はじめまして
私は、お手紙香を企画した こもり と申します。
突然ですが、
みなさんは【言いたかったけど、言えなくなってしまった言葉】どうしていますか?
この度、さまざまな事情で言えなくなってしまった言葉の行き場を作れたら……と思い、
気持ちを書き出して、天に想いを届けるコンテンツを考えてみました。
この場所では、お手紙香の基盤となった考えや、発案のきっかけ、
使い方の参考になるようなエピソードなどをご紹介できればと思います。
Contents
01. さみしさのケアに向けて
大切だったものを失ってしまったとき、私たちはとてもさみしい思いをしませんか?
例えば、家族・恋人・友人・仲間、自身の大切な気持ちや夢、昔の宝物など…
大切にしていたものを失ったとき、すぐには立ち直れませんよね。
言いたかったことが言えない。会いたい時に会えない。など、
失ったことを実感すると、ぶわっとさみしさが襲ってくることもあるでしょう。
どうすることも出来ないからといって、気持ちを押し殺してしまいがちですが、
その想いが積み重なっていくと、気持ちもからだもヘトヘトになってしまいます。
近年では、そんな喪失感による悲しみ・さみしさ・苦しさなどを少しでも緩和させるための「グリーフケア」というケア方法が考えられています。
この企画は、そんなグリーフケアの新しいかたちとして、
あなたの気持ちや状況に少しでも寄り添えたらと思い、販売に向けて頑張りました。
02. 煙のはなし
突然ですが、お線香ってなんであげるか知っていますか?
意味は所説あるのですが、
お線香の煙が【あちらの世界】と【こちらの世界】をつないでくれるという説があります。煙を通じて対話するという意味が込められていて、お線香の煙に気持ちを託して、心を通い合わせるためにあげるのだそうです。
煙にそんな役目があったとは……。
役目のある煙というと、狼煙(のろし)も少し似ているかもしれません。
遠くにいる人に向かって、「ここにいるよ!」と伝えるために煙をたく行為ですが、
これも遠く離れてしまった人に向けてメッセージを届ける役目を煙が担ってくれました。
「離れてしまった人とのコミュニケーションに煙は欠かせない存在かもしれない……。」
そんな仮説の元、自分自身の言葉を送るお香の企画構想がはじまりました。
03. 何かを伝えたい時の使い方
例えばこんな経験はありませんか?
・言葉を伝えたい大切な相手がいなくなってしまった。
・伝えたかった気持ちを言えずに後悔している。 など
言いたかった言葉をしまったり、捨ててしまったりしたことはありませんか?
そんなときは、お手紙香に言いたかったことを書いてみてください。
ちょっとしたあいさつでも、長文のメッセージでも何でも構いません。
例えばこれは私の話ですが…
「おやすみ」のあいさつをずっと言いたいなと思ったことがありました。
大切な家族がいなくなった時、
悲しみに暮れる間もなく、ドタバタとした1週間を過ごしました。
世の中のスピードって速いですよね…。ちょっとは待っててほしいものです。
やらなきゃいけないことが終わったら、休む暇もなく休みが明ける…
周りが落ち着き、家族がいなくなってからの日常が始まって、
毎日言っていた「おやすみ」をいう相手がいないことを実感しました。
【見えなくなっても、言ってから寝たい。】
そんなことを思った私は、「おやすみ」を煙に託して、寝る習慣がはじまりそうです。
それ以外でも、例えば大切な日に感謝の気持ちを送ってみるのもいいかもしれません。
使い方や伝える言葉は、人それぞれでいいんです。
あなただったら、何を伝えたいですか?
04. 自分自身がいなくなってしまう前の使い方
少しだけ想像してみてください。
いつか自分がいなくなった時、残されて寂しい思いをしそうな存在はいませんか?
そして、自分自身もすぐに別れるのは寂しくありませんか?
もしそんなことを感じたら、
お手紙香で誰かが返信ができるように言葉を残してみてください。
「今日は何食べた?」とか「元気?」のように簡単な言葉でも、
もっと具体的な内容でもいいかもしれません。
残す言葉は、お手紙香に書き残してもよいですし、
もちろん普通の紙に書き残すのもよいです!
繋がっていたい相手にお手紙香を贈ってみて、
いつかお手紙香でお返事をもらえるように、少し先のための準備をしてみませんか?
