる前はそんなイメージしかなかった。でも、いざ自分がその年齢になってみたら、全然そうじゃなかった。しんどいこともあるけど、これからも楽しいことたくさんある、って思えるようになりました。
―――― 野宮さんは、やはり、『大人女史会』のリーダーというか、「真貴姉さん!」 という感じなのでしょうか?
渡辺さん:
いや、まったく「姉さん感」はないです(笑)! すごくかわいらしい方ですよ。
松本さん:
もともと、3人で食事をしてるときに、真貴さんが「この前、ボウリング大会で骨折しちゃったの!」って言い出して。「やっぱり歳をとると骨って弱くなるわよねー!」みたいな(笑)。
渡辺さん:
そうそう。そこから更年期の話で盛り上がって。「女性ホルモンの値を測ってもらったら、砂漠状態だったの!」なんて(笑)。
このテーマで、こんなにも楽しく話ができるんだ! っていうのが驚きだったよね。
松本さん:
結局、それがきっかけで『大人の女史会』が生まれたわけだから、おもしろいよね。
真貴さんは、すごく地道に努力をする人なんです。食生活を見直したり、こまめに数値を測ったり。かわいらしくて、かっこいい先輩です。
『おしゃれ』も、『心地よさ』も、両方あきらめないでいきましょう!
by 渡辺満里奈さん
―――― 今日はいろいろなお話をありがとうございました。最後に、『大人の女史会』として、今回のコラボを通して伝えたいメッセージをお願いします!
松本さん:
更年期の話題も多いけど、歳をとってお悩みが増えていく中で、お洋服の力でできることもまだまだたくさんあるなと感じていて。それを今回はコラボでいろいろ形にできたのがうれしかったです。
渡辺さん:
「心地よさとおしゃれの両立」っていうのが、私たち世代には永遠のテーマだと思うんですが、今回はすべてのアイテムでそれを満たせたよね。
松本さん:
ぶ厚いとか、かさばるとか、肌ざわりが微妙とか、重いとか、バランスが悪く見えるとか、そういうお悩みとひとつひとつ向き合っていったもんね。
渡辺さん:
完成した6つのアイテムはどれも自信作だから、どれかがみなさんにとってもしっくりくるアイテムだったらすごくうれしいですし、このアイテムを生かして、自分らしくファッションを楽しんでいただけたらいいなって思います。
『昨日までの服が似合わない!』と思ったら、それは新しい自分になれるチャンスかも
by 松本孝美さん
松本さん:
私は、自分自身を振り返ると、30歳ごろと40歳ごろに、「あれ、昨日までの服が全然似合わない!」って感じることがあって。だいたい10年に一度の周期で来るんだけど(笑)。でもそれって、「今まで似合わなかったものが似合うようになった」ということもあるんです。
私、40歳になるまでは、Vネックが似合わないって思ってた。でもあるとき、着物を着てみたらしっくり来たんですよね。その時に、「あれ、着物の衿もとって、“V”だ!」って気づいて。半衿が白っていうのも清潔感があって、40代の自分にはぴったりだな、って。そこから、白のVネックとか、シャツとかを着こなしに取り入れるようになったんです。今になって思ったら、「自分が丸みを帯びてきたから、直線のあるデザインが似合うようになったんだな」って、理由を自己分析できるんですけど(笑)。
それでね、今は59歳だから、周期的にいうとまたその時期が来てるんです。でも、今はそれが結構楽しみ。例えば、白髪が増えると、黄色い服が着たくなるとか、そういう新しいファッションの楽しみを見つけることに、今はワクワクしています。
渡辺さん:
私もそうなんだけど、歳をとって経験が増えると、こだわりもなくなってくるよね。もちろん、反対にこだわりが強くなってしまう方もいるかもしれないけれど。思い込みやこだわりを手放せたら、それだけ、素直に新しいことに挑戦できるようになると思う。ファッションでいうと、今まで身に着けていなかった色やアイテムに挑戦してみるのも、年齢を重ねる楽しみのひとつだよね。
松本さん:
本当にそうだよね。「あれ?」っていうことが起きても、そこで停滞するんじゃなくて、楽しみながら新しい方法を探ってみたら楽しいと思います。両方あきらめないでほしいよね。
渡辺さん:
そうそう。私たち、まだまだ人生楽しめますよ!
『大人の女史会』 @otonanojoshikai
幅広いフィールドで活躍中の、野宮真貴さん、松本孝美さん、渡辺満里奈さん。いきいきとした更年期を過ごす5歳違いの3名が意気投合してスタートした『大人の女史会』は、「50代からの人生を楽しもう!」を合言葉に、さまざまな活動に挑戦していくポジティブでハッピーなプロジェクトです。