2月の神戸学校は、詩人・翻訳家で明治大学<総合芸術系>教授の、管啓次郎さんをお招きします。
紀行エッセー『斜線の旅』で読売文学賞受賞、『本は読めないものだから心配するな』などの読書論でも知られています。『数と夕方』をはじめ詩集は9冊を数え、20カ国以上で招待朗読を行ってきました。サン=テグジュペリ『星の王子さま』の画期的新訳をはじめ、英語、フランス語、スペイン語の作品を、多数翻訳されています。
日々の生活のなかで、どんな「言葉」に触れていますか?
スマートフォンが普及してから、私たちの生活はさまざまな言葉にあふれるようになりました。それは暮らしを便利にしてくれるものですが、今すぐ役に立って、忘れ去られるような、効率を重視した情報でもあるように思います。
そのような身の回りの情報とは反対に、「詩」は効率の良い情報ではありません。しかし、「詩は生きることの役に立つ」と管さんは言います。
詩人として世界中さまざまな土地を訪問し、自分の足で歩くことで詩を作ってきた管さん。ご自身の詩作のテーマや背景を伺いながら、そもそも詩とは何なのか、詩が私たちにどんな効用をもたらしてくれるのか、ご講演いただきます。
ふだんから詩に触れている方はもちろん、詩をどう読んでいいのかよくわからないという方、日々の暮らしになんとなく寄る辺のなさを感じている方も、詩を通じて生活をより豊かにできる講演会です。
1000人集まれば復刊できるプロジェクトを実施中の、品切れ重版未定となっている管さんの詩集『数と夕方』についてのお話も伺います。
ご参加を心よりお待ちしております。