飲み会は断ってOK?
ティップス
気乗りしない飲み会の“ちょうどいい”断り方が知りたい
社会人になると、上司や先輩から飲み会に誘われることが多くあります。
どうも飲みに行く気分になれない、今日はやめておきたいなと感じるときもあるのではないでしょうか?
私も社会人になりたてのころ、飲みに行く気分になれないことがありました。でも、断ったら失礼に当たらないかな?もう誘ってもらえないのでは?と不安になって、モヤモヤした気持ちで参加していました。
そんな社会人4年目の私が、飲み会の“ちょうどいい”断り方をご紹介します。
![](https://www.felissimo.co.jp/jisedai/wp-content/uploads/2023/11/飲み会①-1.jpg)
上司に飲み会に誘われたら断るのは失礼?
飲み会を断ったら、失礼に当たるかとても気になりますよね。敬意をもって理由を伝えて断れば、失礼には当たりません。ふだんから業務にしっかり取り組んでいる人に対して“飲み会に参加しないから”といってとやかく言わないでしょう。
ただ、歓送迎会や忘年会といった大きな飲み会には積極的に参加するのをおすすめします。他部署の先輩や同期と話せるチャンスですし、頻度が多くないため、お金の負担も少ないです。
「ちょうどいい断り方」を用意しておこう
断るとき、相手に嫌な思いをさせないようにしつつ、自分の罪悪感もできるだけ減らしたいですよね。ちょうどいい断り方をご紹介します。
先約がある
友達や家族との約束を理由にしたら、相手も仕方がないと思ってくれます。断るときは「お誘いありがとうございます。とても参加させていただきたいのですが、今日は先約があり参加がむずかしいです。」と感謝の気持ちを併せて伝えるとよいでしょう。
体調がすぐれない
体調がすぐれないとき、飲み会に行くことで体調が悪化しては、次の日に支障をきたしてしまいます。「朝から体調がすぐれないので、今日はしっかり休んで明日に備えます」と伝えれば、仕事への前向きな姿勢も伝えられます。
予定がある
誰かに会う約束がないときでも、予定があると言って断るのも十分な理由になります。1人でゆっくりしたり趣味に没頭したりする時間は、とても大事な予定です。予定があると言ったら嘘になるかな?とネガティブにならず、私には私のための予定がある!と前向きな気持ちで「今日は予定がありまして……次回ぜひ参加させてください!」と断りましょう。
家庭の事情
家族を理由に使うのは少し心苦しいですが、相手からすると詮索しにくいですよね。家庭はその人にとっての最大のプライバシーですし、そこに踏み込んだら悪いかな?と思ってもらえる可能性が大きいです。ひとり暮らしの場合は「実家が今ちょっと立て込んでいて、今回は遠慮させてください」と、詳細はぼかしつつ伝えてみるのがいいでしょう。
仕事が残っている
たまっている業務がひとつでもあったら「今日は残業して片づけたい案件があるので、このまま残ります」と伝えましょう。上司であればきっと理解を示してくれます。ただし、会社やその課全体が閑散期であったり、また残業そのものが基本的にNGな会社の場合は、残念ながらこの理由はやめておいたほうがよさそうです。
別の提案を出す
飲めない体質の場合、ノンアルコールもあるとはいえ、お酒の席そのものがつらいこともありますよね。「お酒がどうしても体質に合わないので、食事会やランチならぜひ参加させてください」と代替案を出してみるのも効果的です。コミュニケーションをとりたいという意志は伝えつつ、この人は飲み会が本当に苦手なんだな、とわかってもらえる方法です。また、飲めないのでなく、その日だけ断りたい場合は、別の日程を自分から提案することで、角を立てずに断れます。
あえて理由は言わない
実際のところ、業務ではない飲み会に不参加だからといって、その理由を必ずしも添える必要はありません。また、理由によっては「自分の飲み会よりそちらを優先するのか」と気を悪くするタイプの上司もいたりします。理由は特に言わず「申し訳ありません、今回は参加できません」だけでも失礼にはあたりません。
どの断り方にしても、誘ってくれたことに対しての感謝の気持ちは忘れずに伝えるのが重要です。
逆に、ちょっとNGな断り方とは
![](https://www.felissimo.co.jp/jisedai/wp-content/uploads/2023/11/飲み会②-1.jpg)
断り方次第では、相手を不快な思いにさせてしまったり、今後の関係性が悪くなってしまったりする可能性も。関係性がくずれないためにも、NGな断り方を把握しておきましょう。
参加するメンバーによって断る
いちばんしてはいけない断り方は、参加するメンバーを聞いてから断ること。「〇〇さんがいるなら参加します」といった言い方もNGです。誘ってくれた人も嫌な気持ちになりますし、参加するメンバーにも失礼に当たります。
大きめの嘘で断る
断る理由が「家族が急に倒れました」「法事があります」など大きな嘘を繰り返すと、疑われてしまいます。また、あたかも突然予定が入ったように「すみません、今ちょうど親から連絡があって家に来るようで……」といった嘘も、「そんなタイミングよく予定入らないよな」と思われてしまうので避けましょう。
あいまいな返事をする
「行けたら行きます」「もしかすると参加できないかもしれません」といった、はっきり断りの意志が見えない表現では、相手に伝わらない可能性があります。飲み会に来てほしい相手にとっては、前向きに参加しようという意味に受けとるかもしれないからです。人数の把握やお店の選択にも影響しますので、参加の可否ははっきりと伝えましょう。
嫌な気持ちを表に出す
飲み会そのものに苦手意識があると、その気持ちが表情や声に出てしまうことがあるかもしれません。でも、相手は来てほしいからこそ、誘ってくれているのです。態度には出さず、「誘っていただきありがとうございます」と感謝の言葉をひとこと添えて、ていねいに断りましょう。
参加表明したのに
断りたくなった場合は?
最初は参加すると伝えたのに、直前になったらどうにも気乗りしなくなってしまった……。だれでもこういう経験はあるのではないでしょうか?
どうしても無理ができない気分のときは、ここまででご紹介した断り方を参考に、できるだけ早めに伝えましょう。
ただ、一度行くと伝えたら参加するのが、社会人としての基本的なマナーということは、心に留めておいたほうがいいかもしれません。行ってみると、思いのほか楽しかった!という場合だってありそうですよね。参加すると返事した飲み会には、まずはできるだけそのまま行くことをおすすめします。
飲み会の“ちょうどいい”断り方をご紹介してきましたが、断る際に自分の心やからだを大切にする気持ちも大事です。
新社会人は新しい環境で日々疲れが溜まると思います。そんな状態で飲み会に毎回参加し、体調をくずしてしまっては本末転倒です。
社会人としてよいパフォーマンスを出すために、気持ちとからだをコントロールするのはとても大事なスキルの一つ。気乗りしないときはあまり考え込みすぎず、自分の気持ちに素直になって断りましょう。
STAFF
text:kokoro、Saori
illustration:iina