2025年4月度の神戸学校では、1973年にスタートした鹿児島市にある知的障害者支援施設「しょうぶ学園」の統括施設長である福森伸さんをお迎えします。
しょうぶ学園は「ささえあうくらし―自立支援事業」「つくりだすくらし―文化創造事業」「つながりあうくらし―地域交流事業」3つの事業を軸に活動されています。
実際にその場に足を踏み入れると、個別の機能が配されたそれぞれに特徴的な施設の間に、たくさんの木々や植物に水辺、動物たちがゆるやかに共生している緑あふれる心地の良い空間です。そこでは利用者たちが自由に創作活動に没頭したり、のんびりと過ごしたりする姿が見られ、生みだされている「アート&クラフト」をテーマにしたモノづくりや、不ぞろいな音が魅力な「otto&orabu」などのアートプロジェクトも国内外から多くの注目を集めています。
福森さんは一元的な基準や価値観にとらわれず、それぞれの「生きる」という概念を尊重し、利用者の個性や興味を大切にする環境づくりを実践してきました。
今回の講演では、福森さんが長年の経験から得た”ありのまま”の生き方や、障害のある人々の可能性を引き出す支援のあり方についてお話しいただきます。
この講演を通じて私たちの社会における多様性の意味や、一人ひとりの個性を尊重することの大切さ、自分とは意見や考え方が違う人たちと共生することについてなど、新たな気づきを得られることでしょう。
みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
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プロフィール
福森伸
社会福祉法人太陽会
知的障がい者支援施設「しょうぶ学園」 統括施設長
1959年鹿児島県生まれ。1983年より障がい者支援施設「しょうぶ学園」に勤務。木材工芸デザインを独学し、「工房しょうぶ」を設立。特に2000年頃より縫うことにこだわってプロデュースした「nui project」は、国内外で作品が高く評価されている。また、音パフォーマンス「otto&orabu」・家具プロジェクト・食空間コーディネートなど「衣食住+コミュニケーション」をコンセプトに、工芸・芸術・音楽等、新しい「SHOBU STYLE」として、知的障がいをもつ人のさまざまな表現活動を通じて多岐にわたる社会とのコミュニケート活動をプロデュースしている。2013年グッドデザイン賞を受賞。2019年 著書「ありのままがあるところ」(晶文社)を上梓。
※プロフィールは、ご講演当時のものです。
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アーティスト/発明家
藤原 麻里菜さん
- 開催日
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13:30 - 16:00(開場13:00)
※開催日や講演内容は、変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。