[2023/11.27]
ふるさと!いいもの探訪
りんごそのままをジュースに。
青森県のりんご愛からうまれた
「希望の雫」は地域の産業を支える
サステナブルなジュースだった
青森のりんごジュース編.1
ふるさと納税をはじめたい新社会人のみなさま、日本のいいものを探しに行きませんか? このごろ編集部は「愛着のあるふるさと納税」をおすすめします。ものの生まれた背景や作っている人を知ることで、愛着って生まれそう。そこで今回は、まるでりんごをまるかじりしたようなすっきりやさしい味のりんごジュース「希望の雫」のことをもっと知りたくて、青森県弘前市のメーカー「JAアオレン」を、このごろ編集部のみうとぴーちが訪ねました。
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社会人2年目/みう
しっかりした後輩。オトクに暮らしたいが、誰かを悲しませてまで自分だけ嬉しいようなことはしたくない性格。
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社会人6年目/ぴーち
のほほんとした先輩。旅行好き。
ねぶた祭りをきっかけにハマった
おいしすぎるリンゴジュース
新社会人でも「ふるさと納税」を活用できると知って、どの自治体の、どんな返礼品を頼もうか悩みます。ふるさと納税一覧サイトを眺めるとどれもよさそうで、決まらない ! ぴーちさんは何を選んでいるのですか?
私は今年から「希望の雫」っていうりんごジュースにハマっているよ。夏にねぶた祭りを観に青森県に行った時、出会った人みんながやさしくて、すっかり青森県が好きになったの。いろいろ青森県の地域の魅力がつまった新鮮なものを食べたけど、このりんごジュースを飲んだ時の、熟したりんごをいつでもごくごく飲めるぜいたく体験に感動しちゃって。続けて飲みたくって、ふるさと納税をしているよ。
そうなのですね。青森県といえばりんごのイメージがありますね。
りんごは一人暮らしの家に一度にたくさん来ると、食べるペースが追いつかなくて無駄にしちゃうかも、と心配があって。その点ジュースは日持ちがするし、常温で保管できるから、冷蔵庫も圧迫しないしおすすめだよ。
でもりんごジュースの種類はたくさんありますよね。なぜその中でも「希望の雫」なんですか?
食べごろのりんごをまるかじりしたように甘くて、花の蜜みたいな新鮮な香りがして、後味もさらっとしてて、美味しいんだよね。あと原材料がりんごだけだから、甘いものが欲しいときに飲んでも罪悪感がないの。この密閉搾りっていう製法に秘密がありそうだけど、どんな製法だろうね。
あれ、前回「愛着を持ってふるさと納税をしたいね」って話をしていましたよね。
確かに、行って好きになった土地で発見したものだけど、製品についてはまだ美味しいことしか知らないな。
愛着を持ってふるさと納税をやるならば、製品がどうやって作られているのかも気になりませんか?
そうだね、もっと納得感を上げていきたいね!
希望の雫について、もっと深く知りたいです!
りんごジュース
「希望の雫」のふるさと青森県へ
ということで、「希望の雫」のメーカーである「JAアオレン」のある青森県弘前市にやってきました!
ねぷた祭りでも有名な町ですよね。
青森県各所にお祭りがあるけれど、弘前は扇形の大型ねぷたが特徴的だね。
「希望の雫」のみずみずしさの秘密は?
希望の雫の味の秘密を探ります!製造メーカーである「JAアオレン」に全面協力いただきました。
まずは原料となるりんごですね。特別なりんごなのですか?
いえ、実はジュースになるりんごのほとんどは、農家さんにとっては「生食用として出荷できなかったりんご」なんです。収穫前に樹から落ちてしまったものや大きな傷があるものも、カットして使います。
成長段階で傷がついてしまったり、凹んでいたり、色が一部赤くならなかったりして、出荷の基準に満たなかったりんごですが、もちろん味は生食用として出荷されるものと変わらない、クオリティの高いりんごです。
スーパーに並ぶと、赤くて傷がついていないりんごに比べて、手に取られる可能性は低いということですね。
そうです。でもりんごを育てると、どうしてもそういう個体もできてしまいます。生食用で売れる基準には満たなくて、昔は農家さんが家で食べたり、知人に配り切れなかった分は捨てるしかなかったりんごです。しかし、見た目はちょっと悪くても、味はとても美味しいりんごを無駄にしないために、ジュースへと加工して、消費者に届けています。JAアオレンには、そんなりんごが青森県中から集められています。コンテナ1つにつき、約1トン。毎年約17000トンのりんごがJAアオレンにやってきます。
でもそれって、材料の味的には他のりんごジュースとそんなに差がないということですね。でもこんなに革命的に美味しいのは、何がポイントなのでしょうか?
(つづく)
後編では「希望の雫」のおいしさを生む驚きの製法と、その開発秘話をお届けします