相手は友達じゃないからね……。

ティップス

上司にスタンプを送ってもいい?
LINEを使うときのマナー

社会人になるとLINEをビジネスシーンで使うことも出てきます。わたしも入社半年後くらいに上司とLINEを交換しました。そこまで頻繁に連絡することはないですが、緊急の連絡やちょっとしたプライベートの会話で使用することがあります。

はじめは「堅苦しい文章は変……?」「絵文字ってつけていいのかな……?」といろいろ考えてしまい、ひとつの返信に何分もかかってしまうことがありました。電話やメールに比べると距離感がむずかしいLINEでの連絡。どうすればいいか悩んだときに、この記事を参考にしてみてください。

上司にLINE交換を希望された
どうしよう

上司からLINEを交換しよう!と言われたとき。会社の人にLINEを知られたくない……という人も多いと思います。絶対に交換しなければいけないものではないので、「LINEはあんまり見ないので、ショートメールなどの方が助かります」など、ひと言付け加えれば断っても大丈夫。基本はメールや電話で連絡が取れるので、必ず交換しなくても問題はないです。

上司とLINEでやり取りを
するときのマナー

あくまで上司と部下という関係なので、LINEでも失礼にならないように気をつけたいところ。私が特に意識しているのは「敬語」と「送る内容」です。

基本のビジネスマナーは守る

ついついフランクな気持ちで送ってしまうLINEですが、「おつかれさまです」などのあいさつは忘れずに。「了解しました!」も送ってしまいそうですが、ふだんだったら「承知しました」のはず。上司との関係性にもよりますが、最初は基本的なビジネスマナーを守りましょう。

返信のタイミングや
送る時間に配慮しよう

上司から業務でのLINEが送られてくる場合は、急ぎで伝えておきたい内容であることが多いかと思います。目を通したら、できるだけ早いタイミングでの返信を心がけましょう。既読スルーは避けたいところ。どうしても手が離せないときは、対応できるタイミングで既読をつける方が印象はいいかも?

逆にこちらからLINEを送る場合、深夜や早朝などの時間帯はやめておく、などの配慮はお忘れなく。

グループLINEはさらに丁寧な対応を

複数の人が目にするグループLINEは、特に丁寧な対応を心がけたほうがよいかもしれません。というのも、ビジネスシーンのLINEについての作法やルールは、まだあまり確立されていないため、人によって受け取り方が違うからです。でも、ことさら神経質になることはありません。迷ったらビジネスメールを少し簡潔にしておく、という程度でいいと思います。相手への敬意が伝わる文面であれば、きっと大丈夫です!

LINEに不向きな用件もある

内容によってメールや電話の方がよい場合もあります。謝罪の連絡や、業務に関する重要な連絡などは、早く簡単に伝えられるとしてもLINEには不向きです。逆に食事の誘いや待ち合わせの連絡などはメールよりもLINEの方が便利。送る前に「この内容はLINEで大丈夫?」と自分に問いかけてみましょう

上司とのLINEを
上手に終わらせるには?

やりとりがひと区切りついたら、相手の時間を必要以上に奪わないよう、さらっと終わらせるのがスマートだと思います。

部下のほうがやりとりを締めくくるのが礼儀、という説もありますが、実際にはケースバイケース。用件をお互い伝え終わったなら、無理に会話をひっぱる必要はありません。唐突に終わるようで気になるときは「ありがとうございます!」「よろしくお願いいたします」などの“クッション言葉” をつけるのも効果的です。

スタンプは使わない方がいい?

さまざまな感情を簡単に表現できるLINEスタンプ。上司とやり取りする際に、いつもと同じように使っていいのか不安になると思います。使い方を間違えなければ、スタンプを送っても大丈夫。気をつけたいポイントをご紹介します。

スタンプを使わないほうがいいケース

職場がどんな職場か、上司はどんな人か、今交わしているやりとりはどんなものかによって、スタンプを使っていいか?判断は変わってきます。
礼儀を重んじる職場だったり、上司が上下関係に厳しいタイプだったりする場合は、スタンプを使っても浮いてしまうかも。やりとりしている内容が、仕事に関する重要な内容の場合も、真剣さを欠くように見えてしまうので、スタンプはひとまずやめておきましょう。

上司もスタンプを使うならOK!

会話上手の人が取り入れている、相手に合わせて話す“ミラーリング”という方法があります。これはメールやLINEにも応用できそう。上司がスタンプをよく使うタイプなら、スタンプで返してもOKだと思います。ただし、送る相手は友人ではないので、会話の流れをよく見極めつつ、送っても失礼にならなさそうなスタンプを選びたいですね。

スタンプだけはNG。
文章とセットで送ろう

「ありがとうございます」「承知しました」など、それ自体にメッセージが入っているスタンプはとても便利ですよね。プライベートシーンでは、そんなスタンプだけで気持ちを伝える場面も多いと思います。しかし、上司とのLINEでスタンプだけの返信はNG。失礼な印象を与えます。メッセージが入っているスタンプだったとしても、必ず何か文章をつけて、セットでスタンプを送信しましょう。

どんなスタンプでもOK!ではないかも

過激なスタンプの使用はご注意を。あまりにコミカルなスタンプの使用は、たとえ仕事に関係のない会話をしていたとしても「ふざけている」という印象を与えかねません。相手は友達ではなく、職場の上司であることをお忘れなく。最近ではビジネスシーンでも使えそうな「真面目系」スタンプもたくさん出ているので、1つくらい持っておくと便利かもしれません。

わたしは、スタンプが使いづらいときは語尾に「絵文字」をつけます。堅すぎず、フランク過ぎず、ちょうどいい距離感を保てると思います。

編集部のまとめ

スタンプの使用はあくまで「カジュアルな会話をしているとき」だけ。
わたしは、LINE上だったとしても、仕事に関わる連絡のときはメールと同じようなメッセージを意識しています。
上司との関係性や上司の人柄によっても、距離感は変わってきます。上司の方が積極的にスタンプを送ってくるようなら、こちらからも適度にスタンプを送ってみた方が堅苦しくなりすぎないかも。

STAFF
text:omiso、Saori
illustration:sakura