社会人になると行けなくなるの?

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新社会人でも旅行したい!
日数別、旅行のすすめ

〝社会人になったら旅行に行けなくなるから、学生のうちに行っておくといいよ。〟
一度は言われたことがある人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、社会人になっても旅行には行けます。たとえば、私は実際、日帰りも含むと年に10回弱くらいは行けています。

ただ問題は、日数と日程です。社会人は有給休暇(略して、有給)があるので、うまく活用するのがポイント。

ということで、穏便に平日の有給を取得する方法について紹介します。

実際に有給を取得するにはどうしたらいいのかな

まずは制度的に、有給が取得できるかどうかの確認をしましょう。
具体的には
・いつから有給が付与されるのか
・何日間付与されるのか
の2点です。

こちらは〝入社半年後に10日間の有給付与〟と、労働基準法通りに定めている会社が多いよう。有給が付与される前に休んでしまうと欠勤になり、給与や評価に影響が出ることがあるので注意しましょう。
ちなみに、〝年に5日 有給を取得しなければならない〟という法律もあるため、自由に取得日を選べる場合は 旅行の日程に合わせるのもおすすめです。

次に、空気的に、有給を取得できるかどうかの確認。
すでに独り立ちしていて、1人で仕事のスケジュールを管理しているのなら ある程度自由に取得できるはず。けれど、新社会人でそんな人はそうそういないと思います。
おそらく、教育をしてくれている先輩や、スケジュールを管理している上司がいるのではないでしょうか。

独り立ちができるまでは 遊びの予定で有給を取得しない方が無難。しかし、どうしてもという場合は、まずはその方たちに 有給を取得しても良いか相談してみましょう。スケジュールの調整や、休める日を提示してくれるかもしれません。

ちなみに、体調不良と偽って旅行や遊びに行くことはおすすめしません。誰かに見られるかもしれない という点であまりにもリスキーですし、心理的にも楽しめなくなってしまうからです。
理由を提示しなければいけない場合は〝家族の事情〟や〝どうしても外せない用事〟といった、最悪見られても嘘ではない ぼんやりとした理由にしておきましょう。

1日の休みでも旅を感じるには?

さて。先ほど有給の取得方法について紹介しましたが、
〝仕事も慣れていない中、有給を取るのは少し心配〟
〝土日のどちらかは家でゆったりと過ごしたいな〟
なんて思っている方もおられるでしょう。ここからは、1日で旅行気分を味わえる工夫を紹介します。

例えば非日常であれば、それはもう旅行と言っていいはず。
ここでいう非日常とは 夢の国や異世界という意味ではなく、自分の生活範囲外。つまり、通常の生活を送っているだけでは見られない景色や、決して交わらなかったであろう町、などのことです。

1日で旅行気分を味わいたいときは、そんな非日常が体験できる、〝人が少ない場所〟がおすすめ。
例えば 植物園とか、観光地ではない海。

町外れにある小さなパン屋さんでパンを買って、携帯をバッグの奥底に沈めたら、準備は完了です。
あとは気が済むまで、読んでも読まなくてもいいような本を開いたり、聴いても聴かなくてもいいような音楽を流したり。日常では味わえないような、どうでもよい時間を過ごすことで、1日だけでも旅気分になれます。

2~3日の連休におすすめの行先

数日あったら、山の方面や離島にも行けます。
私自身 どちらもときどき行く場所なのですが、目当ては暗すぎる夜と星空です。

私の場合、車を持っていないので、満天の星空が見られる場所には行けません。それでも、自分の足もとが全く見えないほどの暗闇の中で星を見る って、日常ではそうそう体験できないように思います。

また、星をきれいに撮影することはむずかしいため、手持ち無沙汰のまま ひたすら見るしかない なんて時間が発生することもしばしば。
真っ暗な中 無心で空を見るだけの、なんにも起こらないし残らない空間。それがすごく心地よいと感じます。

4日以上の休みがあればできる旅行

4日以上の休みを使う旅行は、なんといっても 移動に時間をかけられるのが最大の魅力です。1泊や2泊だと 移動に時間をかけず最速ルートを選びがちですが、長期ならばむしろ移動メインの旅行を推したいです。

例えば青春18きっぷとか、寝台列車とか、船とか、そういう 時間をかけて遠い場所に行く旅行。あるいは 海沿いを走ったり橋の下をくぐったり、珍しい景色が見られる列車に乗る旅行とか。

ふだんは行けない遠い所へ。
ゆったりとした時間が流れる交通手段で。
有給休暇も活用して、是非旅を楽しんでくださいね。

編集部のまとめ

みんなが働いている中、有給をとって自分だけ休むと、優越感と罪悪感で旅行がおいしくなる気がします。

それは、社会人になったからこそ味わえる喜びかも?

学生時代とは状況が変化するけれど、時間や制度をうまくつかって、行きたいところに行きましょう!

STAFF
text:雨ゆ
illustration:ニシモトタクミ