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人に合わせるのが苦手……そんな人にこそおすすめの仕事
「マイペースすぎて、会社でほかの人とペースを合わせながら働くことがむずかしい」と悩んでいませんか?
ネガティブに捉えてしまいがちですが、実はそのマイペースさをいかせる仕事もたくさんあります。
そこでこの記事では、マイペースな人の特徴と、そんな方におすすめの仕事についてご紹介します。
「もっと自分に合った働き方はないかな?」と感じている方へのヒントとなりますように。
合わせないといけないのかな?

社会人になってから、会社で働くことを少し窮屈に感じることはありませんか。希望していた会社に入れたのに、なぜかモヤモヤする……そんな方はもしかして、「会社のルール」や、「一緒に働く方とのペース」がすこし合っていないのかもしれません。
ほかの人は、当たり前に周りとペースをあわせて働けているのに、なんで私はできないんだろう?と悲しい気持ちになってしまうかもしれません。しかし、「人に合わせるのが苦手」というのは、「自分のペースを持っている」とも考えることができます。
次では、みなさんの参考になることを願いながら、わたしの経験をお話しします。
うれしい気持ちに満ちていたけど……
大学卒業後、とあるベンチャー企業に正社員として入社。念願だったWebの企画職に配属され、記事の企画を考えたり、顧客向けのメールマガジンを執筆したりと、忙しくも充実した日々を送っていました。環境にも恵まれて「本当によい会社に入れたな」とうれしい気持ちに満ちていたんです。
でもオフィスには、マイペースすぎるわたしにとって苦しい要素がいくつかありました。たとえば「島型レイアウト」。日本のオフィスで一般的な、デスクを向かいあわせに配置するレイアウトですが、常に監視されているような圧迫感が苦手でした。席にいる限りはホッとできず、1日に何度もお手洗いへ避難していました。
それ以外にも複数の要因が重なり、次第に「会社員として人とペースを合わせるのがむずかしい」と考えるようになりました。でも、もうひとりの自分は「それじゃあどんな仕事でも通用しないよ」と指摘してきます。
就職活動のときには想定もしていなかった悩みに、わたしはぶつかったのです。
マイペースな人の特徴
一口にマイペースといってもタイプはさまざまですよね。ここではマイペースな人の特徴を考えてみます。
自分のリズムを大切にできる
職場で「いつも仕事が早いよね」と信頼されている人っていませんか?その人はきっと、自分のリズムでコツコツと物事を進められるのでしょう。
また、リズムを大切にするためには、自分のコンディションや特性を理解しておくことも重要です。集中できる時間帯、スケジュール管理の方法、休憩時間の過ごし方……快適に働くうえで、マイペースさは意外に大切なのかもしれません。
周りと比べない
ほかの人のやり方やスピードに流されず、「わたしはわたし」と割り切れるのも特徴です。市場の変化にともなう競争の激化により、短期間で利益を上げようと向上心や競争心を強く押し出す企業も多い近年。
しかしマイペースな人は、周囲の成果に焦らず、自分の努力やタイミングを信じます。自然とポジティブ思考になるため、たとえ失敗しても過度に自分を責めることがありません。
マイペースな人にこそおすすめの仕事

最後に、マイペースな特徴をいかせる仕事についてご紹介します。
営業職
マイペースな人のなかには、大事なルールは守りつつ、自分のやり方で結果を出すことにこだわり、責任感と柔軟性のバランス感覚に優れている人もいます。そこでおすすめしたいのが営業職です。
自分の成果が数字にわかりやすく反映されるうえ、顧客との関係性を構築しやすいことが営業職の魅力だと、わたしは考えています。また、外回りのある営業職であれば、「同じ場所にいると飽きてしまうから定期的に環境を変えたい」という方にも適しているでしょう。
場所や時間が自由な仕事
マイペースな人は、自分のベストポジション・ベストタイミングを分かっています。「オフィスより自宅の方が働きやすい」「朝早いのは苦手で、昼ごろからエンジンがかかる」といった方には、場所や時間に縛られない仕事をおすすめします。
まずは、会社に勤めながら在宅ワーカーになる方法があります。ちなみにわたしは、新卒1社目の会社を退職したあと、フルリモートの仕事に従事しています。島型レイアウトから解放され、その日のコンディションに合った時間に起きられるため、とても今の生活が気に入っています。
ライター、デザイナー、プログラマーといった職業も選択肢に入るでしょう。たとえばライターは、Webサイトや紙媒体に掲載する記事などを執筆します。場所を問わずどこでも働けるため、文章を読み書きするのが好きで、場所や時間に縛られたくない方は挑戦してみるのもよいでしょう。
「会社員として人とペースを合わせるのがむずかしい」
わたしにとっても、大きな悩みでした。
今の働き方に落ち着くまで少し時間はかかりましたが、早いうちに自分の特性と向き合えてよかったと思っています。
悩んだときが絶好のタイミング!
この機会にぜひ考えてみてくださいね。
STAFF
text:Kamiya Sayoko
illustration:ざざ(@zaza.hibi)