05. 気持ちを整理したい時の使い方
こんな気持ちになったことはありませんか?
・誰にも知られたくないけど、言ってしまいたい。
・何か言いたいけど、もうよくわからない。 など
そんな時は、お手紙香に殴り書きでも、いたずら書きでも構いません!
書いて、ちぎって、焚いて、すっきりしてみましょう。
例えば……
イライラしているときに誰かを傷つけてしまいそうな言葉が心の中に現れた時や、
訳もなく日々の生活に疲れてしまった時、誰にも言えない秘密ができてしまった時など、
気持ちが苦しい時にも使ってみてください。
お手紙香は、SNSのようにいろいろな人へ発信はできませんが、
誰かを傷つけずに、本音をつぶやく場所になるかもしれません。
困ったあなたの気持ちが、天にいるあなたの大切な存在に届いたとき、
何か力になってくれるかもしれませんね。
お手紙香で、誰にも言えない心の中のモヤモヤを吐き出してみませんか?
06. 香りのご紹介
香りは全部で6種類。
さまざまな香りの中から、気持ちに寄り添うような香りを選定してみました。
01「しあわせの花々」
~大きな花束をぎゅっと胸いっぱいに抱きしめているような、甘くやさしい香り~
さわやかに甘く、ふわっと軽やかな印象。
いつもがんばっている自分に花束を贈ってあげるような、明るさをくれる香りです。
◎お誕生日や大切な記念日、うれしかったことの報告などに使うのもおすすめです。
02「やすらぎの木々」
~白檀の木が佇む森でスーッと深呼吸をしたような、しっとりと穏やかな香り~
白檀やシダーウッドなどを使った穏やかな香りが漂います。
お疲れ気味の時に森林浴をしているような、静かで落ち着いた香りです。
◎ざわついた気持ちを落ち着けたい時や、寝る前に使うのもおすすめです。
03「ぬくもりの果実」
~子どものころに食べた柑橘の実を思い出すような、少しほろ苦く温かい香り~
ベルガモットなどのフレッシュすぎない柑橘の香りで、なんだか懐かしさも感じる印象。
頑張りすぎた時に、立ち止まることの大切さを教えてくれるような香りです。
◎昔のことを思い出を話したい時や、リフレッシュしたい日に使うのもおすすめです。
04「なぐさめの草原」
~雨上がりの日差しにポッと照らされた草原にいるような、さわやかで素直な香り~
みずみずしく晴れやかなのに、どこか淋しさも混じったような印象。
泣きはらしたい日にも、そっと寄り添ってくれるような香りです。
◎少し憂うつな気分の時や、晴れやかにしたい日の朝などに使うのもおすすめです。
05「いたわりの大地」
~頑張った日にたっぷりのスパイスがからだに染みわたるような、静かに前向きな香り~
シナモンや丁子などのスパイスがふわっと香り、やすらぎやぬくもりがある印象。
まだまだ頑張らなきゃならない時や、踏ん張り時の自分を労わってくれるような香りです。
◎前向きになりたい日や、何だかやる気がでない日に使うのもおすすめです。
06「くつろぎの庭園」
~ハーブが戯れる心地よい庭園でぐーんと伸びをするような、ほっとして呑気な香り~
ジャスミンやローズなど香りだけでなく、
コリアンダーなどの葉っぱの香りも絶妙なバランス。
誰もいない自然の中で、気楽にぼーっとのんびりさせてくれるような香りです。
◎ほっと一息つきたい時や、何だか不安を感じる日に使うのもおすすめです。
07.さいごに
私自身も実際に亡くなった家族に向けて、想いを煙に託してお手紙香を焚いてみました。
焚いた時は少し沈んだ気持ちだったので、
なんだか「痛いの痛いの飛んでいけ~」というおまじないのような感覚も覚えました。
ちゃんと届くのかな?と煙が上がっていく様子を見届けた時、
うつむいた顔が自然と上がっていることに気づかされました。
たかが煙、されど煙ですね。
ちゃんと想いが届いて、心配した家族が前向きにしてくれたのかも……?
みなさんの毎日の中にも、
言えなくなってしまった言葉や、気持ちを吐き出したい時があるかと思います。
そんな時にお手紙香があなたの役に立ったら、とてもうれしいです。
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