滋賀の時計工房と作った 可憐な仕上がりの懐中時計〈シャイニーシルバー色〉
お申し込み番号:Z48037
1個 ¥18,800 ( +10% ¥20,680 )
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迷いの果てにたどり着いた、清らかな存在感。
今回ご紹介するのは、滋賀の時計工房さんと作った懐中時計。「アールデコ」をキーワードにデザインした初代モデルに続く、2代目モデルです。
こちらの工房は、日本職人プロジェクト初となる腕時計を作ってもらったところ。0から1を生み出すために、いつも一緒に苦労してくださる大切なパートナーさんです。初代モデルの懐中時計も、オリジナルの外装パーツの製作するところから関わってくださいました。
琵琶湖の湖畔近くにある工房にお邪魔して打ち合わせ。写真奥の左がチーフデザイナー片岡修一さん、右がデザイナーの高山健三郎さん。
2代目となる今回の懐中時計も、初代モデルに続き、アクセサリーも手がける時計デザイナーの高山健三郎さんと、ヴィンテージやアンティークを愛するプランナーMOEが担当。今回も、最高の逸品を目指しました。
慎重派の高山さんと大胆派のMOE。お互いの意見を尊重しつつ、最適なゴールを目指していきます。
モノづくりの工程は、まず打ち合わせをして作りたいものの方向性を決めたら、試作をしながらメールなどで細かくやり取りをして修正を重ねていく……というのが大まかな流れ。 完成という目的地に向かってひたすら進んでいく工程なのですが、今回はそこにたどり着ける道筋がなかなか見えず、それぞれが違う目的地に向かっているのでは!?と思うこともしばしば。高山さんとMOEのやり取りを側で見ながら、このアイテムはちゃんと完成するのか……とハラハラしました。MOE自身も「手探りすぎて、どこに落ち着くのか見えなくて大変でした」と振り返ります。(山猫から見ると、乗換や行き先がわかりにくい、外国の地下鉄に乗っているような2人でした)
高山さんとMOEがやり取りした数か月分のデザイン資料。微妙なニュアンスのすり合わせを何度も何度もしていきました。
あるものを組み合わせるのではなく、世の中にないパーツを作るために、3Dで設計した画面を見ながら幾度も確認。フレームの厚み、刻印のモチーフ、文字盤のデザイン、インデックスの書体、そこに合わせる針のセレクトなどなど、数え切れないほどの項目を少しずつすり合わせて行きます。
そんな苦労を経て完成した時計は、繊細な模様を施した清楚な佇まい。脱線や迷走を繰り返した大変さを微塵も感じさせない、気高く上品な仕上がりになりました。
文字盤に刻んだのはローマ数字。さまざまな候補の中から選んだ、クラシカルな書体を使っています。フレームにはシンプルな模様を刻印し、文字盤の真ん中にも装飾をプラス。(これも紆余曲折ありました)フレームの唐草模様も、ああでもないこうでもないと何パターンも検証した結果、シンプルなモチーフに落ち着きました。針も装飾性のあるものを合わせて、気品ある雰囲気に。華美ではないのに存在感がある、美しい逸品になりました。
MOEが特にこだわったのは、チェーンとのバランス。キラキラとした細やかな輝きがジュエリーのように、シンプルな装いを彩ります。重くなりがちな冬の装いにも好相性です。
ねじった面が光を受けて、繊細な輝きを放つチェーン。上品なきらめきが魅力です。
もうひとつのポイントは、その軽さ。チェーンを含めて約30gに抑えているので、見た目以上に重さを感じない仕上がりに。ストレスのない着け心地になっています。
3Dの画面を見ながらやり取りしている時は、ゴールに向かっているのか不安だったというMOEも、「想像以上の仕上がりです!!」と最後は納得の笑顔でした。ミリ単位の細かい修正を繰り返し、何十通ものメールのやりとりを重ねて、ようやくたどり着いた先に待っていたのは想像以上の美しいゴール。何度も根気強く修正に対応してくださった高山さんにも、心から感謝します。
冬の装いをキラリと彩る、清らかな懐中時計。時計を身に付ける習慣のない方も、アクセサリー感覚でどうぞ。時間を見る仕草も美しい、特別なアイテムです。